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第一章
50.それぞれの恋
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「クリスティン様の近侍のかたは、隣国の皇子様だったんですね……びっくりしました……」
ソニアの言葉に、クリスティンは頷いた。
「ええ、わたくしも驚きました」
春休みに入り、生徒達は寮から実家へ戻っている。
現在、王族としての礼儀作法を学んでいるソニアは、王宮の一角に部屋をもち、そこで休みを過ごしていた。
身分が明らかになった彼女は不安を抱えている。
父から、話し相手になってあげるようにと言われ、クリスティンもソニアが心配だったので彼女のもとを訪れることにした。
白を基調とした優美な部屋だ。
庭に張り出したテラスで一緒に過ごし、ソニアにメルのことを話したのだが、クリスティンも、ルーカスの兄がメルで、皇子だったなんて今も信じられない。
夜会の日、メルは誘拐されたギールッツ帝国の第一皇子だと、ルーカスが説明してくれた。
幼少のころ、大怪我を負い、川辺で倒れているところを保護されたメルは、孤児院に引き取られていた。
それより以前の記憶は彼にはない。
恐らく誘拐後、何らかの大きな事故に遭い、犯人とはぐれ、川辺で倒れることになったのだろう。
ルーカスから、一度国に来てほしいと言われたメルは、隣国へ赴いている。
発ったのは半月前。
帝国に行くのをメルは渋ったが、クリスティンが説得した。
ルーカスが余りに切実に願っていて同情を覚えたし、なによりメル自身にとって事実関係をはっきりさせたほうが良いと思ったから。
先日ルーカスから連絡が入り、アザも決定的だったが、両陛下がメルを見て息子に違いないと声を揃えたことにより、彼は第一皇子として内々に認められた。
近日中に戻るとメルから手紙が届いているが、本当に帰ってこられるのかと、クリスティンは憂慮している。
これだけ長い間離れていたことがなかったし、早く逢いたくて仕方ない。
切ない息を零してしまうと、ソニアはそんなクリスティンをじっと見つめた。
「恋をなさっているんですね、クリスティン様……。日増しに艶やかに美しくなられています」
「え?」
彼女は微笑む。
「近侍のかたのお話をするとき、クリスティン様はとても切なげです」
クリスティンは頬を染める。ソニアは、儚げに目を伏せた。
「わたし、失恋ですね。最初からわかっていましたけど。大それた望みで、叶うとは思っていませんでした。大好きなクリスティン様が幸せになられるのでしたら、わたしは失恋でもいいです」
「ソニア様……」
ソニアはにっこりと笑顔を浮かべる。
「クリスティン様、わたしにできることがあれば、なんでもおっしゃってください」
「……ありがとうございます」
クリスティンはテーブルの上で手を組み合わせた。
「実は……ひとつお願いがあるのですわ」
「はい」
「アドレー様とわたくしとの婚約が再度なされることのないよう、働きかけていただきたいのです」
ソニアは頷く。
「クリスティン様の意思は以前聞いておりましたので」
ソニアは細い息を吐いた。
「王太子殿下の、クリスティン様との結婚の意思があまりに固く、国王陛下もお許しになられ、実はかなり難しかったのですが。わたし、クリスティン様のために頑張りました。国王陛下に申し上げ、アドレー様との再度の婚約、阻止させていただきました」
クリスティンは安堵する。
夜会の日から、また婚約話が進みだしそうになっていて、困っていたのである。
「ありがとうございます」
しかしクリスティンはソニアが心配にもなる。
「ソニア様、ご自身の幸せについてもお考えになられてくださいね。わたくしの幸せよりも、ご自身のことを大切になさってください」
「クリスティン様の幸せがわたしの幸せなんです」
「わたくしを想ってくださって、それはとても嬉しいのです。でもわたくし、ソニア様に幸せになっていただきたいのですわ」
彼女は息を荒くして、クリスティンの手を取った。
「どうか、クリスティン様。今後もわたしを頼ってください。クリスティン様のお役に立てるのが、何よりも嬉しいんです。国の安寧より、クリスティン様の幸せを祈るほうが力が入ります!」
