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惑星に降り立つ

私の曹長を死なせたりしません

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 ソフィーとミラが話しかけてきた

 「やっと見つけたわ」

 「追われる覚えはないんだけどどうしたんだ?」

 「お願いします!私に剣を教えてください!」

 「そうです!私にもお願いします!雑用でもなんでもします!お願いします!」

 「そう言われてもな・・・俺は人に教える事なんてできないし、ギルドにもっと俺より上手い奴なんかゴロゴロ居るだろう?」

 「教えてあげたいのは山々なんだけど私達これから少し遠征するんです。だから違う人見つけてもらった方が早いと思いますよ?」

 「お二人の邪魔はしません!お願いします!この通りです!」

 "おい!土下座だ!土下座だぞ!?あの地球の日本の文化にもある土下座がなんでこの惑星にもあるんだ!?"

 "曹長 土下座はエクセルシオ銀河加盟国にもある文化ですよ"

 "あっ、そうだったな。うっかりしてたよ"

 「土下座されてもな・・・」

 「二人共少し待ってね」


 「トレノ?頭のユウコ様はなんて言ってるの?」

 「いや特には何も?ちょっと待ってくれ」

 "ユウコ?どうすれば良いと思う?"

 "カリホルニウムの事を考えれば味方は居れば居る方が良いです 素性の分からない輩を仲間にするなら考え様ですが この二人になら エルフ ユウコ様も曹長も遅れは とらないでしょう お二人がどのくらい魔法が使えるか分かりませんが 漏れ出してる魔力は エルフ ユウコ 様の20分の1くらいです"

 "そんな事まで分かるんだ。さすがだな。ちなみに俺は?"

 "曹長は 相手に力量を測らせないため 一切出さないようにしています なのでこの二人がそのように わざと微量を出してるなら中々の強者だと思いますが まぁ大丈夫でしょう"

 中々辛辣な事言うな。これこそエクセルシオ軍隊法にある何かに引っかかりそうなんだがな

 「頭のユウコが言うにはもし裏切っても問題ないでしょうだと。それと操作してない限りでだがあの二人の魔力はシルビアの20分の1だそうだ」

 「そんな魔力感知まで分かるのですか!?さすがです!ならお二人に着いて来てもらってもいいんじゃないですか?トレノも剣の稽古にもなるかもしれませんよ?」

 「いや俺の剣はな・・・・まぁ分かったよ。それに魔法剣も試してみたいしな」

 「すいません、私は剣が苦手で・・・」


 「ゴホンッ!え~とな・・・そんな毎日毎日は教える事はできないし本当に雑用はしてもらうぞ?それでもいいならだがどうする?それと俺達の事は根掘り葉掘り聞くな」

 「本当っ!?やったぁ!!!ありがとう!!精一杯頑張ります!!!」

 「ありがとうございます!お二人の事は極力聞かないようにします!」

 「それで俺達はこれから森を抜けた街に行こうとしてるんだが二人は行軍準備とかできるか?できないのならある程度の準備金は渡してやるが?」

 「あっ、サクソンの街に行くんですか?えっと・・・恥ずかしながら・・・その・・・」

 「ないんだな。ならここに大金貨2枚ある。あまり贅沢できないかもしれないが必要な物をすぐ買ってこい。ここで待っている」

 「こんなにたくさんいいのですか!?急いで準備してきます!!」


 「あーあ。大所帯になってしまいましたね」

 「まあそうだな。だがあの街はサクソンって言うんだな。あの二人は詳しそうだったな」

 『ねぇ~!ねぇ~!人間の女が二人仲間になるの?』

 「うん?そうだよ!だからあまり二人が居る時は精霊が喋れると思われたらいけないから緊急時以外は静かにしててくれる?アグニもウンディーネも良い?」

 『それくらいは精霊の礼儀で分かってるよ!!!』

 『了解・・・』

 「シルフもごめんね!だけど寝る前には必ず魔力上げるからね!」

 『ほ~いっ!!!』

 「これから大事な内輪の話しができなくなるかもしれないから今のうちに言っておく」

 "ユウコ、周りに人が来たら教えてくれ"

 "了解致しました"

 「いつ精霊が進化するか分からないが俺は一つの仮説を立ててる事があるんだ。理由は長いから今度教えるからアグニ、シルフ、ウンディーネ、この丸いのを持っていてくれないか?」

 『なんなのこれは?』

 『あっ、これはテレポートに使うやつだな!?』

 「そうだ。頼む。俺はみんなも知ってると思うが頭のユウコに身体をあげたいんだ。だからどうしても精霊界に行きたいんだ」

 『そんな事バレたら俺っちイフリート様に怒られちまうよ!!』

 『そうよそうよ!私もジン様に怒られるよ!』

 『私も・・・ポセイドン様・・怒られる・・』

 「分かっている・・・分かっているが・・他に俺にも方法が思い浮かばないんだ・・・頼む・・・」

 "曹長 土下座までしなくても"

 「アグニ、シルフ、ウンディーネ?私からもお願い!もしあなた達が大精霊に怒られ、3人の身になにか起これば私の魔力全て糧にしていい・・・と誓います」

 『おいおいおい!ユウコそりゃ・・・』

 『何言ってるか分かってるの!?精霊の誓いは必ずなんだよ!?』

 『・・・・分かった。私持ってる』

 『ちょっと!ウンディーネ!?』

 『だぁーーー!!仕方無い!分かった分かったよ!だが誓いは果たされた。そうならないように祈るしかない』

 「誓いってなんなんだ?」

 『精霊の誓いってのはね!絶対に約束される事なの!!アシュタルト様が作った誓いなので絶対なの!果たさなかったら誓いを立てた事が必ず起こるの!だから今回の約束が果たされなかったらユウコの魔力全て糧にする=死ぬの!!!』

 「おい!!なんて、事してくれたんだ!!取り消せ!今すぐ取り消せ!」

 『ダメだ!精霊の誓いは必ずなんだ!もう取り消せない』

 「なんて事を・・・」

 「いいよ。私はどうせトレノが居なかったらもう死んでたんだから残りの命はトレノのために使いたい。トレノは国に帰れるか分からないけど・・・帰るんでしょ!?方法が見つかれば・・・グスンっ・・・」

 "曹長に 謝らないといけない事があります 実は私にも誓いが立てられてます"

 "なんだと!?どういうことだ!?"

 それから俺はAIのユウコから事の顛末を聞いて項垂れる

 「シルビ・・ユウコ。俺が頭のユウコに聞いたよ・・・既に誓いをしてくれてたみたいだな。気付かずにすまなかった。以前はどうにか帰りたいと思ってたが今はもう帰るつもりはないよ。ユウコを放っておけなし。もし帰るとしてもユウコを連れて行く。約束だ・・・・俺には精霊が居ないから果たされるか分からないが・・俺はエルフ ユウコを俺の命ある限り守り抜く事、一人にしない事を誓う」

 『『『トレノ・・・誓いは果たされる』』』

 『トレノなぁ~・・・俺っちが誓いを果たす。トレノは意味わからず誓ったと思うが特に対価を言わない場合は命になる』

 『そうそう。だからトレノの誓いの対価は命・・』

 『・・・誓いは必ず・・果たされる』

 「いいさいいさ!俺はもうユウコと離れるつもりはない!それにユウコはエルフだろ?俺より長生きすると思うから俺が死んだ後は分からないが・・・それまでは俺が必ず守るよ。ユウコ?約束だ」

 そこからユウコが大泣きして宥めるのに大変だった。だが一つだけ確実な事がある。俺はエルフのユウコのためなら何でもしてやるという事だ


 


 



 "曹長を誓いがなんだの言っても 曹長は死なせません 精霊だろうと大精霊だろうと神様だろうと曹長を殺したら私は誰にだって宣戦布告し全員殺すと・・・誓います
  私は誰にも聞こえない声で静かに自分に誓った"
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