113 / 128
最終章 汚くも真っ当な異世界人ども
第111話 ─ 言えずに隠してた辛い過去も ─…ある男の独白
しおりを挟む
「この我をここまで……。何者だ貴様!」
「ただの通りすがりのダーティーエルフさ」
そう言いながら俺は、紅乙女を右手で振るってソイツを切り捨てる。
この私立学園に出没していた性質の悪い地縛霊は、その一太刀で浄化されてしまった。
紅乙女は少女の姿に変わって俺に話す。
「楽勝でしたね、ご主人様!」
「ご苦労様、マロニー。バルバレスコさんも報酬もう少しオマケしてくれへんかなぁ」
そう言ったのはブランだ。
今は殿木部蘭と名乗っているんだったか。
「でんき」って何だ、と聞くと内緒と答えるブラン。まあ良いか。
「彼女には、バルバには借りがあるし、仕方無い」
「“借りがある”なんてカッコつけてるけど、要は借金やろ? あのタンカーと飛行機を手配してもらった」
「そうですスミマセン」
“本当、あん時は無茶をし過ぎだったぜ相棒”
「うるせえよ、マロニー」
「あ~。まーた『本当の』マロニーと話してる。やめてよね、ウチには聞こえへんねんから」
相棒が表に出てきてブランに抗議をする。
「何だよその言い方。俺様に出てきてもらっちゃ困るってか?」
「もう、そんな事言ってへんやんか。被害妄想やめーな」
そこへ紅乙女が俺の……相棒の身体に手を置いて、ニパッと笑って言った。
「大丈夫、マロニーが一番ブランちゃんを心配してたの、ご主人様の内側から声が聞こえてたから知ってますよ!」
相棒が顔を真っ赤にして紅乙女に抗議。
「な……ば、馬鹿言ってんじゃねーよ!」
「あらぁー? そうやったんや、マロニー」
「ちっ……う、うるせーよ」
そう駄弁りながら、俺達は私立学園を後にした。
*****
あれから一年。俺達は日本に居た。
さすがに少額とはいえ賞金首となり犯罪者となった俺が、ステイツに居るのは憚られたからだ。
一応、潜伏の為にカンサイの地に身を置いている。
時々、ビッグママやバルバレスコから、紅乙女の退魔の力を見込んで、魔物退治の仕事が入る。
そしてその報酬のウワマエを彼女達にはねられるのだ。借金のカタに。
一度、バルバに……バルバレスコに訊ねた事がある。確か日本にも魔物を退治できる連中が居るんじゃ無いか? と。
バルバの返答は簡潔だった。
「お前さんに頼めば、陰陽師共に依頼する金が節約出来るじゃないかえ」
俺達は薄暗いボロアパートに戻ってきた。
部屋の灯りをつけてブランと床に座り、スーパーの閉店間際の、値段が割引された弁当を広げる。
「いただきます」
そうブランは手を合わせて言うが早いか、弁当を食べ始める。
今までの“騎士団”でのクセから、食前の祈りをしようとした俺は苦笑した。
そうだな、俺はもう“騎士団”でもないし、ステイツにもいないんだ。
俺もまた、ブランに倣って「いただきます」とだけ言って弁当に手をつけた。
この一年で、箸はちゃんと使えるようになったんだからな!
「ねえマロニー」
「なんだ?」
「後悔してへん?」
ブランが俺の左手を見ながら言う。
あれからの彼女の口癖みたいなものだ。
胡座をかいて右太腿に弁当を乗せ、包帯を巻いた切り株状の左手で弁当を押さえながら食べていた俺は、手を止めて言った。
「ミトラを消した代償だ。そう考えたら安いもんだ。ほら、俺のオカズやるよ」
「あ、それ好きなヤツや、ありがとうマロニー。……莫大な借金を抱えてこんな生活しとっても?」
そう言いながら俺の弁当とボロアパートの部屋を見渡す。
俺は強がりを諦めて少し本音を漏らした。
「……正直、ほんのちょっぴり後悔してる」
*****
駅前で着ぐるみを着てポケットティッシュを配っていた俺とブランの前に、ビッグママが現れた。
いつもの赤いドレスてはなく、目立たない地味な服とズボンを着ている。
日差しを避けるサンバイザーににサングラス。茶色の半袖シャツ。
九月の頭だからか、まだ暑さはそれほど和らいじゃいない。
「ティッシュ配りはもう中止でいい。仕事だよ。飯も食わせてやるから付いてきな」
「バルバは?」
「ステイツに戻った。これから暫くはアタシが面倒見る」
俺達は餃子を売り文句にしている全国チェーンの中華料理店に入った。たしか将棋の駒の名前がついていたはず。
値段の安さが素敵な店だ。
そこの座敷に俺達は座っていた。
目の前には色々な料理が並んでいる。
餃子、ニラレバ炒め、唐揚げ、炒飯……。
ブランが料理を遠慮気味に食べていたが、ビッグママから「アンタは食べて身体を作るのが一番の仕事だよ!」の一喝で慌ててガッつき始めた。
あれだけ痩せていたのに。
女の子だなんて気付かないぐらいにガリガリだったのに。
上手く成長期とタイミングが合ったのか。
あれからブランは、食べ物を食べると見る間に成長していった。
この一年で今や十五、六の女の子ぐらいに身体が成長したと思う。
あとはきちんとした教育を与えてやりたいところだな。言葉に関してだけはママ達が教えてくれたが。
「今回は浮気調査だ。日本人と結婚したエルフが、旦那の浮気の証拠を押さえて欲しいと泣きついてきてね」
ビッグママがそう仕事の話を切り出した。
俺はとりあえず確認を兼ねて言う。
「そいつは私立探偵の領分じゃないか?」
「金が無いんだとさ。昔ここに居たよしみでなんとかしてくれとね」
「金にならない仕事はそちらにも迷惑だろ」
「まぁね。人件費を抑えたいからお前さんに頼む、て側面も正直大きいのは認める」
「その女は切った方が良いな。裏の社会は舐められたら終わりだろう。そいつ、この組織を舐め過ぎだ」
「マロニーかっこいい」
ごはん粒を頬に付けたブランが、俺への賛同も兼ねてそう言ってくれる。
だがママもさるもの、俺の動かし方はちゃんと心得ている。
ママは、金額を書いた紙を俺に提示しながら言う。
「今回は報酬のピンハネ無し。額そのものは少ないが、普段のお前さんからしたら大金じゃないかい?」
「謹んで仕事をお受けし、粉骨砕身お勤めを果たさせて頂きます」
俺は即座に土下座して平伏しママに返答。
ブランは醒めた目で呟く。
「マロニーかっこ悪い」
お黙り! 先立つものは必要なのよ!!
ほら、相棒だって俺の奥で深く同意してるじゃないの!!
“いや、俺様の同意はブランにゃ分からねえだろ”
*****
結論から言えば、ビッグママは一枚も二枚も上手だった。
ママに言われた旦那の浮気先に調査に行ったら、その旦那の浮気相手もまたエルフだったのだ。
この男はエルフ的な女が好みなのかと思っていた。
エルフ女も耳隠しの魔法をかけてたから、偶然なのかと思っていたのだが。
「ほい、今回の報酬。これでブランに良い物食べさせてやりな。服はお下がりで良けりゃ、また組織のメンバーの家族から寄付してもらうから」
「まぁ、あの女への手切れ金と考えたら格安で終われたって事だな」
「まあね。お前さんが言っていたように、あの女はアタシ等を舐め過ぎた。命を獲らなかっただけ有り難く思って欲しいぐらいさ」
そう、旦那の浮気相手だと思っていたエルフ女こそが、今回の依頼人だったのだ。
全ては計画的に離婚して慰謝料を踏んだくる為。
ハニートラップ紛いの雇われ女を旦那に会わせ、現場を俺達が押さえる形にする目論見だったらしい。
そして本当に浮気をしていたのは自分自身だったという事。
最初からそれをママに見抜かれ、自分の浮気現場の方を逆に押さえられたのだから、世話はない。
そしてママはそれをネタに、舐めたエルフ女を切り捨てた、という事だった。
その帰り道。ブランが俺に言った。
「ホームセンターに行きたいんでしょ、マロニー。ウチのことは気にせんでええよ」
「どうしたんだ急に」
「本当は死んだって思ってへんのやろ、弟のミトラの事」
俺は思わずブランを見る。
ブランも寂しげな目で俺を見ていた。
「知ってんねん。時々ホームセンターとか工務店とかに行ったりして、大量の釘とか圧力鍋とかを買ったりしてんの」
俺はブランの視線に耐えきれなくなって目を逸らす。
そしてそのまま、何処を見るともなしに俺は空を見上げた。
「──ああそうさ、感じるんだ。アイツが、ミトラが生きているのを。兄弟だからかな。……こんな時だけ、アイツと俺が兄弟である事を思い知るってのも皮肉なもんさ」
「ウチに手伝える事があるならバンバン言うてや。マロニーに助けられてから、ウチはマロニーの左手代わりになるって決めてんねんからな」
「それを言うなら俺の右腕になってくれよ」
「そんなん、言われんでも当たり前やんか」
ブランは俺の左側に寄り添うように並んで立つとそう言った。
「ただの通りすがりのダーティーエルフさ」
そう言いながら俺は、紅乙女を右手で振るってソイツを切り捨てる。
この私立学園に出没していた性質の悪い地縛霊は、その一太刀で浄化されてしまった。
紅乙女は少女の姿に変わって俺に話す。
「楽勝でしたね、ご主人様!」
「ご苦労様、マロニー。バルバレスコさんも報酬もう少しオマケしてくれへんかなぁ」
そう言ったのはブランだ。
今は殿木部蘭と名乗っているんだったか。
「でんき」って何だ、と聞くと内緒と答えるブラン。まあ良いか。
「彼女には、バルバには借りがあるし、仕方無い」
「“借りがある”なんてカッコつけてるけど、要は借金やろ? あのタンカーと飛行機を手配してもらった」
「そうですスミマセン」
“本当、あん時は無茶をし過ぎだったぜ相棒”
「うるせえよ、マロニー」
「あ~。まーた『本当の』マロニーと話してる。やめてよね、ウチには聞こえへんねんから」
相棒が表に出てきてブランに抗議をする。
「何だよその言い方。俺様に出てきてもらっちゃ困るってか?」
「もう、そんな事言ってへんやんか。被害妄想やめーな」
そこへ紅乙女が俺の……相棒の身体に手を置いて、ニパッと笑って言った。
「大丈夫、マロニーが一番ブランちゃんを心配してたの、ご主人様の内側から声が聞こえてたから知ってますよ!」
相棒が顔を真っ赤にして紅乙女に抗議。
「な……ば、馬鹿言ってんじゃねーよ!」
「あらぁー? そうやったんや、マロニー」
「ちっ……う、うるせーよ」
そう駄弁りながら、俺達は私立学園を後にした。
*****
あれから一年。俺達は日本に居た。
さすがに少額とはいえ賞金首となり犯罪者となった俺が、ステイツに居るのは憚られたからだ。
一応、潜伏の為にカンサイの地に身を置いている。
時々、ビッグママやバルバレスコから、紅乙女の退魔の力を見込んで、魔物退治の仕事が入る。
そしてその報酬のウワマエを彼女達にはねられるのだ。借金のカタに。
一度、バルバに……バルバレスコに訊ねた事がある。確か日本にも魔物を退治できる連中が居るんじゃ無いか? と。
バルバの返答は簡潔だった。
「お前さんに頼めば、陰陽師共に依頼する金が節約出来るじゃないかえ」
俺達は薄暗いボロアパートに戻ってきた。
部屋の灯りをつけてブランと床に座り、スーパーの閉店間際の、値段が割引された弁当を広げる。
「いただきます」
そうブランは手を合わせて言うが早いか、弁当を食べ始める。
今までの“騎士団”でのクセから、食前の祈りをしようとした俺は苦笑した。
そうだな、俺はもう“騎士団”でもないし、ステイツにもいないんだ。
俺もまた、ブランに倣って「いただきます」とだけ言って弁当に手をつけた。
この一年で、箸はちゃんと使えるようになったんだからな!
「ねえマロニー」
「なんだ?」
「後悔してへん?」
ブランが俺の左手を見ながら言う。
あれからの彼女の口癖みたいなものだ。
胡座をかいて右太腿に弁当を乗せ、包帯を巻いた切り株状の左手で弁当を押さえながら食べていた俺は、手を止めて言った。
「ミトラを消した代償だ。そう考えたら安いもんだ。ほら、俺のオカズやるよ」
「あ、それ好きなヤツや、ありがとうマロニー。……莫大な借金を抱えてこんな生活しとっても?」
そう言いながら俺の弁当とボロアパートの部屋を見渡す。
俺は強がりを諦めて少し本音を漏らした。
「……正直、ほんのちょっぴり後悔してる」
*****
駅前で着ぐるみを着てポケットティッシュを配っていた俺とブランの前に、ビッグママが現れた。
いつもの赤いドレスてはなく、目立たない地味な服とズボンを着ている。
日差しを避けるサンバイザーににサングラス。茶色の半袖シャツ。
九月の頭だからか、まだ暑さはそれほど和らいじゃいない。
「ティッシュ配りはもう中止でいい。仕事だよ。飯も食わせてやるから付いてきな」
「バルバは?」
「ステイツに戻った。これから暫くはアタシが面倒見る」
俺達は餃子を売り文句にしている全国チェーンの中華料理店に入った。たしか将棋の駒の名前がついていたはず。
値段の安さが素敵な店だ。
そこの座敷に俺達は座っていた。
目の前には色々な料理が並んでいる。
餃子、ニラレバ炒め、唐揚げ、炒飯……。
ブランが料理を遠慮気味に食べていたが、ビッグママから「アンタは食べて身体を作るのが一番の仕事だよ!」の一喝で慌ててガッつき始めた。
あれだけ痩せていたのに。
女の子だなんて気付かないぐらいにガリガリだったのに。
上手く成長期とタイミングが合ったのか。
あれからブランは、食べ物を食べると見る間に成長していった。
この一年で今や十五、六の女の子ぐらいに身体が成長したと思う。
あとはきちんとした教育を与えてやりたいところだな。言葉に関してだけはママ達が教えてくれたが。
「今回は浮気調査だ。日本人と結婚したエルフが、旦那の浮気の証拠を押さえて欲しいと泣きついてきてね」
ビッグママがそう仕事の話を切り出した。
俺はとりあえず確認を兼ねて言う。
「そいつは私立探偵の領分じゃないか?」
「金が無いんだとさ。昔ここに居たよしみでなんとかしてくれとね」
「金にならない仕事はそちらにも迷惑だろ」
「まぁね。人件費を抑えたいからお前さんに頼む、て側面も正直大きいのは認める」
「その女は切った方が良いな。裏の社会は舐められたら終わりだろう。そいつ、この組織を舐め過ぎだ」
「マロニーかっこいい」
ごはん粒を頬に付けたブランが、俺への賛同も兼ねてそう言ってくれる。
だがママもさるもの、俺の動かし方はちゃんと心得ている。
ママは、金額を書いた紙を俺に提示しながら言う。
「今回は報酬のピンハネ無し。額そのものは少ないが、普段のお前さんからしたら大金じゃないかい?」
「謹んで仕事をお受けし、粉骨砕身お勤めを果たさせて頂きます」
俺は即座に土下座して平伏しママに返答。
ブランは醒めた目で呟く。
「マロニーかっこ悪い」
お黙り! 先立つものは必要なのよ!!
ほら、相棒だって俺の奥で深く同意してるじゃないの!!
“いや、俺様の同意はブランにゃ分からねえだろ”
*****
結論から言えば、ビッグママは一枚も二枚も上手だった。
ママに言われた旦那の浮気先に調査に行ったら、その旦那の浮気相手もまたエルフだったのだ。
この男はエルフ的な女が好みなのかと思っていた。
エルフ女も耳隠しの魔法をかけてたから、偶然なのかと思っていたのだが。
「ほい、今回の報酬。これでブランに良い物食べさせてやりな。服はお下がりで良けりゃ、また組織のメンバーの家族から寄付してもらうから」
「まぁ、あの女への手切れ金と考えたら格安で終われたって事だな」
「まあね。お前さんが言っていたように、あの女はアタシ等を舐め過ぎた。命を獲らなかっただけ有り難く思って欲しいぐらいさ」
そう、旦那の浮気相手だと思っていたエルフ女こそが、今回の依頼人だったのだ。
全ては計画的に離婚して慰謝料を踏んだくる為。
ハニートラップ紛いの雇われ女を旦那に会わせ、現場を俺達が押さえる形にする目論見だったらしい。
そして本当に浮気をしていたのは自分自身だったという事。
最初からそれをママに見抜かれ、自分の浮気現場の方を逆に押さえられたのだから、世話はない。
そしてママはそれをネタに、舐めたエルフ女を切り捨てた、という事だった。
その帰り道。ブランが俺に言った。
「ホームセンターに行きたいんでしょ、マロニー。ウチのことは気にせんでええよ」
「どうしたんだ急に」
「本当は死んだって思ってへんのやろ、弟のミトラの事」
俺は思わずブランを見る。
ブランも寂しげな目で俺を見ていた。
「知ってんねん。時々ホームセンターとか工務店とかに行ったりして、大量の釘とか圧力鍋とかを買ったりしてんの」
俺はブランの視線に耐えきれなくなって目を逸らす。
そしてそのまま、何処を見るともなしに俺は空を見上げた。
「──ああそうさ、感じるんだ。アイツが、ミトラが生きているのを。兄弟だからかな。……こんな時だけ、アイツと俺が兄弟である事を思い知るってのも皮肉なもんさ」
「ウチに手伝える事があるならバンバン言うてや。マロニーに助けられてから、ウチはマロニーの左手代わりになるって決めてんねんからな」
「それを言うなら俺の右腕になってくれよ」
「そんなん、言われんでも当たり前やんか」
ブランは俺の左側に寄り添うように並んで立つとそう言った。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
婚約破棄上等!私を愛さないあなたなんて要りません
音無砂月
ファンタジー
*幸せは婚約破棄の後にやってくるからタイトル変更
*ジャンルを変更しました。
公爵家長女エマ。15歳の時に母を亡くした。貴族は一年喪に服さないといけない。喪が明けた日、父が愛人と娘を連れてやって来た。新しい母親は平民。一緒に連れて来た子供は一歳違いの妹。名前はマリアナ。
マリアナは可愛く、素直でいい子。すぐに邸に溶け込み、誰もに愛されていた。エマの婚約者であるカールすらも。
誰からも愛され、素直ないい子であるマリアナがエマは気に入らなかった。
家族さえもマリアナを優先する。
マリアナの悪意のない言動がエマの心を深く抉る
家族もチート!?な貴族に転生しました。
夢見
ファンタジー
月神 詩は神の手違いで死んでしまった…
そのお詫びにチート付きで異世界に転生することになった。
詩は異世界何を思い、何をするのかそれは誰にも分からない。
※※※※※※※※※
チート過ぎる転生貴族の改訂版です。
内容がものすごく変わっている部分と変わっていない部分が入り交じっております
※※※※※※※※※
救世主パーティーを追放された愛弟子とともにはじめる辺境スローライフ
鈴木竜一
ファンタジー
「おまえを今日限りでパーティーから追放する」
魔族から世界を救う目的で集められた救世主パーティー【ヴェガリス】のリーダー・アルゴがそう言い放った相手は主力メンバー・デレクの愛弟子である見習い女剣士のミレインだった。
表向きは実力不足と言いながら、真の追放理由はしつこく言い寄っていたミレインにこっぴどく振られたからというしょうもないもの。
真相を知ったデレクはとても納得できるものじゃないと憤慨し、あとを追うようにパーティーを抜けると彼女を連れて故郷の田舎町へと戻った。
その後、農業をやりながら冒険者パーティーを結成。
趣味程度にのんびりやろうとしていたが、やがて彼らは新しい仲間とともに【真の救世主】として世界にその名を轟かせていくことになる。
一方、【ヴェガリス】ではアルゴが嫉妬に狂い始めていて……
召喚勇者の餌として転生させられました
猫野美羽
ファンタジー
学生時代最後のゴールデンウィークを楽しむため、伊達冬馬(21)は高校生の従弟たち三人とキャンプ場へ向かっていた。
途中の山道で唐突に眩い光に包まれ、運転していた車が制御を失い、そのまま崖の下に転落して、冬馬は死んでしまう。
だが、魂のみの存在となった冬馬は異世界に転生させられることに。
「俺が死んだのはアイツらを勇者召喚した結果の巻き添えだった?」
しかも、冬馬の死を知った従弟や従妹たちが立腹し、勇者として働くことを拒否しているらしい。
「勇者を働かせるための餌として、俺を異世界に転生させるだと? ふざけんな!」
異世界の事情を聞き出して、あまりの不穏さと不便な生活状況を知り、ごねる冬馬に異世界の創造神は様々なスキルや特典を与えてくれた。
日本と同程度は難しいが、努力すれば快適に暮らせるだけのスキルを貰う。
「召喚魔法? いや、これネット通販だろ」
発動条件の等価交換は、大森林の素材をポイントに換えて異世界から物を召喚するーーいや、だからコレはネット通販!
日本製の便利な品物を通販で購入するため、冬馬はせっせと採取や狩猟に励む。
便利な魔法やスキルを駆使して、大森林と呼ばれる魔境暮らしを送ることになった冬馬がゆるいサバイバルありのスローライフを楽しむ、異世界転生ファンタジー。
※カクヨムにも掲載中です
魔神として転生した~身にかかる火の粉は容赦なく叩き潰す~
あめり
ファンタジー
ある日、相沢智司(アイザワサトシ)は自らに秘められていた力を開放し、魔神として異世界へ転生を果たすことになった。強大な力で大抵の願望は成就させることが可能だ。
彼が望んだものは……順風満帆な学園生活を送りたいというもの。15歳であり、これから高校に入る予定であった彼にとっては至極自然な願望だった。平凡過ぎるが。
だが、彼の考えとは裏腹に異世界の各組織は魔神討伐としての牙を剥き出しにしていた。身にかかる火の粉は、自分自身で払わなければならない。智司の望む、楽しい学園生活を脅かす存在はどんな者であろうと容赦はしない!
強大過ぎる力の使い方をある意味で間違えている転生魔神、相沢智司。その能力に魅了された女性陣や仲間たちとの交流を大切にし、また、住処を襲う輩は排除しつつ、人間世界へ繰り出します!
※番外編の「地球帰還の魔神~地球へと帰った智司くんはそこでも自由に楽しみます~」というのも書いています。よろしければそちらもお楽しみください。本編60話くらいまでのネタバレがあるかも。
ロイヤル・タッチ ~婚約破棄されスラムに追放された鉄仮面の元王子は、ならず者達に慕われ反乱の兵を挙げる~
牧神堂
ファンタジー
先王の遺児タピオンは、いずれは現女王の娘ジュスティーヌと結婚して王位を継ぐはずだった。
ところが、女王による突然の婚約破棄宣言。それは正統王家乗っ取りの為に周到に仕組まれたシナリオだったのだ。
全てを失い幽閉されたタピオンは、下人達によって無惨にいたぶられる月日を過ごす。
数年後、ボロボロになって貧民街に捨てられた元王子タピオン。そこでの様々な人達との出会い。
そうして徐々に人望を得ていったタピオンにやがて驚愕の力が目覚める。
それは運命。女王の酷政によって疲弊した領民達を救うべくタピオンは立ち上がった。
怒り狂う女王が差し向けるは錬金術によって生み出された恐るべき超常の兵。
対するタピオンを支えるのは無頼の徒と貧民達。両者の国を賭けた壮絶な戦いが始まる。
たぶん勝つのはタピオンだけど、とにかく負けるなタピオン! それ行けタピオン!
なにげにモテるぞ!
無能を装って廃嫡された最強賢者は新生活を満喫したい!
えながゆうき
ファンタジー
五歳のときに妖精と出会った少年は、彼女から自分の置かれている立場が危ういことを告げられた。
このままではお母様と同じように殺されてしまう。
自分の行く末に絶望した少年に、妖精は一つの策を授けた。それは少年が持っている「子爵家の嫡男」という立場を捨てること。
その日から、少年はひそかに妖精から魔法を教えてもらいながら無能者を演じ続けた。
それから十年後、予定通りに廃嫡された少年は自分の夢に向かって歩き出す。
膨大な魔力を内包する少年は、妖精に教えてもらった、古い時代の魔法を武器に冒険者として生計を立てることにした。
だがしかし、魔法の知識はあっても、一般常識については乏しい二人。やや常識外れな魔法を使いながらも、周囲の人たちの支えによって名を上げていく。
そして彼らは「かつてこの世界で起こった危機」について知ることになる。それが少年の夢につながっているとは知らずに……。
異世界で買った奴隷がやっぱ強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
「異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!」の続編です!
前編を引き継ぐストーリーとなっておりますので、初めての方は、前編から読む事を推奨します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる