【R18】イケメン運転手さんと私の明るい家族計画

染野

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第一章

20.私と彼の関係

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 平原さんの家に入るのは、もう三度目だ。
 今日もまたぺたんこになった赤色の座布団の上に座って、キッチンでごそごそしている平原さんを待った。
 以前来たときは、家に入った瞬間に突然キスされた。だから今日も警戒していたけれど、彼は険しい顔をしたまま中に入るよう促すだけだった。やっぱりもう嫌われたのかもしれない。もう、というよりも、とうとう、と言った方が正しいかもしれない。
 平原さんが私を好きになってくれた理由はさっぱり分からないけれど、嫌いになる理由は嫌になるほどよく分かるからだ。
 
「倫、これ。安物の紅茶だけど、良かったら飲んで」
「え……」
「倫、あの喫茶店でいつもミルクティー飲んでるから。倫が来たときに出そうと思って買っておいた」
 
 キッチンから戻ってきた平原さんの手には、二つのマグカップが握られていた。それを私の前に置くと、私の座っている隣に拳一つ分を開けて座った。マグカップからは私の好きな紅茶の香りがする。
 
「あ、ありがとう、ございます」
 
 こんな張りつめた空気の中だけど、その香りは私の心を少しだけ解してくれる。それに、平原さんが私のために紅茶を用意してくれていたことが嬉しかった。
 
「……ねえ、倫。さっき、なんて言おうとしたの?」
「あ……ですから、別に……」
「怒らないから。倫が思ってること、俺に教えて」
 
 怒らないから、だなんて、これから怒る人が言う台詞じゃないか。
 平原さんが淹れてくれた紅茶で和んだ心は、またもや凍りついたように竦んでしまう。少し大きめのマグカップを両手で握りしめながら、私は彼の目を見ないように視線を落とした。
 
 しかし俯いた私の顎を突然捉えられて、無理矢理顔を上げさせられた。その力強さに思わず体を強張らせて、私は息を詰める。
 見ないようにしていたのに、目の前には平原さんの綺麗な琥珀色の瞳があった。でもいつも優しく私を見つめてくれるその瞳は、明らかに怒りの感情を宿していた。
 
「……教えてくれないってことは、怒られてもいいんだね?」
「ひっ……いやっ、ちが」
「違わないよね? だって、いくら聞いても教えてくれないんだから」
「だ、だって、言えないっ……」
「っ……、どうして!!」
 
 平原さんが怒鳴るのと同時に、私の顎を掴む力が強くなった。その両方に私は萎縮して、開こうとした唇が細かく震える。これじゃ話せない。
 私が声を出せないでいると、平原さんははっとしたように手を離してぼそぼそと呟いた。
 
「……ごめん。やっぱり俺、駄目だ。今は倫と一緒にいられない」
 
 静かに彼が呟いたその言葉は、私のぼろぼろになった心を鋭く突き刺す針のようだった。
 怒鳴られたことなんかより数倍痛い。心臓に大きな穴が開いてしまったみたいに、呼吸をするのもつらい。
 だって、とうとう言われてしまったのだ。一緒にはいられない、と。
 
 それを認識した瞬間、必死に心の中に押しとどめていた言葉たちが涙と一緒に溢れ出て来てしまう。
 
「い、や……いや、ですっ」
「……倫?」
「い、嫌ですっ! 私は、もっと平原さんと一緒にいたいです! もう全部放り出して、何にも考えないで平原さんと一緒にいたくなっちゃうくらい、好きなんです!! でも、平原さんは、そうじゃない、からっ……!」
 
 一度大声で叫んでしまったら、あとはもう自分で止めることができなかった。抱え込んでいた気持ちが堰を切って溢れ出てくる。
 
「昨日だって! き、昨日だって、私は、平原さんにもっと抱きしめてほしかったんです! 本当に、怖かったからっ……平原さんはお仕事中だとか、お父さんお母さんもいる前でそんなことできないとか、それはちゃんと分かってるつもりなのに、それなのにそう思っちゃって、でも私はこんな我が儘なのに、平原さんはやっぱり大人で、私の『好き』の方が大きいのが、嫌になっちゃってっ……!」
 
 支離滅裂なことを言っている自覚はあったが、一度爆発してしまうともう駄目だった。昨日のことだけではなくて、ここ最近抱えていたもやもやまで彼にぶつけてしまう。
 これで平原さんが私から離れていってしまっても仕方ない。その覚悟が自分にあるのかないのかすら分からないまま、それでも叫ぶことを止められなかった。
 
「ひ、平原さんと違って、私は子供だし我が儘だから、後先考えないでただ平原さんと一緒にいたくなっちゃうんですっ……勉強なんかどうでもよくなっちゃうくらい会いたいし、そんなのできないって分かってても、朝から晩まで平原さんと一緒にいたい、って……でも、こうやって思ってるのは、私だけなんだって思ったら、苦しくて、でも我慢しなきゃって思ってたのに、結局こうやって我慢できなくなっちゃって……っ、ほんとに、やっぱり私なんか大っ嫌い……っ!」
 
 昨日彼の前で泣けなかった分まで、私は自分でも引くぐらい大泣きした。
 平原さんの前では一番見栄えの良い自分でいたいのに、なぜかいつも一番見られたくない、醜い自分ばかり晒してしまっている気がする。
 第一、初めて会ったときも私は泣いていたのだ。平原さんはもっと前から私を認識してくれていたみたいだけど、私にとって彼との出会いはあの最終バスだった。
 あの時に戻れたら、こんな展開にならずに済むように頑張るのに。こんなところで彼との関係が終わらずに済むように、もっとできることがあったはずなのに。
 
 もう叫ぶこともできずに、私は両手で顔を覆って泣いた。
 どうせ平原さんと共に過ごせるのは今日が最後だ。こんな醜態をさらしておいて、それでも私と付き合おうだなんて思えるはずがない。
 
「……倫の馬鹿」
 
 そう思ったのに、平原さんは泣き続ける私の身体を潰れそうなくらい強く抱きしめてくれた。
 ずっと待ち望んでいた彼の温度を感じることができたのが嬉しくて、私の目からはまた新しい涙が溢れだす。バカって言われたけど、それでもいい。今、平原さんとこうしていられたら後のことはどうでもよかった。
 
「ご、ごめんなさいぃっ……! い、今まで、ありがとうございましたっ……」
「もう、何それ。本当に馬鹿だね、倫は」
 
 平原さんは困ったように笑ってから、泣き腫らした私の目元にそっと口づけた。触れた唇が思いのほか優しくて、私は戸惑いを隠せない。
 
「倫だけじゃない。俺だって、これでも必死で我慢してるんだよ」
「え……? ひ、平原さんが……?」
「そうだよ? 本当は倫をどこかに監禁して、トイレもお風呂も全部一緒で、一時も離れないくらい一緒に居たい」
「そっ、それはちょっと」
「分かってるよ。でも、それくらい俺にとって倫は大きくて大切な存在なんだから。倫がネガティブなのは知ってるけど、俺の気持ちを疑わないでほしいな」
 
 ちょっと拗ねたように平原さんはそう言って、今度は唇同士を触れ合せた。
 かさかさになった私の唇に彼の柔らかい唇が触れて緊張しながらも、そういえばキスするのも久しぶりだったな、なんて考えていた。
 
「……昨日、ちゃんと倫のことを慰めてあげられなかったのは、反省してる。でも、俺だって我慢するのに必死だったんだよ」
「え……?」
 
 やっぱり昨日のあの事件が起きてから、平原さんは意図的に私を見ないようにしていたみたいだった。私はそれに気付いて、彼は私と他人を装うつもりでそうしたのだと思っていたけれど、真意は別にあったらしい。
 
「倫が痴漢されてるのに気付いたとき、すぐにでもバスを停めて犯人を殴ってやりたかった。仕事なんか放りだして、そのまま倫を連れて家に帰ろうと思った」
 
 平原さんの手に、ぐっと力が籠もるのが分かった。
 あの時、悔しくてつらい思いをしたのは私だけではなかったのだ。それが分かっただけで少し救われたような気がする。
 でも、平原さんは苦々しい顔のまま話を続ける。
 
「でも、そんなのは大人のする対応じゃない。乗ってる人全員の命を預かって運転する身なんだっていつも自分に言い聞かせてるけど、あの時の俺は倫のことしか考えてなかったんだ」
「平原、さん……」
「だからあんな形で対応することになって、後ろめたいのもあって倫を見れなかった。泣きそうになってる倫を見たら、本当にその場から連れ去りたくなっちゃいそうだったし」
「つ、連れ去る?」
「うん。倫があの痴漢に触れられた感覚を忘れられるくらい、俺が倫に触れたかった。倫のことをこれでもかってほど甘やかしてあげたかったし、俺の前で泣いてほしかったんだ」
 
 拳一つ分離れていた距離は、いつの間にか埋められていた。拳どころか指一本入る隙間もないくらい近くに平原さんがいて、私の欲しかった言葉を囁いてくれる。
 
「倫は俺が大人だって言ったけど、それは間違いだよ。倫と一緒にいればいるほど、倫の全部を俺の物にしたくなって、こうしてつい触れたくなる。一度触れたら抑えられなくなりそうで、必死で大人ぶってるんだから」
「え……」
「もう、なんで倫と年が離れてるんだろうね? 倫が俺と同い年だったら、我慢なんかしなくて済むのに」
「あ、の……がまん、ていうのは……結婚、するのをですか?」
「うん、そうだよ。まあ、他の意味もあるけどね?」
 
