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登場人物紹介(物語開始時点)

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物語の開始前に人物紹介があると、理解のしやすさが上がるかも、と指摘されましたので設置してみました。



・「名無しの男」「(偽)マロニー」

 主人公でありエルフ(男)。ミトラの兄。
 冒頭にて、弟であるミトラの周囲の人間を殺した男。
 この殺した人々にも実は裏が色々とあるのだが、それはまだまだかなり先の話。
 いつの頃からかは分からないが、ミトラの仕事仲間の情報屋マロニーに成りすまして、弟のそばにひそんでいた。
 自分で独白しているように、弟を倒すまでは本来の名前を捨てると誓っている。
 そのため、物語内では彼のその本名が語られる事はない。
 愛情の酷薄な両親の元で育ち、かつ魔法が使えないため、弟を始めとした同族から軽んじられながら育つ。
 人間の神父や心ある冒険者との出会いにより、さほど性根が歪まずにすんでいる。
 弟に──エルフのエリートとして生まれ“主人公属性”を持つ弟に、常におびやかされながら生きてきた。
 魔法が使えないのをカバーするために、様々な知識や技術を身につけている。
 その生い立ちもあって、真面目な努力家かつやや慎重な性格だが、信頼できる仲間の前だと時たま抜けた面を見せる事も。

そんな彼が、冒頭の凶行を起こすに至った経緯とは一体何だったのか──。



・「ミトラ」

 主人公の弟。彼もまたエルフである。
 自己中心的な人物。冒頭で恋人が殺されて憤るのも、実は『見下していた兄に出し抜かれたから腹が立つ』に過ぎず、恋人を大事に思っていた訳ではない。
 実は転生者であり、“主人公属性”というチート能力を持つ。
 また本来暮らしていた世界では、トップクラスの魔力を持っていた。
 “主人公属性”により、自分に都合の良い偶然が常に起こり、何も知らない人間からは無条件に好意を持たれ、何をやっても擁護される。
 “主人公属性”故か、「偶然」から主人公が呼び出した『魂を喰らう混沌の魔剣』の使い手となる。



・「フェットチーネ・ペンネリガーテ」

 本作のヒロイン。異世界編から登場。
 元々は、弟ミトラのハーレムパーティーの一員である魔法師だった。
 弟パーティーの内情に疑問を持ち、主人公と共に出奔する。
 魔法師であるためか、割と頭が切れて分析力も高め。弟パーティーに疑問を持ったのはそれが理由かもしれない。
 やや中性的で大人びた雰囲気の知的美人。
 芯の強い包容力のある性格だが、意外と負けず嫌いな一面も。
 物語中屈指のプロポーションを持つ才女。



・「ロングモーン」

 主人公と弟が現代世界に転移する切っ掛けとなった、雷を操る巨大な牛頭の魔物。
 その巨躯を活かしたパワーで敵対する相手を追い詰める。
 どうやら主人公と協力関係にあるようだ。
 見た目によらず、知的で義に厚い性格。



・「リッシュ・クライヌ」

 異世界編にて登場。
 主人公を保護して様々なことを教え導いた冒険者パーティーのリーダー。
 主人公の兄貴分。
 彼のパーティーが主人公にとっての家族の役割を果たすことになる。



・「ベッコフ」「キャンティ」「ジビエ」「ラディッシュ」

 リッシュ率いるパーティーのメンバー。
 主人公の親代わり兄代わり姉代わりとなる存在。
 彼等は、国で屈指の実力を持つ冒険者でもある。
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