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死にゆく者の祈り、2002
死にゆく者の祈り、2002 第四話
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「ベッドに寝かせてきました。多分、当面は起きないんじゃないでしょうか?」
「そう……。力仕事ありがとう。コウ。あなたもだいぶ頼りになってきたじゃない」
先生が僕の言葉に、にこやかにほほ笑む。その笑顔がどうも苦手な僕は、さっきまで先生と彼女が対面していた机の上に目を向け、先生の顔は絶対に見ない。
「この新聞と週刊誌の切り抜きはどうしましょうか?」
「何、言ってるの。ゴミは捨てるに決まっているじゃない」
「いや……でも……、あ、いえ、そうですね。それにしても、先生はいつから気付いていたんですか? あのひとが、渚さんではない、って……」
「最初から違和感はあったね。私の力を舐めちゃだめよ」
「すみません……」
まるで何でも屋のように、いくつもの役割、職業を兼ねているからか、先生はうさんくさい人間と思われがちだが、ひとつひとつの能力は本物である。気軽に疑える先生をよく知らないひとたちが羨ましい。長く間近で見てきた僕には、もう疑いたくても疑うことができない。
「大好きな家族に憑くなんて、渚ちゃんもそんなひどいことはやめてあげればいいのに」
「あれ、大好き、なんて言ってました?」
「旅行が一緒になった時、渚ちゃん、お姉ちゃんに憧れている、って言ってたからね」
「よく覚えていますね。さっきは記憶が曖昧な振りをしていたんですか?」
「まぁね。私は記憶力には自信があるの。渚ちゃんのほうは、本当に記憶が曖昧になっていたみたいだけど、彼女たちに会ったのは、たった一年前のことだから。まぁでも実を言うと、本当に渚ちゃんに姉がいるのか、もしかしたら私の記憶違いかもしれない、って、ほんのちょっと不安な部分もあったから、念のために家族構成を聞いたりして、それで確信したの」
「彼女に、何があったんでしょうか?」
「最初に死んで悪霊となった渚ちゃんが残りの三人を死に追いやったのだから、まぁあの三人が、渚ちゃんを殺したんでしょうね」
「でも、仲の良いグループだったんですよね?」
「あぁそうか、コウはちょうど紅茶を取りに行っていたから知らないだろうけど、渚ちゃんの霊……お姉さんなのか渚ちゃんなのか混同しちゃうから、そういう言い方にするね。渚ちゃんの霊自身も認めていたよ。仲が良いわけじゃない、って。私が会った時の印象も、上辺だけ仲が良いグループ、って感じだった。導火線に火が点くのを待つような関係、というかね。いつ爆発してもおかしくないような」
「旅行先で、ひと……それも、たとえ関係が良好ではないにしろ、一応は友達になる相手を殺すような出来事って、いったいどんなことがあったんでしょうか?」
「ひとがひとを殺す理由なんて、他人が聞けばたいしたことのないものばかりよ。それは、ね。コウ。あなたもよく分かっているはずでしょ」先生が意地の悪い表情を僕に向ける。僕が何も答えずにいると、彼女はくすりと笑って、話を続ける。「ごめんごめん。まぁなんとなく想像は付くけど、つまらない理由よ。想像が付かないなら知る必要もないこと。まぁでも今回の一番の被害者は渚ちゃんのお姉さんね、間違いなく。本人の知らぬところで加害者になってしまう、というのは本当に可哀想だ、と思う」
「ということは、やっぱり実行犯、というか、実際に殺人に手を染めたのは渚さんのお姉さんなんですね」
「幽霊そのものは人の首を絞めたり、刺したり、あるいは突き落したりはできないから、ね。だとしたら犯人はお姉さんの肉体を操った渚ちゃんと考えるのが妥当かな」
先生はそこで話を終わらせるつもりだったのか、ふぅ、とひとつ息を吐いたが、僕としてはまだまだ腑に落ちないところは多い。
「なんで、お姉さんの肉体に憑いたのでしょうか?」
「まだ続けるの? そんなの、本人しか分からないに決まっているでしょ。どうしたの急に探偵にでもなりたくなった?」
「探偵になりたい、と思ったことはないですが、探偵助手の役目を担うことはありそうですからね。先生の推測を教えてください」
「さっき頼りになってきた、って言ったけど、前言撤回。生意気、のほうが適切ね。最近、どんどん生意気になっていくね。それに中学生の子たちと同じ年齢とは思えないくらいに大人びてきたし……」
