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死者使いと悪魔召喚
誰かによる極秘な政策
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クリスは悩むアウルスを眺めた。
セルシティのことだから、今回の事件を口にすれば絶命する魔法をかけたのだろう。それを自分が解除するところまで予想して。
ただ、茶で魔法を解除したなんて普通ではありえない。その状態で話せば命がない、と言われていることを簡単に話すわけない。
アウルスの葛藤に気付いたルドが何か言おうとしたが、クリスはそれを止めた。
「私はアウルスからの問いにしか答えないぞ」
アウルスがクリスを見据える。意地悪く笑っているが深緑の瞳は真剣。それだけ重要な話だからこそ、こちらの意志を試そうとしている。
悩むアウルスを前に、クリスは悠然と足を組み、体を椅子に預けた。
「無理にとは言わない。ただし後日訊ねても、私は一切答えないからな」
アウルスが無言のままクリスを見る。
深緑の瞳からは考えを読み取ることはできない。底が見えない瞳は濁っているのではなく、風がない湖畔のように澄んでいる。
職業柄さまざまな人と出会ってきたが、こんな目を持つ人間は滅多にいない。良くも悪くも強い信念と自信を持っている。
覚悟を決めたアウルスが両手に力を入れて訊ねた。
「この国では女と奴隷は魔法が使えない。だが先日の事件で貴殿の奴隷は魔法を使っていた。どういうことだ?」
言い切ったアウルスが命があることに深く息を吐く。
クリスは軽く頷くと、安堵しているアウルスに問いかけた。
「では、何故この国では女と奴隷は魔法が使えない? 女だから、奴隷だから、とかいう間抜けな答えは言うなよ。女も、奴隷も、人間だ。私達となんの変わりもない、同じ人間だからな」
クリスの言葉にウルバヌスの肩がピクリと動く。その動作を見逃さなかったクリスはウルバヌスを睨んだ。
「この国の人間はその意識が欠落しすぎなんだ」
「確かに、この国に連れてこられるまでは魔法が使えた奴隷もいるし、他国では魔法が使える女もいる……」
アウルスが考え込む。
「もう少し根拠、理由を考えるようになれ。カリスト」
「はい」
後ろで控えていたカリストがクリスの隣に立つ。
「屈んで首を見せろ」
「はい」
屈んだカリストが襟のボタンを外し、首元を広げた。女好きのウルバヌスでさえ見惚れるほどの綺麗な白い肌と鎖骨。だが、そこには奴隷が付けなければならない首輪がなかった。
アウルスが視線をキツくする。
「首輪は? 何かあった時、どうする?」
「屋敷の外に出る時は付けるようにしている。そもそも、どうして首輪をしなければならないんだ?」
「それは奴隷の持ち主が誰か分かるようにするためだ」
「それもあるが、本当の狙いは別にある。見てもほとんど分からないだろうが、ここに魔法印の痕があるだろ?」
クリスはカリストの首を指さした。しかし、そこには白い肌があるだけで、印は見えない。
「奴隷はこの国に入る前に奴隷の証として、この魔法印を押される。魔法印は魔力を印に集める。そして、奴隷が付ける首輪は、印に集められた魔力を吸収する」
「つまり、その魔法印で魔力を首に集め、首輪が魔力を吸収することで、奴隷が魔法を使えないようにしているのか? だが、魔力を吸収しても魔法石がない首輪では、魔力が多い奴隷だとすぐに魔力が一杯になるぞ」
「そうだな。ところで奴隷に装着させる首輪の値段がバカ高いのは知っているか?」
「あぁ」
「それは何故だ?」
「うっ」
思わず唸ったアウルスを置いてクリスは話を続けた。
「首輪の素材は大したものを使っていないし、魔法石も使っていない。魔力を吸収する作用を付けても、普通ならここまで高額にならない」
「……考えたこともなかった」
「首輪の値段がバカ高いのは、高度な魔法式が組み込まれているからだ。吸収した魔力が一定量溜まったら転送されるようにな」
淡々と説明するクリスに対し、アウルスが体を乗り出す。
「魔力を転送!? そんな魔法式があるのか!? 魔力はどこに集められている!?」
クリスは肩をすくめた。
「さぁ? それは知らない。カリスト、いいぞ」
カリストが立ち上がり首元を整える。
「奴隷は魔力を常に吸い取られているから魔法が使えない」
「だが、貴殿の奴隷は魔法を使えたではないか」
「そんな馬鹿らしい仕組みに付き合う義理はないからな。魔法印と首輪の魔法式は解除してある」
「な……な、なぁっ!?」
軽く言っても違反であり、反逆罪にもなりかねない。加えて、それをあっさり白状するところが信じられない。
驚愕のあまり声が出なくなったアウルスに代わり、クリスの常識外れな行動に慣れてきたルドが質問をした。
