59 / 66
滂 沱
しおりを挟む
再び、からだは馬上にあった。放心の兄を、兵太郎と休賀斎の老公が交替で、見守っていた。
夜が明けないうちに舞阪の湊まで近づけば、沖に佐助と弥右衛門が乗った大船が見えるはずである。兵太郎によれば、狼煙をあげれば浜まで小舟で漕いできてくれるはずである……。
けれども、その船に乗るまでは安堵できない。
彦左は浜まで見送りたいと、家来衆を二股城に残し単身でついてきた。
いずれにせよ、別離のときが近づきつつあった。
知多半島で下船し、陸路を安土へ向かうつもりでいた。おそらく兄は、船でそのまま西国へ落ち延びていくのだろう。あるいは兵太郎は、兄信康に、小太郎こと足利義高さま、つまりは南光坊天誉さまとともに、各地の寺院を廻る厳しい修行をさせようと思案していたのかもしれない。
「……いまこのときから、芦名兵太郎の名を、おまえにくれてやる!」
休息のとき、兵太郎は兄に向かってそんなことを切り出した。
さすがに何を云われているのかわからずに、兄は呆けたように兵太郎を見返した。かれの正体を知らない兄にしてみれば、もっともなことであったろう。
わたしは、先の海戦で、毛利方の水軍に味方した芦名水軍の首領だと、兄に伝えた。一度は大勝し、一度は大敗を喫したことも告げた。
「……がそのときに、一度おれは死人となった。いまのおまえも同じだ。だから、たった今から、三郎信康よ、おまえが、芦名兵太郎と名乗るがいい!」
あれこれとなにやら思案し出した兄を見て、わたしは嬉しくなった。考えることが、生きる力ともなっていくのだ。考え、悩み、また考え、ときにはわたしのように想像し、推測し、落ち込み、へまをやらかし、また考える。……それでいいのだとおもう。
「兵太郎の名がなくなったら、これからは、天海さまと呼べばよろしいのですね」
わたしが口をはさむと、兵太郎は、
「応よ、これからは南光坊天海で押し通してやろうぞ! 小太郎、いや、南光坊天誉とともに、新たな道を征くのみぞ!」
兵太郎の得意の哄笑に調子を合わせながら、つられてわたしも笑った。小太郎のことを、ざっと兄に告げた。
隣で聴き耳を立てていた彦左が、飛び上がって驚いた。
「げえっ!あ、あの小太郎が、あいつが……将軍義輝公の遺児、義高さま!」
「あら、彦左は、知らされていなかったの?」
「は、初めて聴いたぞ……」
彦左は唖然としている。横から兵太郎が口を入れた。
「……その南光坊天誉は、いまは、一介の修行僧として、とぼとぼと歩きはじめた。なあ、信康よ、おまえの周りには、このように死人どもがわんさかといるぜ。一度死んで、前の世のしがらみを捨て去り、生きていくのも、またおもしろきかな」
兵太郎が云うと、微かに兄が頷いたように見えた。
かつてのわたしのように、知らない人の名やその人にまつわる物語が、ぐるぐると頭裡を駆け巡り、とまどっているのだろうけれど、そのうちに整理がつけば、見い出せるなにものかと出逢うことがあるかもしれない。そうであって欲しい……わたしは心底、そうおもっていた。
舞阪の浜で、小枝を重ねて壇をつくり、火を灯した。
白い狼煙があがると、沖合いの大船から、小舟が漕ぎ出してくるのがはっきりと見えた。舟の上の小さな人影が、手を振っていた。
「あっ、佐助だ!あれは佐助にちがいないぞ!」
いきなり彦左が、両の手を天に突き出して駆け出した。ばしゃばしゃと音を立てた。
そのときである。
無数の矢が、天から降ってきた。
「お亀っ!」
いきなり兵太郎がわたしの体に覆い被さった。厚い胸にくるまれるように倒れて砂に埋まった。
わたしは、息苦しくて、むせた。臭いとざわめき。温かい肌。しばらくじっとしていたが、兵太郎は動かない。
