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第2話 やっぱり王子を泣かせたい!
番外編 侍女の慈愛(マリー視点①)
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*アレクサンドラの侍女マリー視点の番外編です。
*本編に比べて暗い内容が少し入ってきますので、ご注意ください。
──────────
私はマリーと申します。
イリガール公爵家で、アレクサンドラお嬢様専属の侍女をしております。
え? うちのお嬢様ですか?
頭脳明晰容姿端麗、王子の婚約者の名に恥じない淑女ですよ。
ですが、家族や私たち公爵家の使用人の前では、ちょっとばかし抜けている素の姿をかいま見ることもできます。
そこがまた、可愛らしいのですけどもね。
私の最愛のお嬢様。
調子に乗ってもらっては困るので、本人の前では言いませんけど。
唯一の不満と言えば、婚約者があのクソ王子だということでしょうか。
お嬢様の地位や立場や容姿からいって、お相手は選び放題のはずなのに、よりによってあの王子とは!
お嬢様の名前をまともに呼ぶことができないばかりか「おい、ブス」「ゴリラにそっくりだな」「女のくせに生意気だ」「父親はもうすぐ禿げるぞ」などと暴言吐きやがりまして……このクソがっ! あ、最後のセリフは暴言ではなく予言かもしれませんけれども。
うちのお嬢様の可愛さがわからないなんて、目が……というより頭がおかしいのでは? この国の未来は大丈夫かしら?
……そう思っていた時期もありましたね、ええ……。
まぁ、あの王子の様子を見ているうちに、それが本心ではないことにはすぐ気づきましたけど。
幸いなことにお嬢様はそのことに気づいていないご様子。
王子への報復にいつも腐心されていらっしゃいました。
「王子、絶対泣かす!」
そう口にしながら一生懸命嫌がらせやイタズラを考えるお嬢様は、いつになく生き生きとキラキラとしておりまして……あんなに楽しそうなお嬢様の顔を他で拝見したことがありません。
私は密かに悔しい思いをするのでございました。
嫌がらせを考え続けて八年も経てば、さすがの私もお嬢様の心の内に気づき始めました。
何だかんだ言っても、お嬢様が奴を気に入っていることは確かで。
奴の口さえ塞げば案外上手くいくのでは?
お嬢様とのお茶会では、その残念な口にずっと茄子でも突っ込んでおこうかしら?
そう思い始めた矢先のことでした。
あろうことかあのクソ野郎は、陰でお嬢様を裏切っていたというのです。
学園でできた侍女仲間の情報によると、新しく編入してきた男爵の娘とできているのではないかとの事。
件の男爵令嬢は私も目にしたことがあり、確かに可愛らしい娘だとは思いましたが。うちのお嬢様と比べたら月とスッポンもいいところです。勝てる要素ゼロです、ゼロ!
しかも、私が見た時は何人かの貴族のご令息を周りに侍らしており、頭の中身は空っぽそうでした。
ただの浮気にしろ、よりによってあんなのを選ぶだなんて。
今までは、お嬢様のことを好きなのに素直になれないただのチキン野郎だと思って大目に見てきたというのに。浮気までする真性のクズ男だったとは!
婚約者に浮気をされて平気な女性などおりますまい。それなのにお嬢様は……。
「わたくしたちは政略結婚なのだし、やはりお好きな方と結ばれるのが殿下の幸せだと思うの。殿下との婚約は穏便に……あくまでも穏便に、解消して差しあげようと思っていてよ」
そう、気丈にも笑っておられました。
お嬢様、痛ましや。
──あのクソ王子、許すまじ。今度会ったら絶対殺す!
しかし、その件を公爵様に相談されたところ、まず本人同士で話し合いをしなさいと仰られたらしく。私がせっかく固めた殺意と決意も虚しく、様子見することになってしまいました。
お嬢様が渋々ご本人を呼び出して婚約の解消を申し出たところ、あのクソ王子は泣いて謝……ってはおりませんでしたわね。
とにかく、みっともなくポロポロと泣いて。
浮気を否定して。
捨てないでくれと懇願して。
「お前とは絶対に別れない!」
そう宣言しておりました。
お嬢様はその様子を呆然と見つめられておりましたが、ほんの少しだけ頬が赤く染まっていたのを私は見逃しませんでした。
まぁ、王子がちっちゃーな声で「お前が好きだ」って呟いていたのも聞き逃しませんでしたが。
かと言って。それが聞こえていなかった様子のお嬢様にわざわざ伝えて差し上げるほど、私は甘くはないわよクソ王子様。
まぁ、そんなこんなで、また平穏無事(要はいつも通り)な日々が戻ってきまして。
私は侍従長に命じられ、溜まっていた休暇をまとめてとることになりました。私はできるだけお嬢様のお側から離れたくはなかったのですが……侍従長の笑顔がちょっと怖かったので大人しく従うことにしました。
私がいない間のお嬢様のお世話は同期のシエラが担当するはずです。
久しぶりの長期休暇は職業婦人が通う講習会へ出かけたり、お嬢様のお世話の合間を縫ってチクチクとした刺繍を売り込みに行ったりと、思いの外充実した日々を送っておりまして。
一週間ぶりに公爵家へと戻ってきましたところ、
少し見ないうちに面白いことになっている模様です。
お嬢様は、クソ王子がリオルド殿下に懸想していらっしゃり、自分は彼らの仲を引き裂く悪役だと思い込んでおりますし。
リオルド殿下はお嬢様と自分が両想いだと思い込まれておりますし。
クソ王子もまた、リオルド殿下とお嬢様の仲を勘ぐりつつも、長年の付き合いもあって自分の優位性を信じてはいるみたいです。
各々の思惑が正しいかどうかはさておき、まさしく三角関係ですね。
何をどうしたらこんなにこじれてしまうのでしょうね?
