34 / 64
第二章
9.彼との約束
しおりを挟む
料亭を出てから、すっかり暗くなった夏の空の下で、私はもう一度しっかりと平原さんを抱きしめた。
平原さんが、私の目の前にいることを確かめたかった。抱きしめた体は確かに温かくて、大きくて、前より少し痩せたような気はするけれど、確かに平原さんがここにいた。
平原さんに会ったら、言いたいことがいっぱいあった。
それなのに、私はただ平原さんがどこにも行かないようにぎゅうぎゅうと抱きしめて、彼の胸に顔を押し付けて泣くことしかできない。
そんな私の背中を、平原さんは優しく擦ってくれている。温かくて大きい、平原さんの手で。
「……俺たち、お邪魔じゃない?」
「そうねぇ。帰ろっか、トモヤ」
ふと背後でそんな会話が聞こえて、私ははっとして平原さんから離れた。
振り向くと、七海と坂木くんがにこにこと微笑みながら私たちを見ている。
「倫、よかったね。これであたしも一安心だよ」
「七海……ありがとう。七海と、坂木くんのおかげだよ」
「そんなことないよ。大屋さんが頑張ったから、うまくいったんだと思う」
「ううん、私一人じゃ何もできなかった。本当にありがとう」
そう言って私が頭を下げると、隣に立つ平原さんも一緒に頭を下げた。
七海と坂木くんが慌てて「そんなことしなくていいです」なんて言っていたけれど、平原さんはずっと頭を下げたままだった。
「二人ともありがとう。二人が倫の友達でいてくれて、本当によかった」
「えへへ、どういたしまして。……でも、平原さん。これから先ずっと、今度こそ絶対に、倫を一人にしないでください。もう何があっても、倫から離れないであげてください」
いつもへらへらしている七海が、平原さんにしっかりと念を押すように言ったことに驚く。それと同時に、また涙が出てきそうなくらい七海の言葉が嬉しかった。
「……うん。約束する。絶対に、倫を一人にしないよ」
平原さんも七海の言葉にしっかりと頷いて、そう約束してくれた。彼も七海と同じように真剣な顔をしている。
そして平原さんが頷いたのを確認すると、七海はにっこり笑って坂木くんの隣に並んだ。
「さてっ、それじゃあたしたち帰るね!」
「えっ!? ま、待ってよ七海! 七海の家に泊めてもらわなきゃ、私帰るところが……」
「もお、何言ってんのよ! 今日は平原さんと旅館なりホテルなり泊まったらいいでしょ! ねえ、平原さん?」
「うん、そうだね。上田さんたちにはまた日を改めて、ちゃんとお礼するよ」
「ええっ!?」
「はい、じゃあ倫のことお願いしますねー! 倫、また連絡してくれればいいから!」
「じゃあね、大屋さん。平原さんも、また」
そう言って二人は、仲良く手を繋いで行ってしまった。まさか置いて行かれるなんて。
ぽつんと残された私は、壊れた人形みたいにぎこちない動きで平原さんの方を振り返る。
「じゃあ倫、俺たちも行こっか」
「えっ……あ、の、どこに……?」
「確かこの近くで、会社と提携してるホテルがあったと思う。そこ行って部屋が空いてたら泊まろう」
返事をする前に、平原さんは私の手を取って颯爽と歩き出した。こんな少し強引なところも変わっていない。
試しに、久しぶりに握る平原さんの手をぎゅっと握り返してみた。それに気付いた彼が、歩きながら私の目を見つめてくれる。それが嬉しくて、私はもっと強く彼の手を握った。
「えーっと……平原さん?」
「ん? なに、倫」
「あの、ものすごーく無粋なことをお聞きしますけど……このお部屋、一泊おいくらですか?」
私と平原さんは、さっき彼が言っていた近くのホテルの一室に来ていた。
まず入り口からして高級そうなホテルだったので私は躊躇したのだが、彼が何の躊躇いもなくどんどん中に入っていってしまうので、引きずられるような形で私も中に入ったのだ。
そしてフロントで平原さんが「ヘイゲンの平原ですが部屋空いてますか?」と聞いただけで、フロント係の男性が急に恭しい態度になってこの部屋に案内してくれた。
