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惑星に降り立つ
艦長のAIの思惑
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オレは夢を見た。そこはフーバーとオレと艦隊学校の奴らで卒業してこれから頑張って巡洋宙域艦の艦長になるという夢を語っていた時の映像だった。楽しくも懐かしい気分で目が覚めた。
はっ!ここはどこだ!?おい!ユウコ!?ここがどこだか分かるか!?
"はい ここは恐らく本来のエクセルシオの座標から150億光年離れた別の銀河域のとある惑星です
あれから宇宙に飛ばされてめちゃくちゃな座標をなんとかポッドの座標にハッキングを掛け手を施しましたがトレノ曹長が生命維持できる惑星がここしかありませんでした"
"何!?150億光年だと!?それでここはなんて名前の銀河域なんだ!?"
"ここはシャーリュー銀河域だと思われます これ以上は私も分かりません エクセルシオのデータバンクにも名前でしか載ってませんでした"
"シャーリュー銀河域!?そんなとこ初めて聞いたぞ!?分かりやすく言うとどこらへんだ?"
"はい 分かりやすく言うとソンブレロ銀河の横の銀河です その横はラリカール銀河です"
"くそっ!これじゃあ救難信号も出せないじゃないか!何か手はないのか?"
"正直今の所手はありません 曹長申し訳ありません"
"一応と言い方は良くありませんがこの惑星に着陸する前に本国に一回だけ秘匿通信を入れておきました なのでもしかすれば救出艇が来てくれるかもしれません"
"救出艇が来るって言ってもソンブレロとラリカールが手を組んだなら救出に来た所で挟み撃ちじゃないか あっ、俺のバイタルビーコンと座標ビーコンは消してるのか?"
"消してません 私は人間の感情の最深部までは理解できておりませんので可能性を捨てるような事はおすすめしません"
"命令だ。早く消せ。こんな辺境の銀河に俺をもし助けに来てくれたとして、仲間がソンブレロとラリカールに攻撃されたら俺は本国エクセルシオには帰れん"
"人間は難しいですね 了解です 消しました"
"それでこれからどうすればいい?とりあえずポッドの外は生命維持ができそうな星なのか?"
"はい 本国エクセルシオより少し気温が全体的に寒いですが大気中の成分はほぼ同じです"
"ん?何でそんな事まで調査済みなんだ?どうやって調査したんだ?俺は気を失ってたよな?"
"艦内決戦の時アレス艦長のAIから全隊員の脳チップAIに緊急通信が入り 艦はそのまま超空間ワープ 座標をブラックホールにして 艦内に入って来た敵は確殺すると言ってました トレノ曹長みたいにバラバラで脱出したポッドもありましたが全部座標はエクセルシオになってましたので 私が艦長のAIに座標がバラバラで修正できない事を伝えたら宇宙ドローン数機と作業用ドローン数機マテリアを含む宇宙レーションとディスラプター及びチャージライフルのエネルギーパックを投下し ワープしていきました"
"なに!?アレス艦長はVドリンク飲んでまだ自我を保ってたのか!?"
"Vドリンクとはなんでしょう?AIの私達にはアクセスできない項目になってます"
"あぁ。確かにユウコ達には分からないようにしろと学校の上官に言われてたんだよな。Vドリンクは飲めば人間の身体能力が飛躍的に上がる飲み物なんだがその代償は飲めば止める奴が居ないと身体の内臓から骨までダメージを受けて死んでしまうんだ"
"!?!?なんでそんな飲み物を飲むのですか!?"
"人間はAIには分からない、さっきユウコが言った最深部の部分かな?仲間を殺されたくない守りたい時、時に自分が犠牲になっても良いという感情があるんだ。艦長は俺達のためにVドリンクを飲んだんだと思う。もしそれをAIが知ってたら俺達人間は脳で考え行動するからAIがそれを止めてしまうだろう?ちなみにこれをAIに言えば間違いなく軍隊刑務所裁判なしで終身刑だ"
"曹長は何故私に言ったのですか?それにそんな人間の最深部は私には分かりません"
"何で言ったんだろうな。どうせもう助けも来ないだろうし来て欲しくもない。俺のために仲間が死ぬのが辛いからな。それにVドリンクは艦内にも数本しかないから俺は持ってないしな"
"もしかしてVドリンクとはこれですか?"
作業用ドローンがポッドの入り口から入って来た
"うんっ!?なんであるんだ!?アレス艦長が渡したのか!?"
"アレス艦長のAIはなんとなくこの存在を知っていたような感じでした"
"どういう事だ?"
"アレス艦長のAIは物資を投下する時この緑の液体は必ず何も言わずにトレノ曹長に渡す事と言い通信が途切れました"
"その言い方だと恐らく知っているって事だな。艦長は確か軍に所属して35年くらいだったよな?もしかすると艦長のAIは俺達より深い信頼関係だったのかもしれないな"
"私達はただのAIでしかありません そんな自爆させてもいい感情が出来上がるなんてほかの隊員のAIにも聞いた事ありません"
"なんでなんだろうな?そこが人間の難しい所じゃないのか?まあこの事は良いとして俺はこれから何をすれば良い?"
"曹長は見回り任務の後襲撃を受けました 先程の脳震盪で脳の使用率が80%を超え強制的に寝て貰いましたがまだ睡眠が足りません マテリア一錠を飲みレーションを食べてポッド内で眠る事を提案します"
"興奮で眠れそうもないんだ。ユウコ眠くなるようにオレキシンを視床下部から強制的に出してくれ。起きてからこれからこの星で生きていく事を考える"
"了解しました では曹長お疲れ様でした おやすみなさい"
"ああ。おやすみ"
そこで俺は強制的に寝かされた。
はっ!ここはどこだ!?おい!ユウコ!?ここがどこだか分かるか!?
"はい ここは恐らく本来のエクセルシオの座標から150億光年離れた別の銀河域のとある惑星です
あれから宇宙に飛ばされてめちゃくちゃな座標をなんとかポッドの座標にハッキングを掛け手を施しましたがトレノ曹長が生命維持できる惑星がここしかありませんでした"
"何!?150億光年だと!?それでここはなんて名前の銀河域なんだ!?"
"ここはシャーリュー銀河域だと思われます これ以上は私も分かりません エクセルシオのデータバンクにも名前でしか載ってませんでした"
"シャーリュー銀河域!?そんなとこ初めて聞いたぞ!?分かりやすく言うとどこらへんだ?"
"はい 分かりやすく言うとソンブレロ銀河の横の銀河です その横はラリカール銀河です"
"くそっ!これじゃあ救難信号も出せないじゃないか!何か手はないのか?"
"正直今の所手はありません 曹長申し訳ありません"
"一応と言い方は良くありませんがこの惑星に着陸する前に本国に一回だけ秘匿通信を入れておきました なのでもしかすれば救出艇が来てくれるかもしれません"
"救出艇が来るって言ってもソンブレロとラリカールが手を組んだなら救出に来た所で挟み撃ちじゃないか あっ、俺のバイタルビーコンと座標ビーコンは消してるのか?"
"消してません 私は人間の感情の最深部までは理解できておりませんので可能性を捨てるような事はおすすめしません"
"命令だ。早く消せ。こんな辺境の銀河に俺をもし助けに来てくれたとして、仲間がソンブレロとラリカールに攻撃されたら俺は本国エクセルシオには帰れん"
"人間は難しいですね 了解です 消しました"
"それでこれからどうすればいい?とりあえずポッドの外は生命維持ができそうな星なのか?"
"はい 本国エクセルシオより少し気温が全体的に寒いですが大気中の成分はほぼ同じです"
"ん?何でそんな事まで調査済みなんだ?どうやって調査したんだ?俺は気を失ってたよな?"
"艦内決戦の時アレス艦長のAIから全隊員の脳チップAIに緊急通信が入り 艦はそのまま超空間ワープ 座標をブラックホールにして 艦内に入って来た敵は確殺すると言ってました トレノ曹長みたいにバラバラで脱出したポッドもありましたが全部座標はエクセルシオになってましたので 私が艦長のAIに座標がバラバラで修正できない事を伝えたら宇宙ドローン数機と作業用ドローン数機マテリアを含む宇宙レーションとディスラプター及びチャージライフルのエネルギーパックを投下し ワープしていきました"
"なに!?アレス艦長はVドリンク飲んでまだ自我を保ってたのか!?"
"Vドリンクとはなんでしょう?AIの私達にはアクセスできない項目になってます"
"あぁ。確かにユウコ達には分からないようにしろと学校の上官に言われてたんだよな。Vドリンクは飲めば人間の身体能力が飛躍的に上がる飲み物なんだがその代償は飲めば止める奴が居ないと身体の内臓から骨までダメージを受けて死んでしまうんだ"
"!?!?なんでそんな飲み物を飲むのですか!?"
"人間はAIには分からない、さっきユウコが言った最深部の部分かな?仲間を殺されたくない守りたい時、時に自分が犠牲になっても良いという感情があるんだ。艦長は俺達のためにVドリンクを飲んだんだと思う。もしそれをAIが知ってたら俺達人間は脳で考え行動するからAIがそれを止めてしまうだろう?ちなみにこれをAIに言えば間違いなく軍隊刑務所裁判なしで終身刑だ"
"曹長は何故私に言ったのですか?それにそんな人間の最深部は私には分かりません"
"何で言ったんだろうな。どうせもう助けも来ないだろうし来て欲しくもない。俺のために仲間が死ぬのが辛いからな。それにVドリンクは艦内にも数本しかないから俺は持ってないしな"
"もしかしてVドリンクとはこれですか?"
作業用ドローンがポッドの入り口から入って来た
"うんっ!?なんであるんだ!?アレス艦長が渡したのか!?"
"アレス艦長のAIはなんとなくこの存在を知っていたような感じでした"
"どういう事だ?"
"アレス艦長のAIは物資を投下する時この緑の液体は必ず何も言わずにトレノ曹長に渡す事と言い通信が途切れました"
"その言い方だと恐らく知っているって事だな。艦長は確か軍に所属して35年くらいだったよな?もしかすると艦長のAIは俺達より深い信頼関係だったのかもしれないな"
"私達はただのAIでしかありません そんな自爆させてもいい感情が出来上がるなんてほかの隊員のAIにも聞いた事ありません"
"なんでなんだろうな?そこが人間の難しい所じゃないのか?まあこの事は良いとして俺はこれから何をすれば良い?"
"曹長は見回り任務の後襲撃を受けました 先程の脳震盪で脳の使用率が80%を超え強制的に寝て貰いましたがまだ睡眠が足りません マテリア一錠を飲みレーションを食べてポッド内で眠る事を提案します"
"興奮で眠れそうもないんだ。ユウコ眠くなるようにオレキシンを視床下部から強制的に出してくれ。起きてからこれからこの星で生きていく事を考える"
"了解しました では曹長お疲れ様でした おやすみなさい"
"ああ。おやすみ"
そこで俺は強制的に寝かされた。
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