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どうも、学内対抗戦です
どうも、予選開始です
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「さあてさてさて! いよいよ学内対抗戦だあ!」
マイクを持った司会のテンション高い宣言に、フレイたちは顔を引き締めた。
各々試練の続いた1週間の合宿を乗り切ったフレイたちは、まるで歴戦の猛者のような顔つきをしている。特にクレアは半分死相が見えていた。
貴族という立場上、他の貴族の婚約者と親しくするわけにはいかない。だからツヴァイゲルトを愛称で呼ぶわけにはいかないのだが、わがまま地雷娘のツヴァイゲルトに理屈は通じなかったようである。
この娘と婚約し続けているルイスはどれだけ寛大なのか、興味がないのか…。
「負けるわけにはいかないな」
フレイたちは校庭という名の屋外訓練場でクラスごとに並びながら、決意を新たにする。種類は違えど、それぞれ地獄の1週間を送ってきた自負がある。負けるわけにはいかない。
一方で、ただ愚痴を聞き流すだけで1週間を終えたアゲハは、気楽にルイスたち先輩勢や勇者どもを観察していた。
「俺たちはいつも通りにやるだけだね」
「私たちに敵う相手がいるのか疑問でしてよ」
「そこの2人さん、無自覚に喧嘩売らない」
「オレは戦わんでいいやんな?」
「寮の近くに新しいカフェができたのよね…」
無双する気の光コンビを咎めるニコライ、生徒会役員のくせに学校行事をサボろうとするミケル、学校行事などアウトオブ眼中なティティスと、平和なやりとりが繰り広げられている。
「僕たちは絶対に負けない! 誰よりも過酷な訓練をしてきたんだから!」
そうだそうだと持て囃される勇を、フレイたちは睨んだ。
勇は今日この日のために特訓してきたすべての生徒に、無意識のうちに喧嘩を売ってしまっていたのだ。まあ、いつものことである。
「アゲハ、勇者は放課後ギルドにこもって特訓してたらしい。時間とか操れる部屋にでもいたんじゃない?」
一応皆の前なので気さくな話し方をしたザガンか小声で耳打ちしてきた。
「お前…いたのか」
「ガーン!」
ザガンに100のダメージ!
しかしザガンにとっては日常茶飯事なため、戦闘不能には至らなかった!
「しかしまあ、そんな設定のものもあったな」
アゲハは顎を撫でた。
すると、ギルドに所属しており当然のように時間を操れる訓練室の存在を知っていたにも関わらず正攻法で特訓したフレイたちが、勇者相手にどこまで戦えるのかは未知数なわけだ。
…フレイたちは姉に頼りたくなかったがために森で合宿をしたルイスに巻き込まれた犠牲者ともいえる。
ルイスは強いため問題ないだろうが、まだ1年生のフレイたちがどこまで勝ち上がれるのか…。
「いざ、学内対抗戦開始ぃいいいい!」
「の前に、予選をやるぞー」
ガクゥッ!
司会からマイクをもぎ取った、シラの死んだ声での補足に、全校生徒が崩れ落ちた。
「まずは個人戦、学年クラス関係なく6つのリングに分かれて混戦、場外と死亡でアウト、生き残った各2人ずつ、計12人でトーナメント本戦、3人になった時点で決勝、3人の混戦方式…って、トーナメントの意味あるか?」
「先生! 死んだら人生が終わります!」
紙を棒読みしたシラに1年生が手を挙げてツッコんだ。確かに死亡と場外を同列に語られても困る。
「防死結界はもちろん張るぞー」
しかしそこは魔法学園。いかにシラの表情が死んでいても、きちんと生徒は生きられるように救済措置があるのである。
「甘いな」
今度魔界で防死結界なしの対抗戦を開こうか、とアゲハは思いついた。
主人の企みを察知したザガンが耳打ちする。
「試合に負けただけで死ぬんじゃ、参加者が集まりませんよ」
「…そうか」
アゲハの暇つぶし策は不本意ながら潰えてしまった。
「で、個人戦が終わってから団体戦、と。国別の対抗戦に出るチームは決まってるから、個人戦出場者も決まったら時間潰しにのんびりやろう? ふざけんな寝かせろ!」
プリントを読み続けていたシラは、最後まで読み終わると紙をビリビリぐしゃぐしゃポイッとして、丸められた紙は理事長の頭へ剛速球として飛んでいった。
「いてっ! お主、仕事をせんか仕事を!」
理事長が頭を押さえ髪を整え髭を整えながら非難すると、死んでいたシラの目に一瞬怒りがチラついた。
「チッ…。はあ、怒るのもめんどくせえ…」
しかし、怠惰を極めているだけあった。
「じゃあリング分けるぞー。お前らはテキトーに散らばれよー。たぶん担任が割り振ってるから、わからん奴は聞けー」
「先生、わかりませーん!」
リングを作ろうとしていたシラに話しかけたのは1Sの生徒。それ以外は割り振りを知っているようで、皆黙っている。
対抗戦の割り振りなどという生徒にとっての一大事を話し忘れていたのはシラだけだったようだ。
「お前らはー…あー、なんか空気読んで、いい感じに実力バラけるように散れ。勇者とアゲハは絶対分かれろよー」
「言われなくても分かれる」
「アゲハ!? 僕たち友達じゃないの!?」
他の生徒たちが雑な扱いにぶーぶー言う中で、勇はアゲハに悲しそうなウザったい視線を投げかけた。捨てられた子犬のほうがよほど自立しているように感じる目である。
「友達だから、戦わずに済むように分かれるんじゃないか」
「そっか! それもそうだね!」
アゲハがルイス顔負けの嘘くさい笑顔で答えると、勇は納得して取り巻きたちにも違うリングに行くよう促していた。
「ほら、僕と同じリングだと君たちを傷つけることになるからさ。僕は君たちを傷つけたくないんだ」
混戦と聞いてあれこれ画策していた令嬢(?)たちは不服そうに文句を言っていたものの、勇にここまで言われると、目をハートにして喜んだ。
「あれだな、アゲハの笑顔は信じちゃいけないんだな」
「それをアゲハの前で言えるフレイが勇者でいいと思うぞ」
フレイとクレアの掛け合いも1週間ぶりだ。
隣で深く頷いていたザガンの腹に、アゲハは思い切りグーパンした。
「じゃーさっさと分かれろよー」
グラウンドを6つに割って正方形のリングにしたシラが、だらだら喋る生徒たちの会話に終止符を打った。
マイクを持った司会のテンション高い宣言に、フレイたちは顔を引き締めた。
各々試練の続いた1週間の合宿を乗り切ったフレイたちは、まるで歴戦の猛者のような顔つきをしている。特にクレアは半分死相が見えていた。
貴族という立場上、他の貴族の婚約者と親しくするわけにはいかない。だからツヴァイゲルトを愛称で呼ぶわけにはいかないのだが、わがまま地雷娘のツヴァイゲルトに理屈は通じなかったようである。
この娘と婚約し続けているルイスはどれだけ寛大なのか、興味がないのか…。
「負けるわけにはいかないな」
フレイたちは校庭という名の屋外訓練場でクラスごとに並びながら、決意を新たにする。種類は違えど、それぞれ地獄の1週間を送ってきた自負がある。負けるわけにはいかない。
一方で、ただ愚痴を聞き流すだけで1週間を終えたアゲハは、気楽にルイスたち先輩勢や勇者どもを観察していた。
「俺たちはいつも通りにやるだけだね」
「私たちに敵う相手がいるのか疑問でしてよ」
「そこの2人さん、無自覚に喧嘩売らない」
「オレは戦わんでいいやんな?」
「寮の近くに新しいカフェができたのよね…」
無双する気の光コンビを咎めるニコライ、生徒会役員のくせに学校行事をサボろうとするミケル、学校行事などアウトオブ眼中なティティスと、平和なやりとりが繰り広げられている。
「僕たちは絶対に負けない! 誰よりも過酷な訓練をしてきたんだから!」
そうだそうだと持て囃される勇を、フレイたちは睨んだ。
勇は今日この日のために特訓してきたすべての生徒に、無意識のうちに喧嘩を売ってしまっていたのだ。まあ、いつものことである。
「アゲハ、勇者は放課後ギルドにこもって特訓してたらしい。時間とか操れる部屋にでもいたんじゃない?」
一応皆の前なので気さくな話し方をしたザガンか小声で耳打ちしてきた。
「お前…いたのか」
「ガーン!」
ザガンに100のダメージ!
しかしザガンにとっては日常茶飯事なため、戦闘不能には至らなかった!
「しかしまあ、そんな設定のものもあったな」
アゲハは顎を撫でた。
すると、ギルドに所属しており当然のように時間を操れる訓練室の存在を知っていたにも関わらず正攻法で特訓したフレイたちが、勇者相手にどこまで戦えるのかは未知数なわけだ。
…フレイたちは姉に頼りたくなかったがために森で合宿をしたルイスに巻き込まれた犠牲者ともいえる。
ルイスは強いため問題ないだろうが、まだ1年生のフレイたちがどこまで勝ち上がれるのか…。
「いざ、学内対抗戦開始ぃいいいい!」
「の前に、予選をやるぞー」
ガクゥッ!
司会からマイクをもぎ取った、シラの死んだ声での補足に、全校生徒が崩れ落ちた。
「まずは個人戦、学年クラス関係なく6つのリングに分かれて混戦、場外と死亡でアウト、生き残った各2人ずつ、計12人でトーナメント本戦、3人になった時点で決勝、3人の混戦方式…って、トーナメントの意味あるか?」
「先生! 死んだら人生が終わります!」
紙を棒読みしたシラに1年生が手を挙げてツッコんだ。確かに死亡と場外を同列に語られても困る。
「防死結界はもちろん張るぞー」
しかしそこは魔法学園。いかにシラの表情が死んでいても、きちんと生徒は生きられるように救済措置があるのである。
「甘いな」
今度魔界で防死結界なしの対抗戦を開こうか、とアゲハは思いついた。
主人の企みを察知したザガンが耳打ちする。
「試合に負けただけで死ぬんじゃ、参加者が集まりませんよ」
「…そうか」
アゲハの暇つぶし策は不本意ながら潰えてしまった。
「で、個人戦が終わってから団体戦、と。国別の対抗戦に出るチームは決まってるから、個人戦出場者も決まったら時間潰しにのんびりやろう? ふざけんな寝かせろ!」
プリントを読み続けていたシラは、最後まで読み終わると紙をビリビリぐしゃぐしゃポイッとして、丸められた紙は理事長の頭へ剛速球として飛んでいった。
「いてっ! お主、仕事をせんか仕事を!」
理事長が頭を押さえ髪を整え髭を整えながら非難すると、死んでいたシラの目に一瞬怒りがチラついた。
「チッ…。はあ、怒るのもめんどくせえ…」
しかし、怠惰を極めているだけあった。
「じゃあリング分けるぞー。お前らはテキトーに散らばれよー。たぶん担任が割り振ってるから、わからん奴は聞けー」
「先生、わかりませーん!」
リングを作ろうとしていたシラに話しかけたのは1Sの生徒。それ以外は割り振りを知っているようで、皆黙っている。
対抗戦の割り振りなどという生徒にとっての一大事を話し忘れていたのはシラだけだったようだ。
「お前らはー…あー、なんか空気読んで、いい感じに実力バラけるように散れ。勇者とアゲハは絶対分かれろよー」
「言われなくても分かれる」
「アゲハ!? 僕たち友達じゃないの!?」
他の生徒たちが雑な扱いにぶーぶー言う中で、勇はアゲハに悲しそうなウザったい視線を投げかけた。捨てられた子犬のほうがよほど自立しているように感じる目である。
「友達だから、戦わずに済むように分かれるんじゃないか」
「そっか! それもそうだね!」
アゲハがルイス顔負けの嘘くさい笑顔で答えると、勇は納得して取り巻きたちにも違うリングに行くよう促していた。
「ほら、僕と同じリングだと君たちを傷つけることになるからさ。僕は君たちを傷つけたくないんだ」
混戦と聞いてあれこれ画策していた令嬢(?)たちは不服そうに文句を言っていたものの、勇にここまで言われると、目をハートにして喜んだ。
「あれだな、アゲハの笑顔は信じちゃいけないんだな」
「それをアゲハの前で言えるフレイが勇者でいいと思うぞ」
フレイとクレアの掛け合いも1週間ぶりだ。
隣で深く頷いていたザガンの腹に、アゲハは思い切りグーパンした。
「じゃーさっさと分かれろよー」
グラウンドを6つに割って正方形のリングにしたシラが、だらだら喋る生徒たちの会話に終止符を打った。
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