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番外編
私と彼と30センチ 前編
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ここ最近、平原さんの様子がおかしい。
おかしい、とまで言ってしまうと大げさかもしれないけれど、何となく私を避けているような気がするのだ。
今日だってせっかく彼の家に泊まりに来ているというのに、並んで座る私と平原さんの間には微妙な距離がある。その距離、約30センチ。たったそれだけのことだけど、私は何とも言えない寂しさを感じていた。
「倫、どうしたの? 映画つまんなかった?」
「え……いえ、そうじゃなくて」
「そう? あ、そういえばこの前珍しい紅茶があったから買ってみたんだよ。ちょっと待ってて、淹れてくるから」
「あ、じゃあ私も」
「ううん、いいから。倫は座ってて」
ほら、まただ。
一緒にいられる間は少しだって平原さんと離れたくないのに、彼は私が近づこうとするとまた避けるように距離をとった。最初はただの気のせいかと思ったけれど、どうやらそうではないらしい。だって、この前もその前の夜も、彼は私を抱いてくれなかった。
大学の卒業式がある数日前、今日のように平原さんの家に泊まったときはいつも通りだった。いつも通り、夜になったら一緒のベッドに入って、それから説明するのが恥ずかしいくらい濃密な時間を過ごした。次の日体がだるくなるまでが、私の「いつも通り」だったのだ。
その時は、せめて翌日に支障が出ない程度にしてほしい、とまで思っていたのに、今となってはあの倦怠感すら懐かしい。数えてみれば、かれこれ一ヶ月弱は彼と愛し合っていない。キスはするけれど、それも可愛らしく一瞬で終わるようなものばかりだ。
何か平原さんの気に障るようなことをしてしまったのだろうか。私に飽きてしまったのだろうか。女には分からないだけで、男の人にも「できない日」のようなものがあるのだろうか。
でも、いくら考えても答えには辿り着かなかった。七海に相談しようかとも思ったけれど、「最近平原さんが抱いてくれないんだけどどうしてだと思う?」なんて聞けるわけがない。平原さん本人には、もっと聞けるわけがない。
そんな風に思ってしまう自分が恥ずかしくて、結局私は何も行動を起こせずにいる。それでもやっぱり寂しさは募るばかりで、今日は彼との楽しい時間もどこか切なかった。
「はい、どうぞ。熱いから気を付けて」
「あ……ありがとうございます。いい匂い……」
「ふふっ、そうでしょう? きっと倫が好きだなと思ったんだよ」
キッチンから戻ってきた平原さんが、お揃いのマグカップを机の上に置いてくれる。そのカップから香る甘いフルーツのような匂いに思わず頬が緩んだ。
「ラズベリーが入ってるんだって。この前カフェに行ったとき、似たようなの飲んでたなって思ってさ」
「え、覚えててくれたんですか……?」
「うん。倫の喜ぶ顔が見たくて」
そう言いながら、平原さんは私の髪をそっと撫でた。ふんわりとした優しい笑顔に、私の胸は性懲りもなく高鳴ってしまう。
やっぱり私、平原さんが好きだ。
彼はいつでも私のことを考えてくれて、私の喜ぶ言葉を一番よく知っている。マイペースなところもあるけれど、無理に我を通すようなことは決してしない。私の駄目なところでさえ受け入れて、そして愛してくれる。この人に出会えたことだけでも、私は生まれてきてよかったと思えるのだ。
彼が淹れてくれた紅茶に口をつけて、身も心も温かくなった。触れてもらえないことを不満に思っていたけれど、やっぱり私の思い過ごしだろう。だって、こんなにも優しい眼差しを向けてくれる彼が、私を見放すわけがない。
「……ありがとうございます、平原さん。とっても美味しいです」
いろんな感謝を込めて、私は彼にお礼を言った。
こんな一言では足りないくらい平原さんに感謝しているけれど、やっぱり言葉で素直に気持ちを伝えることは大事だと思う。それを教えてくれたのも、他ならない平原さんなのだ。
「……倫」
「え? んっ、んん……っ!?」
てっきり、いつものように花の咲くような笑顔で「どういたしまして」と返してくれると思っていた。それなのに平原さんは、突然私の肩を抑えて荒々しいキスをした。何度も貪るように唇を食まれて、自然と開いた口内に生温かい舌が滑り込んでくる。
「ん、ふぁっ……あ、んんっ、ひっ……!」
