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後日談

2.君のうまれた日

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 病院に着くと、すでに倫の家族が待合室のベンチに座っていた。時間はもう夜の十時だが、倫のお父さんに千尋くんまで来てくれている。息を切らして到着した俺に気付いて、千尋くんが駆け寄ってきた。
 
「平原さん! さっき姉ちゃん、ナントカ準備室に行くって言って連れてかれた!」
「はぁ、そっか……ありがとう」
 
 とりあえず出産までには間に合ったようでほっとする。
 よりによって今日は最終バスの乗務で、車庫入れを終えてスマートフォンを見たら「陣痛が来たので病院に行きます」と倫からメッセージが来ていたのだ。それを見て慌てて病院に駆け付けたというわけである。
 
「大和くん、間に合ったか! 今な、母さんが倫に付き添ってるんだ! 俺たち全員はここに泊まれないから、大和くんが母さんと交代したら一旦家に帰るつもりなんだが」
「はい、分かりました。すみません、遅くなって……」
「仕方ないさ! いやぁ、しかし間に合ってよかったよ。俺なんか千尋の出産に間に合わなくてな、未だに母さんにネチネチ言われるんだ」
「ふふっ、そうだったんですか。じゃあ俺、行ってきます」
 
 二人に見送られて、俺は分娩準備室へ向かった。近くまで行くと、見知った顔の助産師さんが俺の姿を見つけて中に入れてくれる。
 そしてドアを開けると、ベッドに横たわった倫と、その背を擦るお母さんの姿があった。
 
「ああ、大和くん着いたのね! よかったぁ」
「はい。遅くなってすみません」
「ううん、いいのよ。倫ちゃーん、大和くんが来てくれたわよー」
 
 お母さんが優しく声をかけると、苦しそうに顔を歪めた倫がこちらを見た。
 
「うー……や、大和さん……?」
「……倫」
「ごめ、なさい……ちょっと、痛くて、起きれない、です……」
 
 息は荒く、額には玉のような汗が滲んでいる。
 普段は滅多に風邪も引かない倫だから、こんなに苦しんでいる姿は初めて見た。
 
「起きなくていいのよ、倫ちゃん。ごめんなさいね大和くん、今ちょうど痛い時みたいで……」
「え……っ、ず、ずっとこんなに痛がって……?」
「波があるからねぇ。少し痛みが引く時はあるみたいだけど、夕方陣痛が来てからどんどん痛くなってるみたい」
 
 倫からメッセージが入って、すでに五、六時間経っている。そんなにも長い間、倫はこうして苦しんでいたのか。
 病院に向かっている間から高揚していた気持ちはどこかに行って、俺は青褪めた顔で倫を見つめることしかできなかった。
 
「や、大和さん……? なんで、そんな泣きそうな……、うー、痛いぃっ……!」
「っ、倫っ!」
 
 慌てて倫に近寄って手を握る。いつもさらさらしているその小さな手が、汗でじっとりと湿っている。そして俺の手をぎゅっと握り返して、眉根を寄せて必死に痛みに耐えていた。
 
「大丈夫よ、大和くん。ちょっと長引きそうだけど問題はないって、先生もおっしゃってたから」
「も、問題ない……? こんなに痛がってるのに……っ」
「……そうね。倫ちゃんが耐えて、赤ちゃんと一緒に頑張ってくれるしかないのよ。私たちは見守ることしかできないの」
「そん、なっ……」
 
 出産は命がけなのだと、何かの本で読んだ。でも、新しい家族が増えることが嬉しくて仕方なかった俺は、そのことにちっとも気を留めていなかったのだ。
 これまでの検診でも異常はなかったし、倫は悪阻も軽い方だったからそこまで著しい体調の変化もなかった。だから俺は勘違いしていた。何の苦労もなく、平穏無事に新しい命が産まれてくるものだと。
 
「……大和くん? そんな悲壮な顔してたら、倫ちゃんが不安になるわ」
「あ……っ、す、すみません……」
「背中とか腰とか擦ってあげて。少しは楽になると思うから」
 
 お母さんがしていたように、俺も恐る恐る倫に触れた。
 こんな弱々しい力で擦ったところで何の気休めにもならないだろうに、倫は苦し紛れに笑顔を見せてくれる。こんなに苦しんでいるのに、倫は俺が不安にならないように笑ってくれたのだ。
 
「それじゃあ、大和くんと交代するから、お母さん帰るわね」
「う、ん……っ、ありがと、お母さん……」
「大丈夫、倫ちゃんはお母さんの娘なんだから。きっとすぐに、可愛い赤ちゃんに会えるわ」
 