「学校も行かず、先生とばかり一緒にいたら嫌でもこうなります。同じ先生でも、学校の先生とは違って、毒のあることしか教えてくれませんからね」
さっきの意地悪への仕返しを込めた冗談に、先生は楽しそうに笑った。
「本当に生意気だ。……まぁ行方を消した妹の消息を追う姉の執着心と悪霊になった妹の復讐心がシンクロしたんじゃないかな。離れて暮らしている、とはいえ、可愛い妹と長く連絡が取れなければ、必死に探すだろうしね。彼女たち姉妹の仲の良さまで私は知らないけれど、もしかしたら意外と復讐には姉自身の想いも重なっているのかもしれない。可愛い妹の死に対する復讐心が自分の肉体と心に宿って、それで霊に乗っ取られやすくなっていた、みたいなね」
「最後にひとつ……、渚さんの霊にひとを殺した自覚はあったんでしょうか? どうもそんなふうには見えませんでした」
「もちろん気付いてなかったでしょうね。気付いていたら、ここに来るわけないでしょ。除霊してください、って言ってるようなものよ。いや消える瞬間にもしかしたら思い出したかもしれないけれど、そればっかりは推測もできない。残念ながら、ね」
「そもそも、なんでここに――」
「はい、最後の質問はもう終わったはずよ」
と僕の言葉をさえぎって、先生が部屋から出て行く。
偶然、旅行先で一緒になった先生は、もしかしたら彼女たちの間に流れる雰囲気に気付いて、そっと背中を押したんじゃないだろうか。人間には理性がある。その理性を払うような言葉を囁いたのではないだろうか。僕の知る先生は、そういうことを平気でする人間だ。
悪魔が、殺せ、と耳打ちするようなイメージがふいに浮かぶ。
やめておこう……。どうせ先生が真実を教えてくれるはずなんてないのだから、考えるだけ無駄だ。
その夜、僕は夢を見た。目まぐるしく場面は切り換わり、それはひとりの人間が死にいたる過程を表していた。
「私、いまの彼氏と結婚しようと思ってるの」「ねぇ渚の奴のあの話……社長の息子と結婚する、って……、しかもあんな有名な」「馬鹿にした言い方だったよね」「うん。絶対に私たちのこと見下してた。私たちがあまり彼氏とうまくいってない、って聞いた途端、あんな話するなんて」「早苗……、別に渚だって悪気があったわけじゃ」「悪気しかないよ、あんなの」「恵美まで……」「正直に言ってよ、咲。あんな小馬鹿にした顔で彼氏の自慢してきて、むかつかなかった?」「それは……」「知ってるからね。あんただって、そんなふうに言ってるけど、高校の時、自分をよく見せるために、渚をそばに置いてたこと。事務所のオーディション、渚を無理やり一緒に参加させてたのも知ってるよ。引き立て役にされた、って――」「それ、渚が言ったの?」「まぁ、ね」「あいつ、黙ってろ、って言ったのに」「ほら、本性、表した」「あいつはそういうやつなのよ」「自分をわざと一番下に見せておいて、陰では私たちを馬鹿にしていたのよ」「初対面のあの先生なんて、たった数時間しかいなかったのに、あなたたち仲悪いの、なんて聞いてきたくらいだからね。あいつがいない時の私たちはそんなことないのに、あいつがその輪に入ると、いつもそう」「私たち三人は仲良いよね?」「もちろん」「悪いのは、全部あいつ。あいつさえいなければ、私たち三人はうまく行く」「ねぇ、どうするの。早苗」「もちろん決まってる。調子に乗った下っ端の末路なんてね」「それ、って……」「そんな不安そうな顔はしないで、咲。大丈夫、絶対に失敗なんかしない」「でも、いくら嫌いだから、って……」「でも、さぁ」「何よ、恵美」「こんな話聞いちゃって、逃げられると本当に思ってるの? 同じ目に遭っちゃうかもしれないよ」「いや、別に逃げるなんて……」「本当に大丈夫、大丈夫だからね、咲。絶対にばれないから」「……分かった」「準備、できたよ」「ねぇ恵美」「何よ。もう咲がすることなんて何もないんだから、後はゆっくりと待ってたらいいよ」「恵美、って私たちと違ってさ、中学の時から渚と一緒にいたわけじゃない。なのに、……いいの?」「何が? 一緒にいたけど、ずっと嫌いだったからね。ほら、いまも私、笑顔でしょ。嬉しくて仕方ない」「ねぇ、早苗。私、もうこれが終わったら、恵美とは関わりたくないな」「私も、同じ気持ち。あれは、ちょっと……」(ん…。うん……ここ、どこ。わっ。土。何、これ。身体が動かない。あれ、なんで恵美、そんなに高いところにいるの。やめてっ、土を落とさないで。なんでなんで、そんなことするの。なんで、笑ってるの。早苗まで。やめて。声が出ない。う。苦し、苦しい。咲、なんで悲しそうな顔してるの? そんな顔するくらいなら、助けてよ……助けろよ。なんで、なんでよ。……許、さ、な、い。お前たち、絶対に許さない、から……)
