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惑星に降り立つ

シルフ、ウンディーネ、アグニ

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 「とりあえず何かそこらへんの露店で食い物買って帰ろう。今日はオギゴの宿に泊まろうと思ったがあの家に帰りたいんだがかまわないか?」

 「私はトレノの好きなようにしたのでいいと思いますよ」

 「分かった。露店で色々買って帰ろう」

 そこから俺達は串焼き肉や小麦で作ってるであろうパンもどきや見た事ないフルーツみたいなのをいっぱい購入した。

 「ユウコ?ここらへんに肉屋とかないか?できれば肉をストックしておきたいんだ。それとさっき金に困ってないと言ったが・・・やはり金はいるよな?俺も魔法使え出したからマジックバックが欲しいんだ」

 「あっ、すいません!気付きませんでした!これはトレノにお渡ししますね!」

 「いや、それはユウコのだから持っていてくれ。俺も同じ奴が欲しいんだが・・・ロイズに頼むのは申し訳ないよな・・・」

 「一応ロイズ商会に行ってみましょうか?」

 「いややはりツケが効く程親しくないし申し訳ないから良いよ。とりあえずゴブリンだけの金だけでも貰えるか明日にでも聞いてみよう。この後戻って聞くのはなんというか・・・恥ずかしいな」

 「そうですね。では明日ゴブリンと角ウサギのお金だけでも貰えるか聞きましょうか」

 「そうだな。とりあえず買う物買ったし家に戻ろう」




 「いつ見てもこのテレポートは素晴らしいですね!」

 「まぁ移動はかなり楽だとは思う」

 『ようよう!早くこの魔法の原理教えろよ!!』

 俺は辟易としながらも前にユウコに言った事をアグニに伝えたんだが、やはり腐っても精霊。一回の説明ですぐに理解していた。

 『トレノの国ではこんなに良い魔法が道具だけで使えるんだな!古の魔道帝国みたいだな!』

 「魔道帝国とはなんだ?」

 『良くぞ聞いてくれた!魔道帝国とはな、その昔………………………途中で世襲政治が…………………そこで技術者達の………………でマナが暴走して滅びたんだ!分かるか!?』

 「あっ、ああ。分かったからもう大丈夫だ」

 『そうか!さすがトレノだな!俺様と同じで頭が良いんだな!がははは!』

 "軽く40分は話してたな?"

 "大変興味深い話しでした 精霊とは悠久の時を過ごす知的生命体と断定できます"

 "確かに疑問に思わなかったが寿命とかあるのかな?聞いてみるか"

 「アグニ達精霊に寿命ってあるのか?」

 『寿命はない。ないが俺達は周囲のマナを取り込みながら徐々に進化していくんだ。だから俺もある程度マナを取り込み成長したら違う依代を見つけないといけないんだ』

 「依代!?おい!今のところ詳しく教えてくれ!」

 『おっ!?なんだなんだ!?依代を教えろと言われても俺は炎の大精霊に依代をもらうだけだから分からないんだ』

 "ユウコ!手掛かりを見つけたぞ!もう少し待ってろよ!?"

 "仮想アバターの事覚えてくれてたんですね ありがとうございます"

 「そのアグニの進化はいつ起こるんだ!?それにその炎の大精霊には俺は会えないのか!?」

 『当たり前だろ!人間のトレノが会えるわけないだろう!?炎の大精霊イフリート様は大変忙しいんだぞ!?それに俺っちだっていつ進化するかは分からないんだ!』

 「そうか・・・分かった。すまなかった」

 「急にトレノはどうしたの?」

 「いや、頭のユウコの身体を見つけてやりたくたな。そのイフリートさんに身体を作ってもらえないかお願いしようとしてだな・・・」

 「ブッ!そんなの無理に決まってるでしょ!?大精霊よ!?大精霊が人間に会ってくれるわけないじゃない!?」

 「う~ん・・・・アグニ?もし進化しそうな時は教えてくれないか?」

 『分かったぞ!だけどイフリート様に会えるかは分からないぞ!?』

 「あぁ。かまわない。じゃあ風の精霊と水の精霊に魔力を食べてもらうか?」

 「そうですね。トレノ?さっきはごめん。全部否定しちゃった・・・。」

 「いいよ。それがこの国の常識なんだろ?しょうがない。よければ先に精霊の名前教えてくれるか?」

 「はい。風の精霊がシルフで水の精霊がウンディーネです!」

 「シルフとウンディーネだな。了解」

 「このくらいでいいか?二つ魔力を練ってみたが?」

 「それくらいで大丈夫でしょう!アグニと違って二人は女の子なのであまり魔力を食べないかもしれません」

 『おうおう!ウンディーネの奴二つも食べる勢いでトレノの魔力を食べてるぞ!シルフの奴も食べるの早すぎだって!!だがお前達には魔力をリンクさせる事はできないだろ…う!?』

 『『ごちそうさまでした!』』

 "曹長 曹長 奇跡の瞬間です また二人の精霊が増えましたよ これはすぐに知識の泉にアップデートを"

 "あっあぁ。そうしてくれ。俺はかなり驚いている"

 『あれ!?あなたは私達が見えてないのかな!?』

 「いや見えてるよごめんごめん、ちょっと驚いているだけだ」

 「やった!シルフ!ウンディーネ!いつもありがとうね!初めて話せたね!」

 『ユウコったら風の精霊シルフ様が居ないと何にもできないんだから!まっ!これからも任せなさい!」あ

 『私も・・・任せて』

 "精霊にも性格があるのか?"

 "どうでしょうか シルフとアグニが明るくウンディーネが暗い感じですね"

 『チッ!ウンディーネの奴までリンクしやがったか!おいウンディーネ!俺様の足を引っ張るなよ!』

 『グスン・・・』

 『アグニ!ウンディーネを泣かせたらいけません!謝りなさい!』

 『やだよー!シルフの言う事なんか聞くもんか!!』

 "まるで子供の喧嘩だな"

 "まさにそのようです"

 「アグニ!謝って!じゃないともう魔力あげないよ!」

 『冗談冗談だって!ユウコ!それはなしだぞ!?トレノの魔力も美味いがユウコのが1番美味いんだ!ウンディーネ悪い!』

 『許す・・・』

 なんだ!?コントかよ!まあこれで仮想アバターのチャンスも増えるか。他にも精霊がいるのか聞いてみよう
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