 倫の汗に濡れた前髪を撫でて、お母さんは勇気づけるようにそう言った。それを聞いた倫が、さっき俺に見せたのとは違う心からの笑みを浮かべたのを見て、俺はまた自分の不甲斐なさを感じる。
 そしてお母さんが部屋を出て行って、倫はまた苦しげに呻いた。大丈夫かの一言すらかけてやることができずに、俺はただ撫でるように倫の背を擦る。
 
 俺は倫に何をしてやれるだろう。
 子どもがほしいと言い続けたくせに、結局こうして苦しむのは倫じゃないか。
 今まで見たことがないほど苦しむ倫を見て、俺は怖気づいてしまった。もしかしたら倫を失くしてしまうかもしれない、という恐怖が脳裏をちらついて離れなかった。
 
「やまと、さん……?」
「っ……、なに? 倫」
「どうして……どうして、そんなに悲しい顔、してるんですか……? うれしく、ないですか……?」
 
 出産によるものとはいえ、最愛の人がこんなに苦しんでいる姿を見て喜べるほど、俺は物わかりがよくなかった。
 倫のお母さんも、長引きそうではあるが問題はないと言っていた。さっきから先生や助産師さんがこの部屋に来ないのも、今は待つことしかできないからだろう。ということは、痛みに耐えて待っていればちゃんと産まれるという意味でもある。
 頭ではそう理解していても、不安は表情に出てしまう。倫はきっと、俺が満面の笑みでやってくるとでも思っていたのだろうけど、あいにくそんな余裕は持っていられなかった。
 
「ごめん、倫……っ、俺、子どもほしいって言ったけど……倫がいればそれでいい」
「え……」
「倫がこんな苦しむなんて、考えてなかった……情けない話だけど、俺、ものすごく不安なんだ。倫の方が不安なのに、痛くて苦しんでるはずなのに、何もできなくてっ……ごめん、倫……!」
 
 意地でも泣いてはいけないと思った。泣いてもいいのは倫と、産まれてくる赤ちゃんだけだ。
 俺は笑顔で倫を励まして、そして産まれてきた命を迎えるのだ。父親として家族を守り、そしてめいっぱいの愛情を注いでやるのだと。そう、覚悟を決めたはずだった。
 
「大和さん……あの、ちょっと失礼なこと、言ってもいいですか?」
 
 倫が汗を流しながら言う。
 険しい顔のまま俺が頷くと、倫はにっこり笑った。さっきとは違う、心からの笑顔で。
 
「……可愛いです、大和さん」
「はっ……?」
「馬鹿にしてるとか、そういうんじゃないですよ。でも、大和さん、本当に私のこと好きなんだなぁって……私がいなくなったら、だめになっちゃうんだろうなぁって、そう思って……そしたら、なんか可愛くって」
 
 倫に可愛いなんて言われたのは初めてだ。
 たまに、照れながら「かっこいいです」「素敵です」などと褒めてくれることはあれど、まさか可愛いなんて言われるとは思ってもみなかった。
 
「ふふ、びっくりしてます? でも私、しょっちゅう思ってるんですよ。大和さん、可愛いなぁって」
「……そんなの、初耳なんだけど」
「男の人に可愛いなんて言ったら、嫌がられるかなぁと思って……千尋も嫌がってたし」
「嫌、ではないけど……ちょっと複雑かも」
 
 馬鹿にしているつもりではないと言っていたが、やっぱり男としては「かっこいい」と言われたいものである。それが愛しい人であれば、なおさら。
 何とも言えない顔をしている俺を、倫は優しい目で見つめた。さっきよりも痛みが引いたのか、呻くこともなく落ち着いている。
 
「可愛いって、大和さんいつも言ってくれて……あれ、本当に嬉しいんですよ」
「そう、なの? 呆れてると思ってた」
「まあ、外ではちょっと控えてほしいと思いますけど……大和さんに可愛いって言われるたび、嬉しくて飛び跳ねたくなっちゃうんです。高校生の時からずっと、大和さんに恋してるから」
 
 そう言って倫は、少し恥ずかしそうに笑った。
 普段は聞けない倫の本音に、俺は年甲斐もなく照れてしまう。倫にずっと恋をしているのは、俺の方だと思った。
 こんな状況で照れているなんて思われたくなくて、俺はそれを誤魔化すように倫に口付ける。いつもしているような激しいキスではなく、想いを伝えるための穏やかなキスをした。
 




 ***

 



 大和さんが病院に着いて一時間ほど経ってから、私は分娩室に移動した。
 もちろん大和さんもついて来てくれて、汗で湿った私の手を握ってくれる。痛みに耐えるように思いっきり握ってしまったから、きっと彼も痛いに違いない。でも彼は笑顔を崩さず、ずっと私を励まし続けてくれた。
 そんな彼のためにも、そして一緒に頑張っている赤ちゃんのためにも、いくら苦しくても頑張ろうと思えたのだ。
 
