惑星創造記 俺が神様!?

デンデンムシ

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新たな人生

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 「ったくのう。いくらあっちの世界での創造神とはいえ、まさか生命の息吹を乱発するとはのう。あれはワシでも中々しんどい魔法じゃというのに。ほれ!飲んでおけ」

 「パパ!久しぶりなのです!」

 「あれ?神様?また神様がオレの家に、然も自分の家かの如く・・・」

 「なんじゃ?そんな文句を言うならマナポーションやらんぞ?」

 「これを飲めば魔力が回復するです♪」

 オレは乗り物酔いを20倍くらい酷くした感じだ。とりあえず気持ち悪い・・・そして神様が渡してくれたマナポーションという、いかにもって名前のピンク色の飲み物・・・いやこれは飲み物なのか!?蛍が言うなら間違いないのか・・・

 「ゴグッ ゴグッ ゴグッ ゴグッ・・・うっへ~・・・不味ッ!!なにこれ!?牛乳を腐らせたような味がするんだけど!?」

 「文句を言うな!じゃがその調子じゃあ魔力は回復したようじゃな。ほら!代金を払え!」

 「え!?善意でくれたわけじゃないのですか!?」

 「何故やらなければならぬ?うん?人が動けば金も動く。それがこの世界の理であろうが?違うか?」

 クッソ!銭食い神様め!

 「いくらですか?」

 「そうだな。初回だから1本1500円にしておいてやろう。念の為に5本程常備しておく事を進めるぞ?」

 「高ッ!!ジュースより高いじゃん!?けど飲んでしまったし、吐き気も治ったから払うけどよ!?」

 オレはブツクサ文句を言いながらさっき飲んだ分と、念の為のストックに5本マナポーションというのを買う事にした。まぁ9000千円だが、この神様からすれば良心的か・・・。

 「それで・・・本日は何用で?」

 「うむ。今ワシはデート中なのだ。ちょうど地球より1000000000億光年先の世界を彼女と浮遊していたのだが、彼女が『えぇ~!こんな星の魔物の肉料理なんて嫌だ!地球の日本料理が食べたぃ!あそこは魔法はないのに料理は1番美味しいの!』と言ってな」

 その我が儘彼女とは誰なのか・・・。しかもとんでもない距離の世界に行ってたのにここにもすぐに帰って来れるのか!?

 「それで何か購入するためにお金がいると?」

 「そうじゃ!金を全て両替したから地球の金は一つもないのじゃ!じゃがこれでパチンコして増やせばどうにかなる!恩に着る!」

 いやいやパチンコかよ!?絶対無くなるやつだろ!?

 「キャハッ♪パパ!頑張るのです♪」

 「うむ。蛍はよく仕えている!これからもこの男を支えてやれ!パパはまた暫く留守にする!じゃあな!」
 
 神様は颯爽と飛び立って行った。まぁ、そんな事はさておき・・・オレは気になる事を蛍相談する。

 「蛍?少し気になる事があるんだけど・・・」

 「はい!なんですか?」

 「いや、もしオレが仕事辞めて、この世界の物をこっちで売ったりして生計を立てるとすれば蛍は怒る?」

 「いいのです♪私は八太郎様のやる事に賛成なのです♪」

 「え!?そうなの!?」

 「はいです♪けど、理由を聞きたいのです!」

 「実はね、今海外転勤を打診されているんだ」

 「外国に行くですか?」

 「そうなんだ。いや、こんな事や蛍と出会わなければ多分二つ返事で受けていただろうと思う。けど、もし本当に転勤になれば今のようにアマテラスに行く事はできないと思うんだ。こう見えてオレはこのアマテラスに愛着が湧いてきている。まだ少ししか行ってないけどこの世界の人間の差別感情とかなくしたいとか思ってるんだ」

 「私は八太郎様に賛成なのです♪けど、人間の意識改革は大変なのです!」

 「分かってるよ。最初はゲーム感覚だったけど今は真面目にアマテラスの事も考えだしたんだよ。それに・・・蛍と一緒にいたいってのもあるかな。蛍とアマテラスに居ると現実を忘れて楽しいというかなんというか・・・けど、現実を捨てるわけにはいかないから、こっちでは必要最低限の家賃、食費、光熱費をアマテラスのルリの実とかを売ってお金を作り生活できればなと思っている」

 「八太郎様・・・・」

 我ながら臭い言葉だと思う。少し照れながらオレは蛍に最近心に思っている事、考えている事を伝えた。蛍と一緒にいたいと思うのは本当だ。できるなら、デートとかしたいと思うけど、蛍は部屋から出るとオレからも認識できなくなるみたいだし・・・。そもそも小さいんだよな。

 「んぁー!辞めだ!辞めだ!秒で磨(す)ってしまった!うん?何をやっているのだ?」

 いやいやもうお金なくしたのかよ!?ってかマジでパチンコに行ったのかよ!?

 「パパお願いがあるのです!私を上級精霊にしてほしいのです!」

 「ほぅ?どれ・・・いいアイテムがある!これだ!活性の実だ!味はリンゴと同じ!従者の精霊や守護獣、守護天神に食べさせると自分が作った世界に限り進化させられるのだ!地球ではマナの関係で元に戻ってしまうが中々いいアイテムだろう?」

 「アイテムって事はまた課金すか?」

 「当たり前だ!慈善事業じゃないんだ!ワシも生活がかかっているのだ!」

 いやいやおまいう!?ならパチンコなんかに行くなよ!?

 「八太郎様の!活性の実欲しいです!私一生懸命、八太郎様にお仕えするです!お願いなのです!」

 「そうか。見えたぞ。お主等は魂の契りをしたのじゃな」

 「はい。先日しました」

 「ならばお前も蛍を抱いてみたかろう?買え!」

 いやいやそこかよ!?しかも買え!って命令かよ!?

 「分かりました買います!」

 「八太郎様!ありがとうなのです♪」

 「ほう?珍しく値段も聞かずに購入するのか?」

 「あっ・・・・」

 「言質は取ってあるからな!よし・・・これだ!!説明はさっき言った通りだ!50万円だ!」

 「高ッ!!!高すぎるだろ!?」

 「なんじゃ?これでも安い方だぞ?これは神界のアースガルドでも人気の商品なのじゃぞ?買うのか買わないのかどっちじゃ?女を抱くのか抱かないのかどっちじゃ?」

 クッ・・・その選択はなんだよ!?けど、蛍のためにここは是非買ってあげたい。貯金をほぼ全ツッパに近いけど、例のルリの実は日本人の舌にも合うみたいだし、これは会社の同僚や上司で調査済みだ。お金はまた稼げばいい。

 「分かりました。買います!」

 オレは以前から課金アイテムを購入しているため、ネット銀行にお金を移していたからそのままオレの貯金62万円のうち、50万を明らか日本人一般名義人の口座に振り込みした。

 「うむ!ようやった!これでデートに間に合う!感謝するぞ!後はこれを蛍に食べさせるだけじゃ!じゃあな!」

 神様はお金が振り込まれたのを確認するとまたすぐに消えた。
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