天誅殺師 天誅殺参ノ件(くだん) 【短篇・中篇集】
「この世に生まれて来るべきではない命などひとつもない」
「生まれて来ない方がよい人間などひとりもいない」
ーーまったくどこのどなたが、そんな戯言抜かしやがるんでございましょう?
恐らく斯様な方々は、おぎゃあと生まれて臍の緒切られたその日から、よっぽどお幸せに生きて来なすった、世間知らずの大馬鹿野郎とお見受け致します。
そんな輩は腹が立ちます殺意が湧きます、あぁこの物の言い様、ひねくれ者の私怨にて何卒御勘弁を。
けれど斯様な方々も、誰ぞに心身魂に、人の尊厳痛めつけられ、ようやく改心なされれば。
この世に神仏なしと御心改められしことあらば。
どうぞ我々【天誅殺師】が、御用命承ります次第。
はてさてそれは、
ーー死者の「うらみすだま」でござんしょか。
ーー生者の「すくいすだま」でござんしょか。
暁に祈る巫女様の、御顔に次にとまりしは、死霊の黒蝶か生霊の白蝶か。
さすれば丁半壺振って、賭けてみましょか【天誅殺師】ーー。
⚠️本作は、前作の「天誅殺師 鴉ノ記」の続編、第2シリーズとなりますが、前作の元締め「曼陀羅院鴉」のキャラ設定を大幅に変更致しました。
名は「天狗浄眩黒羽(あめくじょうげんくろう)」に改名し、容姿、服装、性格等、変更点が多数ありますが、
「いいんだよ、細けぇこたぁ」
ーーの精神でお許し頂けると幸いです。
他のキャラと世界観は、前作とあらかた同じです。
この度、ペンネームも浅永マキから比嘉環(ひが・たまき)に変更致しましたので、改めましてよろしくお願い致します。
「生まれて来ない方がよい人間などひとりもいない」
ーーまったくどこのどなたが、そんな戯言抜かしやがるんでございましょう?
恐らく斯様な方々は、おぎゃあと生まれて臍の緒切られたその日から、よっぽどお幸せに生きて来なすった、世間知らずの大馬鹿野郎とお見受け致します。
そんな輩は腹が立ちます殺意が湧きます、あぁこの物の言い様、ひねくれ者の私怨にて何卒御勘弁を。
けれど斯様な方々も、誰ぞに心身魂に、人の尊厳痛めつけられ、ようやく改心なされれば。
この世に神仏なしと御心改められしことあらば。
どうぞ我々【天誅殺師】が、御用命承ります次第。
はてさてそれは、
ーー死者の「うらみすだま」でござんしょか。
ーー生者の「すくいすだま」でござんしょか。
暁に祈る巫女様の、御顔に次にとまりしは、死霊の黒蝶か生霊の白蝶か。
さすれば丁半壺振って、賭けてみましょか【天誅殺師】ーー。
⚠️本作は、前作の「天誅殺師 鴉ノ記」の続編、第2シリーズとなりますが、前作の元締め「曼陀羅院鴉」のキャラ設定を大幅に変更致しました。
名は「天狗浄眩黒羽(あめくじょうげんくろう)」に改名し、容姿、服装、性格等、変更点が多数ありますが、
「いいんだよ、細けぇこたぁ」
ーーの精神でお許し頂けると幸いです。
他のキャラと世界観は、前作とあらかた同じです。
この度、ペンネームも浅永マキから比嘉環(ひが・たまき)に変更致しましたので、改めましてよろしくお願い致します。
惨劇ノ参事⑴・第壱章《怪眼触手・様子見之擬態》
惨劇ノ参事⑴・第弍章《水面の妖変・忍び寄る首》
惨劇ノ参事⑴・第参章《女体借魂術・烈女黒髪荒縄責め》
惨劇ノ参事⑴・第肆章《断罪の狂夢・刃掌と吊殺術》
惨劇ノ参事⑴・第伍章《後日談・娘からの文と血族の罪》(完)
惨劇ノ参事⑵・第壱章《白百合抱く聖母像と十字架の刺青》
惨劇ノ参事⑵・第弐章《少女犯現世之地獄絵(おさなにょぼんうつしよのじごくえ)》
惨劇ノ参事⑵・第参章《合わせ鏡渡り錆刀・上方惨党狩り始めの事(あわせかがみわたりさびがたな・かみがたざんとうがりはじめのこと)》
惨劇ノ参事⑵・第肆章《破瓜紅(はかべに)と射精白(はく)の褥と花焔牛車》
惨劇ノ参事⑵・第伍章《花蟷螂と旋風・針金蟲と鬼薊棘鎖・今様橋姫と慚愧乱舞》
惨劇ノ参事⑵・第陸章《火焔抱擁・地獄極楽逝画之筆》
惨劇ノ参事⑵・第七章《絵死花仕舞い・地獄極楽逝画之筆と甲賀瑞ノ江三姉妹》
惨劇ノ参事⑵・第捌章《屍肉に咲く呪花・腐れ首提灯の罰》(完)
惨劇ノ参事⑶・第壱章《吃りの伴吉と夜鷹のおるい》
惨劇の参事⑶・第弍章《コトリバコと淫術遣い・生き刺青淫褥の床》
惨劇の参事⑶・第参章《毒娘壮絶閨房術と毒疣醜身女・忠節の自斬首》
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-------
*より良い作品とする為、物語の軸は崩さぬ範囲で都度、改稿しております。ご了承下さい。
*良いも悪いも気になるも、感想、ご意見よろしくお願いします。
反戦のメッセージを表した作品になります。
読み進めて頂ける内容だと感じましたら、是非ツイッター等SNSで紹介してみて下さい。励みになります。
参考文献:
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中沢敦夫 『イパーチイ年代記』翻訳と注釈 /富山大学人文学部
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