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2匹の神獣による会議

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セピアの赤ちゃんは セピアによく似た 赤髪と赤い瞳の可愛い女の子だった。

 大粒の涙ながし、両手両足をバタバタさせて セピアに抱っこをせがんでいる
 ベッドからセピアが抱き上げると しばらく泣いていた後キャッキャッと笑い出した


「セピア様によく似ていますね
 …本当に可愛い…」
「キュアと言うの
 今3か月よ」
「キュアちゃん こんにちは…」
 セピアとリリーラがキュアと遊ぶ様子をみて アッシュはライアンと出て行った
 
 
「セピアとな仲がなおったのか?」
 ライアンの執務室に移動して アッシュは尋ねた
「あぁ お前の城から帰り道でな
 中々精神的に厳しかったぞ 
 お前も昔の女には気をつけろよ」
「私はリリーラしか見えてない 興味もない」
 アッシュは紅茶を飲みながら言う。


「俺も今はセピアしかいらない  
 まぁ過去はな…色々あったけどな…
 で…何か俺と話すことがあったんだろ?」
 あぁとアッシュは頷く
「リリーラが今までいた場所が分かった。
 シュートリアという小さな国だ」


 ライアンが地図を出し、広げる
「シュートリア、シュートリア どこだ…あぁ あった…サリエルの国か…」
 ライアンの声が一瞬で不機嫌になる。


「あぁ 今エイラーがシュートリア内にいるが…リリーラがいた事を知るものがいないらしい…」

「知らないのに 何でリリーラがいたのがわかったんだ?」

「リリーラのブレスレットの細工がシュートリアで作られていたものだった
 それとアントナールの森付近でシュートリアの兵士が白い髪の女をさがしているらしい」


「白い髪の女…リリーラに間違いないな 
 シュートリアはなぜリリーラを隠していたんだ?」

「それはまだ分かっていない
 だが、リリーラはサリエルに会ったことがあるらしい、狼の姿のサリエルにな」

 ほぉ、とライアンは驚く

「神獣の姿で会うとは珍しいな
 しかし、あいつは今まだ眠っているだろ?いつあったんだ」
「10年前の戦争で 怪我をしたサリエルを助けたらしい
 私がつけた傷だ…覚えているか?」

 ライアンが頷く

「お前が神獣姿で噛み付いた傷だな
 あーあの戦争から10年か…」
「あぁ、10年だ。
 神獣の怪我は番にしか治せない、番がいない神獣は眠って治すしかないからな
 10年…そろそろ目覚めるだろうな
 私に対して さぞご立腹だろうな サリエルは」

 アッシュは そう言って苦笑する

「あいつの国がお前の国を攻撃したから お前は悪くない
 普通神獣は他の国を侵略するのを止める役割があるしかし、あいつは一緒になって お前の国を攻撃した

 神獣は国を守る反面諌めることもしなくちゃいけない
 俺が もしアッシュお前の立場なら、同じことをしたぞ」
 ライアンは慰める

「案外 リリーラは隠したのはサリエルのお前に対する嫌がらせだったかもな…」


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今日も一日ありがとうございました
明日も7時にUPいたします
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