わたしは、拳をつくって、体を突き上げて這い出た。
そして視たのだ。
兵太郎の背を、五本の矢が貫いていた。掌に、生温かい血がべっとりとついていた。
「兵太郎!兵太郎っ!」
狂ったようにわたしは叫び続けていたはずである。
返辞はなかった。
見上げると、芦名衆が太刀を抜いて応戦している。誰が、襲ってきたのかは、雑木林のあたりで指図していた隻眼の武者をみたとき、あの黒母衣衆の生き残りだとわかった。やはり執拗に、兵太郎たちを狙っていたのだ。いや、かれらの目的は、あるいはこのわたしであったのかもしれない。
そうおもったとき、休賀斎の老公が右手に太刀、左手に脇差を握り、二刀を振り回して戦っている姿が目にはいった。
まるで扇をあやつり、踊り舞っているかのように見えた。彦左は、兄信康を背にして護りながら、槍をしごき、降ってくる矢を落としていた。
敵の別隊が横側から斬りかかってきた。目を閉じた瞬間、しゅゅっるるっと、鞭がしなる音を耳がとらえた。
彦左と兄に斬りかかってきた敵の手から太刀が跳んだ。
佐助の鞭だ。
「姫っ!ご無事でございまするか!」
小舟から跳び降りた弥右衛門が、走り寄ってきて、わたしの体を支えてくれた。
「兵太郎が、兵太郎がっ!」
同じことを繰り返し叫んでいた。
兄と彦左が無事であることをたしかめてから、再び、休賀斎の老公の姿を目で追った。
こちらへ向かって駆けてくる老公の刀は、すでに鞘に納まっていた。
「て、敵は?」
「すべて討ち果たしてござる」
少し息が荒かったが、老公の表情は変わっていなかった。わたしが傷を負っていないことを確かめると、老公は、兵太郎の背に刺さった矢を抜いた。
うっっ、と呻いたのは、誰だったろうか。
兵太郎の背に板を敷き、仰向けにすると、すでに、息も絶え絶えになっていた。
「兵太郎!兵太郎!」
抱きつこうとするのを、兵太郎の手が止め、代わりに、兄信康の胸倉をつかんで引き寄せた。
「……このさい、おまえに、南光坊天海の名も、くれてやるぞ。よいか、小僧、せいぜい長生きしろよっ!」
手が放たれ落ちるまさにそのとき、兵太郎の人差し指がわたしを差したような気がした。うっすらと兵太郎の口の端に笑みが浮かんでいた。
休賀斎の老公が、兵太郎の頸に指をあて、しばらくして、頭を横に振った。
まさかこの浜で、しかも船を目の前にして兵太郎が逝ってしまうとは、わたしには信じられなかった。
母のときにはすでに涙は枯れていたけれど、このとき、とめどなく涙があふれた。
滂沱の目の雫とともに、なんともいえない憤りが、わたしのなかを衝き、抉り続けていた。
ふと見ると兄は合掌していた。そうして、呟いているその声を耳にした。
〈オレは生きてやる、とことん、生き抜いてやる・・・・〉
わたしはおもった。逝った兵太郎が、兄を生かしてくれたのだと。
本当にそう信じられそうな気がした。佐助が小舟にもどって、手をつないで連れてきた少女を見た。優華様は四、五歳と聴いている。
「彦左っ!ほら、優華様よ!秀華様の妹よ!」
われに返った彦左が立ち上がり、転びそうになりながらも走っていって、姫を抱かかえた。すると、彦左を追って駆けていくあかしの姿をみた。
さらにそのあとを巣鴨が追っていった。
優華様は、あかしをみとめた途端、異国のことばを発しながら、あかしに飛びついた。
子犬がじゃれるように奇声を発して互いのからだを揺すり、たたき、撫でていた。母国を離れて、大海を渡り、ことばもわからないこの異国の地で、猟犬に追われるように流浪してきたのだ。巣鴨の瞳からも滂沱のごとく光り流れ落ちるものがみえた。
