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惑星に降り立つ

ユグドラシルの木とは

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「たしかここがキラースネークを倒した場所だったが・・・・」



「血溜まりがあるだけですね・・・」



「魔物は倒した後そのままにしておいたら消えるのか?なわけないよな」



「恐らくほかの魔物が集って食べたか他の冒険者の人達が取ったとかですかね?」



「冒険者というのはなんだ?それと聞くのを忘れてたんだが魔石は売れるんだよな?どのくらいで売れるんだ?」



「冒険者はその名前の通り色々な国を放浪しながらその土地の魔物を狩り素材を売ったりしてまた旅をする人も入れば、特定の町に留まりその土地の魔物を狩り生計を立てたりしてる人の事です」



「えらい詳しいんだな?ユウコも冒険者なのか?」


「はい。実はトレノ・・には魔法を掛けてませんが私は今認識阻害の魔法を掛けています。私たちエルフ族は人族に見つかれば優しくしてくれる人も居ますがだいたい魔女と言われたりして捕まえられ奴隷にされてしまうので森に篭って生活する事が多いのですがやはり、森の中だけでは生活が成り立たないので私は認識阻害の魔法で冒険者をしています。もう一つの顔がこれです」



シュルルルルルルーーーー



「エルフ族にだけ使える固定の魔法です。風魔法、水魔法、炎魔法の3属性魔法ですが消費魔力もほぼ使いません。どうですか!?人間族になった私は!?」



「エルフ族のままでも凄く可愛いが今の姿も可愛いと思うぞ」



「本当ですか!?やったぁ!!!って、またすいません!社交辞令なのに浮かれてしまいました。それでこのプレートが私が冒険者の証です!実は私は人間の姿なら3等級冒険者なのです!」



「そうか。その3等級がどれくらい凄いか分からないがユウコが言うんだから凄いだな!良かったら見せてくれないか?」



「胸張って言いましたがすいません。3等級は真ん中です。中堅冒険者って感じです。私はたまに町に必要な買い物するだけでしたのでそこまで等級に拘ってなかったのでこれで良いのです。等級が上がればやはり目立ってしまうので」



「でもそこそこ腕があるならなんで奴隷になんかなってしまったんだ?」



"曹長 その質問は精神的苦痛を呼び覚ますエクセルシオ軍隊法第12条…"



"すまん。確かにそうだ訂正する"



「いや今の質問はなしだ。傷口を抉るような質問をしてしまった。ほかの質問があ…」



「トレノ・・だから言うよ。信じてるから。私たちエルフ族は長命種族って言いましたよね?実は私達エルフ族は人間種族の寿命を長くする方法を知ってるのです」



「なんだって!?寿命を長くする!?そんな事可能なのか!?具体的にどのくらい長くなるんだ?」



「正確には方法を知ってるんじゃなく私達エルフ族の血を人間種族が飲むと寿命が伸びると言われています。だから権力者や、金持ちの人達にエルフ族は狙われてるのです。それにエルフ族は若い時が長いのでその男性の方に夜の・・・・・」



「そこは言わなくていい。なんとなく想像がつく。でもなんでエルフ族の血で寿命が伸びるんだ?」



「それは私達エルフ族は人間達より濃密な魔力を有してるので私達エルフは髪の毛にまで魔力が宿っているからです。血液が特に魔力が混ざってるので人間に飲ませると体内のマナにエルフの魔力が交わって身体全体が若返るって感じだとおばあちゃんから聞きました」



「へぇ~。そんな事になるんだな。だからエルフは狙われてるのか?」



「他にも魔力が高いので隷属の首輪を付けられ戦争の前線で戦わせたりされています」



「なんと酷い事を・・・・」



「そして私が隷属の首輪をつけられた理由があの男女がユグドラシルの木を触媒に魔法を放ってきてそれに対処しきれなく・・・・」



「ユウコ?苦しい事は言わなくていい。ここまで良く頑張ったな。これからは俺が守ってやるからな。それでユグドラシルの木とはなんなんだ?」



「弱くてすいません。ユグドラシルの木とは世界の始まりの木と言われて居て世界の端っこに生えているとてつもなく大きな木です。アシュタルト様が世界を作る時に植樹されたと言われて居て木の葉が空より高く魔力が龍脈にあるマナに継ぐ多さで、幾度となく世界の権力者が木を切り倒そうと試みましたが木の幹にすら刃が通らず、炎系最上級複合魔法メテオプロージョンをかつての魔道士50人で術を発動させても傷一つ付かなかったそうです。たまに自然に古い枝が空から落ちてくる事があるそうですが、どうやって手に入れたかは知りませんがあの男が持っていてそれを触媒にされた魔法で太刀打ちできなかったわけです」




「へぇ~!是非とも俺も一度その木を見てみたいな。一段落したら連れて行ってくれないか?もし俺が切り倒しても問題ないんだろう?」



「連れて行くのはかまいませんが、さすがにトレノ・・でも難しいんじゃないかと思いますよ」





"曹長 まさか木を切るために ディスラプター銃を使う気じゃないですよね?"





"なんでバレたんだ!?そんな木があるなら試してみたいじゃないか!?男なら誰でもそう思うと思うぞ"




"私は男じゃなく エクセルシオ第18世代軍用脳内チップAIです"



"一度だけでいいから頼む!今すぐとはいかないがエクセルシオ軍の武器が通用するかユウコも知識の泉にアップデートしたくないか?"



"しょうがないですね  エネルギーパック1回分だけ 射撃してみても良いと提案いたします"



ふん。ちょろいな!よし!!いつか試してやろう!



"あの男が持ってた木の枝保管してるんだろう?俺達が持っていてもしょうがないからあれもエルフのユウコに渡しても良いか?"




"曹長は 対象 エルフのユウコ様 に貢ぎすぎだと進言します。 現地住民と交流する事は生存率アップに繋がる良い事ですが 無闇矢鱈に物を渡すのは辞めた方が良いと提案します"




"これはカリホルニウムを一緒に探してもらう謂わば先行投資だ。断じてやましい気持ちは持ってないぞ?"



"ですが先程から脳からオキシトシンが大量に分泌されていますが?"



"違うそれはユグドラシルの木の事で…"




「何かまたユウコ様とお話しされていらっしゃいますか?」



反則級な可愛さだよ。エルフ族は!やましい心は持ってないけど案外ユウコの言う通り期待してしまってる部分があるかもな。
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