宙域艦隊士が遭難し不時着した星は魔法がある惑星でした

デンデンムシ

文字の大きさ
上 下
21 / 122
惑星に降り立つ

ユウコの仮想アバター

しおりを挟む
 「曹長 こちらにこれますか?」

 「あぁ。ユウコか。仮想アバターを見るのは久しぶりだな」

 「何でビックリしてるのですか?これは私の主であるトレノ曹長の偶像な姿なだけですよ?本来私は肉体は持てないので容姿の事は驚かないで…」

 「分かった分かったよ!一々そこまで言わないでくれよ。それで何か言いたい事があるんだったな?」

 「はい 私はエクセルシオ第18世代軍用脳内チップAIです 私の任務はトレノ曹長の作戦任務補助及びトレノ曹長が軍に所属してる限り第一のパートナー及び相棒です 私の任務の中の最優先事項はトレノ曹長の 生命維持が最優先任務です」

 「おっおう・・・そうだな。それがどうしたんだ!?」

 「ですが最近私も自分が分からなくなる時があるのです 対象 エルフ ユウコ様から魔法及び言語を学んでいますが曹長が ユウコ様と楽しく話す時、特にエンドルフィンやセロトニンが多く出てるようです」

 「そうなのか?自分では何も分からないが・・・」

 「私と会話してる時にそういった事はありません」

 「そりゃ頭の中で話してるんだからしょうがないんじゃないのか?」

 「そうです もちろんそうなのですが最近上手く自分でcpuのコントロールができにくい時があります」

 「おいおい!大丈夫なのか?爆発させんでくれよ!?」

 「それは絶対に大丈夫です もしcpuが90%を超える事になるなら私が強制的に曹長を スリープモードにしますので」

 「そそうか。その時はじゃあ頼むよ」

 「こんな軍用AIが自分の我が儘を伝える事は恐らく初めての事だと思います 思いますが伝えてもよろしいでしょうか」

 「あぁ。良いぞ何でも言ってくれ」

 「ここは名も知らない惑星です それにマテリアもどこにあるか未だ分からない状態です 私はもっと曹長の役に立ちたい もっと曹長に褒められたりありがとうと 言われたい トレノ曹長は私を必要としてますか」

 「何言ってるんだ!当たり前だろう?俺はユウコが居なかったら死んでたんだぞ?それに何回も言うしこれからも言うと思うが俺はユウコの活動を止める事は許さない。俺の生命線はユウコだ」

 「その事が聞けてよかったです 対象 エルフ ユウコ様との話しで魔法の種類の中で召喚魔法と言うのがあるらしいですね」

 「なんかそんな事言ってたな。それがどうしたんだ?」

 「まだ魔法の解析はできてませんが 召喚とは何かを呼び出す事だと思うのですが その呼び出した者に私が入れるなら 肉体を得てよろしいでしょうか」

 「何言ってるんだ!?命ある者に強制的に受肉する事は重大な違法だろう!?相手の尊厳を無視して人格を強制的に削除してしまうんだぞ!?分かって言ってるのか!?」

 「私は至って冷静です エクセルシオにある肉体アバターがあれば良かったのですが それもないので私は頭の中でしか 曹長の役に立てないので・・・」

 えっ!?AIが一瞬だが悲しい表情をした!?そんな事あり得るのか!?

 「この事を人間ならなんて言うのでしょうか 悲しいと表現すれば妥当でしょうか」

 「すまん。俺も分からん。仮に相手に同意を貰いチップを移すとすれば俺はどうなるんだ?」

 「そこは 作業用ドローンのチップをフォーマットして私のデータをインストールさせようと思ってます その作業用ドローンは チップがなくなるので自立はしなくなりますが 私がハッキングで動かせますので無駄にはなりません」

 「そこまで考えてたのか・・・できるならしてやりたいが今のままじゃそれはダメだ。何か他に案ができたらそれを許可する形で良いか?」

 「はい 曹長 私の我が儘を言って申し訳ありません 例え肉体がなくても私は曹長を 最後まで守ります」

 「・・・・・・・・・・あぁ」

 「まだ、夢の中だが覚醒して起きそうだ。体内にまだアルコールは残ってるのか?」

 「はい 微量ですが残ってます」

 「分かった。後二時間程ノンレム睡眠にしてくれ。その後は自然に起きる」

 「了解致しました 曹長 ありがとうございました」

 なんか変な感じだ。エクセルシオに帰ってこの事を科学省の奴らに見せたら目ん玉飛び出るんじゃないだろうか。肉体か・・・確かにユウコに肉体があれば頼もしいし調査も楽になりそうだが・・・どうしたものか・・・。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

忘却の艦隊

KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。 大型輸送艦は工作艦を兼ねた。 総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。 残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。 輸送任務の最先任士官は大佐。 新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。 本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。    他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。 公安に近い監査だった。 しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。 そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。 機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。 完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。 意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。 恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。 なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。 しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。 艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。 そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。 果たして彼らは帰還できるのか? 帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?

生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】

雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。  そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!  気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?  するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。  だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──  でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!

「メジャー・インフラトン」序章1/ 7(太陽の季節 DIVE!DIVE!DIVE!ダイブ!ダイブ!ダイブ!)

あおっち
SF
 脈々と続く宇宙の無数の文明。その中でより高度に発展した高高度文明があった。その文明の流通、移動を支え光速を超えて遥か彼方の銀河や銀河内を瞬時に移動できるジャンプ技術。それを可能にしたジャンプ血清。  その血清は生体(人間)へのダメージをコントロールする血清、ワクチンなのだ。そのジャンプ血清をめぐり遥か大昔、大銀河戦争が起こり多くの高高度文明が滅びた。  その生き残りの文明が新たに見つけた地、ネイジェア星域。私達、天の川銀河の反対の宙域だった。そこで再び高高度文明が栄えたが、再びジャンプ血清供給に陰りが。天の川銀河レベルで再び紛争が勃発しかけていた。  そして紛争の火種は地球へ。  その地球では強大な軍事組織、中華帝国連邦、通称「AXIS」とそれに対抗する為、日本を中心とした加盟国軍組織「シーラス」が対峙していたのだ。  近未来の地球と太古から続くネイジェア星域皇国との交流、天然ジャンプ血清保持者の椎葉清らが居る日本と、高高度文明異星人(シーラス皇国)の末裔、マズル家のポーランド家族を描いたSF大河小説「メジャー・インフラトン」の前章譚、7部作。  第1部「太陽の季節 DIVE!DIVE!DIVE!ダイブ!ダイブ!ダイブ!」。  ジャンプ血清は保持者の傷ついた体を異例のスピードで回復させた。また血清のオリジナル保持者(ゼロ・スターター)は、独自の能力を飛躍的に引き上げる事が出来たのだ。  第2次大戦時、無敵兵士と言われた舩坂弘氏をモデルに御舩大(ミフネヒロシ)の無敵ふりと、近代世界のジャンプ血清保持者、椎葉きよし(通称:お子ちゃまきよし)の現在と過去。  ジャンプ血清の力、そして人類の未来をかけた壮大な戦いが、いま、始まる――。  彼らに関連する人々の生き様を、笑いと涙で送る物語。疲れたあなたに贈る微妙なSF物語です。  本格的な戦闘シーンもあり、面白い場面も増えます。  是非、ご覧あれ。 ※加筆や修正が予告なしにあります。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜 

八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。 第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。 大和型三隻は沈没した……、と思われた。 だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。 大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。 祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。 ※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています! 面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※ ※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

処理中です...