6 / 7
6
しおりを挟む
「はぁっ……飲んじゃった」
「っ……、の、飲むんじゃない……!」
「えへ、もう飲んじゃったもん。威さん、いつもはさせてくれないし」
達成感に満ちあふれながら、口の周りについた唾液やら何やらをぐいっと拭う。その間に威さんは立ち上がって、キッチンからコップ一杯の水を持ってきて私に差し出した。
「気持ち悪いだろう。せめてこれで流せ」
「ええー、気持ち悪くないのに。でも、ありがとうございます」
滅多に味わえない威さんの味が消えてしまうのは名残惜しいが、のどが渇いていたのは事実なのでありがたくその水を受け取って飲む。ごくごくと飲み下していると、そんな私を威さんが横でじいっと食い入るように見つめていた。
「ん? 威さん、どうかしました?」
「……桃、怒ってないのか」
「え」
「さっき言ってただろう。『そんな人だと思わなかった』とか『むっつりすけべ』だとか」
隣に座る威さんが、じりじりと距離を詰めてくる。その眼光はいつものように──いや、いつも以上に鋭く、それまで図に乗っていた私の背中に嫌な汗が流れた。
身の危険を感じて少しずつ逃げようとしたけれど、彼がそれを許すはずがない。がしっと手首を掴まれて、空になったコップを無理やり取り上げられてしまった。
「怒ってるふりをしてたんだな」
「えっ!? い、いや、そういうわけじゃないですよ!? びっくりしたのは本当だしっ、威さんでもそういうこと考えるんだなあって思ったのは確かだしっ」
「でも、怒ってなかったんだろう。……随分、楽しそうだったな」
私を見下ろしながら、威さんの口角がにいっとつり上がる。
まずい。威さんがこんな風に笑うのは、相当怒っているときだ。
「あ、あのー……威さん? お、怒ってる?」
「いや? 遠慮なく桃を抱ける口実ができて、嬉しいくらいだ」
「え……遠慮、って」
冷や汗を流す私に構わず、不気味なほど機嫌のいい威さんがひょいっと私の体を抱き上げる。そして、どかどかと寝室に向かうと、いつも二人で寝ているベッドに私を横たえて、その上に覆いかぶさってきた。
「いつもは、桃に無理を強いてはいけないと思って我慢していたが」
「え……うそ」
「今日は、その必要は無さそうだ。泣いてイってもやめないからな」
低い声で言いながら、威さんが腰あたりに中途半端に引っかかっていたセクシーランジェリーを乱雑に脱ぎ捨てる。ああ、せっかくの可愛いパンツが……と床に打ち捨てられたそれを目で追っていると、ぐいっと顎を掴まれて無理やり彼と向き合う形になる。現実逃避したいが、無理そうだ。
「や、あの、威さ」
「鬼島先生、だろう。ちゃんと呼べ」
「へっ!? お、おにじま、せんせい……?」
「そうだ」
威さんは満足そうに頷くと、私の着ていた服をあっという間にはぎ取った。瞬く間にすっぽんぽんにされてしまった私は、俎上の鯉よろしくベッドの上で縮こまることしかできない。
「ご、ごめんなさいっ! だってあの、威さ……じゃなくて鬼島先生があんまり可愛いパンツ穿いてるから、つい意地悪したくなっちゃってっ」
「そうか。俺も、桃に意地悪したい気分だ」
「ひっ……! あ、いやぁっ!」
威さんは私の両足首を掴むと、がばっと力強く割り開いた。突然の出来事に抵抗してみるも、私が彼の力に敵うわけがない。そして、身動き一つ取れなくなった私の陰部に、威さんは躊躇なく顔を近づけた。
「んうぅっ! あっ、そんな、いきなり舐めちゃ……っ!」
「濡れてるな……俺のを咥えて、興奮してたのか」
「う……だ、だって」
「知らなかった。桃がこんなに変態だったなんてな」
なんだか嬉しそうにそう言うと、威さんは再び私の恥ずかしいところを舐め始める。彼の分厚い舌に、ぴんと勃ち上がった突起からその下の蜜穴まで舐めあげられて、あられもない声が漏れた。
「ひあぁっ、や、威さぁんっ……!」
「こら。違うだろう」
「あ……っ、お、鬼島せんせぇっ」
さっきはやめろと言ったくせに、私がそう呼ぶと威さんは嬉しそうに顔を歪ませた。彼と知り合ったばかりの頃を思い出して場違いにもきゅんとしたのも束の間、いきなり彼の太い指が膣内に侵入してきたことで現実に引き戻される。
「これだけ濡れていても、やっぱり狭いな……よく解しておかないと」
「う、ああっ……! だ、だめ、すぐいっちゃうっ」
「何回でもイけばいい」
威さんのごつごつとした指先が、膣内のひだを確かめるかのようにゆっくりと動き回る。その動きだけで腰が跳ねるくらい気持ちがいいのに、彼は容赦なく私の弱いところをくちゅくちゅと刺激し始めた。
「あっ、ああっ! ひあっ、ん、きもちいいっ……!」
「そうか。ここ、好きだな」
「ん、すき、好きぃっ……! あっ、鬼島せんせい、いく、イっちゃうっ!」
「ああ。イっていい」
ぐり、と威さんの指が食い込む。その瞬間に頭の中が真っ白になって、私はびくびくと体を痙攣させながら派手に達してしまった。
「っ……、の、飲むんじゃない……!」
「えへ、もう飲んじゃったもん。威さん、いつもはさせてくれないし」
達成感に満ちあふれながら、口の周りについた唾液やら何やらをぐいっと拭う。その間に威さんは立ち上がって、キッチンからコップ一杯の水を持ってきて私に差し出した。
「気持ち悪いだろう。せめてこれで流せ」
「ええー、気持ち悪くないのに。でも、ありがとうございます」
滅多に味わえない威さんの味が消えてしまうのは名残惜しいが、のどが渇いていたのは事実なのでありがたくその水を受け取って飲む。ごくごくと飲み下していると、そんな私を威さんが横でじいっと食い入るように見つめていた。
「ん? 威さん、どうかしました?」
「……桃、怒ってないのか」
「え」
「さっき言ってただろう。『そんな人だと思わなかった』とか『むっつりすけべ』だとか」
隣に座る威さんが、じりじりと距離を詰めてくる。その眼光はいつものように──いや、いつも以上に鋭く、それまで図に乗っていた私の背中に嫌な汗が流れた。
身の危険を感じて少しずつ逃げようとしたけれど、彼がそれを許すはずがない。がしっと手首を掴まれて、空になったコップを無理やり取り上げられてしまった。
「怒ってるふりをしてたんだな」
「えっ!? い、いや、そういうわけじゃないですよ!? びっくりしたのは本当だしっ、威さんでもそういうこと考えるんだなあって思ったのは確かだしっ」
「でも、怒ってなかったんだろう。……随分、楽しそうだったな」
私を見下ろしながら、威さんの口角がにいっとつり上がる。
まずい。威さんがこんな風に笑うのは、相当怒っているときだ。
「あ、あのー……威さん? お、怒ってる?」
「いや? 遠慮なく桃を抱ける口実ができて、嬉しいくらいだ」
「え……遠慮、って」
冷や汗を流す私に構わず、不気味なほど機嫌のいい威さんがひょいっと私の体を抱き上げる。そして、どかどかと寝室に向かうと、いつも二人で寝ているベッドに私を横たえて、その上に覆いかぶさってきた。
「いつもは、桃に無理を強いてはいけないと思って我慢していたが」
「え……うそ」
「今日は、その必要は無さそうだ。泣いてイってもやめないからな」
低い声で言いながら、威さんが腰あたりに中途半端に引っかかっていたセクシーランジェリーを乱雑に脱ぎ捨てる。ああ、せっかくの可愛いパンツが……と床に打ち捨てられたそれを目で追っていると、ぐいっと顎を掴まれて無理やり彼と向き合う形になる。現実逃避したいが、無理そうだ。
「や、あの、威さ」
「鬼島先生、だろう。ちゃんと呼べ」
「へっ!? お、おにじま、せんせい……?」
「そうだ」
威さんは満足そうに頷くと、私の着ていた服をあっという間にはぎ取った。瞬く間にすっぽんぽんにされてしまった私は、俎上の鯉よろしくベッドの上で縮こまることしかできない。
「ご、ごめんなさいっ! だってあの、威さ……じゃなくて鬼島先生があんまり可愛いパンツ穿いてるから、つい意地悪したくなっちゃってっ」
「そうか。俺も、桃に意地悪したい気分だ」
「ひっ……! あ、いやぁっ!」
威さんは私の両足首を掴むと、がばっと力強く割り開いた。突然の出来事に抵抗してみるも、私が彼の力に敵うわけがない。そして、身動き一つ取れなくなった私の陰部に、威さんは躊躇なく顔を近づけた。
「んうぅっ! あっ、そんな、いきなり舐めちゃ……っ!」
「濡れてるな……俺のを咥えて、興奮してたのか」
「う……だ、だって」
「知らなかった。桃がこんなに変態だったなんてな」
なんだか嬉しそうにそう言うと、威さんは再び私の恥ずかしいところを舐め始める。彼の分厚い舌に、ぴんと勃ち上がった突起からその下の蜜穴まで舐めあげられて、あられもない声が漏れた。
「ひあぁっ、や、威さぁんっ……!」
「こら。違うだろう」
「あ……っ、お、鬼島せんせぇっ」
さっきはやめろと言ったくせに、私がそう呼ぶと威さんは嬉しそうに顔を歪ませた。彼と知り合ったばかりの頃を思い出して場違いにもきゅんとしたのも束の間、いきなり彼の太い指が膣内に侵入してきたことで現実に引き戻される。
「これだけ濡れていても、やっぱり狭いな……よく解しておかないと」
「う、ああっ……! だ、だめ、すぐいっちゃうっ」
「何回でもイけばいい」
威さんのごつごつとした指先が、膣内のひだを確かめるかのようにゆっくりと動き回る。その動きだけで腰が跳ねるくらい気持ちがいいのに、彼は容赦なく私の弱いところをくちゅくちゅと刺激し始めた。
「あっ、ああっ! ひあっ、ん、きもちいいっ……!」
「そうか。ここ、好きだな」
「ん、すき、好きぃっ……! あっ、鬼島せんせい、いく、イっちゃうっ!」
「ああ。イっていい」
ぐり、と威さんの指が食い込む。その瞬間に頭の中が真っ白になって、私はびくびくと体を痙攣させながら派手に達してしまった。
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説


イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる