ずっとあのままでいられたら

初めての書き出し小説風

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第24話 初めての気づき1

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「わ…私は彼のことちゃんとスキだし、スキって伝えていたんですよ!」
「むしろ…だんだんスキとか言ってくれなくなったのは彼…」

「もちろんスキとかを言葉でも伝える事は大切な事だと思うよ」

「それに…彼の前でしか…甘えたりしないし、、素は出していないし…」

「うーん…むしろはるかちゃんのそう言うところがもっと彼氏さんを追い込んでしまったのかな」

「…全然わかりません、、」
「…彼にそう言う行為をすることが…いけない…こと?」

「はるかちゃんのしていることって、彼氏さんだからだと思うの」
「スキって言ったり、甘えたりすること」
「これは良いことだし相手に自分の気持ちを言葉でも行為でも伝えられることだからね」

「じゃあ…なんで先生がさっき言ったことになるんですか…」
「彼氏って思われていないなんて…
ぐすんぅ。。

「…正直に話すとね。」
「そこまで思っている彼氏さんなのに、はるかちゃんが話したり相談してきた内容って彼氏さんに対してしちゃイケナイことが多いよ」

「…やっぱり、、けいすけさんの奥さんの事とか…」

「違う違う。あの時はしょうがなかったと思う。まぁないほうがよかった事ではあるけど」

「…じゃあ…なんで。。」

「その人でなくてもだけど…そもそもね」
「相手に異性の話をするってすごいセンシティブな事だよ」

「…」

「結婚してたりカップル同士ならなおさらね」
「あまり言っちゃいけないことだけど…私の占いの相談でもよく聞く」
「異性の上司の愚痴とかならまだいいんだよ」

「…はい」

「でもね、今日あった事の話を聞いて欲しくて女性は色々話すんだけど、例えばそれがさ」

-

「今日ね!行きたかった美容院行ってきたんだけど、どーかな?」

「めっちゃ綺麗になったね!」

「ありがとうー!」
「しかもね担当してくれた人がめっちゃイケメンで!ずっとウキウキだったのー」

-

「こう言う話よくあると思うけど」
「サラッと言ったことが相手が不快な気持ちにさせてしまっている事に女性は気がつかないんだよ」
「特に相手が自分にとって大切だったり信頼している人ほど無意識に話してしまう」

「……」

「信頼している相手だから素で色んな話ができるって言えるんだけど…それが聞いている側がどんな気持ちになるか本音は分からないでしょ?」

「………」
自分の事だと感じた。

「それでね、自分の主張を強く言える相手だったらそこで反発したり怒ったりするの」
「でもね…強く言えなかったり優しい人はそのままうんうんって話を聞いてしまう事が多いんだ」

「…うん、、」

「そうなるとね、どんな話でもうんうんって聞く事が2人の中で普通になる」
「例えそれが彼にとってとても嫌な話だったとしてもね…」

「…………」

「それが積み重なるとね、彼の中で自分はなんなんだろう?って思う気持ちとか、彼氏ではない自分が出てきたりするの」
「それって、どうゆうことかわかる??」

「…はい…わかりました。。」

「うん…そうゆうことが起きるのが前提の中ではるかちゃんは、けいすけさんとのLINEを見せたり、異性の相談をしたりしてたでしょ」
「はるかちゃんとしては困ってるからとかで相談してたと思うし、彼は困ってるから聞いたりしてたと思う」

「…はい」

「でも、それってね」
「すっごい異常なことなんだよ」

「…」

「その結果、彼は自分自身のことなんなんだろう?って考えちゃうし…」
「心壊れちゃう…」

「うん…」

「彼はけいすけさんとのあの日、はるかちゃんがセックスしてきたからとかで、気持ちが離れたりした訳じゃなくて」
「色んな積み重ねでもうかなり前から心が壊れ、はるかちゃんに対しての気持ちが薄れていってたんじゃないかな?」

「……ゆうま」

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