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ほんの小さな覚悟
初めてのパーティー活動
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「もう知ってると思うけど、俺の名前はシオン。スキルは【危機察知:B】で、ランクはDだ。で、こいつは俺の奴隷」
ギルドの中で、俺はアイクたちに自己紹介をしていた。
そう。アイクたちのパーティーに入りたいという旨を伝えてから僅か一日で、俺は正式にパーティーメンバーになったのだ。
俺としては、ホムンクルスの命を使わずにダンジョンを攻略するための、一番手元にあった楽な手段に飛びついただけなのだが、向こうからすれば俺は命の恩人だ。
あれよあれよという間に話が進み、現在に至る。
「質問です」
確か―――アメイラだったか。
魔女っ娘僧侶のアメイラが、ブンブンと手を上げた。動作がうるさい。
「何?」
「その子の名前はなんですか?」
「ない」
「え?!」
はぁ、面倒くさい。何で俺が名付けなんかしなくちゃいけないんだよ。
「こいつは、知り合いから譲り受けた奴隷なんだけど、もらった時から名無しだった」
「名前を付けてあげようとは思わないんですか?」
「名付ける程親密な関係じゃないしな。何より面倒だ」
自己紹介だというのに、早速空気がどんよりし始めた。だけどまぁ、嘘を言っても仕方がないだろう。
「そうなんですか」
アメイラがそう言って質問を終えると、今度はロイドが手を上げた。はちまきを着けた、武闘家風の魔法使いだ。
「何で俺たちのパーティーに入ろうとしたの?他にも候補はあったでしょ?」
「俺はスキルが弱いから、ダンジョン攻略を主軸に活動するパーティーには入れてもらえないんだよ。今回入れたのは、例外だ」
「【危機察知:B】。確かに、ダンジョンに入るなら盗賊のほうがいいな」
そこまで納得されると、若干傷つくんだけど。まぁいいや。
「他にも聞きたいことはあるだろうけど、そろそろダンジョンに潜ろう。残りは夕食後だ」
俺が入っても、アイクがリーダーなのは変わらない。アイクは柏手を一つ打って立ち上がると、俺たちを順番に見た。
「準備を始めよう。シオンさんも、それでいいですか?」
「ま、そうだな」
流石に質問攻めにイライラし始めていたから、アイクの言葉に便乗する。
「俺が入ればフォーメーションとかも変わるだろうし、早めに確認したほうがいいだろ。こいつもいるしな」
そう付け足してホムンクルスの背中を叩くと、ホムンクルスは無言で俺を見つめてきた。
「何だよ?」
「特には。ただ、よくもまぁ心にもないことを言えるな、と思った」
こいつには俺の考えが筒抜けだったらしい。
「それじゃあ、2層攻略を始めましょう!」
アメイラの陽気な一声が合図となり、俺達はゆっくりと立ち上がった―――――
「今からあのゴブリンを襲撃します。シオンさんは、一旦離れて見ていてください」
「確認ってことだろ?俺はみんなの事知らないからな」
「はい。今後シオンさんのポジションを決める時に、シオンさんが僕たちの動きを知っていないと、話になりませんからね」
確認を含めた話し合いを終えると、アイクたち3人は1体のゴブリンがいる方へと歩いていった。
敵は、2層のゴブリンが1体か―――。
先程話し合った内容によれば、アイクたちのスキルはそれぞれ相性がいい。
アイクが【剣術:B】、ロイドが【魔術の心得:C】、アメイラは【回復魔術:C】、カイは【盾戦士:C】だ。
攻撃、防御、補助に回復。どれもバランスが取れていて、穴がないように思える。
スキルランクの低さが目立ちはするが、それも相手がゴブリンではお釣りが来る程度の話だ。今はカイがいないが、この完璧なパーティーに、俺たちが入る必要ってあるんだろうか?
