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24.夜空に輝く(1)
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「ミーア、ちょっといいか? イトの苗が届いたんだが」
日中の指南の時間が終わった頃、ミーアの部屋を訪ねてきたリオンは嬉しそうに言った。
イトの葉を育てたいと彼が言い出してからまだ一週間ほどしか経っていないが、もう苗が届いたらしい。
「次の予定まで、少しだけ時間があいているんだ。今から苗を植えられるかな」
「い、今からですか? でも、道具は……」
「大丈夫、きみが教えてくれたものはすべて揃っているよ。中庭に畑も用意したんだ」
見るからに上機嫌なリオンは、ミーアが返事をするより前に彼女の手を取って部屋から連れ出した。
こっちだよ、と浮かれた様子で中庭にミーアを連れてきたリオンは、その一角に新しく作られた畑を指さして問いかける。
「このくらいの広さで足りるかな? 狭いだろうか」
「いえ、これで充分だと思いますが……でも、そのうち土が足りなくなるかもしれません。木が大きくなってきたら、もう少し土を足す必要があります」
「土か。分かった、手配しておこう」
リオンは今日もミーアの教えを律儀に書き留めると、少年のような眼差しでイトの苗を両手で抱えた。まだ葉の少ない苗は彼の手にすっぽり入るほど小さいが、リオンはそれを見ながら感慨深げにつぶやく。
「この小さな苗が育って、茶葉になるのか……面白いな」
「はあ……」
「ふっ、『当たり前のことを言うな』とでも言いたげだな。きみにとっては当たり前かもしれないが、私にとっては初めての経験なんだ。少しくらいはしゃがせてくれ」
はしゃいでいるのか、とミーアは心の内でこっそり笑った。
こんなにも穏やかな時間を共にしてしまうと、この男が憎むべきはずの相手であることを一瞬忘れそうになる。彼にされたことを許すつもりは毛頭無いが、ミーアは苗の植え方をしっかり教えることにした。久しぶりに土に触れることができるのも、ミーアにとってはいい息抜きだ。
「まず、鋤で溝を掘ります。深さは……だいたい、これくらいで」
「なるほど。こうか?」
「あ、持ち方が違います。鋤の端を持つのではなくて、もう少し先の方に左手を……」
鋤を生まれて初めて持つというリオンは、真剣な面持ちで熱心にミーアの言葉を聞いている。
「こう……か? 意外と難しいな」
「はい。ただ溝を掘るだけとはいえ、深さを均一にしなければいけませんから。次は、苗を等間隔に置いていきます」
溝を掘った後、まずミーアが手本を見せるように苗を一つ手に取って溝の中にそっと置いた。それに倣うように、リオンもたどたどしい手つきで苗を順々に置いていく。
「これでいいか?」
「うーん……ちょっとここの間が詰まりすぎです。もう少し空けていかないと、陽の光が当たりません」
「そうか、分かった。……ふふっ」
唐突に笑い出したリオンに、ミーアは怪訝な顔で首を傾げる。彼はミーアに言われた通り苗を移動させながら、嬉しそうに口を開いた。
「いや、すまない。こうも遠慮なく何かを言われるのは、あまり経験が無くてな。新鮮で面白いと思っただけだ」
「え……わ、私、そこまで失礼なことは言っていないはずですが」
「ああ、もちろんだ。だが、たとえ年上の人間であっても、私に対しては皆どこか遠慮がちでね。いつも奥歯にものが挟まったような言い方をされるから、きみのように素直に指摘してもらうのは心地がいい」
そういうものか、と思いつつ、ミーアは気のない相槌を適当に返した。いまいち彼の気持ちが分からないが、確かに遠回しに何かを言われるよりも率直に意見を言われた方がいいというのは分かる気がする。
そうこうしているうちに苗を置き終わり、土を被せていく作業に移ろうとしたとき、二人の背後からいきなり声がした。
「げっ……庭でおかしなことしてる奴がいると思ったら、兄様かよ」
ミーアが驚いて振り向くと、そこにはリオンと同じ銀朱色の髪をした若い男が立っていた。彼は訝しげに土で手を汚したリオンを見やってから、隣にいたミーアの姿に気付くと何やら気まずそうに視線を逸らす。
「ああ、ルカ。どうした、剣の稽古はもう終わったのか?」
「あー、つまんねーから抜け出してきた。兄様こそ何してんだよ」
「苗を植えているんだよ。ミーアに教わってね」
にこにこと愛想よく応じるリオンとは対照的に、ルカと呼ばれた若い男は嫌悪感を隠そうともせず「汚ねーなあ」とこぼした。
「そういえば、まだ挨拶をしていなかったかな。ミーア、こちら弟のルカだ。私より五つほど年下になる」
「あ……確か、ご挨拶に伺った際はいらっしゃらなかったんですよね。初めまして、ミーアと申します」
ぱんぱんと服に付いた土埃を払ってからミーアが頭を下げる。しかし、ルカはそんな彼女をちらりと横目で見てから、嘲るように言った。
「初めまして、じゃねーけどな」
「えっ? そ、そうでしたか……?」
「父上の代わりに出ろって言われて、俺も見てたんだぜ? 初夜の儀式ってやつ」
「な……っ」
その言葉を聞いた途端、ミーアは青ざめる。あの夜のことがまざまざと思い出されて、おのずと手が震えた。
「ま、大して見えてねーから安心しろよ。そもそも、身内がヤッてるとこなんて見たくもねーもん見せられるこっちの身にもなれって」
「おい、ルカ。おまえより年下とはいえ、ミーアは義理の姉にあたるのだ。もう少し言葉遣いを……」
「それにしても、あれだけ嫌がってたくせに今は兄様と仲良く農作業か? はっ、手のひら返すの早いな」
リオンが諫めてもなお、ルカは変わらず小馬鹿にしたような目でミーアを見下ろした。ミーアが怒りを堪えるようにぐっと口を引き結ぶと、面白くなさそうにぴくりと眉を上げる。
「なんだよ、その反抗的な目は。あんた、子供産ませるためだけに連れてこられたって分かってんだろ? この前も逃げようとしたらしいけど、いい加減諦めろって」
「……ルカ。そんな言い方をするな」
「だってこいつ、ただの平民だろ? 貧乏人は貧乏人らしく、畑仕事だけしてればよかったのに……ま、古い慣わしやら礼節やら、うざったい決まり事ばっかりの城ここで飼われてる方が可哀想かもしれねーけどな」
そう言ったルカに、リオンはただ困ったような顔で「そんなことはないと思うが」と返すのみだった。
ルカは何も言い返せずにいるミーアを軽蔑したような目で見ると、ふいっと顔を逸らして去っていく。その後ろ姿をじっと見つめながら、ミーアはぼそりとつぶやく。
「……王族の方々は皆、心が無いのですね」
「ああ、いや……ルカはもともとひねくれた性格だからな。弟が失礼なことを言ってすまない」
精一杯の皮肉を込めて言ったミーアに、リオンは珍しくどぎまぎしながら謝った。それから、思い出したようにもう一度鋤を手に取る。
「もう少ししたら、執務に戻らねばならない。急いで終わらせないとな。こうやって土を被せればいいのか?」
「あ……はい」
「分かった。ありがとう、ミーア」
先ほどとは違う張り詰めた空気の中、二人は黙って作業を続けた。苗を植え終わるとリオンはすぐ仕事に戻っていき、ミーアは何とも言い難いもやもやした気持ちで部屋に戻ることにした。
日中の指南の時間が終わった頃、ミーアの部屋を訪ねてきたリオンは嬉しそうに言った。
イトの葉を育てたいと彼が言い出してからまだ一週間ほどしか経っていないが、もう苗が届いたらしい。
「次の予定まで、少しだけ時間があいているんだ。今から苗を植えられるかな」
「い、今からですか? でも、道具は……」
「大丈夫、きみが教えてくれたものはすべて揃っているよ。中庭に畑も用意したんだ」
見るからに上機嫌なリオンは、ミーアが返事をするより前に彼女の手を取って部屋から連れ出した。
こっちだよ、と浮かれた様子で中庭にミーアを連れてきたリオンは、その一角に新しく作られた畑を指さして問いかける。
「このくらいの広さで足りるかな? 狭いだろうか」
「いえ、これで充分だと思いますが……でも、そのうち土が足りなくなるかもしれません。木が大きくなってきたら、もう少し土を足す必要があります」
「土か。分かった、手配しておこう」
リオンは今日もミーアの教えを律儀に書き留めると、少年のような眼差しでイトの苗を両手で抱えた。まだ葉の少ない苗は彼の手にすっぽり入るほど小さいが、リオンはそれを見ながら感慨深げにつぶやく。
「この小さな苗が育って、茶葉になるのか……面白いな」
「はあ……」
「ふっ、『当たり前のことを言うな』とでも言いたげだな。きみにとっては当たり前かもしれないが、私にとっては初めての経験なんだ。少しくらいはしゃがせてくれ」
はしゃいでいるのか、とミーアは心の内でこっそり笑った。
こんなにも穏やかな時間を共にしてしまうと、この男が憎むべきはずの相手であることを一瞬忘れそうになる。彼にされたことを許すつもりは毛頭無いが、ミーアは苗の植え方をしっかり教えることにした。久しぶりに土に触れることができるのも、ミーアにとってはいい息抜きだ。
「まず、鋤で溝を掘ります。深さは……だいたい、これくらいで」
「なるほど。こうか?」
「あ、持ち方が違います。鋤の端を持つのではなくて、もう少し先の方に左手を……」
鋤を生まれて初めて持つというリオンは、真剣な面持ちで熱心にミーアの言葉を聞いている。
「こう……か? 意外と難しいな」
「はい。ただ溝を掘るだけとはいえ、深さを均一にしなければいけませんから。次は、苗を等間隔に置いていきます」
溝を掘った後、まずミーアが手本を見せるように苗を一つ手に取って溝の中にそっと置いた。それに倣うように、リオンもたどたどしい手つきで苗を順々に置いていく。
「これでいいか?」
「うーん……ちょっとここの間が詰まりすぎです。もう少し空けていかないと、陽の光が当たりません」
「そうか、分かった。……ふふっ」
唐突に笑い出したリオンに、ミーアは怪訝な顔で首を傾げる。彼はミーアに言われた通り苗を移動させながら、嬉しそうに口を開いた。
「いや、すまない。こうも遠慮なく何かを言われるのは、あまり経験が無くてな。新鮮で面白いと思っただけだ」
「え……わ、私、そこまで失礼なことは言っていないはずですが」
「ああ、もちろんだ。だが、たとえ年上の人間であっても、私に対しては皆どこか遠慮がちでね。いつも奥歯にものが挟まったような言い方をされるから、きみのように素直に指摘してもらうのは心地がいい」
そういうものか、と思いつつ、ミーアは気のない相槌を適当に返した。いまいち彼の気持ちが分からないが、確かに遠回しに何かを言われるよりも率直に意見を言われた方がいいというのは分かる気がする。
そうこうしているうちに苗を置き終わり、土を被せていく作業に移ろうとしたとき、二人の背後からいきなり声がした。
「げっ……庭でおかしなことしてる奴がいると思ったら、兄様かよ」
ミーアが驚いて振り向くと、そこにはリオンと同じ銀朱色の髪をした若い男が立っていた。彼は訝しげに土で手を汚したリオンを見やってから、隣にいたミーアの姿に気付くと何やら気まずそうに視線を逸らす。
「ああ、ルカ。どうした、剣の稽古はもう終わったのか?」
「あー、つまんねーから抜け出してきた。兄様こそ何してんだよ」
「苗を植えているんだよ。ミーアに教わってね」
にこにこと愛想よく応じるリオンとは対照的に、ルカと呼ばれた若い男は嫌悪感を隠そうともせず「汚ねーなあ」とこぼした。
「そういえば、まだ挨拶をしていなかったかな。ミーア、こちら弟のルカだ。私より五つほど年下になる」
「あ……確か、ご挨拶に伺った際はいらっしゃらなかったんですよね。初めまして、ミーアと申します」
ぱんぱんと服に付いた土埃を払ってからミーアが頭を下げる。しかし、ルカはそんな彼女をちらりと横目で見てから、嘲るように言った。
「初めまして、じゃねーけどな」
「えっ? そ、そうでしたか……?」
「父上の代わりに出ろって言われて、俺も見てたんだぜ? 初夜の儀式ってやつ」
「な……っ」
その言葉を聞いた途端、ミーアは青ざめる。あの夜のことがまざまざと思い出されて、おのずと手が震えた。
「ま、大して見えてねーから安心しろよ。そもそも、身内がヤッてるとこなんて見たくもねーもん見せられるこっちの身にもなれって」
「おい、ルカ。おまえより年下とはいえ、ミーアは義理の姉にあたるのだ。もう少し言葉遣いを……」
「それにしても、あれだけ嫌がってたくせに今は兄様と仲良く農作業か? はっ、手のひら返すの早いな」
リオンが諫めてもなお、ルカは変わらず小馬鹿にしたような目でミーアを見下ろした。ミーアが怒りを堪えるようにぐっと口を引き結ぶと、面白くなさそうにぴくりと眉を上げる。
「なんだよ、その反抗的な目は。あんた、子供産ませるためだけに連れてこられたって分かってんだろ? この前も逃げようとしたらしいけど、いい加減諦めろって」
「……ルカ。そんな言い方をするな」
「だってこいつ、ただの平民だろ? 貧乏人は貧乏人らしく、畑仕事だけしてればよかったのに……ま、古い慣わしやら礼節やら、うざったい決まり事ばっかりの城ここで飼われてる方が可哀想かもしれねーけどな」
そう言ったルカに、リオンはただ困ったような顔で「そんなことはないと思うが」と返すのみだった。
ルカは何も言い返せずにいるミーアを軽蔑したような目で見ると、ふいっと顔を逸らして去っていく。その後ろ姿をじっと見つめながら、ミーアはぼそりとつぶやく。
「……王族の方々は皆、心が無いのですね」
「ああ、いや……ルカはもともとひねくれた性格だからな。弟が失礼なことを言ってすまない」
精一杯の皮肉を込めて言ったミーアに、リオンは珍しくどぎまぎしながら謝った。それから、思い出したようにもう一度鋤を手に取る。
「もう少ししたら、執務に戻らねばならない。急いで終わらせないとな。こうやって土を被せればいいのか?」
「あ……はい」
「分かった。ありがとう、ミーア」
先ほどとは違う張り詰めた空気の中、二人は黙って作業を続けた。苗を植え終わるとリオンはすぐ仕事に戻っていき、ミーアは何とも言い難いもやもやした気持ちで部屋に戻ることにした。
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