「そう……。力仕事ありがとう。コウ。あなたもだいぶ頼りになってきたじゃない」
先生が僕の言葉に、にこやかにほほ笑む。その笑顔がどうも苦手な僕は、さっきまで先生と彼女が対面していた机の上に目を向け、先生の顔は絶対に見ない。
「この新聞と週刊誌の切り抜きはどうしましょうか?」
「何、言ってるの。ゴミは捨てるに決まっているじゃない」
「いや……でも……、あ、いえ、そうですね。それにしても、先生はいつから気付いていたんですか? あのひとが、渚さんではない、って……」
「最初から違和感はあったね。私の力を舐めちゃだめよ」
「すみません……」
まるで何でも屋のように、いくつもの役割、職業を兼ねているからか、先生はうさんくさい人間と思われがちだが、ひとつひとつの能力は本物である。気軽に疑える先生をよく知らないひとたちが羨ましい。長く間近で見てきた僕には、もう疑いたくても疑うことができない。
「大好きな家族に憑くなんて、渚ちゃんもそんなひどいことはやめてあげればいいのに」
「あれ、大好き、なんて言ってました?」
「旅行が一緒になった時、渚ちゃん、お姉ちゃんに憧れている、って言ってたからね」
「よく覚えていますね。さっきは記憶が曖昧な振りをしていたんですか?」
「まぁね。私は記憶力には自信があるの。渚ちゃんのほうは、本当に記憶が曖昧になっていたみたいだけど、彼女たちに会ったのは、たった一年前のことだから。まぁでも実を言うと、本当に渚ちゃんに姉がいるのか、もしかしたら私の記憶違いかもしれない、って、ほんのちょっと不安な部分もあったから、念のために家族構成を聞いたりして、それで確信したの」
「彼女に、何があったんでしょうか?」
「最初に死んで悪霊となった渚ちゃんが残りの三人を死に追いやったのだから、まぁあの三人が、渚ちゃんを殺したんでしょうね」
「でも、仲の良いグループだったんですよね?」
「あぁそうか、コウはちょうど紅茶を取りに行っていたから知らないだろうけど、渚ちゃんの霊……お姉さんなのか渚ちゃんなのか混同しちゃうから、そういう言い方にするね。渚ちゃんの霊自身も認めていたよ。仲が良いわけじゃない、って。私が会った時の印象も、上辺だけ仲が良いグループ、って感じだった。導火線に火が点くのを待つような関係、というかね。いつ爆発してもおかしくないような」
「旅行先で、ひと……それも、たとえ関係が良好ではないにしろ、一応は友達になる相手を殺すような出来事って、いったいどんなことがあったんでしょうか?」
「ひとがひとを殺す理由なんて、他人が聞けばたいしたことのないものばかりよ。それは、ね。コウ。あなたもよく分かっているはずでしょ」先生が意地の悪い表情を僕に向ける。僕が何も答えずにいると、彼女はくすりと笑って、話を続ける。「ごめんごめん。まぁなんとなく想像は付くけど、つまらない理由よ。想像が付かないなら知る必要もないこと。まぁでも今回の一番の被害者は渚ちゃんのお姉さんね、間違いなく。本人の知らぬところで加害者になってしまう、というのは本当に可哀想だ、と思う」
「ということは、やっぱり実行犯、というか、実際に殺人に手を染めたのは渚さんのお姉さんなんですね」
「幽霊そのものは人の首を絞めたり、刺したり、あるいは突き落したりはできないから、ね。だとしたら犯人はお姉さんの肉体を操った渚ちゃんと考えるのが妥当かな」
先生はそこで話を終わらせるつもりだったのか、ふぅ、とひとつ息を吐いたが、僕としてはまだまだ腑に落ちないところは多い。
「なんで、お姉さんの肉体に憑いたのでしょうか?」
「まだ続けるの? そんなの、本人しか分からないに決まっているでしょ。どうしたの急に探偵にでもなりたくなった?」
「探偵になりたい、と思ったことはないですが、探偵助手の役目を担うことはありそうですからね。先生の推測を教えてください」
「さっき頼りになってきた、って言ったけど、前言撤回。生意気、のほうが適切ね。最近、どんどん生意気になっていくね。それに中学生の子たちと同じ年齢とは思えないくらいに大人びてきたし……」
「学校も行かず、先生とばかり一緒にいたら嫌でもこうなります。同じ先生でも、学校の先生とは違って、毒のあることしか教えてくれませんからね」
さっきの意地悪への仕返しを込めた冗談に、先生は楽しそうに笑った。
「本当に生意気だ。……まぁ行方を消した妹の消息を追う姉の執着心と悪霊になった妹の復讐心がシンクロしたんじゃないかな。離れて暮らしている、とはいえ、可愛い妹と長く連絡が取れなければ、必死に探すだろうしね。彼女たち姉妹の仲の良さまで私は知らないけれど、もしかしたら意外と復讐には姉自身の想いも重なっているのかもしれない。可愛い妹の死に対する復讐心が自分の肉体と心に宿って、それで霊に乗っ取られやすくなっていた、みたいなね」
「最後にひとつ……、渚さんの霊にひとを殺した自覚はあったんでしょうか? どうもそんなふうには見えませんでした」
「もちろん気付いてなかったでしょうね。気付いていたら、ここに来るわけないでしょ。除霊してください、って言ってるようなものよ。いや消える瞬間にもしかしたら思い出したかもしれないけれど、そればっかりは推測もできない。残念ながら、ね」
「そもそも、なんでここに――」
「はい、最後の質問はもう終わったはずよ」
と僕の言葉をさえぎって、先生が部屋から出て行く。
偶然、旅行先で一緒になった先生は、もしかしたら彼女たちの間に流れる雰囲気に気付いて、そっと背中を押したんじゃないだろうか。人間には理性がある。その理性を払うような言葉を囁いたのではないだろうか。僕の知る先生は、そういうことを平気でする人間だ。
悪魔が、殺せ、と耳打ちするようなイメージがふいに浮かぶ。
やめておこう……。どうせ先生が真実を教えてくれるはずなんてないのだから、考えるだけ無駄だ。
その夜、僕は夢を見た。目まぐるしく場面は切り換わり、それはひとりの人間が死にいたる過程を表していた。
「私、いまの彼氏と結婚しようと思ってるの」「ねぇ渚の奴のあの話……社長の息子と結婚する、って……、しかもあんな有名な」「馬鹿にした言い方だったよね」「うん。絶対に私たちのこと見下してた。私たちがあまり彼氏とうまくいってない、って聞いた途端、あんな話するなんて」「早苗……、別に渚だって悪気があったわけじゃ」「悪気しかないよ、あんなの」「恵美まで……」「正直に言ってよ、咲。あんな小馬鹿にした顔で彼氏の自慢してきて、むかつかなかった?」「それは……」「知ってるからね。あんただって、そんなふうに言ってるけど、高校の時、自分をよく見せるために、渚をそばに置いてたこと。事務所のオーディション、渚を無理やり一緒に参加させてたのも知ってるよ。引き立て役にされた、って――」「それ、渚が言ったの?」「まぁ、ね」「あいつ、黙ってろ、って言ったのに」「ほら、本性、表した」「あいつはそういうやつなのよ」「自分をわざと一番下に見せておいて、陰では私たちを馬鹿にしていたのよ」「初対面のあの先生なんて、たった数時間しかいなかったのに、あなたたち仲悪いの、なんて聞いてきたくらいだからね。あいつがいない時の私たちはそんなことないのに、あいつがその輪に入ると、いつもそう」「私たち三人は仲良いよね?」「もちろん」「悪いのは、全部あいつ。あいつさえいなければ、私たち三人はうまく行く」「ねぇ、どうするの。早苗」「もちろん決まってる。調子に乗った下っ端の末路なんてね」「それ、って……」「そんな不安そうな顔はしないで、咲。大丈夫、絶対に失敗なんかしない」「でも、いくら嫌いだから、って……」「でも、さぁ」「何よ、恵美」「こんな話聞いちゃって、逃げられると本当に思ってるの? 同じ目に遭っちゃうかもしれないよ」「いや、別に逃げるなんて……」「本当に大丈夫、大丈夫だからね、咲。絶対にばれないから」「……分かった」「準備、できたよ」「ねぇ恵美」「何よ。もう咲がすることなんて何もないんだから、後はゆっくりと待ってたらいいよ」「恵美、って私たちと違ってさ、中学の時から渚と一緒にいたわけじゃない。なのに、……いいの?」「何が? 一緒にいたけど、ずっと嫌いだったからね。ほら、いまも私、笑顔でしょ。嬉しくて仕方ない」「ねぇ、早苗。私、もうこれが終わったら、恵美とは関わりたくないな」「私も、同じ気持ち。あれは、ちょっと……」(ん…。うん……ここ、どこ。わっ。土。何、これ。身体が動かない。あれ、なんで恵美、そんなに高いところにいるの。やめてっ、土を落とさないで。なんでなんで、そんなことするの。なんで、笑ってるの。早苗まで。やめて。声が出ない。う。苦し、苦しい。咲、なんで悲しそうな顔してるの? そんな顔するくらいなら、助けてよ……助けろよ。なんで、なんでよ。……許、さ、な、い。お前たち、絶対に許さない、から……)
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