面白いので口出しはしませんが。
それもこれも各方面を勘違いさせるような発言をする、うちのアホ可愛いお嬢様が悪いのですけどね。
普段はご令嬢方の憧れ、淑女の鑑であるお嬢様も、色事方面ではめっぽう鈍いようで。
まずもって、アホラルド殿下からの分かりにくい好意は全く通じておりません。
リオルド殿下からの好意は通じているけれども、斜め上な受け取り方をしておりますね。
まぁ私としては、リオルド殿下にお嬢様を奪って頂いても全然構わないのですけれどもね。彼は第三王子だそうなので、もしかすると婿養子ということになるかもしれませんし。
お嬢様は一人娘なので、このまま王家に嫁に行ってしまえば、後継として縁戚から誰かしらを養子に迎えることになるでしょう……今のところ一番有力なのは隣国にお住まいのお嬢様の従兄弟の方々でしょうか?
しかし、リオルド殿下が臣籍降下して入婿になってくだされば、お嬢様も嫁には行かずこの屋敷を出ていくこともありません。──私が一生お嬢様のお世話をすることも叶いますね。
それはとても名案に思えました。
それからしばらくして。
お嬢様が暴走した結果だとは思うのですが、とうとうお嬢様を賭けてお二人は決闘することにしたようです。
なるほど。リオルド殿下も考えましたね。
もう行われなくなって久しい決闘ですが、昔は望まない婚約を解消するために利用されることも多々あったようです。
確かにこの方法ならば、お二人の婚約解消も可能かもしれませんね。
フリーに戻ったお嬢様に、リオルド殿下が告白してくっつけば後継問題も片付くし、公爵家的にも大団円ってことでしょうか……まぁ、その皮算用もお嬢様がリオルド殿下を慕っているという前提があればですけれども。
私はお嬢様が幸せになれるのならばどちらでもいいのです。
私はいつ何時でもお嬢様の味方ですからね。
*本編に比べて暗い内容が少し入ってきますので、ご注意ください。
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私はマリーと申します。
イリガール公爵家で、アレクサンドラお嬢様専属の侍女をしております。
え? うちのお嬢様ですか?
頭脳明晰容姿端麗、王子の婚約者の名に恥じない淑女ですよ。
ですが、家族や私たち公爵家の使用人の前では、ちょっとばかし抜けている素の姿をかいま見ることもできます。
そこがまた、可愛らしいのですけどもね。
私の最愛のお嬢様。
調子に乗ってもらっては困るので、本人の前では言いませんけど。
唯一の不満と言えば、婚約者があのクソ王子だということでしょうか。
お嬢様の地位や立場や容姿からいって、お相手は選び放題のはずなのに、よりによってあの王子とは!
お嬢様の名前をまともに呼ぶことができないばかりか「おい、ブス」「ゴリラにそっくりだな」「女のくせに生意気だ」「父親はもうすぐ禿げるぞ」などと暴言吐きやがりまして……このクソがっ! あ、最後のセリフは暴言ではなく予言かもしれませんけれども。
うちのお嬢様の可愛さがわからないなんて、目が……というより頭がおかしいのでは? この国の未来は大丈夫かしら?
……そう思っていた時期もありましたね、ええ……。
まぁ、あの王子の様子を見ているうちに、それが本心ではないことにはすぐ気づきましたけど。
幸いなことにお嬢様はそのことに気づいていないご様子。
王子への報復にいつも腐心されていらっしゃいました。
「王子、絶対泣かす!」
そう口にしながら一生懸命嫌がらせやイタズラを考えるお嬢様は、いつになく生き生きとキラキラとしておりまして……あんなに楽しそうなお嬢様の顔を他で拝見したことがありません。
私は密かに悔しい思いをするのでございました。
嫌がらせを考え続けて八年も経てば、さすがの私もお嬢様の心の内に気づき始めました。
何だかんだ言っても、お嬢様が奴を気に入っていることは確かで。
奴の口さえ塞げば案外上手くいくのでは?
お嬢様とのお茶会では、その残念な口にずっと茄子でも突っ込んでおこうかしら?
そう思い始めた矢先のことでした。
あろうことかあのクソ野郎は、陰でお嬢様を裏切っていたというのです。
学園でできた侍女仲間の情報によると、新しく編入してきた男爵の娘とできているのではないかとの事。
件の男爵令嬢は私も目にしたことがあり、確かに可愛らしい娘だとは思いましたが。うちのお嬢様と比べたら月とスッポンもいいところです。勝てる要素ゼロです、ゼロ!
しかも、私が見た時は何人かの貴族のご令息を周りに侍らしており、頭の中身は空っぽそうでした。
ただの浮気にしろ、よりによってあんなのを選ぶだなんて。
今までは、お嬢様のことを好きなのに素直になれないただのチキン野郎だと思って大目に見てきたというのに。浮気までする真性のクズ男だったとは!
婚約者に浮気をされて平気な女性などおりますまい。それなのにお嬢様は……。
「わたくしたちは政略結婚なのだし、やはりお好きな方と結ばれるのが殿下の幸せだと思うの。殿下との婚約は穏便に……あくまでも穏便に、解消して差しあげようと思っていてよ」
そう、気丈にも笑っておられました。
お嬢様、痛ましや。
──あのクソ王子、許すまじ。今度会ったら絶対殺す!
しかし、その件を公爵様に相談されたところ、まず本人同士で話し合いをしなさいと仰られたらしく。私がせっかく固めた殺意と決意も虚しく、様子見することになってしまいました。
お嬢様が渋々ご本人を呼び出して婚約の解消を申し出たところ、あのクソ王子は泣いて謝……ってはおりませんでしたわね。
とにかく、みっともなくポロポロと泣いて。
浮気を否定して。
捨てないでくれと懇願して。
「お前とは絶対に別れない!」
そう宣言しておりました。
お嬢様はその様子を呆然と見つめられておりましたが、ほんの少しだけ頬が赤く染まっていたのを私は見逃しませんでした。
まぁ、王子がちっちゃーな声で「お前が好きだ」って呟いていたのも聞き逃しませんでしたが。
かと言って。それが聞こえていなかった様子のお嬢様にわざわざ伝えて差し上げるほど、私は甘くはないわよクソ王子様。
まぁ、そんなこんなで、また平穏無事(要はいつも通り)な日々が戻ってきまして。
私は侍従長に命じられ、溜まっていた休暇をまとめてとることになりました。私はできるだけお嬢様のお側から離れたくはなかったのですが……侍従長の笑顔がちょっと怖かったので大人しく従うことにしました。
私がいない間のお嬢様のお世話は同期のシエラが担当するはずです。
久しぶりの長期休暇は職業婦人が通う講習会へ出かけたり、お嬢様のお世話の合間を縫ってチクチクとした刺繍を売り込みに行ったりと、思いの外充実した日々を送っておりまして。
一週間ぶりに公爵家へと戻ってきましたところ、
少し見ないうちに面白いことになっている模様です。
お嬢様は、クソ王子がリオルド殿下に懸想していらっしゃり、自分は彼らの仲を引き裂く悪役だと思い込んでおりますし。
リオルド殿下はお嬢様と自分が両想いだと思い込まれておりますし。
クソ王子もまた、リオルド殿下とお嬢様の仲を勘ぐりつつも、長年の付き合いもあって自分の優位性を信じてはいるみたいです。
各々の思惑が正しいかどうかはさておき、まさしく三角関係ですね。
何をどうしたらこんなにこじれてしまうのでしょうね?
面白いので口出しはしませんが。
それもこれも各方面を勘違いさせるような発言をする、うちのアホ可愛いお嬢様が悪いのですけどね。
普段はご令嬢方の憧れ、淑女の鑑であるお嬢様も、色事方面ではめっぽう鈍いようで。
まずもって、アホラルド殿下からの分かりにくい好意は全く通じておりません。
リオルド殿下からの好意は通じているけれども、斜め上な受け取り方をしておりますね。
まぁ私としては、リオルド殿下にお嬢様を奪って頂いても全然構わないのですけれどもね。彼は第三王子だそうなので、もしかすると婿養子ということになるかもしれませんし。
お嬢様は一人娘なので、このまま王家に嫁に行ってしまえば、後継として縁戚から誰かしらを養子に迎えることになるでしょう……今のところ一番有力なのは隣国にお住まいのお嬢様の従兄弟の方々でしょうか?
しかし、リオルド殿下が臣籍降下して入婿になってくだされば、お嬢様も嫁には行かずこの屋敷を出ていくこともありません。──私が一生お嬢様のお世話をすることも叶いますね。
それはとても名案に思えました。
それからしばらくして。
お嬢様が暴走した結果だとは思うのですが、とうとうお嬢様を賭けてお二人は決闘することにしたようです。
なるほど。リオルド殿下も考えましたね。
もう行われなくなって久しい決闘ですが、昔は望まない婚約を解消するために利用されることも多々あったようです。
確かにこの方法ならば、お二人の婚約解消も可能かもしれませんね。
フリーに戻ったお嬢様に、リオルド殿下が告白してくっつけば後継問題も片付くし、公爵家的にも大団円ってことでしょうか……まぁ、その皮算用もお嬢様がリオルド殿下を慕っているという前提があればですけれども。
私はお嬢様が幸せになれるのならばどちらでもいいのです。
私はいつ何時でもお嬢様の味方ですからね。
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