夜が明けないうちに舞阪の湊まで近づけば、沖に佐助と弥右衛門が乗った大船が見えるはずである。兵太郎によれば、狼煙をあげれば浜まで小舟で漕いできてくれるはずである……。
けれども、その船に乗るまでは安堵できない。
彦左は浜まで見送りたいと、家来衆を二股城に残し単身でついてきた。
いずれにせよ、別離のときが近づきつつあった。
知多半島で下船し、陸路を安土へ向かうつもりでいた。おそらく兄は、船でそのまま西国へ落ち延びていくのだろう。あるいは兵太郎は、兄信康に、小太郎こと足利義高さま、つまりは南光坊天誉さまとともに、各地の寺院を廻る厳しい修行をさせようと思案していたのかもしれない。
「……いまこのときから、芦名兵太郎の名を、おまえにくれてやる!」
休息のとき、兵太郎は兄に向かってそんなことを切り出した。
さすがに何を云われているのかわからずに、兄は呆けたように兵太郎を見返した。かれの正体を知らない兄にしてみれば、もっともなことであったろう。
わたしは、先の海戦で、毛利方の水軍に味方した芦名水軍の首領だと、兄に伝えた。一度は大勝し、一度は大敗を喫したことも告げた。
「……がそのときに、一度おれは死人となった。いまのおまえも同じだ。だから、たった今から、三郎信康よ、おまえが、芦名兵太郎と名乗るがいい!」
あれこれとなにやら思案し出した兄を見て、わたしは嬉しくなった。考えることが、生きる力ともなっていくのだ。考え、悩み、また考え、ときにはわたしのように想像し、推測し、落ち込み、へまをやらかし、また考える。……それでいいのだとおもう。
「兵太郎の名がなくなったら、これからは、天海さまと呼べばよろしいのですね」
わたしが口をはさむと、兵太郎は、
「応よ、これからは南光坊天海で押し通してやろうぞ! 小太郎、いや、南光坊天誉とともに、新たな道を征くのみぞ!」
兵太郎の得意の哄笑に調子を合わせながら、つられてわたしも笑った。小太郎のことを、ざっと兄に告げた。
隣で聴き耳を立てていた彦左が、飛び上がって驚いた。
「げえっ!あ、あの小太郎が、あいつが……将軍義輝公の遺児、義高さま!」
「あら、彦左は、知らされていなかったの?」
「は、初めて聴いたぞ……」
彦左は唖然としている。横から兵太郎が口を入れた。
「……その南光坊天誉は、いまは、一介の修行僧として、とぼとぼと歩きはじめた。なあ、信康よ、おまえの周りには、このように死人どもがわんさかといるぜ。一度死んで、前の世のしがらみを捨て去り、生きていくのも、またおもしろきかな」
兵太郎が云うと、微かに兄が頷いたように見えた。
かつてのわたしのように、知らない人の名やその人にまつわる物語が、ぐるぐると頭裡を駆け巡り、とまどっているのだろうけれど、そのうちに整理がつけば、見い出せるなにものかと出逢うことがあるかもしれない。そうであって欲しい……わたしは心底、そうおもっていた。
舞阪の浜で、小枝を重ねて壇をつくり、火を灯した。
白い狼煙があがると、沖合いの大船から、小舟が漕ぎ出してくるのがはっきりと見えた。舟の上の小さな人影が、手を振っていた。
「あっ、佐助だ!あれは佐助にちがいないぞ!」
いきなり彦左が、両の手を天に突き出して駆け出した。ばしゃばしゃと音を立てた。
そのときである。
無数の矢が、天から降ってきた。
「お亀っ!」
いきなり兵太郎がわたしの体に覆い被さった。厚い胸にくるまれるように倒れて砂に埋まった。
わたしは、息苦しくて、むせた。臭いとざわめき。温かい肌。しばらくじっとしていたが、兵太郎は動かない。
わたしは、拳をつくって、体を突き上げて這い出た。
そして視たのだ。
兵太郎の背を、五本の矢が貫いていた。掌に、生温かい血がべっとりとついていた。