「では、この国の女性はどうして魔法が使えないのですか? 魔法印や首輪ようなものは付けてないですよね?」
「そこはまた違う方法を使っている。簡単に言うと思い込みだ」
「思い込み?」
「そうだ。思い込みというより思い込ませている、か。始めは女が魔法を使うことは、はしたない、だった。そこから、女は人前で魔法を使うな、女が魔法を使えば罰する、に変化した。そうなれば女は自然と魔法を使わなくなる。その後いつの間にか、女は魔法が使えない、に情報がすり替えられ、それが常識となった。ニ百年ぐらいの時間をかけて情報操作した結果だがな。気の長い戦略だ」
「誰がそんなことを? なんのために?」
クリスは肩をすくめた。
「目的は知らん。が、昔の権力者の誰かだろう」
「では、女性でも魔法を使えるのですか?」
「使おうと思えばな。聞きたいことは、全部か?」
クリスの確認にルドが隣を見る。衝撃の情報の連続に唸り続けるアウルス。
そこで静観していたウルバヌスが質問をした。
「さっきの茶は不要なものが出たら味が変わるって言ってたけど、オレから何か出たのか?」
騎士モードからプライベートモードになったウルバヌスが軽く自分の体を触って確認する。
「詳しいことはアウルスに聞いたらいい。で、いつまで牛みたいに唸っているつもりだ?」
頭を抱えていたアウルスが顔を上げた。
「こんな話を私たちにして良かったのか? もし私が告発すれば、どうなるか分かるだろう?」
「副隊長!?」
慌てるルドに対し、クリスは軽く笑う。
「私は質問に答えただけだ。それで問題があるというのであれば好きにすればいい」
黙ったアウルスにクリスは目を細めた。
「奴隷の魔力を吸収して転送するなど、明らかに皇族が関わっている。そうなれば、知っているのは極一部の者のみだ。下手に報告すれば、自分の存在が消されるし、報告した相手がこのことを知らなければ、そこから内政が揺らぎ、国が崩れる可能性もある」
クリスは悠然と微笑んだ。
「私はセルティのように優しくないからな。告発でも報告でもすればいい。だが、その後のことまでは知らないぞ。おまえのことも、この国のことも、な」
「クッ……」
奥歯を噛んだアウルスが茶を一気に飲み干して立ち上がる。
「ウルバヌス、行くぞ」
「は、はい!」
ウルバヌスも茶を一気に飲んで追いかけた。ルドが二人の後ろ姿とクリスを交互に見る。
「ついていってもいいんだぞ」
素っ気ないクリスの言葉にルドが動いた。
セルシティのことだから、今回の事件を口にすれば絶命する魔法をかけたのだろう。それを自分が解除するところまで予想して。
ただ、茶で魔法を解除したなんて普通ではありえない。その状態で話せば命がない、と言われていることを簡単に話すわけない。
アウルスの葛藤に気付いたルドが何か言おうとしたが、クリスはそれを止めた。
「私はアウルスからの問いにしか答えないぞ」
アウルスがクリスを見据える。意地悪く笑っているが深緑の瞳は真剣。それだけ重要な話だからこそ、こちらの意志を試そうとしている。
悩むアウルスを前に、クリスは悠然と足を組み、体を椅子に預けた。
「無理にとは言わない。ただし後日訊ねても、私は一切答えないからな」
アウルスが無言のままクリスを見る。
深緑の瞳からは考えを読み取ることはできない。底が見えない瞳は濁っているのではなく、風がない湖畔のように澄んでいる。
職業柄さまざまな人と出会ってきたが、こんな目を持つ人間は滅多にいない。良くも悪くも強い信念と自信を持っている。
覚悟を決めたアウルスが両手に力を入れて訊ねた。
「この国では女と奴隷は魔法が使えない。だが先日の事件で貴殿の奴隷は魔法を使っていた。どういうことだ?」
言い切ったアウルスが命があることに深く息を吐く。
クリスは軽く頷くと、安堵しているアウルスに問いかけた。
「では、何故この国では女と奴隷は魔法が使えない? 女だから、奴隷だから、とかいう間抜けな答えは言うなよ。女も、奴隷も、人間だ。私達となんの変わりもない、同じ人間だからな」
クリスの言葉にウルバヌスの肩がピクリと動く。その動作を見逃さなかったクリスはウルバヌスを睨んだ。
「この国の人間はその意識が欠落しすぎなんだ」
「確かに、この国に連れてこられるまでは魔法が使えた奴隷もいるし、他国では魔法が使える女もいる……」
アウルスが考え込む。
「もう少し根拠、理由を考えるようになれ。カリスト」
「はい」
後ろで控えていたカリストがクリスの隣に立つ。
「屈んで首を見せろ」
「はい」
屈んだカリストが襟のボタンを外し、首元を広げた。女好きのウルバヌスでさえ見惚れるほどの綺麗な白い肌と鎖骨。だが、そこには奴隷が付けなければならない首輪がなかった。
アウルスが視線をキツくする。
「首輪は? 何かあった時、どうする?」
「屋敷の外に出る時は付けるようにしている。そもそも、どうして首輪をしなければならないんだ?」
「それは奴隷の持ち主が誰か分かるようにするためだ」
「それもあるが、本当の狙いは別にある。見てもほとんど分からないだろうが、ここに魔法印の痕があるだろ?」
クリスはカリストの首を指さした。しかし、そこには白い肌があるだけで、印は見えない。
「奴隷はこの国に入る前に奴隷の証として、この魔法印を押される。魔法印は魔力を印に集める。そして、奴隷が付ける首輪は、印に集められた魔力を吸収する」
「つまり、その魔法印で魔力を首に集め、首輪が魔力を吸収することで、奴隷が魔法を使えないようにしているのか? だが、魔力を吸収しても魔法石がない首輪では、魔力が多い奴隷だとすぐに魔力が一杯になるぞ」
「そうだな。ところで奴隷に装着させる首輪の値段がバカ高いのは知っているか?」
「あぁ」
「それは何故だ?」
「うっ」
思わず唸ったアウルスを置いてクリスは話を続けた。
「首輪の素材は大したものを使っていないし、魔法石も使っていない。魔力を吸収する作用を付けても、普通ならここまで高額にならない」
「……考えたこともなかった」
「首輪の値段がバカ高いのは、高度な魔法式が組み込まれているからだ。吸収した魔力が一定量溜まったら転送されるようにな」
淡々と説明するクリスに対し、アウルスが体を乗り出す。
「魔力を転送!? そんな魔法式があるのか!? 魔力はどこに集められている!?」
クリスは肩をすくめた。
「さぁ? それは知らない。カリスト、いいぞ」
カリストが立ち上がり首元を整える。
「奴隷は魔力を常に吸い取られているから魔法が使えない」
「だが、貴殿の奴隷は魔法を使えたではないか」
「そんな馬鹿らしい仕組みに付き合う義理はないからな。魔法印と首輪の魔法式は解除してある」
「な……な、なぁっ!?」
軽く言っても違反であり、反逆罪にもなりかねない。加えて、それをあっさり白状するところが信じられない。
驚愕のあまり声が出なくなったアウルスに代わり、クリスの常識外れな行動に慣れてきたルドが質問をした。
「では、この国の女性はどうして魔法が使えないのですか? 魔法印や首輪ようなものは付けてないですよね?」
「そこはまた違う方法を使っている。簡単に言うと思い込みだ」
「思い込み?」
「そうだ。思い込みというより思い込ませている、か。始めは女が魔法を使うことは、はしたない、だった。そこから、女は人前で魔法を使うな、女が魔法を使えば罰する、に変化した。そうなれば女は自然と魔法を使わなくなる。その後いつの間にか、女は魔法が使えない、に情報がすり替えられ、それが常識となった。ニ百年ぐらいの時間をかけて情報操作した結果だがな。気の長い戦略だ」
「誰がそんなことを? なんのために?」
クリスは肩をすくめた。
「目的は知らん。が、昔の権力者の誰かだろう」
「では、女性でも魔法を使えるのですか?」
「使おうと思えばな。聞きたいことは、全部か?」
クリスの確認にルドが隣を見る。衝撃の情報の連続に唸り続けるアウルス。
そこで静観していたウルバヌスが質問をした。
「さっきの茶は不要なものが出たら味が変わるって言ってたけど、オレから何か出たのか?」
騎士モードからプライベートモードになったウルバヌスが軽く自分の体を触って確認する。
「詳しいことはアウルスに聞いたらいい。で、いつまで牛みたいに唸っているつもりだ?」
頭を抱えていたアウルスが顔を上げた。
「こんな話を私たちにして良かったのか? もし私が告発すれば、どうなるか分かるだろう?」
「副隊長!?」
慌てるルドに対し、クリスは軽く笑う。
「私は質問に答えただけだ。それで問題があるというのであれば好きにすればいい」
黙ったアウルスにクリスは目を細めた。
「奴隷の魔力を吸収して転送するなど、明らかに皇族が関わっている。そうなれば、知っているのは極一部の者のみだ。下手に報告すれば、自分の存在が消されるし、報告した相手がこのことを知らなければ、そこから内政が揺らぎ、国が崩れる可能性もある」
クリスは悠然と微笑んだ。
「私はセルティのように優しくないからな。告発でも報告でもすればいい。だが、その後のことまでは知らないぞ。おまえのことも、この国のことも、な」
「クッ……」
奥歯を噛んだアウルスが茶を一気に飲み干して立ち上がる。
「ウルバヌス、行くぞ」
「は、はい!」
ウルバヌスも茶を一気に飲んで追いかけた。ルドが二人の後ろ姿とクリスを交互に見る。
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素っ気ないクリスの言葉にルドが動いた。
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