「あっ……ごめん」
しかし、その口づけはすぐに終わってしまった。もしかしたらこのまま抱いてくれるかもしれない、という私の淡い期待は、彼の小さな謝罪で打ち消される。
「ど……どうして、謝るんですか?」
「いや、だって……あんまり、よくないと思って」
責めるように問いかけると、平原さんはもごもごと口籠りながらよく分からない言い訳をした。
ついさっき、彼が触れてくれなくてもいいと結論付けたばかりだったのに、彼のその態度で溜め込んでいた不満が爆発してしまう。
「……よくないって、何がよくないんですか」
「え……倫? もしかして怒ってる?」
「今は私が質問してるんです。平原さん、この前から変です」
きっぱりとそう言い切ると、彼は目を見開いた。その様子を見る限り、やっぱりここ最近の態度の変化は単なる思い過ごしではなかったのだと確信する。彼は意図的に私を避けていた。
「私のこと、避けてますよね」
「……違うよ。避けてるわけじゃない」
「じゃあ、どうして……っ、どうして、その、私を……私のことっ……!」
毅然とした態度で彼を問い詰めようと思ったけれど、無理だった。私のこの寂しさを口にすることは、とんでもなくはしたないことだ。だって言ってしまえば、彼に抱いてほしいとねだっているようなものなのだから。
言葉に詰まってしまった私を見て、平原さんは一瞬ぽかんとした顔をする。しかしすぐに私の思いを察したらしく、困ったように笑いながら私の体を抱きしめた。
「……ごめんね、倫。やっぱりバレちゃったか」
「ば、ばれちゃったって……」
「倫のこと、避けてたって言うと語弊があるけど……でも、あんまり近づかないようにしてたのは確かだよ」
やっぱり。やっぱり平原さんは、私から距離を取っていた。
その事実に打ちひしがれる私を、彼はさらに強い力で抱きしめる。
「倫、また悪い方に考えてるでしょう」
「え……っ、だ、だって平原さん、私のこと嫌いに……っ!」
「ならないってば! もう、そろそろ怒るよ? 俺には倫しかいないって、倫が一番よく分かってるはずなのに」
涙ぐんだ目で彼を見上げると、そこにはこの上なく優しい顔の平原さんがいた。本当に愛おしそうな目をする彼には、私しか映っていないのだと今さら実感する。
「……この際、正直に言うけど。倫のご両親に挨拶に行ってから、なんだか倫と触れ合うのに罪悪感があって」
「えっ」
「前までは何も考えずに倫を抱けたんだけど、何となくお父さんの顔がちらついちゃって……その、言いづらいんだけど、集中できなくなったというか」
「えっ……あ、あの、まさか、それで?」
「うん。だからちゃんと籍入れるまでは我慢しようって思ってたんだけど、倫に少しでも触れたら抱きたくなっちゃうし、それならできるだけ近づかなければいいのかなって……」
罰が悪そうに、平原さんは私から目を逸らした。しかし、理由を知った私は一気に脱力する。
「よ……よかったぁ……! 平原さん、とうとう私に飽きたんだと……」
「まさか! でも、やっぱり無理は駄目だね。結局こうして倫を不安にさせちゃったみたいだし」
「そりゃ不安にもなりますよ……」
「ふふっ、そうだよね。ちょっと前までは隙あらば倫にがっついてたもんね」
「あ、あれはあれで困りますけど」
顔を赤くしながらもごもごとそう返すと、平原さんは優しく微笑みながら私の顎を掬った。そして流れるような動作でキスをして、それはそのまま深く情熱的な口づけに変わっていく。
いつもだったらこの時点で、恥ずかしさと息苦しさから彼の胸を押し返してしまう。でも今日はこの先に進んでほしくて、私は彼の着ているシャツをくしゃりと掴んでたどたどしく舌を絡めた。
「ん……っ、倫、珍しいね」
「ふ、あ……え……?」
「いつもより積極的だなぁと思って。俺は嬉しいけどね」
「あっ……ご、ごめんなさい」
「謝らないの。嬉しいって言ったでしょう?」
その言葉通り、平原さんの顔はなんとなく緩んでいるような気がする。それに、ここ最近見ていなかった熱の籠った目をしていた。彼のこの目に見つめられると、未だに嫌でも胸が高鳴ってしまうのだ。
「倫、好きだよ」
「っ……! わ、私も、好きです……平原さん」
耳元でこうして囁かれるのも、未だに慣れない。きっとこの先永遠に慣れることは無いのだろうけど、それでもその都度どきどきしてしまう自分の心臓が憎らしい。
心臓の音を聞かれないように、胸の前でぎゅっと両手を握る。その手に平原さんの大きな手が重なって、それから探るように服の上から優しく胸に触れられた。
おかしい、とまで言ってしまうと大げさかもしれないけれど、何となく私を避けているような気がするのだ。
今日だってせっかく彼の家に泊まりに来ているというのに、並んで座る私と平原さんの間には微妙な距離がある。その距離、約30センチ。たったそれだけのことだけど、私は何とも言えない寂しさを感じていた。
「倫、どうしたの? 映画つまんなかった?」
「え……いえ、そうじゃなくて」
「そう? あ、そういえばこの前珍しい紅茶があったから買ってみたんだよ。ちょっと待ってて、淹れてくるから」
「あ、じゃあ私も」
「ううん、いいから。倫は座ってて」
ほら、まただ。
一緒にいられる間は少しだって平原さんと離れたくないのに、彼は私が近づこうとするとまた避けるように距離をとった。最初はただの気のせいかと思ったけれど、どうやらそうではないらしい。だって、この前もその前の夜も、彼は私を抱いてくれなかった。
大学の卒業式がある数日前、今日のように平原さんの家に泊まったときはいつも通りだった。いつも通り、夜になったら一緒のベッドに入って、それから説明するのが恥ずかしいくらい濃密な時間を過ごした。次の日体がだるくなるまでが、私の「いつも通り」だったのだ。
その時は、せめて翌日に支障が出ない程度にしてほしい、とまで思っていたのに、今となってはあの倦怠感すら懐かしい。数えてみれば、かれこれ一ヶ月弱は彼と愛し合っていない。キスはするけれど、それも可愛らしく一瞬で終わるようなものばかりだ。
何か平原さんの気に障るようなことをしてしまったのだろうか。私に飽きてしまったのだろうか。女には分からないだけで、男の人にも「できない日」のようなものがあるのだろうか。
でも、いくら考えても答えには辿り着かなかった。七海に相談しようかとも思ったけれど、「最近平原さんが抱いてくれないんだけどどうしてだと思う?」なんて聞けるわけがない。平原さん本人には、もっと聞けるわけがない。
そんな風に思ってしまう自分が恥ずかしくて、結局私は何も行動を起こせずにいる。それでもやっぱり寂しさは募るばかりで、今日は彼との楽しい時間もどこか切なかった。
「はい、どうぞ。熱いから気を付けて」
「あ……ありがとうございます。いい匂い……」
「ふふっ、そうでしょう? きっと倫が好きだなと思ったんだよ」
キッチンから戻ってきた平原さんが、お揃いのマグカップを机の上に置いてくれる。そのカップから香る甘いフルーツのような匂いに思わず頬が緩んだ。
「ラズベリーが入ってるんだって。この前カフェに行ったとき、似たようなの飲んでたなって思ってさ」
「え、覚えててくれたんですか……?」
「うん。倫の喜ぶ顔が見たくて」
そう言いながら、平原さんは私の髪をそっと撫でた。ふんわりとした優しい笑顔に、私の胸は性懲りもなく高鳴ってしまう。
やっぱり私、平原さんが好きだ。
彼はいつでも私のことを考えてくれて、私の喜ぶ言葉を一番よく知っている。マイペースなところもあるけれど、無理に我を通すようなことは決してしない。私の駄目なところでさえ受け入れて、そして愛してくれる。この人に出会えたことだけでも、私は生まれてきてよかったと思えるのだ。
彼が淹れてくれた紅茶に口をつけて、身も心も温かくなった。触れてもらえないことを不満に思っていたけれど、やっぱり私の思い過ごしだろう。だって、こんなにも優しい眼差しを向けてくれる彼が、私を見放すわけがない。
「……ありがとうございます、平原さん。とっても美味しいです」
いろんな感謝を込めて、私は彼にお礼を言った。
こんな一言では足りないくらい平原さんに感謝しているけれど、やっぱり言葉で素直に気持ちを伝えることは大事だと思う。それを教えてくれたのも、他ならない平原さんなのだ。
「……倫」
「え? んっ、んん……っ!?」
てっきり、いつものように花の咲くような笑顔で「どういたしまして」と返してくれると思っていた。それなのに平原さんは、突然私の肩を抑えて荒々しいキスをした。何度も貪るように唇を食まれて、自然と開いた口内に生温かい舌が滑り込んでくる。
「ん、ふぁっ……あ、んんっ、ひっ……!」
「あっ……ごめん」
しかし、その口づけはすぐに終わってしまった。もしかしたらこのまま抱いてくれるかもしれない、という私の淡い期待は、彼の小さな謝罪で打ち消される。
「ど……どうして、謝るんですか?」
「いや、だって……あんまり、よくないと思って」
責めるように問いかけると、平原さんはもごもごと口籠りながらよく分からない言い訳をした。
ついさっき、彼が触れてくれなくてもいいと結論付けたばかりだったのに、彼のその態度で溜め込んでいた不満が爆発してしまう。
「……よくないって、何がよくないんですか」
「え……倫? もしかして怒ってる?」
「今は私が質問してるんです。平原さん、この前から変です」
きっぱりとそう言い切ると、彼は目を見開いた。その様子を見る限り、やっぱりここ最近の態度の変化は単なる思い過ごしではなかったのだと確信する。彼は意図的に私を避けていた。
「私のこと、避けてますよね」
「……違うよ。避けてるわけじゃない」
「じゃあ、どうして……っ、どうして、その、私を……私のことっ……!」
毅然とした態度で彼を問い詰めようと思ったけれど、無理だった。私のこの寂しさを口にすることは、とんでもなくはしたないことだ。だって言ってしまえば、彼に抱いてほしいとねだっているようなものなのだから。
言葉に詰まってしまった私を見て、平原さんは一瞬ぽかんとした顔をする。しかしすぐに私の思いを察したらしく、困ったように笑いながら私の体を抱きしめた。
「……ごめんね、倫。やっぱりバレちゃったか」
「ば、ばれちゃったって……」
「倫のこと、避けてたって言うと語弊があるけど……でも、あんまり近づかないようにしてたのは確かだよ」
やっぱり。やっぱり平原さんは、私から距離を取っていた。
その事実に打ちひしがれる私を、彼はさらに強い力で抱きしめる。
「倫、また悪い方に考えてるでしょう」
「え……っ、だ、だって平原さん、私のこと嫌いに……っ!」
「ならないってば! もう、そろそろ怒るよ? 俺には倫しかいないって、倫が一番よく分かってるはずなのに」
涙ぐんだ目で彼を見上げると、そこにはこの上なく優しい顔の平原さんがいた。本当に愛おしそうな目をする彼には、私しか映っていないのだと今さら実感する。
「……この際、正直に言うけど。倫のご両親に挨拶に行ってから、なんだか倫と触れ合うのに罪悪感があって」
「えっ」
「前までは何も考えずに倫を抱けたんだけど、何となくお父さんの顔がちらついちゃって……その、言いづらいんだけど、集中できなくなったというか」
「えっ……あ、あの、まさか、それで?」
「うん。だからちゃんと籍入れるまでは我慢しようって思ってたんだけど、倫に少しでも触れたら抱きたくなっちゃうし、それならできるだけ近づかなければいいのかなって……」
罰が悪そうに、平原さんは私から目を逸らした。しかし、理由を知った私は一気に脱力する。
「よ……よかったぁ……! 平原さん、とうとう私に飽きたんだと……」
「まさか! でも、やっぱり無理は駄目だね。結局こうして倫を不安にさせちゃったみたいだし」
「そりゃ不安にもなりますよ……」
「ふふっ、そうだよね。ちょっと前までは隙あらば倫にがっついてたもんね」
「あ、あれはあれで困りますけど」
顔を赤くしながらもごもごとそう返すと、平原さんは優しく微笑みながら私の顎を掬った。そして流れるような動作でキスをして、それはそのまま深く情熱的な口づけに変わっていく。
いつもだったらこの時点で、恥ずかしさと息苦しさから彼の胸を押し返してしまう。でも今日はこの先に進んでほしくて、私は彼の着ているシャツをくしゃりと掴んでたどたどしく舌を絡めた。
「ん……っ、倫、珍しいね」
「ふ、あ……え……?」
「いつもより積極的だなぁと思って。俺は嬉しいけどね」
「あっ……ご、ごめんなさい」
「謝らないの。嬉しいって言ったでしょう?」
その言葉通り、平原さんの顔はなんとなく緩んでいるような気がする。それに、ここ最近見ていなかった熱の籠った目をしていた。彼のこの目に見つめられると、未だに嫌でも胸が高鳴ってしまうのだ。
「倫、好きだよ」
「っ……! わ、私も、好きです……平原さん」
耳元でこうして囁かれるのも、未だに慣れない。きっとこの先永遠に慣れることは無いのだろうけど、それでもその都度どきどきしてしまう自分の心臓が憎らしい。
心臓の音を聞かれないように、胸の前でぎゅっと両手を握る。その手に平原さんの大きな手が重なって、それから探るように服の上から優しく胸に触れられた。
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