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治療師の仕事と治療魔法の講義
麗人による訳ありな夕食会〜ルドの祖父視点〜
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学問都市オークニー。その中心にある、第三皇子が住まう城。
その一室が緊張に包まれていた。
絢爛豪華な部屋に豪華な食事が並び、端にはメイドと護衛騎士が控える。
視線の先には食事をする青年と老人。
青年はこの城の主であるセルシティ第三皇子。粉雪のように煌めく長い白金の髪。紫水晶が輝く切れ長の瞳。白磁のように滑らかな肌。人間離れした端麗な姿。
完璧な美しさをまとい、洗礼された動きで食事をする。
その反対側では、将軍位の軍服を着た老人がゆっくりと肉を切る。
笑顔を忘れた厳つい顔。深いシワと傷痕は、歴戦の戦士であることを伺わせる。
髪はほとんど白髪となった赤茶色の髪。茶色の瞳は鷹のように鋭く周囲を警戒する。
固い顔の老人にセルシティがファミリーネームで声をかけた。
「マルティ将軍、腰は大丈夫なのか?」
「ガスパルでいいですよ、セルシティ第三皇子。先日受けた治療で、まったく痛みがなくなりました」
「前は少しすると痛みが出ていたのに、今回はそれがないのかい?」
「はい」
「軍付きの治療師でも、なかなかそこまで良くならなかったのにな」
ガスパルは食事の手を止めた。
あの出会いがなければ、今も腰痛に苦しんでいただろう。それどころか、あの説明が事実なら命も危うかった。
「はい。所用で街を歩いていたら腰痛が出まして。近くにあった治療院に駆け込んだところ、偶然いた治療師に治療をしてもらいました」
「それは良かった。なかなか腕の良い治療師が治したようだね。誰だい?」
「茶色の髪をした白のストラの治療師です」
セルシティが納得したように頷く。
「あぁ、さすがクリスティだね。今はルドが世話になっているみたいだし」
「さすが殿下。耳が早い」
「クリスティに預けるなんて、思い切ったことをしたね」
ガスパルは食事を再開した。
「あの者であれば攻撃魔法が得意な愚孫でも治療魔法が使えるようになるかも、と思いまして」
「そうだね」
楽しそうなセルシティにガスパルの顔が曇る。セルシティは皇族一の切れ者にして、いたずら遊び好き。どれだけの人が振り回されたか。
「殿下といえど、あの治療師に下手に手を出してはなりませぬ。あの一族の者ですからな」
「十分、知っているよ。そういえばルドはクリスティがあの一族であることは知っているのかな?」
「いや、知らんでしょうな。だから、あそこまで慕っておるのでしょう」
「ますます面白そうだね」
セルシティが優艶に微笑む。美麗で眼福な光景なのに、寒気と嫌な予感しかしない。
「殿下」
ガスパルは声を一段低くして威圧する。
「身を……いや国を滅ぼしたくなければ、あの治療師に余計なことをしてはなりません。あと愚孫で遊ばぬように」
「さて、どうしようかな」
ガスパルはようやく腰痛が治ったのに、次は胃痛に悩まされる予感がした。
――――――――それよりも。
軽く咳払いをしたガスパルは本題を切り出した。
「して殿下、そのような話をするために私を夕食に招いたのですか?」
「いや、巷で噂になっている奴隷誘拐事件について気になることがあってな」
「目撃者がいるのに誰も犯人の顔を覚えていない事件ですな」
「あぁ。誘拐された奴隷が四十を超えたのだが、いまだに犯人の手がかりがない」
「なかなかの数ですな」
そう言いながらガスパルは食事を進める。
「そうだ。これだけの数なのに、誘拐された奴隷がこの街から出た形跡もなく、死体もない。そして、誘拐された奴隷には共通点がある」
「ほう? それは、どのような?」
「少し前に兄上が占領した西にある小さな国の奴隷だ。この国の奴隷は全員同じ髪と目の色をしている」
「見た目が良いから高値で売買できるため商人には人気とか」
ガスパルは視線を伏せた。あまり気分が良い話ではないが、これが現状。