 まだ息まないでください、もうすぐですよ、と先生や助産師さんたちに言われたのは覚えている。
 でもそれからの記憶は曖昧だ。気付いた時には赤ちゃんの泣き声が聞こえて、そして泣きそうな顔をした大和さんが私の顔を覗き込んでいた。
 
「あ、れ……やまと、さん」
「倫っ……! 産まれたよ、赤ちゃん……、ちゃんと出てきた……っ」
「あ……よかったぁ」
 
 ほっとして、汗やら涙やらでぐちゃぐちゃの顔で笑った。
 大和さんも泣くだろうなぁと思ったけれど、何とかこらえているみたいだ。泣いてもいいのに、なんて考えているうちに、すぐにタオルにくるまれた赤ちゃんが私の腕の中にやってきた。
 
「うわぁ……ちっちゃい……」
「ふふ、そうですね。ちっちゃいですけど、元気な赤ちゃんですよ」
 
 助産師さんに優しくそう言われて、思わず笑顔になる。
 小さな体で一生懸命に体を動かしているこの子が、ずっと私のお腹の中にいたと思うと何とも不思議だ。でも、初めて顔を見るはずなのに、この小さな命がもう愛おしくて仕方なかった。
 
「大和さん、やっぱり男の子ですよ」
「……う、ん」
「あれ……どうしたんですか……?」
 
 赤ちゃんを抱きながら彼を見上げると、ぎゅっと口を結んでただひたすら一点を見つめている。ものすごく険しい顔だ。
 心配になって何度も名前を呼んでも、彼は曖昧に頷いたり首を振ったりするだけで何も言わない。そのうち、移動しましょうねーと言って赤ちゃんは連れて行かれてしまった。
 
「や、大和さん……?」
 
 一瞬、部屋の中は私と大和さんの二人だけになる。
 何も言わない彼の服の袖をくいっと引っ張ると、ようやく彼が口を開いた。
 
「り、んっ……、倫、ありがとう……」
「え……」
「頑張ってくれて、生きててくれて、ありがとう……っ、ごめん、なんか俺、泣いてばっかりで……!」
 
 叫ぶようにそう言うと、力なく横たわっている私を抱き締めた。
 ちょっと驚いて身をすくめると、すぐに腕の力が緩む。さすがの彼も出産直後の私に気を遣っているみたいだ。
 
「病院着いてから、もうずっと泣きそうだったんだ……倫はものすごく苦しんでるのに、俺は何もできないし、不甲斐なくて……っ」
「そんな……それはしょうがないんじゃ」
「これで倫がいなくなったらどうしよう、って不安だった……でも、倫と赤ちゃんが頑張ってるんだから、俺は泣いたら駄目だと思って……産まれたら倫と一緒に泣こう、って思ってたんだ」
 
 そんなことを思っていたのか。
 でも、無事赤ちゃんが産まれて私が泣いていても、彼は泣いていなかった。そして今になって泣いているのは、一体どういうことだろう。
 私が首を傾げると、大和さんは照れたように笑って、涙を拭ってから話し始めた。
 
「倫になら泣いてるところ見られてもいいけどさ、赤ちゃんには見られたくないでしょう? 初めて会うのに、この親父は何泣いてるんだ、って思われるの嫌だったから」
「え……」
「しかも男の子だしね。頼りない親父だって思われたら、今後に響きそうだし」
 
 真面目な顔でそう言う彼が面白くて、ついぷっと吹き出してしまった。でもそれと同時に、彼はもう一人の父親としてここに立っているのだと思うと、なんだか不思議な気持ちになる。
 
「大丈夫ですよ。あんなに励ましてくれたんですから、きっと大和さんのこと大好きになると思います」
「いや、それはどうかな。何となく俺に似てる顔してたし、倫の取り合いになりそう」
「な……そ、そこはパパが譲ってくれないと」
「やだよ。あの子のことは何より大事にするけど、倫は譲らないから」
 
 何とも大人気ない発言だ。でも、彼はたぶん本気でそう言っているので冷やかすのはやめた。
 産まれたばかりの自分の息子と争う気でいる彼に笑いながら、少しほっとしている自分がいることに気付く。それはきっと、あれだけ苦しんでいる姿を見せても、そして子どもが産まれても、彼が私を想ってくれる気持ちに変わりはないことに安心したのだろう。これからもずっと、何度も彼に恋をしながら生きていけると、確信が持てたから。
 
 ありがとうございます、と呟くと、大和さんは花が咲くような笑顔を見せてくれる。それから、こちらこそ、と私の耳元でささやいて、ふわりと優しく口付けてくれた。
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