それだけで私は目を丸くしていたのだが、案内された部屋に入って、これ以上開かないくらいにさらに目を丸くしていた。
「いくらだろうね? 倫は気にしなくていいよ、後で会社の方に請求行くと思うし」
「え……い、いいんですか?」
「うん、最後だから。俺もなんだかんだで一年はあの会社で働いたし、これくらいおまけしてくれるよ、きっと」
「そ、そういうものですか……」
広すぎる部屋の中で、私はどこに荷物を置けばいいのかさえ分からなかった。こんな部屋に泊まったことはない。
二人で一泊するだけのはずなのに、なぜか十五畳ほどの部屋が二つくっついている。窓側はこれまた無駄に大きいガラス張りで、この街が一望できるようになっていた。ソファもいくつもあって、これだけ広かったらうちの家族全員どころか親戚だって泊まれそうだ。
「あの……今さらなんですけど、平原さんの実家って、本当にヘイゲンだったんですね……」
「うん。隠しててごめん。それにしてもさ、『ヘイゲンの平原』って言うのちょっと恥ずかしかったよ。読み方変えてカタカナにしただけなんて、センスの欠片もないよね」
「いや、まあ……何とも言えませんが」
妙にテンションの高い平原さんは、自虐ネタなのかそうでないのかよく分からない話をした。
私はとりあえず小さめのソファの上にバッグを置いて、その隣の中くらいのソファに座る。家にあるソファとは違って、沈みそうなくらいふかふかだ。
「倫、お風呂入る?」
「あ……そうですね。平原さん、先に……」
「いいよ、倫が先に入って」
「でも」
「じゃあ一緒に入る?」
急に平原さんがとんでもないことを言うものだから、私は真っ赤になって立ち上がった。
「お、お先に入らせて頂きますっ!」
「ふふっ、そう? いってらっしゃい」
あたふたしてしまった私とは対照的に、平原さんは余裕の表情だ。からかわれたみたいだけど、冗談かどうか分かりにくいことを言うのはやめてほしい。
赤くなった顔のまま脱衣所に向かうと、ここもまたやけに広くて豪華な造りになっていた。洗面台も綺麗で広いし、お金の無い大学生には手を出しづらい高級ブランドのアメニティが揃っている。莉子なんかはブランドものが好きだから、これを見たら大騒ぎしそうだ。
そんなことを考えながら一人で笑っていると、棚に置いてあったスマートフォンが鳴った。手に取って見ると、七海からのメッセージだ。
『初体験の感想、聞かせてね』
語尾にはハートマークの絵文字まで付いている。
その文を見て、しばし考える。
初体験。初体験?
「うわああっ!?」
気付いた瞬間、思わずスマートフォンを取り落としそうになった。何とかキャッチしたものの、赤かった顔はさらに赤くなって、妙な緊張感が襲ってくる。
そうだった。すっかり忘れていた。
いや、すっかりとまで言ってしまうと嘘になるけれど、少なくともこちらに来てからは頭の中からそのことは綺麗さっぱり抜けていた。だって、平原さんに会うために必死だったのだ。
よく考えたら、私はもうとっくに高校を卒業したし、当時から平原さんと約束していた。
高校を卒業したら、私の全部をあげると。
しかし高校の卒業式を待たずに平原さんはいなくなってしまったから、その約束は果たせずにいた。
平原さんは、覚えているだろうか。とりあえず今のところは忘れていてくれないかな。
私だって、それ相応の準備がしたい。心の準備もそうだけど、全部見られて平原さんに幻滅されたら嫌だから、あと二キロくらいは体重を落として、もっとくびれのある体になって、完璧にしてから臨みたい。その準備にどれくらいかかるかは分からないけれど。
とりあえず今日は平原さんがその約束を忘れていることを願いながら、でも念のためにいつも以上に体の隅々まで綺麗にして、のぼせてしまいそうなくらい長々とお風呂に入ったのだった。
平原さんが、私の目の前にいることを確かめたかった。抱きしめた体は確かに温かくて、大きくて、前より少し痩せたような気はするけれど、確かに平原さんがここにいた。
平原さんに会ったら、言いたいことがいっぱいあった。
それなのに、私はただ平原さんがどこにも行かないようにぎゅうぎゅうと抱きしめて、彼の胸に顔を押し付けて泣くことしかできない。
そんな私の背中を、平原さんは優しく擦ってくれている。温かくて大きい、平原さんの手で。
「……俺たち、お邪魔じゃない?」
「そうねぇ。帰ろっか、トモヤ」
ふと背後でそんな会話が聞こえて、私ははっとして平原さんから離れた。
振り向くと、七海と坂木くんがにこにこと微笑みながら私たちを見ている。
「倫、よかったね。これであたしも一安心だよ」
「七海……ありがとう。七海と、坂木くんのおかげだよ」
「そんなことないよ。大屋さんが頑張ったから、うまくいったんだと思う」
「ううん、私一人じゃ何もできなかった。本当にありがとう」
そう言って私が頭を下げると、隣に立つ平原さんも一緒に頭を下げた。
七海と坂木くんが慌てて「そんなことしなくていいです」なんて言っていたけれど、平原さんはずっと頭を下げたままだった。
「二人ともありがとう。二人が倫の友達でいてくれて、本当によかった」
「えへへ、どういたしまして。……でも、平原さん。これから先ずっと、今度こそ絶対に、倫を一人にしないでください。もう何があっても、倫から離れないであげてください」
いつもへらへらしている七海が、平原さんにしっかりと念を押すように言ったことに驚く。それと同時に、また涙が出てきそうなくらい七海の言葉が嬉しかった。
「……うん。約束する。絶対に、倫を一人にしないよ」
平原さんも七海の言葉にしっかりと頷いて、そう約束してくれた。彼も七海と同じように真剣な顔をしている。
そして平原さんが頷いたのを確認すると、七海はにっこり笑って坂木くんの隣に並んだ。
「さてっ、それじゃあたしたち帰るね!」
「えっ!? ま、待ってよ七海! 七海の家に泊めてもらわなきゃ、私帰るところが……」
「もお、何言ってんのよ! 今日は平原さんと旅館なりホテルなり泊まったらいいでしょ! ねえ、平原さん?」
「うん、そうだね。上田さんたちにはまた日を改めて、ちゃんとお礼するよ」
「ええっ!?」
「はい、じゃあ倫のことお願いしますねー! 倫、また連絡してくれればいいから!」
「じゃあね、大屋さん。平原さんも、また」
そう言って二人は、仲良く手を繋いで行ってしまった。まさか置いて行かれるなんて。
ぽつんと残された私は、壊れた人形みたいにぎこちない動きで平原さんの方を振り返る。
「じゃあ倫、俺たちも行こっか」
「えっ……あ、の、どこに……?」
「確かこの近くで、会社と提携してるホテルがあったと思う。そこ行って部屋が空いてたら泊まろう」
返事をする前に、平原さんは私の手を取って颯爽と歩き出した。こんな少し強引なところも変わっていない。
試しに、久しぶりに握る平原さんの手をぎゅっと握り返してみた。それに気付いた彼が、歩きながら私の目を見つめてくれる。それが嬉しくて、私はもっと強く彼の手を握った。
「えーっと……平原さん?」
「ん? なに、倫」
「あの、ものすごーく無粋なことをお聞きしますけど……このお部屋、一泊おいくらですか?」
私と平原さんは、さっき彼が言っていた近くのホテルの一室に来ていた。
まず入り口からして高級そうなホテルだったので私は躊躇したのだが、彼が何の躊躇いもなくどんどん中に入っていってしまうので、引きずられるような形で私も中に入ったのだ。
そしてフロントで平原さんが「ヘイゲンの平原ですが部屋空いてますか?」と聞いただけで、フロント係の男性が急に恭しい態度になってこの部屋に案内してくれた。
それだけで私は目を丸くしていたのだが、案内された部屋に入って、これ以上開かないくらいにさらに目を丸くしていた。
「いくらだろうね? 倫は気にしなくていいよ、後で会社の方に請求行くと思うし」
「え……い、いいんですか?」
「うん、最後だから。俺もなんだかんだで一年はあの会社で働いたし、これくらいおまけしてくれるよ、きっと」
「そ、そういうものですか……」
広すぎる部屋の中で、私はどこに荷物を置けばいいのかさえ分からなかった。こんな部屋に泊まったことはない。
二人で一泊するだけのはずなのに、なぜか十五畳ほどの部屋が二つくっついている。窓側はこれまた無駄に大きいガラス張りで、この街が一望できるようになっていた。ソファもいくつもあって、これだけ広かったらうちの家族全員どころか親戚だって泊まれそうだ。
「あの……今さらなんですけど、平原さんの実家って、本当にヘイゲンだったんですね……」
「うん。隠しててごめん。それにしてもさ、『ヘイゲンの平原』って言うのちょっと恥ずかしかったよ。読み方変えてカタカナにしただけなんて、センスの欠片もないよね」
「いや、まあ……何とも言えませんが」
妙にテンションの高い平原さんは、自虐ネタなのかそうでないのかよく分からない話をした。
私はとりあえず小さめのソファの上にバッグを置いて、その隣の中くらいのソファに座る。家にあるソファとは違って、沈みそうなくらいふかふかだ。
「倫、お風呂入る?」
「あ……そうですね。平原さん、先に……」
「いいよ、倫が先に入って」
「でも」
「じゃあ一緒に入る?」
急に平原さんがとんでもないことを言うものだから、私は真っ赤になって立ち上がった。
「お、お先に入らせて頂きますっ!」
「ふふっ、そう? いってらっしゃい」
あたふたしてしまった私とは対照的に、平原さんは余裕の表情だ。からかわれたみたいだけど、冗談かどうか分かりにくいことを言うのはやめてほしい。
赤くなった顔のまま脱衣所に向かうと、ここもまたやけに広くて豪華な造りになっていた。洗面台も綺麗で広いし、お金の無い大学生には手を出しづらい高級ブランドのアメニティが揃っている。莉子なんかはブランドものが好きだから、これを見たら大騒ぎしそうだ。
そんなことを考えながら一人で笑っていると、棚に置いてあったスマートフォンが鳴った。手に取って見ると、七海からのメッセージだ。
『初体験の感想、聞かせてね』
語尾にはハートマークの絵文字まで付いている。
その文を見て、しばし考える。
初体験。初体験?
「うわああっ!?」
気付いた瞬間、思わずスマートフォンを取り落としそうになった。何とかキャッチしたものの、赤かった顔はさらに赤くなって、妙な緊張感が襲ってくる。
そうだった。すっかり忘れていた。
いや、すっかりとまで言ってしまうと嘘になるけれど、少なくともこちらに来てからは頭の中からそのことは綺麗さっぱり抜けていた。だって、平原さんに会うために必死だったのだ。
よく考えたら、私はもうとっくに高校を卒業したし、当時から平原さんと約束していた。
高校を卒業したら、私の全部をあげると。
しかし高校の卒業式を待たずに平原さんはいなくなってしまったから、その約束は果たせずにいた。
平原さんは、覚えているだろうか。とりあえず今のところは忘れていてくれないかな。
私だって、それ相応の準備がしたい。心の準備もそうだけど、全部見られて平原さんに幻滅されたら嫌だから、あと二キロくらいは体重を落として、もっとくびれのある体になって、完璧にしてから臨みたい。その準備にどれくらいかかるかは分からないけれど。
とりあえず今日は平原さんがその約束を忘れていることを願いながら、でも念のためにいつも以上に体の隅々まで綺麗にして、のぼせてしまいそうなくらい長々とお風呂に入ったのだった。
0
お気に入りに追加
440
あなたにおすすめの小説



イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。


今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる