20 / 102
どうも、ギルドです
どうも、光帝です
しおりを挟む
「君が新しい光帝候補か。君には悪いけど、俺も本気でいかせてもらうよ」
「もちろんだよ! お互い全力でやろうね!」
一行がギルド地下の訓練室へ移動したところで転移してきた光帝は、爽やかに言い放った。白いローブの下ではきっと微笑んでいるだろう。顔は見えないが爽やかな好青年風で、アゲハが地球で繕っていた姿に似ていた。
だからなのか、無性に同情心を煽られる。
「素手の相手に剣で戦うなんてできないよ! 君も武器を構えて!」
「そう言われても…身体強化が俺の武器だからさ」
「でも生身だなんて、怪我するよ!」
「身体強化は生身ではないんだけど…。それに、君は今日初めて剣を握ったんでしょ? その程度の相手に俺は怪我しないよ」
試合開始、とミレイが宣言したにも関わらず、この茶番である。
光帝の魔力はきちんと制御されており、薄くではあるが手足の指の先にまで魔力がみなぎっている。臨戦体勢だ。ひよっ子勇者が剣を振ったとして、光帝が反撃や回避するほうが早いだろう。
にも関わらず、残念で変態なお馬鹿勇者は何十分も「武器を構えろ」と言い続けている。もはやその言葉が光帝にとっても観客にとっても武器である。もう聞き飽きたって。
通常の訓練室を使用しているためギャラリーがいたが、そろそろげんなりしてきていた。
「勇者様。試合の前にこれを言うとフェアではないと思い黙っておりましたが…そちらにいらっしゃる光帝様の二つ名は『神速の光帝』。目にも止まらぬ速さでの身体攻撃が武器なのでございます。重量のある武器を持つと速度が落ちて、戦いづらくなってしまうのです」
兵士が渋々説明した。早く帰りたいに違いない。
しかし、この程度の説明で自分を曲げるなら、勇者は勇者ではないのだ。
「だからって、真剣を相手に手ぶらは危ないよ! 盾とかないの? あっ、篭手とか鎧なら動きやすい? 兵士さん、貸してあげて!」
「いえ、だから重量のある物は――」
「あー、いいよ。ありがとう。じゃあギルドのを借りるよ」
見かねた光帝が、恐らくローブ下で苦笑しながら、訓練室の壁に掛けてあった木刀を握った。
「そんな! こっちは本物の剣なのに木刀だなんて! 切れるんだよ!?」
しかしやはり勇は引かなかった。
「全力でやろうって言ってたのに、相手が武器を構えないと戦えないってどういうことかな? 相手に隙を作らせないようにしたほうが良いでしょ?」
戦闘の基本だというのに…と光帝は不思議そうだが、昨日召喚されたばかりの勇者に戦闘の基本などわかるはずもない。
ならば教えを請えばいいのだが、それをしないのが神野勇という人間である。勇は自分に都合の良い概念を容赦なく押しつけるのだ。それも無自覚に。
「全力と卑怯は違う! 不意打ちなんて卑怯な真似、僕は絶対にしない!」
だから質が悪いのだ、とアゲハは腕を組み、足を踏み鳴らしていた。いい加減飽きた。察したザガンがハラハラと、いざとなれば逃げる算段を始める。
「こんなに正面からの試合で不意打ちも何もないけど…。あー、もう始めていい? っていうか始まってるよね?」
「武器も構えていない人に攻撃するなんて卑怯なこと、僕にはできないよ!」
「えー、じゃあ俺から攻撃すればいいのかな?」
光帝のテンションが明らかに下がっている。声のトーンも下がり始めた。鬱陶しく思っているのは明らかだ。
「うん、もう俺から行くね。まずは様子見で…【ライトレーザー】」
やり取りに飽きた光帝の手から、細いが密度の高い魔力が射出された。
「シャイニングサン!」
勇は魔武器の名前を呼ぶ。ぎこちない動きから察するに、シャイニングサンが勇の戦闘意思を汲んで勝手に動いたのだろう。レーザーを受け止め、反射する。
しかしそこは光帝。反射されただけの魔法などすぐに解除し、避けることなく身を守った。
「次は僕の番だよ! 【アクアボール】【竜巻】【土煙】」
勇は手元のメモを見ながら技名を叫んだ。
散々卑怯だのなんだの言っておいて、1発に3発返すのか…と観客は思った。
ボールと呼ぶには大き過ぎる水球が勇者の手から光帝へと、ゆっくりぶよぶよと形を歪ませながら飛んでゆき、光帝近くで発生した竜巻によって四散する。そこへ、舞った土埃を竜巻がさらに巻き上げ、部屋中に濡れた砂礫が舞い踊った。
「殺傷能力はないけど、嫌な魔法だね」
結界を張るほどの威力でもなかったためあえて直撃した光帝の白いローブは砂で汚れてしまった。洗濯が大変そうだ。
光帝だけでなく、観客も砂まみれである。アゲハだけはザガンの結界で事なきを得た。
「さっきから気になってたんだけど、そのメモは何かな?」
光帝はローブをはたきながら尋ねた。余裕である。
「これ? これには友達が教えてくれた魔法が書いてあるんだ!」
「なるほど。道理で詠唱破棄だし、属性がバラバラなわけだ」
水に風に土に…と、初級魔法ばかり書かれたメモは、勇者が取り巻きに教えてもらった技名である。いくら学生といえど程度が低い。
光帝は詠唱だとか属性だとか、とりあえず帝らしいことを呟いてから提案する。
「でも今回は光属性での勝負だろう? 一発、大技で勝負するのはどうだろうか」
「わかった。じゃあ、【ライトレーザー】」
「【ライトアロー】」
勇はさっき知ったばかりの中級魔法を、光帝は初級魔法を、お互い詠唱破棄で放つ。理論的には中級が勝るはずだが――
勇の放ったコントロール最悪の極太レーザーを、密度の高い矢が切り裂いて進む。
凄まじいスピードで空を切った光の矢は、勇の頭に直撃した。一方の光帝は、半身を反らしただけでレーザーを回避している。
小さな細い矢に切り裂かれ回避されたレーザーは、細い光の束となって四方八方に飛び、訓練室の壁や天井をぶち抜いた。魔力量は多いだけに、威力だけは相当である。瓦礫が落ちてきた。
「勇っ!? 貴様、勇に何をした…!」
気絶して倒れた勇に駆け寄り、光帝に牙を剥くミレイ。
「はいはい降参、勇者が死にそうになったから俺の負けね。治療するから退いて」
瓦礫のせいだけどね、と光帝は小声で付け足した。
ライトアローは初級といえど、本来なら頭を抉っていてもおかしくない強度だった。それが気絶程度で済んでいることを思えば、光帝が本気でなかったことなど明らかだ。
しかし恋は盲目。恋するミレイの暴走は誰にも止められない。ミレイはなおも光帝を罵倒しようとした…が、光帝以上に回復に向いた人員もいないので仕方なく口を閉じた。
「勇者だけあって頑丈だね。これでも過剰だと思うけど【ヒール】すぐに目は覚めるよ」
光帝は勇に手をかざし、ほんの少し回復魔法をかける。そして思い出したように、
「ああそうだ、俺は負けたから帝を譲らないとね。新しい光帝はこの子だよ。じゃあね。よっしゃこれでギルド移動できる!」
最後は小声だが心底嬉しそうに、言うだけ言ってガッツポーズしながらどこかへ転移していった。
転移する前にアゲハを見てニヤリと笑った気がしたのは、気のせいだと思いたい――
(彼奴のことを調べろ)
アゲハからの命令が下り、やはり気のせいだと思いたかったザガンだった。
「もちろんだよ! お互い全力でやろうね!」
一行がギルド地下の訓練室へ移動したところで転移してきた光帝は、爽やかに言い放った。白いローブの下ではきっと微笑んでいるだろう。顔は見えないが爽やかな好青年風で、アゲハが地球で繕っていた姿に似ていた。
だからなのか、無性に同情心を煽られる。
「素手の相手に剣で戦うなんてできないよ! 君も武器を構えて!」
「そう言われても…身体強化が俺の武器だからさ」
「でも生身だなんて、怪我するよ!」
「身体強化は生身ではないんだけど…。それに、君は今日初めて剣を握ったんでしょ? その程度の相手に俺は怪我しないよ」
試合開始、とミレイが宣言したにも関わらず、この茶番である。
光帝の魔力はきちんと制御されており、薄くではあるが手足の指の先にまで魔力がみなぎっている。臨戦体勢だ。ひよっ子勇者が剣を振ったとして、光帝が反撃や回避するほうが早いだろう。
にも関わらず、残念で変態なお馬鹿勇者は何十分も「武器を構えろ」と言い続けている。もはやその言葉が光帝にとっても観客にとっても武器である。もう聞き飽きたって。
通常の訓練室を使用しているためギャラリーがいたが、そろそろげんなりしてきていた。
「勇者様。試合の前にこれを言うとフェアではないと思い黙っておりましたが…そちらにいらっしゃる光帝様の二つ名は『神速の光帝』。目にも止まらぬ速さでの身体攻撃が武器なのでございます。重量のある武器を持つと速度が落ちて、戦いづらくなってしまうのです」
兵士が渋々説明した。早く帰りたいに違いない。
しかし、この程度の説明で自分を曲げるなら、勇者は勇者ではないのだ。
「だからって、真剣を相手に手ぶらは危ないよ! 盾とかないの? あっ、篭手とか鎧なら動きやすい? 兵士さん、貸してあげて!」
「いえ、だから重量のある物は――」
「あー、いいよ。ありがとう。じゃあギルドのを借りるよ」
見かねた光帝が、恐らくローブ下で苦笑しながら、訓練室の壁に掛けてあった木刀を握った。
「そんな! こっちは本物の剣なのに木刀だなんて! 切れるんだよ!?」
しかしやはり勇は引かなかった。
「全力でやろうって言ってたのに、相手が武器を構えないと戦えないってどういうことかな? 相手に隙を作らせないようにしたほうが良いでしょ?」
戦闘の基本だというのに…と光帝は不思議そうだが、昨日召喚されたばかりの勇者に戦闘の基本などわかるはずもない。
ならば教えを請えばいいのだが、それをしないのが神野勇という人間である。勇は自分に都合の良い概念を容赦なく押しつけるのだ。それも無自覚に。
「全力と卑怯は違う! 不意打ちなんて卑怯な真似、僕は絶対にしない!」
だから質が悪いのだ、とアゲハは腕を組み、足を踏み鳴らしていた。いい加減飽きた。察したザガンがハラハラと、いざとなれば逃げる算段を始める。
「こんなに正面からの試合で不意打ちも何もないけど…。あー、もう始めていい? っていうか始まってるよね?」
「武器も構えていない人に攻撃するなんて卑怯なこと、僕にはできないよ!」
「えー、じゃあ俺から攻撃すればいいのかな?」
光帝のテンションが明らかに下がっている。声のトーンも下がり始めた。鬱陶しく思っているのは明らかだ。
「うん、もう俺から行くね。まずは様子見で…【ライトレーザー】」
やり取りに飽きた光帝の手から、細いが密度の高い魔力が射出された。
「シャイニングサン!」
勇は魔武器の名前を呼ぶ。ぎこちない動きから察するに、シャイニングサンが勇の戦闘意思を汲んで勝手に動いたのだろう。レーザーを受け止め、反射する。
しかしそこは光帝。反射されただけの魔法などすぐに解除し、避けることなく身を守った。
「次は僕の番だよ! 【アクアボール】【竜巻】【土煙】」
勇は手元のメモを見ながら技名を叫んだ。
散々卑怯だのなんだの言っておいて、1発に3発返すのか…と観客は思った。
ボールと呼ぶには大き過ぎる水球が勇者の手から光帝へと、ゆっくりぶよぶよと形を歪ませながら飛んでゆき、光帝近くで発生した竜巻によって四散する。そこへ、舞った土埃を竜巻がさらに巻き上げ、部屋中に濡れた砂礫が舞い踊った。
「殺傷能力はないけど、嫌な魔法だね」
結界を張るほどの威力でもなかったためあえて直撃した光帝の白いローブは砂で汚れてしまった。洗濯が大変そうだ。
光帝だけでなく、観客も砂まみれである。アゲハだけはザガンの結界で事なきを得た。
「さっきから気になってたんだけど、そのメモは何かな?」
光帝はローブをはたきながら尋ねた。余裕である。
「これ? これには友達が教えてくれた魔法が書いてあるんだ!」
「なるほど。道理で詠唱破棄だし、属性がバラバラなわけだ」
水に風に土に…と、初級魔法ばかり書かれたメモは、勇者が取り巻きに教えてもらった技名である。いくら学生といえど程度が低い。
光帝は詠唱だとか属性だとか、とりあえず帝らしいことを呟いてから提案する。
「でも今回は光属性での勝負だろう? 一発、大技で勝負するのはどうだろうか」
「わかった。じゃあ、【ライトレーザー】」
「【ライトアロー】」
勇はさっき知ったばかりの中級魔法を、光帝は初級魔法を、お互い詠唱破棄で放つ。理論的には中級が勝るはずだが――
勇の放ったコントロール最悪の極太レーザーを、密度の高い矢が切り裂いて進む。
凄まじいスピードで空を切った光の矢は、勇の頭に直撃した。一方の光帝は、半身を反らしただけでレーザーを回避している。
小さな細い矢に切り裂かれ回避されたレーザーは、細い光の束となって四方八方に飛び、訓練室の壁や天井をぶち抜いた。魔力量は多いだけに、威力だけは相当である。瓦礫が落ちてきた。
「勇っ!? 貴様、勇に何をした…!」
気絶して倒れた勇に駆け寄り、光帝に牙を剥くミレイ。
「はいはい降参、勇者が死にそうになったから俺の負けね。治療するから退いて」
瓦礫のせいだけどね、と光帝は小声で付け足した。
ライトアローは初級といえど、本来なら頭を抉っていてもおかしくない強度だった。それが気絶程度で済んでいることを思えば、光帝が本気でなかったことなど明らかだ。
しかし恋は盲目。恋するミレイの暴走は誰にも止められない。ミレイはなおも光帝を罵倒しようとした…が、光帝以上に回復に向いた人員もいないので仕方なく口を閉じた。
「勇者だけあって頑丈だね。これでも過剰だと思うけど【ヒール】すぐに目は覚めるよ」
光帝は勇に手をかざし、ほんの少し回復魔法をかける。そして思い出したように、
「ああそうだ、俺は負けたから帝を譲らないとね。新しい光帝はこの子だよ。じゃあね。よっしゃこれでギルド移動できる!」
最後は小声だが心底嬉しそうに、言うだけ言ってガッツポーズしながらどこかへ転移していった。
転移する前にアゲハを見てニヤリと笑った気がしたのは、気のせいだと思いたい――
(彼奴のことを調べろ)
アゲハからの命令が下り、やはり気のせいだと思いたかったザガンだった。
42
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説

拉致られて家事をしてたら、カタギじゃなくなってた?!
satomi
恋愛
肩がぶつかって詰め寄られた杏。謝ったのに、逆ギレをされ殴りかかられたので、正当防衛だよね?と自己確認をし、逆に抑え込んだら、何故か黒塗り高級車で連れて行かれた。……先は西谷組。それからは組員たちからは姐さんと呼ばれるようになった。西谷組のトップは二代目・光輝。杏は西谷組で今後光輝のSP等をすることになった。
が杏は家事が得意だった。組員にも大好評。光輝もいつしか心をよせるように……

側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。
クズ聖王家から逃れて、自由に生きるぞ!
梨香
ファンタジー
貧しい修道女見習いのサーシャは、実は聖王(クズ)の王女だったみたい。私は、何故かサーシャの中で眠っていたんだけど、クズの兄王子に犯されそうになったサーシャは半分凍った湖に転落して、天に登っちゃった。
凍える湖で覚醒した私は、そこでこの世界の|女神様《クレマンティア》に頼み事をされる。
つまり、サーシャ《聖女》の子孫を残して欲しいそうだ。冗談じゃないよ! 腹が立つけど、このままでは隣国の色欲王に嫁がされてしまう。こうなったら、何かチートな能力を貰って、クズ聖王家から逃れて、自由に生きよう! 子どもは……後々考えたら良いよね?

我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★

37才にして遂に「剣神」の称号を得ましたが、20年前に自分を振った勇者のパーティのエルフの女剣士に今更求婚されました。
カタナヅキ
ファンタジー
20年前、異世界「マテラ」に召喚された「レオ」は当時の国王に頼まれて魔王退治の旅に出る。数多くの苦難を乗り越え、頼りになる仲間達と共に魔王を打ち倒す。旅の終わりの際、レオは共に旅をしていた仲間のエルフ族の剣士に告白するが、彼女から振られてしまう。
「すまないレオ……私は剣の道に生きる」
彼女はそれだけを告げると彼の前から立ち去り、この一件からレオは彼女の選んだ道を追うように自分も剣一筋の人生を歩む。英雄として生きるのではなく、只の冒険者として再出発した彼は様々な依頼を引き受け、遂には冒険者の頂点のSランクの階級を与えられる。
勇者としてではなく、冒険者の英雄として信頼や人望も得られた彼は冒険者を引退し、今後は指導者として冒険者ギルドの受付員として就職を果たした時、20年前に別れたはずの勇者のパーティの女性たちが訪れる。
「やっと見つけた!!頼むレオ!!私と結婚してくれ!!」
「レオ君!!私と結婚して!!」
「頼む、娘と結婚してくれ!!」
「はあっ?」
20年の時を迎え、彼は苦難を共に乗り越えた仲間達に今度は苦悩される日々を迎える。
※本格的に連載するつもりはありませんが、暇なときに投稿します。

俺だけ2つスキルを持っていたので異端認定されました
七鳳
ファンタジー
いいね&お気に入り登録&感想頂けると励みになります。
世界には生まれた瞬間に 「1人1つのオリジナルスキル」 が与えられる。
それが、この世界の 絶対のルール だった。
そんな中で主人公だけがスキルを2つ持ってしまっていた。
異端認定された主人公は様々な苦難を乗り越えながら、世界に復讐を決意する。
※1話毎の文字数少なめで、不定期で更新の予定です。

【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる