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惑星に降り立つ

色々な精霊

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 さっぱりしたな。おぉ!良い匂いがしているな!何作ってくれたんだ!?

 「いや、すまんすまん長風呂してしまった!」

 「あっ、トレノおかえりなさい!今日はパンにガイフロッグの肉を甘辛く焼いて挟んでみました!」

 「おっ!これは美味そうだ!!いただきます!うん!?これは美味い!美味すぎるぞ!!ユウコは料理も抜群に上手だな!」

 「ありがとうございます!いただきますとはどういう意味ですか?」

 「あぁ、あれは頭のユウコの名前の由来となった国のご飯を食べる前の挨拶らしいんだ。どうも生き物や植物、料理人に対して食べるお礼みたいな事だと俺は思っている。俺がその国に夢中になってな。俺も言う癖がついてしまった」

 「そうなのですね!良い言葉ですね!なら私もいただきます!」



 「ふぅ~!!また食べ過ぎてしまったな。えっと、それでだな?他にも精霊っているのか?」

 「精霊ですか?他にもいっぱい居ますよ!精霊は波長が合う魔力の人の近くに現れますのでいつかトレノの周りにも他の精霊が来るかもしれませんね」

 「なら俺ももしかしたら炎の精霊が現れたりするかもしれないのか?」

 「そうですけど、私にアグニが居るので炎の精霊は現れないかもしれませんね」

 「ん?何でだ?」

 『そりゃ俺っちがユウコやトレノの魔力を貰ってるのに後から来た奴に横取りされちゃ俺っちは本気で怒るぜ!盗人だもんな!』

 「そんなもんなのか。要は早い者勝ちみたいなんだな」

 「そうです。それでも中々波長が合う精霊は居ないですしそもそもこうやって精霊と喋れる人なんて居ないと思うのです」

 『昔はよく居たんだよぉ~!』

 『そう居た・・・・』

 『昔は精霊達と人間達が共存、お互いが理解して生活してたんだけど、魔道帝国が現れ精霊信仰が薄くなり魔力が弱い人達ばかりになったから私達精霊を感じれない人ばかりになったの』

 『そう・・・だから私達中級精霊が中々進化できないの・・・進化するには人に仕えて人のマナを喰(は)みながら成長するの・・・』

 "中々興味深いです"

 "そうだな。でもどうせなら俺にも精霊が来て欲しいぞ"

 "結局他の精霊の事は聞かないんですか?"

 "そうだ!聞いてみよう"

 「ほかの属性でいいのか?の精霊はどんなのが居るんだ?」

 「私が知ってるのは土の精霊と木の精霊と雷の精霊と光の精霊と闇の精霊と時空の精霊と生命の精霊です」

 『チッチッチッ!ユウコはまだまだだな!他にもマナの大精霊様や創造の大精霊様、地の精霊、氷の精霊だって居るんだぞ!』

 「えっ!?マナの精霊ってあのマナの精霊!?」

 『他にどんなマナの大精霊様がいるんだ!?マナの大精霊様は一人だけだぞ!辺りに漂ってるマナは全部マナの大精霊様のおかげなんだぞ』

 「そうなんだ!知らなかった!創造の大精霊はアシュタルト様なんだよね?」

 『甘い甘いっ!アグニももっと分かりやすく教えてあげなさい!シルフ様が教えてあげましょう!創造の大精霊様はアシュタルト様の右腕で魔法を考えた大精霊様です!それを左腕のマナの大精霊様が人間にも使えるようにして、アシュタルト様が顕現し人間に伝えたのです!』

 「へぇ~!この世界の根源の事で全ては繋がってるんだな。いや凄い世界だ!俺の世界ではそんな神話みたいな話しなんかないから興味深いな」

 『でしょでしょ!?ちなみにアシュタルト様は精霊じゃなく神様だからね!』

 『細かく言えばもっと色々な種類の精霊も居るし、俺っちみたいな中級精霊もいるし、野良の精霊なんかも居るから一概には言えないけどね!マナの大精霊様も創造の大精霊様も基本人間界には現れないから会う事は私達もないけどね!』

 「そうなんだ!大変勉強になったよ!アシュタルト様って人だけ神様なんだな。俺も誰か精霊が来て欲しいな」

 『俺様達が居るのに他の精霊なんか来なくていいだろう!!?』

 『そうそう!私達だけじゃ不満って言うの!?』

 『私・・・寂しい・・・』

 「いや、そういう意味ではないんだが・・・なんかすまん」

 「とにかく!これからみんなも喋れるようになったんだから・・・いやすいません、頭のユウコ様はまだ喋れないけど仲良くしましょう!早くカリホルニウムを探さないとトレノの中のユウコ様が死んでしまうから!あなた達も協力してくれるよね!?」

 『『『あたりまえよ(だ)』』』

 「とりあえず、森を抜けた所にあの男爵が治めてる街があるだろう?あそこを目指そうと思う。何回も言うがお金が入ってからだがかまわないか?」

 「トレノは良く知ってたわね?」

 「あぁ。ドローンで調べたんだ。それと・・・ユウコ?言語魔法を解いてくれないか?多分もう大丈夫だと思う」

 「え!?本当に?」

 「あぁ大丈夫だ」

 その後は俺が普通に喋れる事に一喜一憂して今後分からない言葉があればまた教えるとの事で1日が終わった。
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