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第四章 通りすがりのダーティーエルフ編
第83話 ─ 僕を照らした希望の灯り ─…ある男の独白
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作戦決行時間だ。
俺はあれこれ考えるのを止め、安物のトレンチコートをはためかせて目的地の“騎士団”本部へ走り出した。
正直いうと、ここにミトラがいる可能性は低い。
大抵は団長のシャーロット嬢ちゃんがここに居座り、ミトラがあちこち飛び回る形が奴等の定番だからだ。
だがミトラが他の何処に居るのか、という事についてはもっと見当がつかない。どこも可能性が低いながらも、その中でも僅かにいる可能性が高いのがココだ。
ミトラを中心とした魔物共の取り巻き連中の裏工作行為を元に、政府からやや強引にテロ集団の指定を“騎士団”に受けさせた。
これを元に今回、軍やSWATと共同で各拠点や企業に攻勢をかける。
企業に対しては汚職摘発の名目を掲げている為、刑事系が多くやや武力が弱いのが少々心配だが。
インカムからは一般市民の保護・避難誘導が無事に開始されたという情報が流れてくる。
俺は数人の軍人のチームと共に駆けていく。あくまでも慎重に、出来るだけ物影に身を隠しながら。
幸いにも、“騎士団”はドローンを本格的に導入して監視する事はしていないらしい。
今は正午を少しまわったぐらいの時刻か。
“騎士団”の──ミトラやシャーロットの手下で最も脅威となる吸血鬼や人狼も、この時間だと動けないか本調子ではないはずだ。
まだ“まっとうな人間”である団員は、ほとんどが軍や警察、SWATを見た段階で降伏している。問題は、降伏しない連中だ。
本部棟に突入。せめてシャーロット嬢ちゃんは確保しておきたい。
“普通の”人間は同行したSWATに任せ、魔物が出た時は俺が紅乙女で斬り伏せて制圧していく。現行の、幹部という名のシャーロット嬢ちゃんの太鼓持ち共が次々と無力化される。
だが、肝心のシャーロットが見当たらない。彼女はほとんど本部棟から動かないはずなのに!
……いや、これほど大規模な作戦なのだ。情報が漏れて当たり前か。
おそらく現大統領の力を誇示するデモンストレーションの要素を強くされたのだろう。ベイゼルやミズ・クレイグはかなり頑張って、情報を俺達に漏らさないようにしていたが、関わる人が多いほど秘密は溢れ易くなる。
どこかの意識が低めな人間から漏れたのだろうな。前政権に影響力があった政財界の者の、息がかかった奴がいた可能性も高い。
この街の各地を制圧した報告が次々と耳のインカムに流れてくる。
俺は一縷の望みをかけて無線に怒鳴った。
「シャーロットは! 現団長のシャーロット・ポートは見つかったのか!?」
『──現段階では見つかっていない』
インカムからそう返される、感情の起伏が無い隊長の声。
くそっ、肝心なミトラもシャーロットも居ないんじゃ、俺は何の為にこの本部へ来たのか……!!
「……前団長のマスグラウス女史に話をしてみる。彼女はシャーロットの養母だ。何か情報を持っているかもしれん」
俺は暫く考えた後、この制圧した本部棟の拠点としている部屋にいる人員に向かってそう言った。
*****
「久しいですね、ベイゼルの懐刀。名は何と言いましたか、確か──」
「名など思い出して貰わなくとも結構。もう俺は“騎士団”の所属ではありませんから。
……お久し振りですマダム。娘様に団長をお譲りしたあの幹部会以来ですね」
「譲るなどと……随分と気を使わせるわね。別にはっきりと、簒奪されたと言ってくれて構わないのよ」
本部棟の一室。前団長フェイ・マスグラウスが軟禁されている場所。
彼女は車椅子で窓際に位置取り、外の様子を覇気無く眺めていた。
ある程度、最低限度、部屋は片付けられてはいるが、雑然とした室内。少し汚れた臭い。加齢臭というヤツだろう。前団長フェイの服の袖口、襟元には薄っすらと汚れが見て取れる。
ネグレクトすれすれの、あまり恵まれた扱いはされていないようだ。
前団長フェイ・マスグラウスは窓の外の眺めから目を離さず、誰に聞かせるでも無い調子で言葉を漏らす。
「“騎士団”が、私の作ったものが消えていく……。殿方と添い遂げもせず、私は無我夢中に突き進んできたけれど、みな間違っていたのかしら」
「間違いを犯さないヒトなど存在しません」
しかし彼女は俺の言葉を聞いた風もなく、抑揚の無い調子で話を続ける。
年齢相応の、いや、年齢以上の老け込みを見せた顔つきで。
「シャーロットの事でもそう。私がもっとあの子の教育に熱を入れていれば、あの子はあんなに歪まなかったのに……」
俺はその彼女の……前団長フェイ・マスグラウスの言葉に否定の言葉をあげた。
彼女を庇うつもりでも労い励ますつもりでも無かった。なぜなら彼女の言葉を肯定するのは、俺の人生を否定することと等しい。
「それは違います、マダム」
彼女は視線をこちらに向けた。
俺は彼女の視線を正面から受け取めながら続けて話す。
「少なくとも俺はこの世界に来て、この“騎士団”に拾われて救われた者です。元の世界でマトモなエルフとして扱ってもらえなかった俺に、生まれながらの平等と人として生きていく権利を教えてくれた。こんな俺でも、胸を張って生きていても良いんだと思わせてくれた。
それをしてくれた大元の大恩人は、貴女です。フェイ・マスグラウス」
「しかし私は……」
「シャーロット嬢ちゃ……義娘のシャーロットさんは」
「気を使わなくとも結構、あの子のことは呼び捨ててもらって良いわ」
「有難うございます。……シャーロットは確かに貴女からあまり構ってもらえなかったかもしれません。貴女に引き取られた経緯も同情に値するものです。しかし」
俺は一旦、目を閉じた。思い出したくもない己の過去を思い返す。
魔法が使えなくなった途端に、俺に見向きもしなくなった母親。何年も、俺が魔法を使えなくなっている事を知らなかった父親。俺のことなど虫けらのように扱う村人……。
「俺も、両親の愛情をマトモに貰えなかった存在です。エルフのくせに魔法が使えない俺を両親は早々に見限った。その他の、エルフである同郷の村人など俺をゴミ扱いしていた。……シャーロットの生い立ちは確かに同情に値しますが、だからといってその行動は許されることではない。何故なら同じような境遇の俺が、彼女と同じ行動を取っていないからだ」
「……」
「俺はそれでも歪みが今の程度で済んだ。導いてくれる人に恵まれたからだ。人間の村に居た聖職者の爺さん、リッシュさん達先輩冒険者……そして“騎士団”の人々。シャーロット嬢ちゃんにそんな人が居なかったとは到底思えない」
「しかし、もはや私は……」
「最近、俺が知った言葉で、俺が気に入ったのにこんなのがあります。『他人のために明かりを灯す者は、灯した者の足元も明るくなる』」
「……」
「貴女が灯してくれた明かりは、俺の足元を明るく照らしてくれました。どうか、他の人達の足元を照らす行為を止めないで下さい。貴女が今までやってきたことは、決して無駄では無かったのだから。現にここに一人、救われた者がいるのだから。
どうか俺が救われた事実まで否定しないでください」
俺は無意識に頭を下げていた。
どのような経緯があれ、俺が救われたこの組織を作り上げたのは、彼女なのだ。このような結末になったことに、誰よりも心を痛めている。おそらく彼女の志は昔のままだ。
だからこそ、俺は彼女に頭を下げる。彼女を尊敬する。彼女の現在の境遇が許されて良いはずがない。
「確かに“騎士団”は終わりでしょう。現政権に睨まれてしまいましたからね。でも貴女の志は残っている。ベイゼルも残っている。シャーロットに追い出された者達も」
「……そうね」
「組織の名前なんて、最終的にはただの飾りです。貴女の志が受け継がれている場所こそが、正統なる貴女の組織です。例え……」
「もう良いわ、ありがとう。そこまで言ってくれる貴方の為にも老骨に鞭打って、もうひと踏ん張りしないとね」
そして彼女、前団長フェイ・マスグラウスは俺に言った。
その声には先程と違って、力が戻ってきている。
「でも申し訳ないけど、私もシャーロットの行方は全く分からないの。貴方が本当に私に聞きたかったのはそちらの件でしょう?」
「気にしないでください。ダメ元で来たようなものですから」
正直、落胆はしているがここではそれを表には出すまい。
だが、そこへ第三者の声が投げかけられた。
俺も良く知る聞き慣れた声。だが、その声に何か不安を感じるのは何故なのだろうか。
「シャーロットお嬢様の行方についてなら、俺が話せるぜ」
「バフ……」
部屋の入り口に、いつの間にかバフ・アロートレースその人が佇んでいた。
シャーロット嬢ちゃんの側近だった二人のうちの一人、俺のバーボン仲間、エヴァンを超える大男──。
そいつが、青白い顔をして俺を見ていた。
俺はあれこれ考えるのを止め、安物のトレンチコートをはためかせて目的地の“騎士団”本部へ走り出した。
正直いうと、ここにミトラがいる可能性は低い。
大抵は団長のシャーロット嬢ちゃんがここに居座り、ミトラがあちこち飛び回る形が奴等の定番だからだ。
だがミトラが他の何処に居るのか、という事についてはもっと見当がつかない。どこも可能性が低いながらも、その中でも僅かにいる可能性が高いのがココだ。
ミトラを中心とした魔物共の取り巻き連中の裏工作行為を元に、政府からやや強引にテロ集団の指定を“騎士団”に受けさせた。
これを元に今回、軍やSWATと共同で各拠点や企業に攻勢をかける。
企業に対しては汚職摘発の名目を掲げている為、刑事系が多くやや武力が弱いのが少々心配だが。
インカムからは一般市民の保護・避難誘導が無事に開始されたという情報が流れてくる。
俺は数人の軍人のチームと共に駆けていく。あくまでも慎重に、出来るだけ物影に身を隠しながら。
幸いにも、“騎士団”はドローンを本格的に導入して監視する事はしていないらしい。
今は正午を少しまわったぐらいの時刻か。
“騎士団”の──ミトラやシャーロットの手下で最も脅威となる吸血鬼や人狼も、この時間だと動けないか本調子ではないはずだ。
まだ“まっとうな人間”である団員は、ほとんどが軍や警察、SWATを見た段階で降伏している。問題は、降伏しない連中だ。
本部棟に突入。せめてシャーロット嬢ちゃんは確保しておきたい。
“普通の”人間は同行したSWATに任せ、魔物が出た時は俺が紅乙女で斬り伏せて制圧していく。現行の、幹部という名のシャーロット嬢ちゃんの太鼓持ち共が次々と無力化される。
だが、肝心のシャーロットが見当たらない。彼女はほとんど本部棟から動かないはずなのに!
……いや、これほど大規模な作戦なのだ。情報が漏れて当たり前か。
おそらく現大統領の力を誇示するデモンストレーションの要素を強くされたのだろう。ベイゼルやミズ・クレイグはかなり頑張って、情報を俺達に漏らさないようにしていたが、関わる人が多いほど秘密は溢れ易くなる。
どこかの意識が低めな人間から漏れたのだろうな。前政権に影響力があった政財界の者の、息がかかった奴がいた可能性も高い。
この街の各地を制圧した報告が次々と耳のインカムに流れてくる。
俺は一縷の望みをかけて無線に怒鳴った。
「シャーロットは! 現団長のシャーロット・ポートは見つかったのか!?」
『──現段階では見つかっていない』
インカムからそう返される、感情の起伏が無い隊長の声。
くそっ、肝心なミトラもシャーロットも居ないんじゃ、俺は何の為にこの本部へ来たのか……!!
「……前団長のマスグラウス女史に話をしてみる。彼女はシャーロットの養母だ。何か情報を持っているかもしれん」
俺は暫く考えた後、この制圧した本部棟の拠点としている部屋にいる人員に向かってそう言った。
*****
「久しいですね、ベイゼルの懐刀。名は何と言いましたか、確か──」
「名など思い出して貰わなくとも結構。もう俺は“騎士団”の所属ではありませんから。
……お久し振りですマダム。娘様に団長をお譲りしたあの幹部会以来ですね」
「譲るなどと……随分と気を使わせるわね。別にはっきりと、簒奪されたと言ってくれて構わないのよ」
本部棟の一室。前団長フェイ・マスグラウスが軟禁されている場所。
彼女は車椅子で窓際に位置取り、外の様子を覇気無く眺めていた。
ある程度、最低限度、部屋は片付けられてはいるが、雑然とした室内。少し汚れた臭い。加齢臭というヤツだろう。前団長フェイの服の袖口、襟元には薄っすらと汚れが見て取れる。
ネグレクトすれすれの、あまり恵まれた扱いはされていないようだ。
前団長フェイ・マスグラウスは窓の外の眺めから目を離さず、誰に聞かせるでも無い調子で言葉を漏らす。
「“騎士団”が、私の作ったものが消えていく……。殿方と添い遂げもせず、私は無我夢中に突き進んできたけれど、みな間違っていたのかしら」
「間違いを犯さないヒトなど存在しません」
しかし彼女は俺の言葉を聞いた風もなく、抑揚の無い調子で話を続ける。
年齢相応の、いや、年齢以上の老け込みを見せた顔つきで。
「シャーロットの事でもそう。私がもっとあの子の教育に熱を入れていれば、あの子はあんなに歪まなかったのに……」
俺はその彼女の……前団長フェイ・マスグラウスの言葉に否定の言葉をあげた。
彼女を庇うつもりでも労い励ますつもりでも無かった。なぜなら彼女の言葉を肯定するのは、俺の人生を否定することと等しい。
「それは違います、マダム」
彼女は視線をこちらに向けた。
俺は彼女の視線を正面から受け取めながら続けて話す。
「少なくとも俺はこの世界に来て、この“騎士団”に拾われて救われた者です。元の世界でマトモなエルフとして扱ってもらえなかった俺に、生まれながらの平等と人として生きていく権利を教えてくれた。こんな俺でも、胸を張って生きていても良いんだと思わせてくれた。
それをしてくれた大元の大恩人は、貴女です。フェイ・マスグラウス」
「しかし私は……」
「シャーロット嬢ちゃ……義娘のシャーロットさんは」
「気を使わなくとも結構、あの子のことは呼び捨ててもらって良いわ」
「有難うございます。……シャーロットは確かに貴女からあまり構ってもらえなかったかもしれません。貴女に引き取られた経緯も同情に値するものです。しかし」
俺は一旦、目を閉じた。思い出したくもない己の過去を思い返す。
魔法が使えなくなった途端に、俺に見向きもしなくなった母親。何年も、俺が魔法を使えなくなっている事を知らなかった父親。俺のことなど虫けらのように扱う村人……。
「俺も、両親の愛情をマトモに貰えなかった存在です。エルフのくせに魔法が使えない俺を両親は早々に見限った。その他の、エルフである同郷の村人など俺をゴミ扱いしていた。……シャーロットの生い立ちは確かに同情に値しますが、だからといってその行動は許されることではない。何故なら同じような境遇の俺が、彼女と同じ行動を取っていないからだ」
「……」
「俺はそれでも歪みが今の程度で済んだ。導いてくれる人に恵まれたからだ。人間の村に居た聖職者の爺さん、リッシュさん達先輩冒険者……そして“騎士団”の人々。シャーロット嬢ちゃんにそんな人が居なかったとは到底思えない」
「しかし、もはや私は……」
「最近、俺が知った言葉で、俺が気に入ったのにこんなのがあります。『他人のために明かりを灯す者は、灯した者の足元も明るくなる』」
「……」
「貴女が灯してくれた明かりは、俺の足元を明るく照らしてくれました。どうか、他の人達の足元を照らす行為を止めないで下さい。貴女が今までやってきたことは、決して無駄では無かったのだから。現にここに一人、救われた者がいるのだから。
どうか俺が救われた事実まで否定しないでください」
俺は無意識に頭を下げていた。
どのような経緯があれ、俺が救われたこの組織を作り上げたのは、彼女なのだ。このような結末になったことに、誰よりも心を痛めている。おそらく彼女の志は昔のままだ。
だからこそ、俺は彼女に頭を下げる。彼女を尊敬する。彼女の現在の境遇が許されて良いはずがない。
「確かに“騎士団”は終わりでしょう。現政権に睨まれてしまいましたからね。でも貴女の志は残っている。ベイゼルも残っている。シャーロットに追い出された者達も」
「……そうね」
「組織の名前なんて、最終的にはただの飾りです。貴女の志が受け継がれている場所こそが、正統なる貴女の組織です。例え……」
「もう良いわ、ありがとう。そこまで言ってくれる貴方の為にも老骨に鞭打って、もうひと踏ん張りしないとね」
そして彼女、前団長フェイ・マスグラウスは俺に言った。
その声には先程と違って、力が戻ってきている。
「でも申し訳ないけど、私もシャーロットの行方は全く分からないの。貴方が本当に私に聞きたかったのはそちらの件でしょう?」
「気にしないでください。ダメ元で来たようなものですから」
正直、落胆はしているがここではそれを表には出すまい。
だが、そこへ第三者の声が投げかけられた。
俺も良く知る聞き慣れた声。だが、その声に何か不安を感じるのは何故なのだろうか。
「シャーロットお嬢様の行方についてなら、俺が話せるぜ」
「バフ……」
部屋の入り口に、いつの間にかバフ・アロートレースその人が佇んでいた。
シャーロット嬢ちゃんの側近だった二人のうちの一人、俺のバーボン仲間、エヴァンを超える大男──。
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