「兵太郎!兵太郎っ!」
狂ったようにわたしは叫び続けていたはずである。
返辞はなかった。
見上げると、芦名衆が太刀を抜いて応戦している。誰が、襲ってきたのかは、雑木林のあたりで指図していた隻眼の武者をみたとき、あの黒母衣衆の生き残りだとわかった。やはり執拗に、兵太郎たちを狙っていたのだ。いや、かれらの目的は、あるいはこのわたしであったのかもしれない。
そうおもったとき、休賀斎の老公が右手に太刀、左手に脇差を握り、二刀を振り回して戦っている姿が目にはいった。
まるで扇をあやつり、踊り舞っているかのように見えた。彦左は、兄信康を背にして護りながら、槍をしごき、降ってくる矢を落としていた。
敵の別隊が横側から斬りかかってきた。目を閉じた瞬間、しゅゅっるるっと、鞭がしなる音を耳がとらえた。
彦左と兄に斬りかかってきた敵の手から太刀が跳んだ。
佐助の鞭だ。
「姫っ!ご無事でございまするか!」
小舟から跳び降りた弥右衛門が、走り寄ってきて、わたしの体を支えてくれた。
「兵太郎が、兵太郎がっ!」
同じことを繰り返し叫んでいた。
兄と彦左が無事であることをたしかめてから、再び、休賀斎の老公の姿を目で追った。
こちらへ向かって駆けてくる老公の刀は、すでに鞘に納まっていた。
「て、敵は?」
「すべて討ち果たしてござる」
少し息が荒かったが、老公の表情は変わっていなかった。わたしが傷を負っていないことを確かめると、老公は、兵太郎の背に刺さった矢を抜いた。
うっっ、と呻いたのは、誰だったろうか。
兵太郎の背に板を敷き、仰向けにすると、すでに、息も絶え絶えになっていた。
「兵太郎!兵太郎!」
抱きつこうとするのを、兵太郎の手が止め、代わりに、兄信康の胸倉をつかんで引き寄せた。
「……このさい、おまえに、南光坊天海の名も、くれてやるぞ。よいか、小僧、せいぜい長生きしろよっ!」
手が放たれ落ちるまさにそのとき、兵太郎の人差し指がわたしを差したような気がした。うっすらと兵太郎の口の端に笑みが浮かんでいた。
休賀斎の老公が、兵太郎の頸に指をあて、しばらくして、頭を横に振った。
まさかこの浜で、しかも船を目の前にして兵太郎が逝ってしまうとは、わたしには信じられなかった。
母のときにはすでに涙は枯れていたけれど、このとき、とめどなく涙があふれた。
滂沱の目の雫とともに、なんともいえない憤りが、わたしのなかを衝き、抉り続けていた。
ふと見ると兄は合掌していた。そうして、呟いているその声を耳にした。
〈オレは生きてやる、とことん、生き抜いてやる・・・・〉
わたしはおもった。逝った兵太郎が、兄を生かしてくれたのだと。
本当にそう信じられそうな気がした。佐助が小舟にもどって、手をつないで連れてきた少女を見た。優華様は四、五歳と聴いている。
「彦左っ!ほら、優華様よ!秀華様の妹よ!」
われに返った彦左が立ち上がり、転びそうになりながらも走っていって、姫を抱かかえた。すると、彦左を追って駆けていくあかしの姿をみた。
さらにそのあとを巣鴨が追っていった。
優華様は、あかしをみとめた途端、異国のことばを発しながら、あかしに飛びついた。
子犬がじゃれるように奇声を発して互いのからだを揺すり、たたき、撫でていた。母国を離れて、大海を渡り、ことばもわからないこの異国の地で、猟犬に追われるように流浪してきたのだ。巣鴨の瞳からも滂沱のごとく光り流れ落ちるものがみえた。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
信乃介捕物帳✨💕 平家伝説殺人捕物帳✨✨鳴かぬなら 裁いてくれよう ホトトギス❗ 織田信長の末裔❗ 信乃介が天に代わって悪を討つ✨✨
