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第33話 約束の日まで2
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あのやり取りからずっと考えてしまう。
何をどう話せばいいか…
どんな顔して会えばいいのか…
私が傷つけていた。
それを知らなかった。
いつも変わらないままでいてくれたゆうま。
それに気が付かなかった。
ゆうま…ごめんなさい。。
そればかり出てきてしまう。
でも…でも…
「私は…なにをしたらいいんだろう、、」
そんなことばかり考えて答えがでない。
いや、ゆうまにこれまでの事を話すと言う答えはあるがその内容とかが…
「…ごめんなさい、、」
そればかり思って1日が過ぎていく。
…
カチっ
スマホを手に取り先生とのLINEを開いた。
「先生…今日夜お時間あったらまたご飯どうでしょうか?」
またご迷惑をかけてしまうことになる…
そう思ったけど、連絡をした。
先生からはすぐに折り返しがあって。
「ご飯大丈夫だよー」とのこと。
「…ありがとうございます」
「じゃあまたいつもの場所でねー」
「時間は~」
すぐに動いてくれた先生。
ゆうまと会うことも知らないのに、会ってくれる。
また素直に話そう。
そして…ゆうまとの会う日を迎えるんだ。
「…ちゃんとするために、、」
…
時間は20時でいつものお店の前。
「あっはるかちゃんー!」
「先生!いきなりでごめんなさい!…」
「ううん、夜ご飯はいつも食べるものだからね!」
「お腹も空いたから早くお店はいろー!」
いつもの先生だ。
楽しそうに私の手を掴んでお店に入った。
そしていつものように先生が注文を。
「じゃあ、カンパーイ!」
「乾杯です」
今日はすぐに飲み物を口にした。
はるかも一緒に。
「あー美味しい♪」
「はぃー!」
「…で、どうしたのー?」
「…実は~」
ゆうまと会う事、今の私の気持ちなどを話した。
…
「そっかぁー会うんだね」
「はい…で、この前先生と話をして初めて気がついたこととかたくさんあるんです」
「けど…ゆうまにはどんな顔してどんな話をしたらいいのか、、」
「うーん…」
「…はるかちゃんは、彼氏さんと今後どうなっていたい??」
「…どうなっていたい?」
「うん」
「会って話をする事は決まったし、謝らないといけないこととかもあると思う」
「はい…」
「でも、きっと大切なのは会ってこれまでの事を話すところじゃないと思うの」
「もちろん、はるかちゃんが初めて気がついたこととか、これまでのこととかを謝ったりするのも必要だと思うけど…」
「…はい」
「会って話をしたあとに…」
「彼氏さんと今後も付き合っていきたいのか?、生活をしていきたいのか?別れてもいいのか?ってこと」
「…」
「これってさ、謝れば終わる話じゃないじゃん?」
「だから、はるかちゃんに聞いたの」
「…うん、、」
「この前私と色々話して気がついて、それを謝らないとって思っていると思うけど…」
「多分そのままだと、これまでと変わらないし、仮にまた生活を続けても同じ事の繰り返しになっちゃうと思うよ」
「うーん…、、、」
「彼氏さんの視点でも考えてみて」
「彼の…視点、、」
「彼氏さんはきっと謝ってほしいんじゃないと思うよ」
「謝る事も大事だけど、謝る事って誰にでもできること」
「…うん」
「彼氏さんが今どう思っているか、どうしたいかにもよるけど…」
「はるかちゃん自身が本質をわかっていないとダメよ」
「…本質、、」
「うん」
「謝ることじゃなくて、はるかちゃんが変わるってこと」
「…変わる…」
「彼氏さんと今後も付き合っていくとか、生活をしていきたいって思っているなら、そこが変わらないとだよ」
「これまで彼にしてしまったこと、なにがダメだったのか。それらを理解したうえで彼とどう接していくのかだよ」
「それって言葉じゃ伝えられないでしょ?」
「うん…」
「もちろんはるかちゃんの言葉で伝えることも大事だけど…」
「大事なのは、その本質を分かったうえで、ありのままのはるかちゃんでいることかな」
「私のありのまま…?」
「うん」
「変な話、このキッカケで別人のように変わってしまうと、それは彼氏さんも違和感感じると思うし…」
「なにより、そうしちゃうとはるかちゃんが続かないよ」
「1番最初にも言ったけど、2人の生活って一方通行じゃあダメだし、どちらかが無理していたらいつか壊れちゃう」
「今回の彼氏さんみたいにね」
「あっ…」
「だから、彼氏さんに対してなにがダメだったのか本質を理解したうえで、そうゆうことをしないありのままのはるかちゃんに変わるってことが、私は大事なんじゃないかな」
「なるほど……」
「今すごい難しいこと言ったけど…」
「その変わったはるかちゃんがいることを感じさせないとダメかなって」
「すぐには変えられないものだけど…その想いとかって行動とかって相手は感じ取れるから」
「彼氏さんのためにも、はるかちゃん自身の為にもね」
「そっかぁ…」
また泣きそうになったのを我慢した。
先生の言っていることを今100%理解できているかと言われると自信はない。
けど、謝ることが大事でないことは分かった。
「…先生、頑張ってみるよ…考えてみるよ」
「うん!まだ時間はあるからね」
「私ははるかちゃんの味方だからね!」
「ありがとうございます…」
ありのままの私。
それでいて、変わること。
どうしたらいいか分からない…
そして、また勘違いしていた。
ゆうまに対してどうしたらいいのか…
でも、ぐるぐるしていた昨日とは少し違う私がいる。
「ゆうま…私は、、」
時間は刻々と過ぎていく。
約束の日まであと2日。
------------------------
お読みくださいましてありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
ぜひお気に入り登録、評価などをしていただけたら今後の参考と活力にさせていただきます!
何をどう話せばいいか…
どんな顔して会えばいいのか…
私が傷つけていた。
それを知らなかった。
いつも変わらないままでいてくれたゆうま。
それに気が付かなかった。
ゆうま…ごめんなさい。。
そればかり出てきてしまう。
でも…でも…
「私は…なにをしたらいいんだろう、、」
そんなことばかり考えて答えがでない。
いや、ゆうまにこれまでの事を話すと言う答えはあるがその内容とかが…
「…ごめんなさい、、」
そればかり思って1日が過ぎていく。
…
カチっ
スマホを手に取り先生とのLINEを開いた。
「先生…今日夜お時間あったらまたご飯どうでしょうか?」
またご迷惑をかけてしまうことになる…
そう思ったけど、連絡をした。
先生からはすぐに折り返しがあって。
「ご飯大丈夫だよー」とのこと。
「…ありがとうございます」
「じゃあまたいつもの場所でねー」
「時間は~」
すぐに動いてくれた先生。
ゆうまと会うことも知らないのに、会ってくれる。
また素直に話そう。
そして…ゆうまとの会う日を迎えるんだ。
「…ちゃんとするために、、」
…
時間は20時でいつものお店の前。
「あっはるかちゃんー!」
「先生!いきなりでごめんなさい!…」
「ううん、夜ご飯はいつも食べるものだからね!」
「お腹も空いたから早くお店はいろー!」
いつもの先生だ。
楽しそうに私の手を掴んでお店に入った。
そしていつものように先生が注文を。
「じゃあ、カンパーイ!」
「乾杯です」
今日はすぐに飲み物を口にした。
はるかも一緒に。
「あー美味しい♪」
「はぃー!」
「…で、どうしたのー?」
「…実は~」
ゆうまと会う事、今の私の気持ちなどを話した。
…
「そっかぁー会うんだね」
「はい…で、この前先生と話をして初めて気がついたこととかたくさんあるんです」
「けど…ゆうまにはどんな顔してどんな話をしたらいいのか、、」
「うーん…」
「…はるかちゃんは、彼氏さんと今後どうなっていたい??」
「…どうなっていたい?」
「うん」
「会って話をする事は決まったし、謝らないといけないこととかもあると思う」
「はい…」
「でも、きっと大切なのは会ってこれまでの事を話すところじゃないと思うの」
「もちろん、はるかちゃんが初めて気がついたこととか、これまでのこととかを謝ったりするのも必要だと思うけど…」
「…はい」
「会って話をしたあとに…」
「彼氏さんと今後も付き合っていきたいのか?、生活をしていきたいのか?別れてもいいのか?ってこと」
「…」
「これってさ、謝れば終わる話じゃないじゃん?」
「だから、はるかちゃんに聞いたの」
「…うん、、」
「この前私と色々話して気がついて、それを謝らないとって思っていると思うけど…」
「多分そのままだと、これまでと変わらないし、仮にまた生活を続けても同じ事の繰り返しになっちゃうと思うよ」
「うーん…、、、」
「彼氏さんの視点でも考えてみて」
「彼の…視点、、」
「彼氏さんはきっと謝ってほしいんじゃないと思うよ」
「謝る事も大事だけど、謝る事って誰にでもできること」
「…うん」
「彼氏さんが今どう思っているか、どうしたいかにもよるけど…」
「はるかちゃん自身が本質をわかっていないとダメよ」
「…本質、、」
「うん」
「謝ることじゃなくて、はるかちゃんが変わるってこと」
「…変わる…」
「彼氏さんと今後も付き合っていくとか、生活をしていきたいって思っているなら、そこが変わらないとだよ」
「これまで彼にしてしまったこと、なにがダメだったのか。それらを理解したうえで彼とどう接していくのかだよ」
「それって言葉じゃ伝えられないでしょ?」
「うん…」
「もちろんはるかちゃんの言葉で伝えることも大事だけど…」
「大事なのは、その本質を分かったうえで、ありのままのはるかちゃんでいることかな」
「私のありのまま…?」
「うん」
「変な話、このキッカケで別人のように変わってしまうと、それは彼氏さんも違和感感じると思うし…」
「なにより、そうしちゃうとはるかちゃんが続かないよ」
「1番最初にも言ったけど、2人の生活って一方通行じゃあダメだし、どちらかが無理していたらいつか壊れちゃう」
「今回の彼氏さんみたいにね」
「あっ…」
「だから、彼氏さんに対してなにがダメだったのか本質を理解したうえで、そうゆうことをしないありのままのはるかちゃんに変わるってことが、私は大事なんじゃないかな」
「なるほど……」
「今すごい難しいこと言ったけど…」
「その変わったはるかちゃんがいることを感じさせないとダメかなって」
「すぐには変えられないものだけど…その想いとかって行動とかって相手は感じ取れるから」
「彼氏さんのためにも、はるかちゃん自身の為にもね」
「そっかぁ…」
また泣きそうになったのを我慢した。
先生の言っていることを今100%理解できているかと言われると自信はない。
けど、謝ることが大事でないことは分かった。
「…先生、頑張ってみるよ…考えてみるよ」
「うん!まだ時間はあるからね」
「私ははるかちゃんの味方だからね!」
「ありがとうございます…」
ありのままの私。
それでいて、変わること。
どうしたらいいか分からない…
そして、また勘違いしていた。
ゆうまに対してどうしたらいいのか…
でも、ぐるぐるしていた昨日とは少し違う私がいる。
「ゆうま…私は、、」
時間は刻々と過ぎていく。
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しおりを挟んでくださっている皆様へ。
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甘めに見てくださいm(__)m
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