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「はぁっ……飲んじゃった」
「っ……、の、飲むんじゃない……!」
「えへ、もう飲んじゃったもん。威さん、いつもはさせてくれないし」
達成感に満ちあふれながら、口の周りについた唾液やら何やらをぐいっと拭う。その間に威さんは立ち上がって、キッチンからコップ一杯の水を持ってきて私に差し出した。
「気持ち悪いだろう。せめてこれで流せ」
「ええー、気持ち悪くないのに。でも、ありがとうございます」
滅多に味わえない威さんの味が消えてしまうのは名残惜しいが、のどが渇いていたのは事実なのでありがたくその水を受け取って飲む。ごくごくと飲み下していると、そんな私を威さんが横でじいっと食い入るように見つめていた。
「ん? 威さん、どうかしました?」
「……桃、怒ってないのか」
「え」
「さっき言ってただろう。『そんな人だと思わなかった』とか『むっつりすけべ』だとか」
隣に座る威さんが、じりじりと距離を詰めてくる。その眼光はいつものように──いや、いつも以上に鋭く、それまで図に乗っていた私の背中に嫌な汗が流れた。
身の危険を感じて少しずつ逃げようとしたけれど、彼がそれを許すはずがない。がしっと手首を掴まれて、空になったコップを無理やり取り上げられてしまった。
「怒ってるふりをしてたんだな」
「えっ!? い、いや、そういうわけじゃないですよ!? びっくりしたのは本当だしっ、威さんでもそういうこと考えるんだなあって思ったのは確かだしっ」
「でも、怒ってなかったんだろう。……随分、楽しそうだったな」
私を見下ろしながら、威さんの口角がにいっとつり上がる。
まずい。威さんがこんな風に笑うのは、相当怒っているときだ。
「あ、あのー……威さん? お、怒ってる?」
「いや? 遠慮なく桃を抱ける口実ができて、嬉しいくらいだ」
「え……遠慮、って」
冷や汗を流す私に構わず、不気味なほど機嫌のいい威さんがひょいっと私の体を抱き上げる。そして、どかどかと寝室に向かうと、いつも二人で寝ているベッドに私を横たえて、その上に覆いかぶさってきた。
「いつもは、桃に無理を強いてはいけないと思って我慢していたが」
「え……うそ」
「今日は、その必要は無さそうだ。泣いてイってもやめないからな」
低い声で言いながら、威さんが腰あたりに中途半端に引っかかっていたセクシーランジェリーを乱雑に脱ぎ捨てる。ああ、せっかくの可愛いパンツが……と床に打ち捨てられたそれを目で追っていると、ぐいっと顎を掴まれて無理やり彼と向き合う形になる。現実逃避したいが、無理そうだ。
「や、あの、威さ」
「鬼島先生、だろう。ちゃんと呼べ」
「へっ!? お、おにじま、せんせい……?」
「そうだ」
威さんは満足そうに頷くと、私の着ていた服をあっという間にはぎ取った。瞬く間にすっぽんぽんにされてしまった私は、俎上の鯉よろしくベッドの上で縮こまることしかできない。
「ご、ごめんなさいっ! だってあの、威さ……じゃなくて鬼島先生があんまり可愛いパンツ穿いてるから、つい意地悪したくなっちゃってっ」
「そうか。俺も、桃に意地悪したい気分だ」
「ひっ……! あ、いやぁっ!」
威さんは私の両足首を掴むと、がばっと力強く割り開いた。突然の出来事に抵抗してみるも、私が彼の力に敵うわけがない。そして、身動き一つ取れなくなった私の陰部に、威さんは躊躇なく顔を近づけた。
「んうぅっ! あっ、そんな、いきなり舐めちゃ……っ!」
「濡れてるな……俺のを咥えて、興奮してたのか」
「う……だ、だって」
「知らなかった。桃がこんなに変態だったなんてな」
なんだか嬉しそうにそう言うと、威さんは再び私の恥ずかしいところを舐め始める。彼の分厚い舌に、ぴんと勃ち上がった突起からその下の蜜穴まで舐めあげられて、あられもない声が漏れた。
「ひあぁっ、や、威さぁんっ……!」
「こら。違うだろう」
「あ……っ、お、鬼島せんせぇっ」
さっきはやめろと言ったくせに、私がそう呼ぶと威さんは嬉しそうに顔を歪ませた。彼と知り合ったばかりの頃を思い出して場違いにもきゅんとしたのも束の間、いきなり彼の太い指が膣内に侵入してきたことで現実に引き戻される。
「これだけ濡れていても、やっぱり狭いな……よく解しておかないと」
「う、ああっ……! だ、だめ、すぐいっちゃうっ」
「何回でもイけばいい」
威さんのごつごつとした指先が、膣内のひだを確かめるかのようにゆっくりと動き回る。その動きだけで腰が跳ねるくらい気持ちがいいのに、彼は容赦なく私の弱いところをくちゅくちゅと刺激し始めた。
「あっ、ああっ! ひあっ、ん、きもちいいっ……!」
「そうか。ここ、好きだな」
「ん、すき、好きぃっ……! あっ、鬼島せんせい、いく、イっちゃうっ!」
「ああ。イっていい」
ぐり、と威さんの指が食い込む。その瞬間に頭の中が真っ白になって、私はびくびくと体を痙攣させながら派手に達してしまった。
「っ……、の、飲むんじゃない……!」
「えへ、もう飲んじゃったもん。威さん、いつもはさせてくれないし」
達成感に満ちあふれながら、口の周りについた唾液やら何やらをぐいっと拭う。その間に威さんは立ち上がって、キッチンからコップ一杯の水を持ってきて私に差し出した。
「気持ち悪いだろう。せめてこれで流せ」
「ええー、気持ち悪くないのに。でも、ありがとうございます」
滅多に味わえない威さんの味が消えてしまうのは名残惜しいが、のどが渇いていたのは事実なのでありがたくその水を受け取って飲む。ごくごくと飲み下していると、そんな私を威さんが横でじいっと食い入るように見つめていた。
「ん? 威さん、どうかしました?」
「……桃、怒ってないのか」
「え」
「さっき言ってただろう。『そんな人だと思わなかった』とか『むっつりすけべ』だとか」
隣に座る威さんが、じりじりと距離を詰めてくる。その眼光はいつものように──いや、いつも以上に鋭く、それまで図に乗っていた私の背中に嫌な汗が流れた。
身の危険を感じて少しずつ逃げようとしたけれど、彼がそれを許すはずがない。がしっと手首を掴まれて、空になったコップを無理やり取り上げられてしまった。
「怒ってるふりをしてたんだな」
「えっ!? い、いや、そういうわけじゃないですよ!? びっくりしたのは本当だしっ、威さんでもそういうこと考えるんだなあって思ったのは確かだしっ」
「でも、怒ってなかったんだろう。……随分、楽しそうだったな」
私を見下ろしながら、威さんの口角がにいっとつり上がる。
まずい。威さんがこんな風に笑うのは、相当怒っているときだ。
「あ、あのー……威さん? お、怒ってる?」
「いや? 遠慮なく桃を抱ける口実ができて、嬉しいくらいだ」
「え……遠慮、って」
冷や汗を流す私に構わず、不気味なほど機嫌のいい威さんがひょいっと私の体を抱き上げる。そして、どかどかと寝室に向かうと、いつも二人で寝ているベッドに私を横たえて、その上に覆いかぶさってきた。
「いつもは、桃に無理を強いてはいけないと思って我慢していたが」
「え……うそ」
「今日は、その必要は無さそうだ。泣いてイってもやめないからな」
低い声で言いながら、威さんが腰あたりに中途半端に引っかかっていたセクシーランジェリーを乱雑に脱ぎ捨てる。ああ、せっかくの可愛いパンツが……と床に打ち捨てられたそれを目で追っていると、ぐいっと顎を掴まれて無理やり彼と向き合う形になる。現実逃避したいが、無理そうだ。
「や、あの、威さ」
「鬼島先生、だろう。ちゃんと呼べ」
「へっ!? お、おにじま、せんせい……?」
「そうだ」
威さんは満足そうに頷くと、私の着ていた服をあっという間にはぎ取った。瞬く間にすっぽんぽんにされてしまった私は、俎上の鯉よろしくベッドの上で縮こまることしかできない。
「ご、ごめんなさいっ! だってあの、威さ……じゃなくて鬼島先生があんまり可愛いパンツ穿いてるから、つい意地悪したくなっちゃってっ」
「そうか。俺も、桃に意地悪したい気分だ」
「ひっ……! あ、いやぁっ!」
威さんは私の両足首を掴むと、がばっと力強く割り開いた。突然の出来事に抵抗してみるも、私が彼の力に敵うわけがない。そして、身動き一つ取れなくなった私の陰部に、威さんは躊躇なく顔を近づけた。
「んうぅっ! あっ、そんな、いきなり舐めちゃ……っ!」
「濡れてるな……俺のを咥えて、興奮してたのか」
「う……だ、だって」
「知らなかった。桃がこんなに変態だったなんてな」
なんだか嬉しそうにそう言うと、威さんは再び私の恥ずかしいところを舐め始める。彼の分厚い舌に、ぴんと勃ち上がった突起からその下の蜜穴まで舐めあげられて、あられもない声が漏れた。
「ひあぁっ、や、威さぁんっ……!」
「こら。違うだろう」
「あ……っ、お、鬼島せんせぇっ」
さっきはやめろと言ったくせに、私がそう呼ぶと威さんは嬉しそうに顔を歪ませた。彼と知り合ったばかりの頃を思い出して場違いにもきゅんとしたのも束の間、いきなり彼の太い指が膣内に侵入してきたことで現実に引き戻される。
「これだけ濡れていても、やっぱり狭いな……よく解しておかないと」
「う、ああっ……! だ、だめ、すぐいっちゃうっ」
「何回でもイけばいい」
威さんのごつごつとした指先が、膣内のひだを確かめるかのようにゆっくりと動き回る。その動きだけで腰が跳ねるくらい気持ちがいいのに、彼は容赦なく私の弱いところをくちゅくちゅと刺激し始めた。
「あっ、ああっ! ひあっ、ん、きもちいいっ……!」
「そうか。ここ、好きだな」
「ん、すき、好きぃっ……! あっ、鬼島せんせい、いく、イっちゃうっ!」
「ああ。イっていい」
ぐり、と威さんの指が食い込む。その瞬間に頭の中が真っ白になって、私はびくびくと体を痙攣させながら派手に達してしまった。
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