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訪問者はつらいよ(´;ω;`)ウッ…
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東京に長期滞在していた母が帰ってくる日の昼、カエデから紹介された日本舞踊教室での学習を了えたツバサは、夕刻には裏千家茶道師範の家を訪問することになっていた。
このところ、まるで24時間戦うビジネスパーソンになったかのように、休日というのに寸刻みのスケジュールで、珍しくツバサは暇のない日々を送っていた。
(寸暇を惜しまぬ……とは、このことかもな)
そんなつぶやきは、あたかも高校二年という身分を離れ、なにやら高い山の頂上から他人事のように眺めているかのような心境にも通じるようなところがある。それはとりもなおさず、やはり、チョンマゲ以前のツバサと、今のかれの心持ちのありようの変化ともいえるかもしれない。
令和チョンマゲ令によって、自分の気持ちだけでなく、これまで内心は小馬鹿にしてきたクラスメイトたちとも少なからず喋ったり、応答し合うようになってきた。まだ、モテているという実感はなかったけれど、周囲の視線が変わってきたことだけは確かで、その相互作用なのか、翼自身のまわりの人間への働きかけが比較的スムーズにいくようになってきた。
なんのことはない、普通のコミュニケーションがとれるようになってきたのだ。
(……このことを大会で話してやろうか……)
ツバサは市長杯の5分間の弁論を、ごく身近なそんな事実を喋ろうと決めかけていた。
(カッコ悪くていいや……)
こうして自分から進んで習い事をしようというのも、以前ではまったく考えられないことだった。
(ほんの数カ月で、こんなになるなんて、ほんと、不思議だ)
そう思えるのも、チョンマゲのおかげだといえるのかもしれない。
一度、家に帰り、シャワーを浴び着替え終わったとき、ピンポンが鳴った。父は昼から新幹線の最寄り駅に向かっているはずで、家にはツバサしかいない。最寄り駅とはいえ、車で片道一時間半の距離にある。母の律子を迎えるためにはしゃいでいる父を、ツバサは早朝、見送っている。
『こんなに早く行かなくても……』
と、言っても父の幸雄は聴かなかった。
『いいんだ。買い出しもあるしな。あ、あの信長の件は、かあさんには内緒だぞ。本番で、驚かせてやろうじゃないか』
『そ、そうだね』
ツバサは素直に返事した。こんな父とのやりとりも以前では考えられなかったことだった。
(さて、夜はたぶんご馳走だろうから、コンビニでサンドイッチでも買って……)
ひとまずツバサは外へ出た。
団地……だ。
公営ではなく、半官半民のプロジェクトで、かなり造形美に富んだ造りになっていて、なにより各戸ごとに駐車スペースか割り当てられていて、近隣の自治体からの視察も多い。家賃は相場より安いと翼は幼少の頃から聴かされていた。
『おまえが嫁を迎える頃には、戸建てを建ててやりたいものだ……』
それが幸雄の口癖のようなものだった。そのフレーズがずっとツバサは嫌で嫌で仕方なかった。背伸びをしてみせる父の姿が、当時は気弱で、卑屈の象徴のようにも映ったものだ。
ところが……。
最近では、
(かりにチョンマゲ甲子園で有名になったら、家が建つかなあ……)
と、そんなことまでツバサは夢想するようになっている。それはあの片岡兄妹の言動の影響かもしれなかったけれど、二親のために家をプレゼントしようなどと発想するようになっていること自体、本人もほんとうのところは不思議でしかたないのだ。
「あ……!」
団地の共用エントランスで、ツバサは立ち止まった。
目の前に、あのチョンマゲが佇んでいた。向こうから先に声をかけてきた。
「きみは……大野くんだね」
「や………!」
「はじめまして。ぼくは……」
「藩公の末裔……!」
相手の名乗りを聴くまでもなかった。ツバサの目の前には、尾形啓之進が佇んでいる……。
「えっ? ぼくのこと知っていたのかい?」
啓之進の口調はややおっとり調ではあったものの、言外の圧が漂っていた。
「尾形……啓之進……だろ?」