「そうだ。だから最初は奴隷の裏取引が目的の誘拐だろうと探ったのだが、どうも違うようでな。どの闇ルートにも商品として流れていない」
「つまり金銭が目的の誘拐ではない、と?」
金銭目的だと思ってきたガスパルは顔をあげた。
「だから私の耳にまで入った。どうやら死者使いが関わっているようだ」
「死者使い?」
「占領した国の王族は死者使いの末裔らしくてな。まあ、死者だけなら、この街にいる治療師と騎士団で解決できるのだが……」
セルシティの言葉が止まる。ガスパルはあまり聞きたくなかったが、続きを促した。
「なにか問題が?」
「その王族は悪魔使いでもあるらしい」
「悪魔使い? 迷信の類いではなく、本物の悪魔使いですか?」
「ほぼ間違いない」
静かに頷くセルシティにガスパルはため息を吐く。
「まさか実在するとは……」
「私も半信半疑だったのだが。どうやら、その王族にしか使えない魔法らしい。ある条件をそろえると悪魔を使役できるようになるそうだ」
「王族は全て処刑しているのでは?」
「殺した者が影武者であったり、取り逃した可能性もある」
「……悪魔を使役できる条件は?」
セルシティが紫の瞳を伏せた。長いまつ毛が目を隠す。
「占領した西の国の民を四十四人、死者にして悪魔に捧げるそうだ」
「誘拐された奴隷は四十……いや、把握していないだけで四十四になっている可能性もありますな」
「悪魔が相手となると普通の騎士団では対応できん」
「だが、戦でもないのに帝都にいる魔法騎士団を動かすと騒ぎになりますな。わかりました。秘密裏に魔法騎士団の中でも腕が立つ者を数人、こちらに来させましょう」
「話が早くて助かる」
ニヤリと口角を上げるセルシティにガスパルは肩をすくめた。
「それより、早く隠居させて頂きたいのですが」
「そなたが隠居している姿など想像できないな」
「少しは老体を労わってくだされ」
ガスパルの訴えにセルシティが豪勢な食事を手で示す。
「労わっているだろう。しっかり食べてくれ」
「まったく。年をとると脂っこい食事は胃にくると何度も申し上げているのですが」
そうぼやいたガスパルの前には油をしっかり使った料理や脂たっぷりの肉料理が並んでいた。
その一室が緊張に包まれていた。
絢爛豪華な部屋に豪華な食事が並び、端にはメイドと護衛騎士が控える。
視線の先には食事をする青年と老人。
青年はこの城の主であるセルシティ第三皇子。粉雪のように煌めく長い白金の髪。紫水晶が輝く切れ長の瞳。白磁のように滑らかな肌。人間離れした端麗な姿。
完璧な美しさをまとい、洗礼された動きで食事をする。
その反対側では、将軍位の軍服を着た老人がゆっくりと肉を切る。
笑顔を忘れた厳つい顔。深いシワと傷痕は、歴戦の戦士であることを伺わせる。
髪はほとんど白髪となった赤茶色の髪。茶色の瞳は鷹のように鋭く周囲を警戒する。
固い顔の老人にセルシティがファミリーネームで声をかけた。
「マルティ将軍、腰は大丈夫なのか?」
「ガスパルでいいですよ、セルシティ第三皇子。先日受けた治療で、まったく痛みがなくなりました」
「前は少しすると痛みが出ていたのに、今回はそれがないのかい?」
「はい」
「軍付きの治療師でも、なかなかそこまで良くならなかったのにな」
ガスパルは食事の手を止めた。
あの出会いがなければ、今も腰痛に苦しんでいただろう。それどころか、あの説明が事実なら命も危うかった。
「はい。所用で街を歩いていたら腰痛が出まして。近くにあった治療院に駆け込んだところ、偶然いた治療師に治療をしてもらいました」
「それは良かった。なかなか腕の良い治療師が治したようだね。誰だい?」
「茶色の髪をした白のストラの治療師です」
セルシティが納得したように頷く。
「あぁ、さすがクリスティだね。今はルドが世話になっているみたいだし」
「さすが殿下。耳が早い」
「クリスティに預けるなんて、思い切ったことをしたね」
ガスパルは食事を再開した。
「あの者であれば攻撃魔法が得意な愚孫でも治療魔法が使えるようになるかも、と思いまして」
「そうだね」
楽しそうなセルシティにガスパルの顔が曇る。セルシティは皇族一の切れ者にして、いたずら遊び好き。どれだけの人が振り回されたか。
「殿下といえど、あの治療師に下手に手を出してはなりませぬ。あの一族の者ですからな」
「十分、知っているよ。そういえばルドはクリスティがあの一族であることは知っているのかな?」
「いや、知らんでしょうな。だから、あそこまで慕っておるのでしょう」
「ますます面白そうだね」
セルシティが優艶に微笑む。美麗で眼福な光景なのに、寒気と嫌な予感しかしない。
「殿下」
ガスパルは声を一段低くして威圧する。
「身を……いや国を滅ぼしたくなければ、あの治療師に余計なことをしてはなりません。あと愚孫で遊ばぬように」
「さて、どうしようかな」
ガスパルはようやく腰痛が治ったのに、次は胃痛に悩まされる予感がした。
――――――――それよりも。
軽く咳払いをしたガスパルは本題を切り出した。
「して殿下、そのような話をするために私を夕食に招いたのですか?」
「いや、巷で噂になっている奴隷誘拐事件について気になることがあってな」
「目撃者がいるのに誰も犯人の顔を覚えていない事件ですな」
「あぁ。誘拐された奴隷が四十を超えたのだが、いまだに犯人の手がかりがない」
「なかなかの数ですな」
そう言いながらガスパルは食事を進める。
「そうだ。これだけの数なのに、誘拐された奴隷がこの街から出た形跡もなく、死体もない。そして、誘拐された奴隷には共通点がある」
「ほう? それは、どのような?」
「少し前に兄上が占領した西にある小さな国の奴隷だ。この国の奴隷は全員同じ髪と目の色をしている」
「見た目が良いから高値で売買できるため商人には人気とか」
ガスパルは視線を伏せた。あまり気分が良い話ではないが、これが現状。
「そうだ。だから最初は奴隷の裏取引が目的の誘拐だろうと探ったのだが、どうも違うようでな。どの闇ルートにも商品として流れていない」
「つまり金銭が目的の誘拐ではない、と?」
金銭目的だと思ってきたガスパルは顔をあげた。
「だから私の耳にまで入った。どうやら死者使いが関わっているようだ」
「死者使い?」
「占領した国の王族は死者使いの末裔らしくてな。まあ、死者だけなら、この街にいる治療師と騎士団で解決できるのだが……」
セルシティの言葉が止まる。ガスパルはあまり聞きたくなかったが、続きを促した。
「なにか問題が?」
「その王族は悪魔使いでもあるらしい」
「悪魔使い? 迷信の類いではなく、本物の悪魔使いですか?」
「ほぼ間違いない」
静かに頷くセルシティにガスパルはため息を吐く。
「まさか実在するとは……」
「私も半信半疑だったのだが。どうやら、その王族にしか使えない魔法らしい。ある条件をそろえると悪魔を使役できるようになるそうだ」
「王族は全て処刑しているのでは?」
「殺した者が影武者であったり、取り逃した可能性もある」
「……悪魔を使役できる条件は?」
セルシティが紫の瞳を伏せた。長いまつ毛が目を隠す。
「占領した西の国の民を四十四人、死者にして悪魔に捧げるそうだ」
「誘拐された奴隷は四十……いや、把握していないだけで四十四になっている可能性もありますな」
「悪魔が相手となると普通の騎士団では対応できん」
「だが、戦でもないのに帝都にいる魔法騎士団を動かすと騒ぎになりますな。わかりました。秘密裏に魔法騎士団の中でも腕が立つ者を数人、こちらに来させましょう」
「話が早くて助かる」
ニヤリと口角を上げるセルシティにガスパルは肩をすくめた。
「それより、早く隠居させて頂きたいのですが」
「そなたが隠居している姿など想像できないな」
「少しは老体を労わってくだされ」
ガスパルの訴えにセルシティが豪勢な食事を手で示す。
「労わっているだろう。しっかり食べてくれ」
「まったく。年をとると脂っこい食事は胃にくると何度も申し上げているのですが」
そうぼやいたガスパルの前には油をしっかり使った料理や脂たっぷりの肉料理が並んでいた。
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