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ライアンの困惑
しおりを挟むセピアをリリーラの部屋に置いて ライアンはアッシュの城の廊下を歩いていた
ちょっとでも 番のセピアと離れると ライアンは寂しい
セピアに膝枕をしてもらって 頭を撫でられ 話をしている時がライアンにとって至福の時だ
毎日しつこく追い回し 2年かけてライアンはセピアに愛を受け入れてもらい、また愛をもらった
セピアに愛されている自信はあるのだが セピアの愛情は 娘であるキュアにも注がれている
自分だけを愛して欲しい、自分だけを見つめて欲しい…
自分のセピアに対する荒れ狂うほどの愛情に困惑するライアンであった
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
ドアをノックもせずに、ライアンが づかづか部屋に入ってくる。
「お前は二日も続けて俺に会いたいのか?
俺のことがそんなに好きなのか?
」
珍しくアッシュから 今日会いたいと連絡がきた。
セピアもキュアの夜泣きに少々お疲れ様気味だったので 気分転換に 2人でアッシュの元に訪れた
「楽しい話ではなさそうだな…」
ライアンはアッシュの執務室のドアを開けるなり、重くるしい雰囲気に気づく
軽口を言い合うような話ではないらしい
「ああ、お前にとっては 消したい過去の話だ」
しばらくの沈黙の後ライアンが呟く。
「…
あぁ ピクトの話か…」
ライアンはソファーにどかっと座ると 眉間に皺をよせる
「あぁ ピクトのことだ…
リリーラの件で ある神殿にいった そこに微かだがピクトの魔力の香りがあった。
ピクトに近しい者が その神殿にいたのだろう…
まぁ…ピクトからの挨拶だろうな…」
ライアンは頭を抱えて 頷く
「最近目立った動きはなかったから 少し油断していた…
あいつは俺を絶対許しはしないだろう」
「あぁ…あの鷲は何か企んでいる。どうやらサリエル側の背後にはピクトがいる
しばらく平和だったが サリエルが目覚めると動くぞ…
」
アッシュは窓から外をみた。
晴れ渡った空を大きな鳥が気持ちよさそうに飛んでいる
「あいつは高みの見物か…」
アッシュに挨拶するように鳥は大きく旋回して 去っていた
♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫
おはようございます~短くてすいません!
今日も19時UPいたします
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