彼女から、愛情をひしひしと感じ、クリスティンはありがたく思いつつも、申し訳なくもなるのだ。
「……わたくしの他に、好きなかたはいらっしゃいませんの?」
「わたしが好きなのは、クリスティン様です!」
ソニアは力説したあと、小さな声で告げる。
「……男性でいえば、クラスメートのフレッドを好きかもしれません。クリスティン様への想いとは違い、全く恋ではありませんが。彼は親友で同志なのです。わたし、独身を貫くつもりですし、誰とも結婚する気はありません。……クリスティン様は、近侍のかたがお好きなのですね」
「ええ……そうです。わたくし、メルを好きですわ」
「やっぱり……」
ソニアは笑むが、その瞳は寂しそうだった。
「わたし、全身全霊をかけて、クリスティン様の幸せをお祈りしますから」
「ソニア様、どうかご自身の幸せを──」
「先程も申し上げましたとおり、クリスティン様の幸せがわたしの幸せです」
ソニアはぎゅっとクリスティンの手を更に強く握った。
「……ソニア様、わたくしがあなたにできることは何かございますか?」
「クリスティン様……」
ソニアはクリスティンを食い入るように見つめ、こくっと息を呑んだ。
「……では、クリスティン様、どうかわたしとキ……」
彼女は言いかけて、途中で真っ赤になって唇を閉ざす。
「ソニア様?」
「いえ……あの……っ。クリスティン様にわたしの騎士になってほしいですっ!」
(騎士……?)
「す、すみません! わ、わたし……っ! ……できればこのように週一度、お茶をご一緒してもらいたいです」
ヒロインとはなるべく関わらないようにしてきたが、クリスティンは頷いた。
父に彼女の話し相手になるように言われているし、彼女が心配だしアドレーのことでは便宜を図ってもらった。何かお返ししたい。
「ええ、ソニア様。お茶をご一緒します。騎士……というのは……よくわかりませんけれど、あなたの危機には駆け付け、お守りするとお約束いたします」
ソニアは卒倒しそうな勢いで身を乗り出し、涙ぐんだ瞳で熱っぽくクリスティンを見つめた。
「クリスティン様……っ、ありがとうございます……!」
ソニアの言葉に、クリスティンは頷いた。
「ええ、わたくしも驚きました」
春休みに入り、生徒達は寮から実家へ戻っている。
現在、王族としての礼儀作法を学んでいるソニアは、王宮の一角に部屋をもち、そこで休みを過ごしていた。
身分が明らかになった彼女は不安を抱えている。
父から、話し相手になってあげるようにと言われ、クリスティンもソニアが心配だったので彼女のもとを訪れることにした。
白を基調とした優美な部屋だ。
庭に張り出したテラスで一緒に過ごし、ソニアにメルのことを話したのだが、クリスティンも、ルーカスの兄がメルで、皇子だったなんて今も信じられない。
夜会の日、メルは誘拐されたギールッツ帝国の第一皇子だと、ルーカスが説明してくれた。
幼少のころ、大怪我を負い、川辺で倒れているところを保護されたメルは、孤児院に引き取られていた。
それより以前の記憶は彼にはない。
恐らく誘拐後、何らかの大きな事故に遭い、犯人とはぐれ、川辺で倒れることになったのだろう。
ルーカスから、一度国に来てほしいと言われたメルは、隣国へ赴いている。
発ったのは半月前。
帝国に行くのをメルは渋ったが、クリスティンが説得した。
ルーカスが余りに切実に願っていて同情を覚えたし、なによりメル自身にとって事実関係をはっきりさせたほうが良いと思ったから。
先日ルーカスから連絡が入り、アザも決定的だったが、両陛下がメルを見て息子に違いないと声を揃えたことにより、彼は第一皇子として内々に認められた。
近日中に戻るとメルから手紙が届いているが、本当に帰ってこられるのかと、クリスティンは憂慮している。
これだけ長い間離れていたことがなかったし、早く逢いたくて仕方ない。
切ない息を零してしまうと、ソニアはそんなクリスティンをじっと見つめた。
「恋をなさっているんですね、クリスティン様……。日増しに艶やかに美しくなられています」
「え?」
彼女は微笑む。
「近侍のかたのお話をするとき、クリスティン様はとても切なげです」
クリスティンは頬を染める。ソニアは、儚げに目を伏せた。
「わたし、失恋ですね。最初からわかっていましたけど。大それた望みで、叶うとは思っていませんでした。大好きなクリスティン様が幸せになられるのでしたら、わたしは失恋でもいいです」
「ソニア様……」
ソニアはにっこりと笑顔を浮かべる。
「クリスティン様、わたしにできることがあれば、なんでもおっしゃってください」
「……ありがとうございます」
クリスティンはテーブルの上で手を組み合わせた。
「実は……ひとつお願いがあるのですわ」
「はい」
「アドレー様とわたくしとの婚約が再度なされることのないよう、働きかけていただきたいのです」
ソニアは頷く。
「クリスティン様の意思は以前聞いておりましたので」
ソニアは細い息を吐いた。
「王太子殿下の、クリスティン様との結婚の意思があまりに固く、国王陛下もお許しになられ、実はかなり難しかったのですが。わたし、クリスティン様のために頑張りました。国王陛下に申し上げ、アドレー様との再度の婚約、阻止させていただきました」
クリスティンは安堵する。
夜会の日から、また婚約話が進みだしそうになっていて、困っていたのである。
「ありがとうございます」
しかしクリスティンはソニアが心配にもなる。
「ソニア様、ご自身の幸せについてもお考えになられてくださいね。わたくしの幸せよりも、ご自身のことを大切になさってください」
「クリスティン様の幸せがわたしの幸せなんです」
「わたくしを想ってくださって、それはとても嬉しいのです。でもわたくし、ソニア様に幸せになっていただきたいのですわ」
彼女は息を荒くして、クリスティンの手を取った。
「どうか、クリスティン様。今後もわたしを頼ってください。クリスティン様のお役に立てるのが、何よりも嬉しいんです。国の安寧より、クリスティン様の幸せを祈るほうが力が入ります!」
彼女から、愛情をひしひしと感じ、クリスティンはありがたく思いつつも、申し訳なくもなるのだ。
「……わたくしの他に、好きなかたはいらっしゃいませんの?」
「わたしが好きなのは、クリスティン様です!」
ソニアは力説したあと、小さな声で告げる。
「……男性でいえば、クラスメートのフレッドを好きかもしれません。クリスティン様への想いとは違い、全く恋ではありませんが。彼は親友で同志なのです。わたし、独身を貫くつもりですし、誰とも結婚する気はありません。……クリスティン様は、近侍のかたがお好きなのですね」
「ええ……そうです。わたくし、メルを好きですわ」
「やっぱり……」
ソニアは笑むが、その瞳は寂しそうだった。
「わたし、全身全霊をかけて、クリスティン様の幸せをお祈りしますから」
「ソニア様、どうかご自身の幸せを──」
「先程も申し上げましたとおり、クリスティン様の幸せがわたしの幸せです」
ソニアはぎゅっとクリスティンの手を更に強く握った。
「……ソニア様、わたくしがあなたにできることは何かございますか?」
「クリスティン様……」
ソニアはクリスティンを食い入るように見つめ、こくっと息を呑んだ。
「……では、クリスティン様、どうかわたしとキ……」
彼女は言いかけて、途中で真っ赤になって唇を閉ざす。
「ソニア様?」
「いえ……あの……っ。クリスティン様にわたしの騎士になってほしいですっ!」
(騎士……?)
「す、すみません! わ、わたし……っ! ……できればこのように週一度、お茶をご一緒してもらいたいです」
ヒロインとはなるべく関わらないようにしてきたが、クリスティンは頷いた。
父に彼女の話し相手になるように言われているし、彼女が心配だしアドレーのことでは便宜を図ってもらった。何かお返ししたい。
「ええ、ソニア様。お茶をご一緒します。騎士……というのは……よくわかりませんけれど、あなたの危機には駆け付け、お守りするとお約束いたします」
ソニアは卒倒しそうな勢いで身を乗り出し、涙ぐんだ瞳で熱っぽくクリスティンを見つめた。
「クリスティン様……っ、ありがとうございます……!」
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