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イスラエル
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僕は、観光目的でイスラエルの嘆きの壁に行った時、嘆きの壁の前で、得体のしれない衝撃を受けたことを思い出した。
青い玉が突如、嘆きの壁から飛び出し、僕の胸に飛び込んで来たのだ。
その衝撃の凄さは喩えようが無いほどで、青い玉を胸に受ける衝撃を感じ哀しみのあまり嗚咽した。
青い玉から感じ取れたものは、言葉では言い表せないような切ない哀しみだった。
その出来事を知人のユダヤ人、タペストリー作家のヨブさんに話したところ、あの嘆きの壁の前では感極まって泣き出す人も居るから、何か影響を受けたのだろうということだった。
そうなのかもしれないと、それ以上深く考えることなく、今日まで居る。
青い玉の他にも、オレンジの光を放つピンク色の玉が胸に飛び込んで来た時のことも思い出した。
僕は自宅で、ある昼下がりの午後に、突如、何かが、お腹の中に飛び込んで来るのを感じる経験をしたことがある。その瞬間、空中ではオレンジとピンクが混じったような色の光が飛び交い、文字とも音とも色彩ともいえない、言葉で言い表せないような、感覚の衝撃が全身を駆け巡るのを感じた。
それを無理やり言葉にするならば、「愛」「慈愛」としかいえない感覚だった。
そんな「愛」のような感覚に包まれたことがあった。
不思議な体験をしたとは思っていたが、一瞬の出来事であったし、光の正体は家電製品が漏電しているか、近くに雷が落ちたのではないかとも思った。
実際、当時、住んでいた家の近所の畑には、毎年、雷が落ちて、過去には死んだ人もいるような場所だった。
家のパソコンも2回、近くに落ちた雷の影響でショートして修理をする羽目になったことがある。
だから、この時も雷の予兆のようなもののようにも思えた。しかし、この出来事は、何とも言えない体験だった。
あまりにも不可思議な経験だった為に、誰にも話せずに居た。
誰にも話さなかった理由は、他にもある。
その時、僕は、僕に相応しくないものを知人から預かっていた。それは、仏舎利だった。
箱に入れたまま、僕もすっかり預かっていることを忘れ、それは放置されていた。
僕は、このピンク色の玉が飛び交う数日前に、変な夢を見た。
夢の中で、ドアを叩く音がする。
何処から聴こえて来るのか耳を澄ましていると、「喉が乾いた水をよこせ」と聴こえ目が覚めた。
目が覚めて、僕は一番、始めにこの預かっている仏舎利のことを思い出した。
その後、慌てて、仏舎利を箱から出して水を添えた。
それを置いておいた部屋で起こった出来事だったので、きっと何か精神的な影響があり、不可思議な宗教的な体験が起こったのかも知れないとも思っている。
この体験を話す相手もいないし、変な精神疾患でも患っていると思われても嫌だったので、青い玉のことを、ユダヤ人の老人に話した以外は、オレンジぽい光を放つピンクの玉のことは誰にも言わないでいる。
僕は、この二つの玉のことを思い出す。
今になって改めて思うが、二つの玉は、一体、なんだったのか・・・
それから、僕がイスラエルに行くことになったのも、考えてみれば変な出来事からだ。
青い玉が突如、嘆きの壁から飛び出し、僕の胸に飛び込んで来たのだ。
その衝撃の凄さは喩えようが無いほどで、青い玉を胸に受ける衝撃を感じ哀しみのあまり嗚咽した。
青い玉から感じ取れたものは、言葉では言い表せないような切ない哀しみだった。
その出来事を知人のユダヤ人、タペストリー作家のヨブさんに話したところ、あの嘆きの壁の前では感極まって泣き出す人も居るから、何か影響を受けたのだろうということだった。
そうなのかもしれないと、それ以上深く考えることなく、今日まで居る。
青い玉の他にも、オレンジの光を放つピンク色の玉が胸に飛び込んで来た時のことも思い出した。
僕は自宅で、ある昼下がりの午後に、突如、何かが、お腹の中に飛び込んで来るのを感じる経験をしたことがある。その瞬間、空中ではオレンジとピンクが混じったような色の光が飛び交い、文字とも音とも色彩ともいえない、言葉で言い表せないような、感覚の衝撃が全身を駆け巡るのを感じた。
それを無理やり言葉にするならば、「愛」「慈愛」としかいえない感覚だった。
そんな「愛」のような感覚に包まれたことがあった。
不思議な体験をしたとは思っていたが、一瞬の出来事であったし、光の正体は家電製品が漏電しているか、近くに雷が落ちたのではないかとも思った。
実際、当時、住んでいた家の近所の畑には、毎年、雷が落ちて、過去には死んだ人もいるような場所だった。
家のパソコンも2回、近くに落ちた雷の影響でショートして修理をする羽目になったことがある。
だから、この時も雷の予兆のようなもののようにも思えた。しかし、この出来事は、何とも言えない体験だった。
あまりにも不可思議な経験だった為に、誰にも話せずに居た。
誰にも話さなかった理由は、他にもある。
その時、僕は、僕に相応しくないものを知人から預かっていた。それは、仏舎利だった。
箱に入れたまま、僕もすっかり預かっていることを忘れ、それは放置されていた。
僕は、このピンク色の玉が飛び交う数日前に、変な夢を見た。
夢の中で、ドアを叩く音がする。
何処から聴こえて来るのか耳を澄ましていると、「喉が乾いた水をよこせ」と聴こえ目が覚めた。
目が覚めて、僕は一番、始めにこの預かっている仏舎利のことを思い出した。
その後、慌てて、仏舎利を箱から出して水を添えた。
それを置いておいた部屋で起こった出来事だったので、きっと何か精神的な影響があり、不可思議な宗教的な体験が起こったのかも知れないとも思っている。
この体験を話す相手もいないし、変な精神疾患でも患っていると思われても嫌だったので、青い玉のことを、ユダヤ人の老人に話した以外は、オレンジぽい光を放つピンクの玉のことは誰にも言わないでいる。
僕は、この二つの玉のことを思い出す。
今になって改めて思うが、二つの玉は、一体、なんだったのか・・・
それから、僕がイスラエルに行くことになったのも、考えてみれば変な出来事からだ。
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