「そろそろ始まりそう。見ておくべき」
「あ?ぉ、おう」
ホムンクルスは俺が思考にふけっていたことに気づいていたのか。言われたとおり視線を前へ向けると、既に戦闘が始まろうとしていた。
アイクが剣を構えて戦闘に立ち、ロイドとアメイラを庇いながらゴブリンと対峙する。
普段ならカイもいるのだろうが、そこはまぁ、仕方が無い。
ロイドは戦闘の場から数歩離れた所で杖を構えていて、周囲を観察しながらゴブリンを牽制している。
アメイラは完全に離れたところにいて、回復魔術の発動準備を終えた状態で待機していた。誰かが怪我を負えば、何時でも魔術を発動できる状態にある。
対して、ゴブリンは人間3人と対峙して、完全に萎縮してしまっている。それでも威嚇をしているが、正直恐怖感は湧いてこない。
先に仕掛けたのは、アイクだった。
「ロイド!援護は任せたよ!!」
剣を中段に構えて、身を低くして地を駆ける。素早さに特異な点はないが、無駄を省いた洗練された動きからは、スキル以上に努力の程が窺える。元からアイクのスキルはBランク。十分に強いだろう。
「はぁぁあ!!」
ゴブリンを剣の間合いに捉えたアイクが、上段からの斬り下ろしを放った。ゴブリンは直前で回避行動を取るが、避ける間もなく銀閃が宙に鋭い弧を描いた。
強烈な赤が散華し、ゴブリンの腕が宙を舞う。
「ギャァオァア!!」
洞窟をこだまする、ゴブリンの悲鳴。鼓膜を破るんじゃないかという声量のそれは、長くは続かなかった。
「ライト!」
短い詠唱を用いてロイドが発動したのは、暗がりを照らす際に使用する簡易魔術。だが、魔力を込めれば、それは目つぶしの攻撃となる。
光を直で浴びてしまったゴブリンは、あまりの光量に悲鳴すら忘れて悶え苦しみ始めた。
そして、アイクがその隙きを逃すはずはない。
「でぁぁあっ!!」
一踏で間合いを詰めたアイクが、容赦なくゴブリンを切りつけた。ゴブリンは体から大量の血を吹き出しながら地面に倒れ伏し、そして動き出すことはなかった。
「ありがとう。ロイド、さっきのは助かったよ」
「追い詰められたゴブリンってのは、何をするか分からないからな。これくらいは当然ってことよ」
に、似合わねぇ。何その口調···。
ロイド。見た目は十代後半になったばかりくらいなのに、なんか雰囲気ガッツリしてるなー。
「私の役目はなかったですねー」
「?!いつの間に」
音もなく隣に移動してきたアメイラを凝視する。
「何ですか?情熱的に見つめられても、あげるものはありませんよ?」
「別に。ちびに興味はない」
「んな?!私の回復魔術を使用せざるを得ない怪我負わせますよ?!」
「はっ。魔術は使ってくれるのかよ。てか、回復魔術なんてのは、使わないほうが良いだろうが」
回復魔術を使うってことは、その分誰かが傷ついているということだ。
「確かにそうですね」
「シオンさん!このまま攻略を続けずに、一旦外に戻ります!そこでポジションなどの相談をしましょう」
走りながらこっちに戻ってきていたアイクの言葉を受け取り、俺は帰る準備を始めた。
俺は何もしていない訳だが、こうしてはじめてのパーティー活動が終わった。
ギルドの中で、俺はアイクたちに自己紹介をしていた。
そう。アイクたちのパーティーに入りたいという旨を伝えてから僅か一日で、俺は正式にパーティーメンバーになったのだ。
俺としては、ホムンクルスの命を使わずにダンジョンを攻略するための、一番手元にあった楽な手段に飛びついただけなのだが、向こうからすれば俺は命の恩人だ。
あれよあれよという間に話が進み、現在に至る。
「質問です」
確か―――アメイラだったか。
魔女っ娘僧侶のアメイラが、ブンブンと手を上げた。動作がうるさい。
「何?」
「その子の名前はなんですか?」
「ない」
「え?!」
はぁ、面倒くさい。何で俺が名付けなんかしなくちゃいけないんだよ。
「こいつは、知り合いから譲り受けた奴隷なんだけど、もらった時から名無しだった」
「名前を付けてあげようとは思わないんですか?」
「名付ける程親密な関係じゃないしな。何より面倒だ」
自己紹介だというのに、早速空気がどんよりし始めた。だけどまぁ、嘘を言っても仕方がないだろう。
「そうなんですか」
アメイラがそう言って質問を終えると、今度はロイドが手を上げた。はちまきを着けた、武闘家風の魔法使いだ。
「何で俺たちのパーティーに入ろうとしたの?他にも候補はあったでしょ?」
「俺はスキルが弱いから、ダンジョン攻略を主軸に活動するパーティーには入れてもらえないんだよ。今回入れたのは、例外だ」
「【危機察知:B】。確かに、ダンジョンに入るなら盗賊のほうがいいな」
そこまで納得されると、若干傷つくんだけど。まぁいいや。
「他にも聞きたいことはあるだろうけど、そろそろダンジョンに潜ろう。残りは夕食後だ」
俺が入っても、アイクがリーダーなのは変わらない。アイクは柏手を一つ打って立ち上がると、俺たちを順番に見た。
「準備を始めよう。シオンさんも、それでいいですか?」
「ま、そうだな」
流石に質問攻めにイライラし始めていたから、アイクの言葉に便乗する。
「俺が入ればフォーメーションとかも変わるだろうし、早めに確認したほうがいいだろ。こいつもいるしな」
そう付け足してホムンクルスの背中を叩くと、ホムンクルスは無言で俺を見つめてきた。
「何だよ?」
「特には。ただ、よくもまぁ心にもないことを言えるな、と思った」
こいつには俺の考えが筒抜けだったらしい。
「それじゃあ、2層攻略を始めましょう!」
アメイラの陽気な一声が合図となり、俺達はゆっくりと立ち上がった―――――
「今からあのゴブリンを襲撃します。シオンさんは、一旦離れて見ていてください」
「確認ってことだろ?俺はみんなの事知らないからな」
「はい。今後シオンさんのポジションを決める時に、シオンさんが僕たちの動きを知っていないと、話になりませんからね」
確認を含めた話し合いを終えると、アイクたち3人は1体のゴブリンがいる方へと歩いていった。
敵は、2層のゴブリンが1体か―――。
先程話し合った内容によれば、アイクたちのスキルはそれぞれ相性がいい。
アイクが【剣術:B】、ロイドが【魔術の心得:C】、アメイラは【回復魔術:C】、カイは【盾戦士:C】だ。
攻撃、防御、補助に回復。どれもバランスが取れていて、穴がないように思える。
スキルランクの低さが目立ちはするが、それも相手がゴブリンではお釣りが来る程度の話だ。今はカイがいないが、この完璧なパーティーに、俺たちが入る必要ってあるんだろうか?
「そろそろ始まりそう。見ておくべき」
「あ?ぉ、おう」
ホムンクルスは俺が思考にふけっていたことに気づいていたのか。言われたとおり視線を前へ向けると、既に戦闘が始まろうとしていた。
アイクが剣を構えて戦闘に立ち、ロイドとアメイラを庇いながらゴブリンと対峙する。
普段ならカイもいるのだろうが、そこはまぁ、仕方が無い。
ロイドは戦闘の場から数歩離れた所で杖を構えていて、周囲を観察しながらゴブリンを牽制している。
アメイラは完全に離れたところにいて、回復魔術の発動準備を終えた状態で待機していた。誰かが怪我を負えば、何時でも魔術を発動できる状態にある。
対して、ゴブリンは人間3人と対峙して、完全に萎縮してしまっている。それでも威嚇をしているが、正直恐怖感は湧いてこない。
先に仕掛けたのは、アイクだった。
「ロイド!援護は任せたよ!!」
剣を中段に構えて、身を低くして地を駆ける。素早さに特異な点はないが、無駄を省いた洗練された動きからは、スキル以上に努力の程が窺える。元からアイクのスキルはBランク。十分に強いだろう。
「はぁぁあ!!」
ゴブリンを剣の間合いに捉えたアイクが、上段からの斬り下ろしを放った。ゴブリンは直前で回避行動を取るが、避ける間もなく銀閃が宙に鋭い弧を描いた。
強烈な赤が散華し、ゴブリンの腕が宙を舞う。
「ギャァオァア!!」
洞窟をこだまする、ゴブリンの悲鳴。鼓膜を破るんじゃないかという声量のそれは、長くは続かなかった。
「ライト!」
短い詠唱を用いてロイドが発動したのは、暗がりを照らす際に使用する簡易魔術。だが、魔力を込めれば、それは目つぶしの攻撃となる。
光を直で浴びてしまったゴブリンは、あまりの光量に悲鳴すら忘れて悶え苦しみ始めた。
そして、アイクがその隙きを逃すはずはない。
「でぁぁあっ!!」
一踏で間合いを詰めたアイクが、容赦なくゴブリンを切りつけた。ゴブリンは体から大量の血を吹き出しながら地面に倒れ伏し、そして動き出すことはなかった。
「ありがとう。ロイド、さっきのは助かったよ」
「追い詰められたゴブリンってのは、何をするか分からないからな。これくらいは当然ってことよ」
に、似合わねぇ。何その口調···。
ロイド。見た目は十代後半になったばかりくらいなのに、なんか雰囲気ガッツリしてるなー。
「私の役目はなかったですねー」
「?!いつの間に」
音もなく隣に移動してきたアメイラを凝視する。
「何ですか?情熱的に見つめられても、あげるものはありませんよ?」
「別に。ちびに興味はない」
「んな?!私の回復魔術を使用せざるを得ない怪我負わせますよ?!」
「はっ。魔術は使ってくれるのかよ。てか、回復魔術なんてのは、使わないほうが良いだろうが」
回復魔術を使うってことは、その分誰かが傷ついているということだ。
「確かにそうですね」
「シオンさん!このまま攻略を続けずに、一旦外に戻ります!そこでポジションなどの相談をしましょう」
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