敬称をつげずツバサが言った。まさか、殿とよぶわけにもいくまい。
「ほう、いま話題の大野くんが、ぼくを知っていてくれたとは、光栄の極みだ」
おそらく本人はなんの他意もなく吐いたフレーズだったのだろうが、ツバサの耳には嫌味に聴こえた。
「……県大会の前に、ぜひ、最強のライバルのチョンマゲを見ておきたかったからね」
そんなことを堂々と言えるのは、啓之進にはよほどの自信があったにちがいない。
「って、もう終わったのか? 満帆市の市長杯は?」
かろうじて動揺を抑えつつ、ツバサが言った。
「いや、まだだけど……楽勝じゃないかなあ。きみの、順風市長杯も、楽勝だろ?」
「いや、そんなことは……」
「へたなケンソンはかえって嫌味になるよ。大野くんは何をやるんだ? 県大会で?」
「あ、だしもののこと?」
「おいおい、だしものって……寸芸っていってほしいな。ま、似たようなものだけどな。こっちは……」
「バイオリンだろ……?」
すかさずツバサが口を挟んだ。
「え、どうして知ってるんだ?」
「この前、うちの校庭で、おまえが演奏していたのを聴いたから」
「そうだったのか……?」
「とても……」と、ツバサは続けた。
「すばらしかった。おれ、音楽のことはよくわからないけど、とってもよかった、ほんとに、そうおもった」
「え………?」
どうやらびっくりしたのは尾形啓之進のほうだったらしい。フェイントでツバサを驚かせ、圧を加えてやろうといった当初の腹づもりが、あまりにもツバサの素直な感想のせいで霧散させられてしまったのだ。
「そ、そうかあ……それは、ありがと。うーん、きみは、変わり者で、不良ぶってて、あまり、ひとと話したり群れたりしないと聴いていたし、そんなに素直に褒めてくれるなんて、どうも調子が狂うなあ……」
「でも、あのとき、ほんと、からだがしびれた。バイオリンの音色にしばらく脚が動かなったんだ」
重ねてツバサは言った。それは嘘偽らざる感想であって、相手を褒めるのになんの気恥ずかしさもなかった。
「褒め殺し……じゃないよな。いや、ごめん、素直に受けとっておく……な、大野くん、今日、話すつもりはなかったんだけど、県大会のあとのことだけどね、来年のチョンマゲ甲子園のこと。かりに出場できるとしたら、その前にきみと協定を結んでおきかったんだ」
「きょ、協定……?」
「あ、八百長じゃないぞ。県大会の一位から三位までが、金銀銅で表彰される……甲子園に出られるのは一位のみ。いや、県によっては、上位数名がチームを組んで甲子園へ……というところもあるらしいけど……」
……この県では、優勝者、つまり金賞受賞者一名が、自由にチームを組むことができるらしかった。メンバーを指定できるのだ。
あえて二位、三位を決定するのは優勝者が不意の病気や事故で甲子園に出場できない場合の、担保としての意味合いがある。そのことも尾形啓之進はざっと説明した。
「……つまりね、ぼくと大野くんが、上位三名になって、どちらかが金賞に輝いた場合、県代表として、チョンマゲ甲子園への出場メンバーの一員として指名する……そういった協定だよ。ぼくが優勝したら、大野くんもぼくのメンバーとして甲子園に出てもらう。その逆もあり……ってこと。な、八百長じゃないだろ? 正々堂々と闘って、あとは、ともに甲子園へ行こう……っていう話」
なるほど、悪い話でない。
かりに甲子園に出場できるなら、メンバーに尾形啓之進のようなチョンマゲバイオリニストがいると心強い。
「それはいいけど……とりあえず、上位三名のうちにおれが入らなければいけないんだな?」
ツバサが訊《き》き返した。
「いや、まず、上位七人のうちに入ればいいんだよ」
「それはどういうこと?」
「まず、金賞銀賞が決まる。一位と二位だな。そのあと、そのときの三位から七位までの五人で、敗者復活戦が行われるんだ」
「敗者復活戦……!?」
「うん、そして銅賞、つまり三位が決定されるみたいだ」
「そうなんだ……だとしたら、まずは、七位までに入ればいいんだな」
「大野くんなら、金銀狙えるはずだろうけど、ほら、何が起こるかわからないだろ? 勝負って……?」
「そうかもな」
かろうじて平静を装いつうツバサは答えた。ここにきてかれは、チョンマゲ甲子園に出たい、出てみたい……と強くおもっていた。突然の啓之進からのオファーは、その意味でも歓迎すべきものだった……。
このところ、まるで24時間戦うビジネスパーソンになったかのように、休日というのに寸刻みのスケジュールで、珍しくツバサは暇のない日々を送っていた。
(寸暇を惜しまぬ……とは、このことかもな)
そんなつぶやきは、あたかも高校二年という身分を離れ、なにやら高い山の頂上から他人事のように眺めているかのような心境にも通じるようなところがある。それはとりもなおさず、やはり、チョンマゲ以前のツバサと、今のかれの心持ちのありようの変化ともいえるかもしれない。
令和チョンマゲ令によって、自分の気持ちだけでなく、これまで内心は小馬鹿にしてきたクラスメイトたちとも少なからず喋ったり、応答し合うようになってきた。まだ、モテているという実感はなかったけれど、周囲の視線が変わってきたことだけは確かで、その相互作用なのか、翼自身のまわりの人間への働きかけが比較的スムーズにいくようになってきた。
なんのことはない、普通のコミュニケーションがとれるようになってきたのだ。
(……このことを大会で話してやろうか……)
ツバサは市長杯の5分間の弁論を、ごく身近なそんな事実を喋ろうと決めかけていた。
(カッコ悪くていいや……)
こうして自分から進んで習い事をしようというのも、以前ではまったく考えられないことだった。
(ほんの数カ月で、こんなになるなんて、ほんと、不思議だ)
そう思えるのも、チョンマゲのおかげだといえるのかもしれない。
一度、家に帰り、シャワーを浴び着替え終わったとき、ピンポンが鳴った。父は昼から新幹線の最寄り駅に向かっているはずで、家にはツバサしかいない。最寄り駅とはいえ、車で片道一時間半の距離にある。母の律子を迎えるためにはしゃいでいる父を、ツバサは早朝、見送っている。
『こんなに早く行かなくても……』
と、言っても父の幸雄は聴かなかった。
『いいんだ。買い出しもあるしな。あ、あの信長の件は、かあさんには内緒だぞ。本番で、驚かせてやろうじゃないか』
『そ、そうだね』
ツバサは素直に返事した。こんな父とのやりとりも以前では考えられなかったことだった。
(さて、夜はたぶんご馳走だろうから、コンビニでサンドイッチでも買って……)
ひとまずツバサは外へ出た。
団地……だ。
公営ではなく、半官半民のプロジェクトで、かなり造形美に富んだ造りになっていて、なにより各戸ごとに駐車スペースか割り当てられていて、近隣の自治体からの視察も多い。家賃は相場より安いと翼は幼少の頃から聴かされていた。
『おまえが嫁を迎える頃には、戸建てを建ててやりたいものだ……』
それが幸雄の口癖のようなものだった。そのフレーズがずっとツバサは嫌で嫌で仕方なかった。背伸びをしてみせる父の姿が、当時は気弱で、卑屈の象徴のようにも映ったものだ。
ところが……。
最近では、
(かりにチョンマゲ甲子園で有名になったら、家が建つかなあ……)
と、そんなことまでツバサは夢想するようになっている。それはあの片岡兄妹の言動の影響かもしれなかったけれど、二親のために家をプレゼントしようなどと発想するようになっていること自体、本人もほんとうのところは不思議でしかたないのだ。
「あ……!」
団地の共用エントランスで、ツバサは立ち止まった。
目の前に、あのチョンマゲが佇んでいた。向こうから先に声をかけてきた。
「きみは……大野くんだね」
「や………!」
「はじめまして。ぼくは……」
「藩公の末裔……!」
相手の名乗りを聴くまでもなかった。ツバサの目の前には、尾形啓之進が佇んでいる……。
「えっ? ぼくのこと知っていたのかい?」
啓之進の口調はややおっとり調ではあったものの、言外の圧が漂っていた。
「尾形……啓之進……だろ?」
敬称をつげずツバサが言った。まさか、殿とよぶわけにもいくまい。
「ほう、いま話題の大野くんが、ぼくを知っていてくれたとは、光栄の極みだ」
おそらく本人はなんの他意もなく吐いたフレーズだったのだろうが、ツバサの耳には嫌味に聴こえた。
「……県大会の前に、ぜひ、最強のライバルのチョンマゲを見ておきたかったからね」
そんなことを堂々と言えるのは、啓之進にはよほどの自信があったにちがいない。
「って、もう終わったのか? 満帆市の市長杯は?」
かろうじて動揺を抑えつつ、ツバサが言った。
「いや、まだだけど……楽勝じゃないかなあ。きみの、順風市長杯も、楽勝だろ?」
「いや、そんなことは……」
「へたなケンソンはかえって嫌味になるよ。大野くんは何をやるんだ? 県大会で?」
「あ、だしもののこと?」
「おいおい、だしものって……寸芸っていってほしいな。ま、似たようなものだけどな。こっちは……」
「バイオリンだろ……?」
すかさずツバサが口を挟んだ。
「え、どうして知ってるんだ?」
「この前、うちの校庭で、おまえが演奏していたのを聴いたから」
「そうだったのか……?」
「とても……」と、ツバサは続けた。
「すばらしかった。おれ、音楽のことはよくわからないけど、とってもよかった、ほんとに、そうおもった」
「え………?」
どうやらびっくりしたのは尾形啓之進のほうだったらしい。フェイントでツバサを驚かせ、圧を加えてやろうといった当初の腹づもりが、あまりにもツバサの素直な感想のせいで霧散させられてしまったのだ。
「そ、そうかあ……それは、ありがと。うーん、きみは、変わり者で、不良ぶってて、あまり、ひとと話したり群れたりしないと聴いていたし、そんなに素直に褒めてくれるなんて、どうも調子が狂うなあ……」
「でも、あのとき、ほんと、からだがしびれた。バイオリンの音色にしばらく脚が動かなったんだ」
重ねてツバサは言った。それは嘘偽らざる感想であって、相手を褒めるのになんの気恥ずかしさもなかった。
「褒め殺し……じゃないよな。いや、ごめん、素直に受けとっておく……な、大野くん、今日、話すつもりはなかったんだけど、県大会のあとのことだけどね、来年のチョンマゲ甲子園のこと。かりに出場できるとしたら、その前にきみと協定を結んでおきかったんだ」
「きょ、協定……?」
「あ、八百長じゃないぞ。県大会の一位から三位までが、金銀銅で表彰される……甲子園に出られるのは一位のみ。いや、県によっては、上位数名がチームを組んで甲子園へ……というところもあるらしいけど……」
……この県では、優勝者、つまり金賞受賞者一名が、自由にチームを組むことができるらしかった。メンバーを指定できるのだ。
あえて二位、三位を決定するのは優勝者が不意の病気や事故で甲子園に出場できない場合の、担保としての意味合いがある。そのことも尾形啓之進はざっと説明した。
「……つまりね、ぼくと大野くんが、上位三名になって、どちらかが金賞に輝いた場合、県代表として、チョンマゲ甲子園への出場メンバーの一員として指名する……そういった協定だよ。ぼくが優勝したら、大野くんもぼくのメンバーとして甲子園に出てもらう。その逆もあり……ってこと。な、八百長じゃないだろ? 正々堂々と闘って、あとは、ともに甲子園へ行こう……っていう話」
なるほど、悪い話でない。
かりに甲子園に出場できるなら、メンバーに尾形啓之進のようなチョンマゲバイオリニストがいると心強い。
「それはいいけど……とりあえず、上位三名のうちにおれが入らなければいけないんだな?」
ツバサが訊《き》き返した。
「いや、まず、上位七人のうちに入ればいいんだよ」
「それはどういうこと?」
「まず、金賞銀賞が決まる。一位と二位だな。そのあと、そのときの三位から七位までの五人で、敗者復活戦が行われるんだ」
「敗者復活戦……!?」
「うん、そして銅賞、つまり三位が決定されるみたいだ」
「そうなんだ……だとしたら、まずは、七位までに入ればいいんだな」
「大野くんなら、金銀狙えるはずだろうけど、ほら、何が起こるかわからないだろ? 勝負って……?」
「そうかもな」
かろうじて平静を装いつうツバサは答えた。ここにきてかれは、チョンマゲ甲子園に出たい、出てみたい……と強くおもっていた。突然の啓之進からのオファーは、その意味でも歓迎すべきものだった……。
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