 そう言いながら平原さんが私の顎のラインから首筋をつうっとなぞった。それにさっきまでとは違う、やけに熱の籠もった瞳で私を見つめるから、彼の言う『他の意味』まで理解できてしまった。
 思わず顔が赤くなったけれど、平原さんとのこのもどかしい関係をどうにかしたくて、私は普段では考えられないくらい大胆な発言をする。
 
「今、は……どうして駄目なんですか?」
「え?」
「私の全部、平原さんにあげるって、もう決めてるんです……それでも、まだ『我慢』しなくちゃ、駄目ですか……?」
 
 平原さんとぴったり寄り添ったまま、でもやっぱり彼の目を直視することはできずに、俯きながらそう言い放った。彼は微動だにせず私の言葉を聞いている。
 外ではまだ、土砂降りの雨が地面を叩く音が聞こえる。私のこの感情も、洗い流してくれるだろうか。
 
「昨日、平原さんじゃない人に触られて、吐きそうなくらい気持ち悪くて、こんなことだったら早く平原さんに全部あげてればよかった、って……そう思ったんです」
「……倫」
「だ、だから……今、私の全部、平原さんに」
 
 そこまで言うと、その先を遮るように平原さんの人差し指が私の口に当てられた。
 柔らかな拒絶を受けて、私はまた泣きそうになる。
 
「……駄目だよ、倫。今は駄目」
「ど、どうして……? や、やっぱり、こんなはしたないこと言ったから嫌いに」
「ならないよ。ちょっと落ち着いて。色んなことがあって、倫は今混乱してると思う」
 
 混乱しているというのは、確かにそうかもしれない。だって、普段の私だったらこんなことは言えない。
 でも平原さんと確かに繋がっているのだと感じたくて、その実感がほしいのは本当のことだった。だから私の全てを彼に捧げれば、その実感を得られると思ったのだ。
 
「……もう、勘弁してほしいよ。俺が精一杯大人ぶって我慢してるのにさ、倫はそうやって煽ってくるんだもん」
「えっ?」
「いい? 倫。前も似たようなこと言ったけど、そういうことは簡単に言っちゃいけない。ひどい目に遭っても知らないよ?」
「ひ、ひどい目って……私は、平原さんにだったら何されたっていいです!」
「……っ、もう! 倫の馬鹿!」
 
 どうしても私の言い分を認めてくれない平原さんに、私もむきになって返す。そんな私の発言に彼は珍しく頬を赤らめて、隣に座っていた私に跨るような形になった。
  驚いて身を引こうとしたけれど、私のすぐ後ろはベッドだ。これ以上引き下がることができずにいると、背中と頭をがっちりと押さえられてそのまま素早く口付けられた。
 
「んっ……!」
「はっ……倫の馬鹿っ……、俺の気も知らないで……」
「え……? んぅっ、ぃやぁっ」
「嫌、じゃないでしょう? 倫が煽ったんだよ。ほら、口開けて」
 
 平原さんに言われたから口を開いたわけではなくて、ただ単純に息が苦しくて口を開けたのだけど、その瞬間にぬるりとした生暖かいものが口内に侵入してくるのが分かった。

 きっとこれは、平原さんの舌だ。
 そう理解したら恥ずかしいなんて言葉じゃ足りないくらい、頭がおかしくなりそうな感覚がした。
 前キスしたときは、舌は入れないって言ってたのに。ああでも、私が全部あげるって言ったんだった。これは私が望んだことなのだ。
 
 そう自分に言い聞かせて、抵抗したくなる自分を必死に抑えながら平原さんの舌を受け入れた。
 だって、全部あげるってことはこんなことじゃ済まないのだ。これぐらいで怯んでいたら始まらない。
 
 でもやっぱり、舌同士を触れ合せる感覚には肌が粟立ってしまう。気持ち悪いわけではないけど、未知の感覚すぎて思考がついていかない。まだ気持ちいいとは思えない。
 それに、微かに水音がするのもひどくいやらしい。平原さんの舌が私の舌に絡んでいるのかと思うと、恥ずかしいような申し訳ないような、とにかくじっとしていられなくなる。
 
「んんっ、はぁ、ぅあっ……」
「はぁっ……倫、ベッド上がって」
「えっ……いや、それはっ」
「倫が言ったんだよ? 俺に今、全部あげるって」
 
 ベッドに上がってしまったら終わりだ。
 終わり、という言い方もおかしいけど、もう引き下がれなくなってしまうと思った。
 今になって少し怖くなる。平原さんが怖いわけじゃないし、嫌なわけでもないのに、どうしてそう思ってしまうのかは自分でも分からなかった。
 
「よいしょ、っと……このワンピース可愛くて好きだけど、脱がすね」
「あっ……ひ、平原さん、ちょっと待って」
「ん? 倫は着たまましたいの?」
「ち、ちが、そういうことじゃなくてっ……!」
 
 自分ではほとんど動いていないのに、平原さんに体を軽々と持ち上げられてとうとうベッドに寝転ぶ形になってしまった。これはやばい。
 ワンピースを脱がすのは止めてくれたけど、それでも平原さんが私の上に馬乗りになっているから状況が変わったわけでもないらしい。
 
「倫、可愛い……大好き」
「ひっ、平原さんっ……あの、私やっぱりっ……ひゃあっ!?」
 
 やっぱり怖い。
 そう言おうと思ったのに、平原さんが私の胸元に顔を埋めたせいでどこから出ているのか分からないような変な声を出してしまう。しかし彼は私の声なんか聞こえていないみたいに、露出した肌の部分にキスを落としていく。
 そしてとうとう、平原さんの手がワンピース越しに私の胸に優しく触れる。その瞬間、私は思わず彼の両肩を押し返していた。
 
「……倫?」
「ご、ごめんなさいっ……、やっぱり、私、まだっ……」
 
 怖いというよりも、まだ私には覚悟が無かった。
 自分から平原さんを誘ったくせに、いざ彼がその気になってくれたらこの様だ。さぞかし呆れていることだろう、と思って恐る恐る馬乗りになったままの平原さんを見上げると、意外にも穏やかに微笑みながら私を見つめていた。
 
「え……呆れて、ませんか……?」
「全然。倫はいつストップかけるかなぁって思ってた」
「えっ!?」
「気付いてないの? 倫、さっきからずっと震えてるよ。何されたっていいって言ったくせにね?」
 
 私を組み敷いていた平原さんは、大きくため息をついてから私の隣に寝転がった。それから、私の肩を引き寄せて優しく囁く。
 
「大丈夫だよ、倫。倫が俺のことを好きでいてくれる限り、倫のすべては俺の物なんだから。無理して抱かれてくれなくたって、急いで大人にならなくたっていいんだよ」
「……で、でも、私、平原さんとちゃんと付き合ってるんだ、って……私は平原さんのもので、平原さんは私のものなんだって、思いたくて……」
「ふふっ、そう思ってくれたのは嬉しいけど、焦らなくてもいいでしょう? これから先、ずっと一緒にいられるんだから」
「は、い……」
「それに今倫を抱いたら、お父さんお母さんに顔向けできないよ。昨日会って確信したけど、やっぱり倫はたくさん愛されてるみたいだしね? 結婚の挨拶に行ったら俺、お父さんに殴られるんじゃないかな」
「そ、そんなことは」
「ふふっ、俺がお父さんに殴られたら、その時は倫が慰めてね」
 
 そう言って、今度は優しく触れるだけのキスをしてくれる。
 胸につかえていたもやもやも、感じた恐怖もそれだけで洗い流されていくような気がした。
 外ではまだ雨が降り続いているし、時々遠くで雷が落ちる音も聞こえる。海に行かなくて正解だ。
 
「もう、今日は二人でのんびりしようか。倫も勉強漬けで疲れてるだろうし」
「はい」
「お昼ご飯簡単に済ませて、あとは部屋でごろごろしていよう。あ、でも今日はあんまり俺にくっつかないようにして」
「……え?」
 
 いつもは私が「もう少し離れてください」と言いたくなるくらいくっついてくる平原さんが、今日はくっつくなと言う。嫌われたわけじゃないと思っていたのに、一体どういうことだろう。もしかして、さっき少し触れたことでもう飽きたのか、それとも私の魅力の無さに気付いてしまったのだろうか。
 
「……倫、またネガティブなこと考えてるね」
「へっ!? あ、いえ、だって……」
「倫が考えてるようなことじゃないよ。勘違いさせないように言っておくけど、さっきの寸止めで俺の持ってる理性は全部使い果たしちゃったんだ。また倫に誘惑されたら、今度は止められる自信無い」
「ゆ、ゆうわく!?」
「したでしょう? だから、襲われたくなかったら不用意に近づかない方がいいよ」
 
 そう言って今度は私の鼻の頭にちゅっとキスを落としてから、平原さんはベッドから起き上がった。
 
 そんな、近づくなと言われたって。
 ちょっと残念だけど、その忠告も平原さんの気遣いだ。こんなどっちつかずの行動をとった私に対して、彼はどこまでも優しくしてくれる。
 平原さんと一緒にいたら、私の中の「好き」がどんどん大きくなっていく。今にも破裂してしまいそうになって、痛いくらいに。
 でも、その胸の痛みは不快なものではない。「幸せすぎて怖い」なんて言葉を聞いたことがあるけれど、今の私はまさにそれだと思った。
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