9 / 103
どうも、戦闘訓練です
どうも、皆の召喚です
しおりを挟む
「じゃあ次、召喚始めるぞ~」
シラの呼び声に、生徒たちはわらわらと6つの召喚陣の前へ並ぶ。
シラはまたしても説明をフレイに丸投げしていたが、フレイもわかっていたようでスラスラと答えていた。
召喚陣に血を垂らし、呪文を唱えれば使い魔召喚となる。
ただし召喚されるのは魔力的に波長が合う者であって、すんなり召喚できるとは限らない。
使い魔として呼び出されたものの、仕える気がなく戦闘になるケースもある。
という説明をフレイがしている間に、アゲハは魔武器の性能を確認していた。
白刀、沖田。
能力は反射と阻害と神速波。
黒刀、斎藤。
能力は吸収と排出と絶対切断。
阻害とはなんだ、とアゲハは首を傾げる。
それ以外は字面的になんとなくわかった。
「じゃあ次、アゲハ行けよー!」
しまった、フレイたちの召喚を見逃していた!
と思ったが、フレイの肩にとまる焔の鳥を見てアゲハは察した。笑いが込み上げてくる。
「おま…武器もフェニックスで使い魔も…」
「それを言うな! 俺だって使い魔でまさかフェニックスが来るとは思ってなかったんだよ!」
アゲハの中でフレイが愉快な人間第1号に登録された瞬間だった。
残念勇者は見ていて悦しいが、関わるのは不愉快なのでノーカウントだ。
フレイは焔をまとった不死鳥フェニックス。
クレアは土の属性神である小人妖精アース。
リズは風の属性神である妖精ウィー。
ペタは水の属性神である水龍ウォータードラゴンと契約していた。
属性神は神級使い魔。
クラスの皆も次々と出てくる神級に目を丸くしていた。
フレイだけは属性神ではないが、それは火の属性神は現在火属性の帝の使い魔だからだろう。
しかしフェニックスは侮れない。
不死鳥はその名の通り死なない。生まれ変わって育てば下手な属性神よりも強くなる。
使い魔たちの名前はそれぞれフェイ、アース、ウィー、ドットだ。
クレアとリズは自分のネーミングセンスより元々の名前を使ったらしい。
フレイは武器にフェニックスと付けてしまったので仕方なく名前を付けたが、自分の名前と似たような響きになってしまった。さすがは愉快な人間である。
ペタはウォータードラゴンと呼ぶのが長いからと名前を付けたが、青い龍に水玉と名付ける辺りは微妙なセンスをしている。
アゲハの中でペタが珍妙な人間第1号となった。
シラの呼び声に、生徒たちはわらわらと6つの召喚陣の前へ並ぶ。
シラはまたしても説明をフレイに丸投げしていたが、フレイもわかっていたようでスラスラと答えていた。
召喚陣に血を垂らし、呪文を唱えれば使い魔召喚となる。
ただし召喚されるのは魔力的に波長が合う者であって、すんなり召喚できるとは限らない。
使い魔として呼び出されたものの、仕える気がなく戦闘になるケースもある。
という説明をフレイがしている間に、アゲハは魔武器の性能を確認していた。
白刀、沖田。
能力は反射と阻害と神速波。
黒刀、斎藤。
能力は吸収と排出と絶対切断。
阻害とはなんだ、とアゲハは首を傾げる。
それ以外は字面的になんとなくわかった。
「じゃあ次、アゲハ行けよー!」
しまった、フレイたちの召喚を見逃していた!
と思ったが、フレイの肩にとまる焔の鳥を見てアゲハは察した。笑いが込み上げてくる。
「おま…武器もフェニックスで使い魔も…」
「それを言うな! 俺だって使い魔でまさかフェニックスが来るとは思ってなかったんだよ!」
アゲハの中でフレイが愉快な人間第1号に登録された瞬間だった。
残念勇者は見ていて悦しいが、関わるのは不愉快なのでノーカウントだ。
フレイは焔をまとった不死鳥フェニックス。
クレアは土の属性神である小人妖精アース。
リズは風の属性神である妖精ウィー。
ペタは水の属性神である水龍ウォータードラゴンと契約していた。
属性神は神級使い魔。
クラスの皆も次々と出てくる神級に目を丸くしていた。
フレイだけは属性神ではないが、それは火の属性神は現在火属性の帝の使い魔だからだろう。
しかしフェニックスは侮れない。
不死鳥はその名の通り死なない。生まれ変わって育てば下手な属性神よりも強くなる。
使い魔たちの名前はそれぞれフェイ、アース、ウィー、ドットだ。
クレアとリズは自分のネーミングセンスより元々の名前を使ったらしい。
フレイは武器にフェニックスと付けてしまったので仕方なく名前を付けたが、自分の名前と似たような響きになってしまった。さすがは愉快な人間である。
ペタはウォータードラゴンと呼ぶのが長いからと名前を付けたが、青い龍に水玉と名付ける辺りは微妙なセンスをしている。
アゲハの中でペタが珍妙な人間第1号となった。
42
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる