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「白金総合病院って、こんなところ」
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白金総合病院は新潟空港近くにある、13階建ての病院で、新潟県で一番大きな総合病院だった。この病院が建つエリアは病院数が多く、総合病院だけでも白金総合病院を含めて4つもあったが、中でも、白金総合病院は隣接する別棟に精神医療センターを持つ複合病院で国内一と言っても過言でなかった。そこには、日本政府と新潟県の思惑があった。その思惑の一つは、新潟県をホスピタルリゾートとして世界各国に売り込むことにあった。手始めに、老人を中心とした医療施設の充実を謀ることを計画していた。その為に、多種多様な老人のニーズに答えられる、老人ホーム施設を複数持った地域を作り上げ、シルバーリゾートとして日本全国、世界各国に売り込もうと長い年月をかけ、新潟の街並みや道路などインフラを整える必要があった。そんな開発途中の場所に、この白金総合病院はあった。
病院の南側は駐車場と大きな出入り口があり、道路を挟んでしばらく住宅街が続き、そこを抜けると寺とお墓が立ち並んでいた。建物の北側は日本海が広がり、晴れた日には、北西に佐渡島、北東に淡島を望むことができ、病院の13階からの眺めは最高の展望であった。13階には、健康を重要視し食材にこだわった、最高級のフレンチ料理と薬膳中華料理、ビーガン料理が楽しめるレストランがある。その東側は、4階建ての精神医療センターがあり新潟県は精神医療センターには特に力を入れていた。精神医療センターは、新潟市の他にも、長岡市、上越市にも、ここ十数年の間に建てられた。それは、新潟には緊急性があったからだ。
この白金総合病院精神医療センターの一階は受付とスタッフセンターやリハビリテーションルーム、精神科医各人専用の受診室があり、13名の精神科医が常勤していた。非常勤や研修医、心理療法士、看護師なども含めると、大勢が出入りしている。2、3階は一般病棟で入院治療が必要な患者が使用し、4階は、医師たち用の宿直室があり、他者や自己への暴力による危険性の高い患者の専門病棟があった。4階の病室は、六十六室あり、24時間体制で室内を監視できる病室が完備されていた。独房室としての部屋数は、全国的に見ても非常に多かったが、既に、ほぼ、埋っていた。警備員も常勤し、容易に逃げ出すことはできないような、まるで、刑務所のような作りになっていた。
2019年6月6日木曜日。前田昭雄はその精神医療センターで精神科医になり十年目の夏を迎えようとしていた。前田医師は、その日の夕方、午後の病室の巡回を終え、医務室で、夜に予定している旧友との会食のことをなんとなくと考えながら、パソコンに保存されている患者の問診票に目を通していた。パソコンデスクに表示された時間は17時37分を示している。解放された窓の外は明るく、まだ午後を少し回ったくらいにしか感じられないほどの明るさだったが、夕暮れは確実に近づいていた。18時には病院を出て、約束した場所へ向かわないと間に合わない。旧友が指定してきた場所は、中央区にあるグランドホテルだった。ここから、車で十分もあればいけるな・・・と、そんなことを考えながら、医務室の外の騒音に耳を傾けた。食堂車のタイヤの転がる音や、看護師たちの語らいの声で、病院の廊下は賑わっている。看護師達は、いつものように夕食の準備で大忙しだった。困ったことに、この病院は大盛況だな・・・と前田は思った。新潟県は全国で、一、二位を争う自殺者が多い県である。県は自殺を未然に防ぐために、四方八方に手を尽くしているが、なかなかその数字が下がることはなくランキングは常に上位であった。悪いことに、年々、精神疾患を患った人間は増え続けている。そして、家族の手に負えない人たちの行きつく場として、この病院には、ありとあらゆる心の病を持った人たちが訪れ、住み着くようになった。病室は、いつも満室状態。長い人間だと、この病院が開設した2003年から現在に至るまで、出入りを繰り返している人もいた。まるで、ここをセカンドハウスか何かのように利用していく人たち。それも、かなり、やばい、ほっておいたら、何をしでかすか、いつ死ぬかわからない危険人物たちが、この病棟には、あふれていた。
前田医師は、そろそろ出かけようと、デスクの画像を閉じ、マウスから手を離そうとした。その瞬間、医務室の電話がなった。前田医師は帰り際の電話が嫌いだった。誰だって好きなはずがない。特に、今日は予定がある。電話を取るべきか迷った。時計の時間は17時45分。電話機の外線ボタンと保留ボタンのライトが点滅しいる。前田医師は、何かのトラブルでないことを願いながら、受話器に手を伸ばした。電話に出ると、相手は一階の受付からだった。
「もしもし、受付の酒井です。前田先生でしょうか」と電話の向こうから少し甲高い女の声がする。「はい。前田です。どうしましたか。」と続けて返事をすると、「保留一番に、新潟港警察署から電話が入っています。お電話に出ることはできますか」と言う。「要件は何か聞いていますか」と前田が聞くと、「いいえ、詳しいことは前田医師に直接話したいということで、どういった要件かは聞いていません。」と返事があった。警察、何だろう。事件か。誰か、自殺でもしたのか、事故か・・・前田の脳裏にありがたくないことが過った。「わかりました。電話に出ます。ありがとうございます。」と前田は言うと、電話をいったん切り、すぐに、点滅している保留ボタンを押し、電話に出た。
「もしもし、お電話変わりました。白金総合病院精神医療センターの前田です。」と伝えると、「あぁ、ようやく出ましたね。ありがとうございます。もう、お帰りになったんじゃないかと思いまして、心配しておりました。いやぁーよかったまだ居てくれて・・・」と貫禄がある中年の男の声が聞こえ、続けて「新潟港警察の伊藤といいます。実は診て欲しい人間が一人おりまして、連絡をしたのです。ちっとした事件の容疑者なのですが、念のため精神鑑定をお願いしようと思いましてね。電話したわけです。明日、署に起こし頂けるとありがたいのです。」というと、伊藤と名乗る警察官は、前田医師に口を挟ませる隙も与えず、続けざまに「その後、容疑者を、預かって頂けるようなら、そちらの病院に連行しますので、拘留するか結果が出るまで、2日ほど預かって頂けるとありがたいのですが・・・」と言い黙った。
前田医師はどうしたものかと思考を巡らせた。今まで、新潟港警察署からの要請で、こんなことは一度もなかったからだ。誰かしらからか、私を紹介されたのか、どういうことか、しばらく、二人の会話に沈黙が流れた後、前田医師が言った。
「何か、事件性があるということなんでしょうか。診ることも、精神鑑定をすることもかまいませんが、警察にも精神鑑定の専門医がいると思うのですが、なぜ、私に・・・。」というと、「いやぁ。実は、まだ、事件とも言えないような内容で、検察へ書類を送致するか決めかねていることがありまして。別件で気がかりなこともありましてね、DNA鑑定をすることにいたのですが、その結果が出るまでに、調べたいこともあります。事件にならないと警察内部の医師は動かせないのですよ。それで、新潟大学病院にいる知人に相談したところ、白金総合病院精神医療センターの前田先生を紹介されまして、お電話したわけです。白金総合病院の精神医療センターには良く出来た独房もおありとか・・・それで、お願いしようと思いましてね。ここから先の話は、警察内部の捜査秘密にかかわることなので電話でお話するわけには行かないのです。明日、お越し頂くことはできますか。」と電話口の伊藤と名乗る警官は言った。
前田医師は、警察からの呼び出しを簡単に断ることもできず「予定を確認してみます。少しお待ちを・・・」と言い、電話を保留にしスケジュールを見た。午前中は朝九時から予約で埋め尽くされ、午後からは回診が5時まで入っている。どう考えても、出勤前に立ち寄るしか時間はなさそうだった。前田は保留にしていた受話器を上げ、電話口で待っているであろう警察官につげた。
「朝の、七時なら一時間くらい時間が取れます。病院に出勤する前にお伺いしますが、それでよろしいでしょうか」と。
「あぁ~いやいや、かたじけない。朝早くからありがとうございます。それでは、明日、七時に新潟港警察署でお待ちしています。」と思いのほか丁寧な返事が返って来た。こうして、前田医師は、新潟港警察署の伊藤警部補との電話を終え受話器を置いた。時計の時間は十八時になろうとしていた。さて、急いでホテルに向かわなければ・・・前田医師は急ぎ支度をすると、慌てて病院を後にした。
病院の南側は駐車場と大きな出入り口があり、道路を挟んでしばらく住宅街が続き、そこを抜けると寺とお墓が立ち並んでいた。建物の北側は日本海が広がり、晴れた日には、北西に佐渡島、北東に淡島を望むことができ、病院の13階からの眺めは最高の展望であった。13階には、健康を重要視し食材にこだわった、最高級のフレンチ料理と薬膳中華料理、ビーガン料理が楽しめるレストランがある。その東側は、4階建ての精神医療センターがあり新潟県は精神医療センターには特に力を入れていた。精神医療センターは、新潟市の他にも、長岡市、上越市にも、ここ十数年の間に建てられた。それは、新潟には緊急性があったからだ。
この白金総合病院精神医療センターの一階は受付とスタッフセンターやリハビリテーションルーム、精神科医各人専用の受診室があり、13名の精神科医が常勤していた。非常勤や研修医、心理療法士、看護師なども含めると、大勢が出入りしている。2、3階は一般病棟で入院治療が必要な患者が使用し、4階は、医師たち用の宿直室があり、他者や自己への暴力による危険性の高い患者の専門病棟があった。4階の病室は、六十六室あり、24時間体制で室内を監視できる病室が完備されていた。独房室としての部屋数は、全国的に見ても非常に多かったが、既に、ほぼ、埋っていた。警備員も常勤し、容易に逃げ出すことはできないような、まるで、刑務所のような作りになっていた。
2019年6月6日木曜日。前田昭雄はその精神医療センターで精神科医になり十年目の夏を迎えようとしていた。前田医師は、その日の夕方、午後の病室の巡回を終え、医務室で、夜に予定している旧友との会食のことをなんとなくと考えながら、パソコンに保存されている患者の問診票に目を通していた。パソコンデスクに表示された時間は17時37分を示している。解放された窓の外は明るく、まだ午後を少し回ったくらいにしか感じられないほどの明るさだったが、夕暮れは確実に近づいていた。18時には病院を出て、約束した場所へ向かわないと間に合わない。旧友が指定してきた場所は、中央区にあるグランドホテルだった。ここから、車で十分もあればいけるな・・・と、そんなことを考えながら、医務室の外の騒音に耳を傾けた。食堂車のタイヤの転がる音や、看護師たちの語らいの声で、病院の廊下は賑わっている。看護師達は、いつものように夕食の準備で大忙しだった。困ったことに、この病院は大盛況だな・・・と前田は思った。新潟県は全国で、一、二位を争う自殺者が多い県である。県は自殺を未然に防ぐために、四方八方に手を尽くしているが、なかなかその数字が下がることはなくランキングは常に上位であった。悪いことに、年々、精神疾患を患った人間は増え続けている。そして、家族の手に負えない人たちの行きつく場として、この病院には、ありとあらゆる心の病を持った人たちが訪れ、住み着くようになった。病室は、いつも満室状態。長い人間だと、この病院が開設した2003年から現在に至るまで、出入りを繰り返している人もいた。まるで、ここをセカンドハウスか何かのように利用していく人たち。それも、かなり、やばい、ほっておいたら、何をしでかすか、いつ死ぬかわからない危険人物たちが、この病棟には、あふれていた。
前田医師は、そろそろ出かけようと、デスクの画像を閉じ、マウスから手を離そうとした。その瞬間、医務室の電話がなった。前田医師は帰り際の電話が嫌いだった。誰だって好きなはずがない。特に、今日は予定がある。電話を取るべきか迷った。時計の時間は17時45分。電話機の外線ボタンと保留ボタンのライトが点滅しいる。前田医師は、何かのトラブルでないことを願いながら、受話器に手を伸ばした。電話に出ると、相手は一階の受付からだった。
「もしもし、受付の酒井です。前田先生でしょうか」と電話の向こうから少し甲高い女の声がする。「はい。前田です。どうしましたか。」と続けて返事をすると、「保留一番に、新潟港警察署から電話が入っています。お電話に出ることはできますか」と言う。「要件は何か聞いていますか」と前田が聞くと、「いいえ、詳しいことは前田医師に直接話したいということで、どういった要件かは聞いていません。」と返事があった。警察、何だろう。事件か。誰か、自殺でもしたのか、事故か・・・前田の脳裏にありがたくないことが過った。「わかりました。電話に出ます。ありがとうございます。」と前田は言うと、電話をいったん切り、すぐに、点滅している保留ボタンを押し、電話に出た。
「もしもし、お電話変わりました。白金総合病院精神医療センターの前田です。」と伝えると、「あぁ、ようやく出ましたね。ありがとうございます。もう、お帰りになったんじゃないかと思いまして、心配しておりました。いやぁーよかったまだ居てくれて・・・」と貫禄がある中年の男の声が聞こえ、続けて「新潟港警察の伊藤といいます。実は診て欲しい人間が一人おりまして、連絡をしたのです。ちっとした事件の容疑者なのですが、念のため精神鑑定をお願いしようと思いましてね。電話したわけです。明日、署に起こし頂けるとありがたいのです。」というと、伊藤と名乗る警察官は、前田医師に口を挟ませる隙も与えず、続けざまに「その後、容疑者を、預かって頂けるようなら、そちらの病院に連行しますので、拘留するか結果が出るまで、2日ほど預かって頂けるとありがたいのですが・・・」と言い黙った。
前田医師はどうしたものかと思考を巡らせた。今まで、新潟港警察署からの要請で、こんなことは一度もなかったからだ。誰かしらからか、私を紹介されたのか、どういうことか、しばらく、二人の会話に沈黙が流れた後、前田医師が言った。
「何か、事件性があるということなんでしょうか。診ることも、精神鑑定をすることもかまいませんが、警察にも精神鑑定の専門医がいると思うのですが、なぜ、私に・・・。」というと、「いやぁ。実は、まだ、事件とも言えないような内容で、検察へ書類を送致するか決めかねていることがありまして。別件で気がかりなこともありましてね、DNA鑑定をすることにいたのですが、その結果が出るまでに、調べたいこともあります。事件にならないと警察内部の医師は動かせないのですよ。それで、新潟大学病院にいる知人に相談したところ、白金総合病院精神医療センターの前田先生を紹介されまして、お電話したわけです。白金総合病院の精神医療センターには良く出来た独房もおありとか・・・それで、お願いしようと思いましてね。ここから先の話は、警察内部の捜査秘密にかかわることなので電話でお話するわけには行かないのです。明日、お越し頂くことはできますか。」と電話口の伊藤と名乗る警官は言った。
前田医師は、警察からの呼び出しを簡単に断ることもできず「予定を確認してみます。少しお待ちを・・・」と言い、電話を保留にしスケジュールを見た。午前中は朝九時から予約で埋め尽くされ、午後からは回診が5時まで入っている。どう考えても、出勤前に立ち寄るしか時間はなさそうだった。前田は保留にしていた受話器を上げ、電話口で待っているであろう警察官につげた。
「朝の、七時なら一時間くらい時間が取れます。病院に出勤する前にお伺いしますが、それでよろしいでしょうか」と。
「あぁ~いやいや、かたじけない。朝早くからありがとうございます。それでは、明日、七時に新潟港警察署でお待ちしています。」と思いのほか丁寧な返事が返って来た。こうして、前田医師は、新潟港警察署の伊藤警部補との電話を終え受話器を置いた。時計の時間は十八時になろうとしていた。さて、急いでホテルに向かわなければ・・・前田医師は急ぎ支度をすると、慌てて病院を後にした。
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