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どうも、戦闘訓練です
どうも、皆の召喚です
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「じゃあ次、召喚始めるぞ~」
シラの呼び声に、生徒たちはわらわらと6つの召喚陣の前へ並ぶ。
シラはまたしても説明をフレイに丸投げしていたが、フレイもわかっていたようでスラスラと答えていた。
召喚陣に血を垂らし、呪文を唱えれば使い魔召喚となる。
ただし召喚されるのは魔力的に波長が合う者であって、すんなり召喚できるとは限らない。
使い魔として呼び出されたものの、仕える気がなく戦闘になるケースもある。
という説明をフレイがしている間に、アゲハは魔武器の性能を確認していた。
白刀、沖田。
能力は反射と阻害と神速波。
黒刀、斎藤。
能力は吸収と排出と絶対切断。
阻害とはなんだ、とアゲハは首を傾げる。
それ以外は字面的になんとなくわかった。
「じゃあ次、アゲハ行けよー!」
しまった、フレイたちの召喚を見逃していた!
と思ったが、フレイの肩にとまる焔の鳥を見てアゲハは察した。笑いが込み上げてくる。
「おま…武器もフェニックスで使い魔も…」
「それを言うな! 俺だって使い魔でまさかフェニックスが来るとは思ってなかったんだよ!」
アゲハの中でフレイが愉快な人間第1号に登録された瞬間だった。
残念勇者は見ていて悦しいが、関わるのは不愉快なのでノーカウントだ。
フレイは焔をまとった不死鳥フェニックス。
クレアは土の属性神である小人妖精アース。
リズは風の属性神である妖精ウィー。
ペタは水の属性神である水龍ウォータードラゴンと契約していた。
属性神は神級使い魔。
クラスの皆も次々と出てくる神級に目を丸くしていた。
フレイだけは属性神ではないが、それは火の属性神は現在火属性の帝の使い魔だからだろう。
しかしフェニックスは侮れない。
不死鳥はその名の通り死なない。生まれ変わって育てば下手な属性神よりも強くなる。
使い魔たちの名前はそれぞれフェイ、アース、ウィー、ドットだ。
クレアとリズは自分のネーミングセンスより元々の名前を使ったらしい。
フレイは武器にフェニックスと付けてしまったので仕方なく名前を付けたが、自分の名前と似たような響きになってしまった。さすがは愉快な人間である。
ペタはウォータードラゴンと呼ぶのが長いからと名前を付けたが、青い龍に水玉と名付ける辺りは微妙なセンスをしている。
アゲハの中でペタが珍妙な人間第1号となった。
シラの呼び声に、生徒たちはわらわらと6つの召喚陣の前へ並ぶ。
シラはまたしても説明をフレイに丸投げしていたが、フレイもわかっていたようでスラスラと答えていた。
召喚陣に血を垂らし、呪文を唱えれば使い魔召喚となる。
ただし召喚されるのは魔力的に波長が合う者であって、すんなり召喚できるとは限らない。
使い魔として呼び出されたものの、仕える気がなく戦闘になるケースもある。
という説明をフレイがしている間に、アゲハは魔武器の性能を確認していた。
白刀、沖田。
能力は反射と阻害と神速波。
黒刀、斎藤。
能力は吸収と排出と絶対切断。
阻害とはなんだ、とアゲハは首を傾げる。
それ以外は字面的になんとなくわかった。
「じゃあ次、アゲハ行けよー!」
しまった、フレイたちの召喚を見逃していた!
と思ったが、フレイの肩にとまる焔の鳥を見てアゲハは察した。笑いが込み上げてくる。
「おま…武器もフェニックスで使い魔も…」
「それを言うな! 俺だって使い魔でまさかフェニックスが来るとは思ってなかったんだよ!」
アゲハの中でフレイが愉快な人間第1号に登録された瞬間だった。
残念勇者は見ていて悦しいが、関わるのは不愉快なのでノーカウントだ。
フレイは焔をまとった不死鳥フェニックス。
クレアは土の属性神である小人妖精アース。
リズは風の属性神である妖精ウィー。
ペタは水の属性神である水龍ウォータードラゴンと契約していた。
属性神は神級使い魔。
クラスの皆も次々と出てくる神級に目を丸くしていた。
フレイだけは属性神ではないが、それは火の属性神は現在火属性の帝の使い魔だからだろう。
しかしフェニックスは侮れない。
不死鳥はその名の通り死なない。生まれ変わって育てば下手な属性神よりも強くなる。
使い魔たちの名前はそれぞれフェイ、アース、ウィー、ドットだ。
クレアとリズは自分のネーミングセンスより元々の名前を使ったらしい。
フレイは武器にフェニックスと付けてしまったので仕方なく名前を付けたが、自分の名前と似たような響きになってしまった。さすがは愉快な人間である。
ペタはウォータードラゴンと呼ぶのが長いからと名前を付けたが、青い龍に水玉と名付ける辺りは微妙なセンスをしている。
アゲハの中でペタが珍妙な人間第1号となった。
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