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
歴史・時代
信長の末裔、信乃介が江戸に蔓延る悪を成敗していく。
信乃介は平家ゆかりの清雅とお蝶を助けたことから平家の隠し財宝を巡る争いに巻き込まれた。
母親の遺品の羽子板と千羽鶴から隠し財宝の在り処を掴んだ清雅は信乃介と平賀源内等とともに平家の郷へ乗り込んだ。
信忠 ~“奇妙”と呼ばれた男~
佐倉伸哉
歴史・時代
その男は、幼名を“奇妙丸”という。人の名前につけるような単語ではないが、名付けた父親が父親だけに仕方がないと思われた。
父親の名前は、織田信長。その男の名は――織田信忠。
稀代の英邁を父に持ち、その父から『天下の儀も御与奪なさるべき旨』と認められた。しかし、彼は父と同じ日に命を落としてしまう。
明智勢が本能寺に殺到し、信忠は京から脱出する事も可能だった。それなのに、どうして彼はそれを選ばなかったのか? その決断の裏には、彼の辿って来た道が関係していた――。
◇この作品は『小説家になろう(https://ncode.syosetu.com/n9394ie/)』『カクヨム(https://kakuyomu.jp/works/16818093085367901420)』でも同時掲載しています◇
【淀屋橋心中】公儀御用瓦師・おとき事件帖 豪商 VS おとき VS 幕府隠密!三つ巴の闘いを制するのは誰?
海善紙葉
歴史・時代
●青春真っ盛り・話題てんこ盛り時代小説
現在、アルファポリスのみで公開中。
*️⃣表紙イラスト︰武藤 径 さん。ありがとうございます、感謝です🤗
武藤径さん https://estar.jp/users/157026694
タイトル等は紙葉が挿入しました😊
●おとき。17歳。「世直しおとき」の異名を持つ。
●おときの幼馴染のお民が殺された。役人は、心中事件として処理しようとするが、おときはどうしても納得できない。
お民は、大坂の豪商・淀屋辰五郎の妾になっていたという。おときは、この淀辰が怪しいとにらんで、捜査を開始。
●一方、幕閣の柳沢吉保も、淀屋失脚を画策。実在(史実)の淀屋辰五郎没落の謎をも巻き込みながら、おときは、モン様こと「近松門左衛門」と二人で、事の真相に迫っていく。
✳おおさか
江戸時代は「大坂」の表記。明治以降「大阪」表記に。物語では、「大坂」で統一しています。
□主な登場人物□
おとき︰主人公
お民︰おときの幼馴染
伊左次(いさじ)︰寺島家の職人頭。おときの用心棒、元武士
寺島惣右衛門︰公儀御用瓦師・寺島家の当主。おときの父。
モン様︰近松門左衛門。おときは「モン様」と呼んでいる。
久富大志郎︰23歳。大坂西町奉行所同心
分部宗一郎︰大坂城代土岐家の家臣。城代直属の市中探索目附
淀屋辰五郎︰なにわ長者と呼ばれた淀屋の五代目。淀辰と呼ばれる。
大曽根兵庫︰分部とは因縁のある武士。
福島源蔵︰江戸からやってきた侍。伊左次を仇と付け狙う。
西海屋徳右衛門︰
清兵衛︰墨屋の職人
ゴロさん︰近松門左衛門がよく口にする謎の人物
お駒︰淀辰の妾
GAME CHANGER 日本帝国1945からの逆襲
俊也
歴史・時代
時は1945年3月、敗色濃厚の日本軍。
今まさに沖縄に侵攻せんとする圧倒的戦力のアメリカ陸海軍を前に、日本の指導者達は若者達による航空機の自爆攻撃…特攻 で事態を打開しようとしていた。
「バカかお前ら、本当に戦争に勝つ気があるのか!?」
その男はただの学徒兵にも関わらず、平然とそう言い放ち特攻出撃を拒否した。
当初は困惑し怒り狂う日本海軍上層部であったが…!?
姉妹作「新訳 零戦戦記」共々宜しくお願い致します。
共に
第8回歴史時代小説参加しました!
【受賞作】鶴川橋暮れ六つ
筑前助広
歴史・時代
――男には人生に一度、全てを賭して誰かの為に戦わねばならない時がある――
過去に藩の討っ手役を失敗した為に、左遷の上に禄高半減の処分を受けた過去を持つ臼浦覚平は、〔万里眼〕と呼ばれる目の良さと、立信流免許皆伝の腕前を持つが、その口下手故に「むっつり覚平」と嘲られていた。
そうした鬱屈した感情を抱えながら、幼き娘と二人で暮らす覚平は、ある日大きな事件に巻き込まれてしまうのだが――。
武士としてではなく、父として何としても生きる道を選んだ覚平の覚悟とは!?
ノベルアッププラス 第1回歴史・時代小説大賞 短編部門受賞作
楽将伝
九情承太郎
歴史・時代
三人の天下人と、最も遊んだ楽将・金森長近(ながちか)のスチャラカ戦国物語
織田信長の親衛隊は
気楽な稼業と
きたもんだ(嘘)
戦国史上、最もブラックな職場
「織田信長の親衛隊」
そこで働きながらも、マイペースを貫く、趣味の人がいた
金森可近(ありちか)、後の長近(ながちか)
天下人さえ遊びに来る、趣味の達人の物語を、ご賞味ください!!
華闘記 ー かとうき ー
早川隆
歴史・時代
小牧・長久手の戦いのさなか、最前線の犬山城で、のちの天下人羽柴秀吉は二人の織田家旧臣と再会し、昔語りを行う。秀吉も知らぬ、かつての巨大な主家のまとう綺羅びやかな光と、あまりにも深い闇。近習・馬廻・母衣衆など、旧主・織田信長の側近たちが辿った過酷な、しかし極彩色の彩りを帯びた華やかなる戦いと征旅、そして破滅の物語。
ー 織田家を語る際に必ず参照される「信長公記」の記述をふたたび見直し、織田軍事政権の真実に新たな光を当てる野心的な挑戦作です。ゴリゴリ絢爛戦国ビューティバトル、全四部構成の予定。まだ第一部が終わりかけている段階ですが、2021年は本作に全力投入します! (早川隆)
チルーの拳 琉球美少女拳士の闘いと恋の物語
冨井春義
歴史・時代
男なら誰もが一目惚れしちゃう超絶美少女!
なのに腕自慢の男たちが束になってかかっても敵わない剛力で拳法の使い手。
こんな女の子が実在したって、あなたは信じられる?
19世紀の琉球王国(現在の沖縄県)に実在した、類まれなる美少女でありながら最強・無敵の唐手(トーデ=現在の空手)の使い手であった、”与那嶺の武士”こと与那嶺チルーの物語。
裕福な商家に生まれたチルーは、美しい容姿の少女であったが幼少のころより手組(沖縄相撲の原型)を好み、力比べでは男子でも敵うもの無しの剛腕の持ち主。
そんなチルーの父親の悩みは、このお転婆娘を嫁に貰ってくれる男が居るだろうか・・ということ。
ある日、妹のカミーとふたりで川に涼みに出かけたときに乱暴者に危うく凌辱されそうになったことがきっかけで、トーデの使い手に弟子入りを志願する。美少女拳士・チルーの闘いと恋の物語。
※この作品は史実にヒントを得たフィクションです。時代考証、特に沖縄空手史に関する考証は作者の個人研究に基づくものであり、異説・諸説あると思われますが、物語の進行のため断定的に書き進めておりますのでご了承ねがいます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる