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「2017年7月4日という日。私が知らないイワン・フョードロフ」
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2017年7月4日。イワン・フョードロフはロシアのニュージュニャヤ・ゾロチツア付近の白海沿岸でエディアカラ生物の化石採集をしていた。エディアカラは動物界と植物界の中間で進化形成過程の側枝で不明な生物として知られ、動物群の直接の先祖であるとも言われている生物だ。イワンは学生時代にこのエディァカラを中心とする化石研究をしていた。大学を卒業し、コラ半島での地質調査の仕事を終えると、アルハンゲリスクの街に移り住み地質調査の仕事を続けた。学生の頃の夢は自分が発掘した化石から世紀の大発見につながるようなものを掘り当てることだった。しかし、いつしか、その夢も遠のき、忘れかけていた時の事だった。二千年に日本の和歌山で海岸の砂の中から、ハテナと呼ばれる奇妙な微生物が見つかった。このハテナという微生物は、カタブレファリスの仲間の鞭毛虫であるが、プラシノ藻類由来の葉緑体のような緑色の構造を持ち、共生体独自の核は保ったままの細胞内共生体であることが確認された。そして、このハテナは動物型から捕食することで植物型になるという不可思議な生物ということが分かった。ハテナは藻類が共生した状態で生活し、植物型の藻と共生体を受け継がない娘細胞に分裂後、娘細胞は捕食装置を発達させて捕食型になり1世代のうちに共生体を獲得。捕食装置は退化し光合成型へ変わる。つまり、共生体を持たない個体が共生体を捕食した後、共生体の核以外の細胞器官を崩壊し宿主である鞭毛虫の核の支配を受け葉緑体だけが選択的に増大する。共生体は葉緑体の増大だけでなく鞭毛虫の細胞内で特定の位置に配置され機能的な協調を確立するが、鞭毛虫の核は共生体の分裂を指示できず二次共生であるが鞭毛虫と共生体の分裂が同調する前の段階で共生体が葉緑体として確立されるまでの途中段階にある生物がハテナなのだ。それを知ったイワンは心の中がざわついた。そして、居ても立っても居られなくなりスコップ片手に採集道具を持ち化石の採集を再開させた。まだ、自分にもチャンスがあるかもしれない。そうだ、チャンスが・・・。そう思い直して17年が経つ。目新しいものは何一つ見つかっていない。それでも、イワンは、この17年間、連休を取っては、白海海岸を彷徨った。
イワンは今夜も海岸沿いに張ったテントで一晩を過ごす予定で居た。そして、明日の朝にはアルハンゲリスクに戻らないと行けない。腕時計の針は20時を回っていた。イワンは沈まない太陽を眺めた。今回も、何も収穫は無かったという思いに駆られながら、テント脇に備えた椅子に座り、バーナーでお湯を沸かした。お湯が沸くとポットの中に家から持って来たショウガ、シナモン、クローブ、ミント、雛菊、乾燥した柑橘類の皮を入れ最後に蜂蜜を加えたお茶を作った。ステビンだ。心身共にとっても温まる。今のイワンには心も温める必要があった。そして、他にも持って来た、干し肉とパンをかじりながら空を見上げた。目の前をカラスが海鳥を追いかけながら奇声を発し飛んで行った。イワンの記憶は幼少期に遡り、目前に広がる白海の向こう岸にあるコラ半島を思った。あれから二十年。イワンは一度もコラ半島に戻っていない。イワンはコラ半島の出身だった。父親はソビエト連邦時代に行われていた地球の地殻深部を調べる科学プロジェクトに参加していた。この科学プロジェクトは1970年5月に始まった。その掘削抗はムルマンスク州のペチュングスキー地区にあり、イワンは1972年にそこで生まれた。イワンも大学を1990年に卒業後、地質調査員として、このプロジェクトに参加した。しかし、1995年ソ連の解体によりこのプロジェクトは終了してしまった。施設は現在も放棄されたままになっている。イワンの父親はプロジェクト終了後もこの場所に留まったが、わずか2年後の1997年にその生涯を終えた。死因は長年の穴掘りが原因の肺癌だった。ふと、旧約聖書の詩編7章が頭を過った。穴を掘って、それを深くし自ら作った穴に落ちるか、まさにそうだ。父は僕の為に穴を掘って、その穴の為に死んだ。
あれから、20年・・・。もし、今もこのプロジェクトが続いていたら、今頃、どうなっていただろうか。1992年に地中温度が180度と予想を大きく上回った。このままだと、深さが増すにつれ、温度はさらに上昇し1万5千メーターで300度に達しドリルビットが機能しなくなると予測され掘削が中止された。その後、稼働しないまま、1995年にプロジェクト終了。イワンにとっては、始まったばかりでの終わりだった。今の技術なら、問題なくクリアできるはずだ。自分は、国にも時代にも恵まれなかったと改めて思った。今更だが、俺の人生は空回りしている。あきらめてばかりの人生だ。親父の元に生まれてさえ来なければ、こんなことにはなっていなかったはすだ。イワンは父親の為に地質学者なったと言っても過言ではなかった。生まれた時から地球に穴を掘っている親父を見続けて生きて来た。地質学と言う道は、地球探索に繋がる道で、広い意味で、イワンにとっても全く興味が無い方向ではなかったが自分の本道のようなものからずれて居ると感じて生きて来た。そして、正規に軌道修正するには時は遅すぎた。だから、密かに趣味として化石を集めている。そして、自分の心を慰めているのだ。果たせなかった僕の夢。古生物研究の道。
その時、携帯のベルが鳴った。妻からか、と思い慌てて電話に出ると、電話の向こうからは知らない男の声が聞こえた。
「君は、イワン・フョードロフだね。」と電話の相手は言った。
イワンは「ああ。僕はイワンだが、君は誰だい」と訊いた。
「君に大切な話がある。これから、君は僕に従ってもらうことになる。君は、この話を断ることはできない。君が、僕に従わない場合は、君と君の家族の命は無いと思って欲しい」と言った。
「いたずら? 誰だよ。」とイワンは言い、着信番号を見たが非通知になっている。
「悪い冗談はやめてくれないかな。」と。ただでさえ、僕の気分はブルーなんだ。こんな訳の分からない恐怖心を僕に植え付けないで欲しい、と言い返したいと思った。
「君の家に日本行きのチケットを贈った。しばらくの間、日本とロシアを行き来してもらうことになる。詳しくは改めて話すことにする。それでは、次の指示を待つように」と電話の相手は言い、電話は切れた。
まったく、誰だ、こんなわけの分からない、いたずらをするなんて、とイワンは思った。でも、イワンには思い当たる声の主が居なかった。妻に連絡して何事も起きていないか確認しようとした。しかし、余計な心配をかけることになるかもしれないとも思った。日本行のチケット?・・・。なぜ、日本に・・・とにかく、今、考えても仕方がない・・・。明日には家に帰る。そうすれば、この電話の主が言っていたことが事実かどうかわかるはずだ。イワンは手にしたカップのお茶を一気に飲み干すと、明日に備えて、テントの周りを簡単に片づけた。そして、テントに入り横になり、日の明るさを保ったテントの天井を見つめた。テントの外から海鳥の鳴き声が聞こえる。何度も寝返りを繰り返した。気を紛らわそうと生物の進化経路について疑問に思うことを考え始めた。この問題は考えても答えが出ない問題で、いつもなら、しばらくすると眠りに落ちた。しかし、今は違った。先ほどの電話が気になりなかなか眠りに付けない。何かやばいことに巻き込まれたのではないか、という思いが頭の中を錯綜した。テントの中は沈まない太陽に照らされて、相変わらず明るさを保っている。イワンの頭の中にも、夜は訪れることはなく、時間だけが過ぎて行った。
イワンは今夜も海岸沿いに張ったテントで一晩を過ごす予定で居た。そして、明日の朝にはアルハンゲリスクに戻らないと行けない。腕時計の針は20時を回っていた。イワンは沈まない太陽を眺めた。今回も、何も収穫は無かったという思いに駆られながら、テント脇に備えた椅子に座り、バーナーでお湯を沸かした。お湯が沸くとポットの中に家から持って来たショウガ、シナモン、クローブ、ミント、雛菊、乾燥した柑橘類の皮を入れ最後に蜂蜜を加えたお茶を作った。ステビンだ。心身共にとっても温まる。今のイワンには心も温める必要があった。そして、他にも持って来た、干し肉とパンをかじりながら空を見上げた。目の前をカラスが海鳥を追いかけながら奇声を発し飛んで行った。イワンの記憶は幼少期に遡り、目前に広がる白海の向こう岸にあるコラ半島を思った。あれから二十年。イワンは一度もコラ半島に戻っていない。イワンはコラ半島の出身だった。父親はソビエト連邦時代に行われていた地球の地殻深部を調べる科学プロジェクトに参加していた。この科学プロジェクトは1970年5月に始まった。その掘削抗はムルマンスク州のペチュングスキー地区にあり、イワンは1972年にそこで生まれた。イワンも大学を1990年に卒業後、地質調査員として、このプロジェクトに参加した。しかし、1995年ソ連の解体によりこのプロジェクトは終了してしまった。施設は現在も放棄されたままになっている。イワンの父親はプロジェクト終了後もこの場所に留まったが、わずか2年後の1997年にその生涯を終えた。死因は長年の穴掘りが原因の肺癌だった。ふと、旧約聖書の詩編7章が頭を過った。穴を掘って、それを深くし自ら作った穴に落ちるか、まさにそうだ。父は僕の為に穴を掘って、その穴の為に死んだ。
あれから、20年・・・。もし、今もこのプロジェクトが続いていたら、今頃、どうなっていただろうか。1992年に地中温度が180度と予想を大きく上回った。このままだと、深さが増すにつれ、温度はさらに上昇し1万5千メーターで300度に達しドリルビットが機能しなくなると予測され掘削が中止された。その後、稼働しないまま、1995年にプロジェクト終了。イワンにとっては、始まったばかりでの終わりだった。今の技術なら、問題なくクリアできるはずだ。自分は、国にも時代にも恵まれなかったと改めて思った。今更だが、俺の人生は空回りしている。あきらめてばかりの人生だ。親父の元に生まれてさえ来なければ、こんなことにはなっていなかったはすだ。イワンは父親の為に地質学者なったと言っても過言ではなかった。生まれた時から地球に穴を掘っている親父を見続けて生きて来た。地質学と言う道は、地球探索に繋がる道で、広い意味で、イワンにとっても全く興味が無い方向ではなかったが自分の本道のようなものからずれて居ると感じて生きて来た。そして、正規に軌道修正するには時は遅すぎた。だから、密かに趣味として化石を集めている。そして、自分の心を慰めているのだ。果たせなかった僕の夢。古生物研究の道。
その時、携帯のベルが鳴った。妻からか、と思い慌てて電話に出ると、電話の向こうからは知らない男の声が聞こえた。
「君は、イワン・フョードロフだね。」と電話の相手は言った。
イワンは「ああ。僕はイワンだが、君は誰だい」と訊いた。
「君に大切な話がある。これから、君は僕に従ってもらうことになる。君は、この話を断ることはできない。君が、僕に従わない場合は、君と君の家族の命は無いと思って欲しい」と言った。
「いたずら? 誰だよ。」とイワンは言い、着信番号を見たが非通知になっている。
「悪い冗談はやめてくれないかな。」と。ただでさえ、僕の気分はブルーなんだ。こんな訳の分からない恐怖心を僕に植え付けないで欲しい、と言い返したいと思った。
「君の家に日本行きのチケットを贈った。しばらくの間、日本とロシアを行き来してもらうことになる。詳しくは改めて話すことにする。それでは、次の指示を待つように」と電話の相手は言い、電話は切れた。
まったく、誰だ、こんなわけの分からない、いたずらをするなんて、とイワンは思った。でも、イワンには思い当たる声の主が居なかった。妻に連絡して何事も起きていないか確認しようとした。しかし、余計な心配をかけることになるかもしれないとも思った。日本行のチケット?・・・。なぜ、日本に・・・とにかく、今、考えても仕方がない・・・。明日には家に帰る。そうすれば、この電話の主が言っていたことが事実かどうかわかるはずだ。イワンは手にしたカップのお茶を一気に飲み干すと、明日に備えて、テントの周りを簡単に片づけた。そして、テントに入り横になり、日の明るさを保ったテントの天井を見つめた。テントの外から海鳥の鳴き声が聞こえる。何度も寝返りを繰り返した。気を紛らわそうと生物の進化経路について疑問に思うことを考え始めた。この問題は考えても答えが出ない問題で、いつもなら、しばらくすると眠りに落ちた。しかし、今は違った。先ほどの電話が気になりなかなか眠りに付けない。何かやばいことに巻き込まれたのではないか、という思いが頭の中を錯綜した。テントの中は沈まない太陽に照らされて、相変わらず明るさを保っている。イワンの頭の中にも、夜は訪れることはなく、時間だけが過ぎて行った。
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