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安堵からの困惑

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「リリー‼︎」
 アッシュはベッドに駆け寄る

「リリー よかった‼︎目を覚ましてくれて‼︎」
 アッシュが手を握ろうとすると リリーラはビクッと手をひっこめる

「リリー?どうしたんだ?」
 拒否ともとれるその動作にアッシュは驚く。

 前は恥ずかしがりながらもアッシュを受け入れてくれたのに…

「あなたは…どなた…ですか?」
「えっ‼︎」
「なぜ…私の名前を知っているのですか?」
 リリーラは不思議そうにアッシュを見つめ、アッシュは困惑した様子でリリーラを見つめた


 
「記憶…喪失ですか?」
「あぁ…」とアッシュは頷く

 セピアはリリーラが目覚めたと聞いて喜んで部屋にやって来た
 しかし、リリーラには会わせてもらえず、アッシュの執務室へ案内された

「ここに来た記憶が 全部なくなっている…
 孤児院にいた時の記憶しかないらしい…」

「そうなんですね…
 記憶が…
 リリーラ様の様子はいかがですか?」
「最初は少し混乱した様子だったが今は落ち着いている
 アンナが今付き添って 食事をしている」
 
  はぁ…とアッシュはため息をつく

「目覚めてくれたのは嬉しいが…記憶がないとは…」
 
「アッシュ様…また少し落ち着きましたら私が話してみましょうか?
 女性同士の方が話しやすいと思いますし…
 話をしていたら 何かの弾みで思い出すかもしれませんよ」

 アッシュが頷く

「お願いできるか…セピア…
 もし…記憶が戻らなくても私はいいんだよ
 リリーラが元気にさえいてくれれば…
 また 新しい思い出をつくるとするよ…
 まぁ リリーラとの楽しい思い出は私が覚えているからね」
 
 「えぇ、そうですね…
 またリリーラ様と楽しい思い出を作りましょう」

♫♫♫♫♫
ちょっと短いお話でした
今日は23時にUP予定です

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