7 / 23
ほんの小さな覚悟
いろいろ面倒くせぇ
しおりを挟む
「ええ、と。あのぉ~」
「んだよ。さっさとそいつを寄越しやがれ」
こいつ、とうとう隠そうともせずにホムンクルスを欲しがりやがった。んだよ、運だけ強いお気楽野郎が。
「それは無理な相談かなぁーって、シオンはシオンは遠慮がちにつぶやいてみたり?」
「んだてめぇ?しばくぞごら」
「いいえ、めっそうもございません」
心の中でなら、こんなやつ何度だってしばき回すのに。そんで、豚の丸焼きの隣に並べるのに。
何だよ。苦しさ一つ味わったことも無くて、ちやほやされ続けて、それで弱者から物を奪うってか?
ふざけんな。冗談は顔だけにしてくれよ。もうハロウィン終わってんだよ。今5月なんだよ。いつまでそのパンプキンヘッド引っ付けてんだよあぁ?
「なぁ?お前さんも、こんなもやし野郎と一緒なのは嫌だろ?」
「······」
下卑た目を隠そうともせずに、ホムンクルスに問い詰める男。だが、無視されるなどとは思ってもいなかったらしい。
男は額に青筋を浮かべながら、更に一歩ホムンクルスへと詰め寄った。
「なぁ?!お前も!俺と一緒のほうがいいよなぁ?!」
いや、それお前の願望だろ。てか、周囲の視線に気づけよ。馬鹿じゃねぇの?
「······」
しかし、それでもなおホムンクルスは黙秘を敢行し続けた。
何だよお前。ちゃんと人の話聞いてんじゃんかよ。
でもそれ、今やる?!
絶賛俺のSAN値がピンチなんですけどぉ!!
これあれだよ、頭とか殴られたら、俺の偏差値ピンチになんぞ。いや割とまじで。
そんな内心でホムンクルスと男を見ていると、ふいにホムンクルスが口を開いた。
「俺以外の奴とは喋るな。俺だけ見てろ」
「は?」
唐突に喋りだしたホムンクルス。男はその真意を測りかねているようだったが······
「そう、言われた」
その一言で、表情を憤怒に染め上げて···
「ヒューーー!!」
「チックショウ!てめぇ、やりゃあできんじゃねーか!!死ねクソ!!」
「シオンって大胆なんだな!!」
男の怒声を遮るように、ニヤケ顔の冒険者たちが囃し立て始めた。
「おい、お前、大丈夫か?」
急に囃し立て始めた冒険者たちの中から、一人の冒険者が出てくる。
そいつは俺の肩に手を添えて、こう言った。
「お前、そんな趣味だったのか?いや、いいんだぞ?年端もいかない少女に自分の服を着せて連れ歩く性癖とか、多分···あると思うし。···やっぱ三歩くらい離れてくんね?」
「違うって!!それは···」
慌てて弁明を試みるが、既にロリコンコールと、男装コールがギルド内に響き渡っていた。
「いや、だから、さぁ···はぁ」
あー、うん。これは、無理なやつだ。もう収集つかないよこれ。
それは、何故か騒ぎ立てている冒険者たちを見れば明らかだし、その空気にあてられて尻込みしている男の姿が俺のその思いを助長させる。
「おい、よく分からないけど、受付行くぞ」
ホムンクルスの腕を掴んで受付に向かうと、俺の担当の受付嬢は露骨に顔をしかめた。
「あれ、どうしてくれるんですか?」
「それが分からないから無視して来たんだけど」
思えば、どんな形であれこの人と事務的ではない会話をしたのは初めてだ。まぁ、どうでもいいけど。
「今日も薬草採集クエストを受けますか?まだ依頼なら残っていますが」
「それもあるけど、まずこいつの登録をしたい」
受付嬢は僅かに眉をひそめた。
分かっちゃいるよ。
奴隷には住民票がない、人によっては名前もない。そんな奴らを、形だけとはいえ登録するのは迷惑だって。
「シオンさん、それ、分かっていってます?」
「俺にはあんたらの都合は関係ない。俺の要求を受け入れるのがあんたの仕事だろ?」
一応の確認と、逃げの効かない言葉で攻めれば、受付嬢は首を立てに振るほか無かった。
その後は至ってシンプルに話が進んだ。
住民票がない、名前がない。
ナイナイ尽くしのホムンクルスにはこれと言って必要な記入項目がなかったからだ。
魔力だけは解析されたくないから、魔力なしのポーターで通したけど、まぁ、それだけだ。
ようやくギルドを出て、溜まったストレスを絞り出すように大きくため息を吐く。
横では、ホムンクルスがギルドカードを大切そうに抱えていた。
「それ、再発行には金が発生するから。絶対に無くすなよ?」
「ん。分かった」
そう言うとホムンクルスは、大事そうにギルドカードを懐に仕舞い込んだ。
表情に変化がないからいまいち何考えてんのか分からないけど、まぁ、俺としては悪い気はしない。
「疑問がある」
「何だよ?」
「あなたは、何故私を助けたのか?私という存在を正確に把握し、それを背負うリスク計算も出来ているのに、何故?匿う理由が分からない」
ホムンクルスは、ジッと俺を見ていた。
対する瞳はガラス玉のように、何も与えず、何にも反応していない。只空虚なそこに足を踏み入れれば、たちまち呑み込まれてしまうだろう。
「何難しいこと考えてんだよ?」
「?」
「?、じゃねぇ。男の考えることなんざぁ、食う、寝る、ヤル。それくらいだっつーの」
何でもなし、と。普通に歩みを進めるが、ホムンクルスの足音が続かない。何だよ、面倒なやつだなぁ。
「あなたは······」
「ん?」
「あなたは、私を用いて性的欲求を解消するために、私を助けた?今も私を匿っている?」
「······んなわけねえだろ」
「今の間は何?」
「んでもねーよ。行くぞ」
「話題を不自然に切り上げている。認められない。速やかに······」
「うっせぇ!」
ついイラッと来て、昼飯用のパンをホムンクルスの口にねじ込んでしまった。
この口煩くて人の話を聞かないやつのことだ。きっと、文句の一つでも言われるんだろう。
自覚もなく身構えるが、ホムンクルスはパンを咀嚼したまま微動だにしない。何だと言うのか?
「何だよ、行くぞ······って、今ので昼飯なくなっちまったじゃねーかよ。仕方ねえ、買い直すか」
本当、湯水のように金がなくなるな?!
誰のせいだ?お前のせいだな!!
「ちょっと来い。ギルドに戻るぞ」
「薬草採集のクエストは受注したはず」
「ちげーよ。金が足りねーから、追加でクエストを受けんの。分かった?」
納得、と言って押し黙るホムンクルスを連れて、俺はギルドまで戻っていった。
流石にさっきの馬鹿騒ぎは終わっているようで、冒険者たちはクエストを真剣な表情で眺めるか、談笑しているかしている。
俺もクエストボードの前に出来た人だかりに混じって、クエストの吟味を始めた。
正直言って、かなり不安だ。
ゴブリンを同時に二体相手取れない俺が、契約によってどれだけ強くなったのか。
スキルがあるから、最悪死ぬということは無いだろう。だが、万が一という事もありうる。
もしほとんど強さが変わっていなかったら······って、何を悩んでるんだ俺?
仮に強さを得られなかったからと言って、それは日常の延長線に過ぎない。
そうしたら、また逃げればいいじゃん
―――本当に?
当たり前だろ?馬鹿かよ。
思考を打ち切って、俺はゴブリン三体の討伐依頼をボードから引き千切った。
「んだよ。さっさとそいつを寄越しやがれ」
こいつ、とうとう隠そうともせずにホムンクルスを欲しがりやがった。んだよ、運だけ強いお気楽野郎が。
「それは無理な相談かなぁーって、シオンはシオンは遠慮がちにつぶやいてみたり?」
「んだてめぇ?しばくぞごら」
「いいえ、めっそうもございません」
心の中でなら、こんなやつ何度だってしばき回すのに。そんで、豚の丸焼きの隣に並べるのに。
何だよ。苦しさ一つ味わったことも無くて、ちやほやされ続けて、それで弱者から物を奪うってか?
ふざけんな。冗談は顔だけにしてくれよ。もうハロウィン終わってんだよ。今5月なんだよ。いつまでそのパンプキンヘッド引っ付けてんだよあぁ?
「なぁ?お前さんも、こんなもやし野郎と一緒なのは嫌だろ?」
「······」
下卑た目を隠そうともせずに、ホムンクルスに問い詰める男。だが、無視されるなどとは思ってもいなかったらしい。
男は額に青筋を浮かべながら、更に一歩ホムンクルスへと詰め寄った。
「なぁ?!お前も!俺と一緒のほうがいいよなぁ?!」
いや、それお前の願望だろ。てか、周囲の視線に気づけよ。馬鹿じゃねぇの?
「······」
しかし、それでもなおホムンクルスは黙秘を敢行し続けた。
何だよお前。ちゃんと人の話聞いてんじゃんかよ。
でもそれ、今やる?!
絶賛俺のSAN値がピンチなんですけどぉ!!
これあれだよ、頭とか殴られたら、俺の偏差値ピンチになんぞ。いや割とまじで。
そんな内心でホムンクルスと男を見ていると、ふいにホムンクルスが口を開いた。
「俺以外の奴とは喋るな。俺だけ見てろ」
「は?」
唐突に喋りだしたホムンクルス。男はその真意を測りかねているようだったが······
「そう、言われた」
その一言で、表情を憤怒に染め上げて···
「ヒューーー!!」
「チックショウ!てめぇ、やりゃあできんじゃねーか!!死ねクソ!!」
「シオンって大胆なんだな!!」
男の怒声を遮るように、ニヤケ顔の冒険者たちが囃し立て始めた。
「おい、お前、大丈夫か?」
急に囃し立て始めた冒険者たちの中から、一人の冒険者が出てくる。
そいつは俺の肩に手を添えて、こう言った。
「お前、そんな趣味だったのか?いや、いいんだぞ?年端もいかない少女に自分の服を着せて連れ歩く性癖とか、多分···あると思うし。···やっぱ三歩くらい離れてくんね?」
「違うって!!それは···」
慌てて弁明を試みるが、既にロリコンコールと、男装コールがギルド内に響き渡っていた。
「いや、だから、さぁ···はぁ」
あー、うん。これは、無理なやつだ。もう収集つかないよこれ。
それは、何故か騒ぎ立てている冒険者たちを見れば明らかだし、その空気にあてられて尻込みしている男の姿が俺のその思いを助長させる。
「おい、よく分からないけど、受付行くぞ」
ホムンクルスの腕を掴んで受付に向かうと、俺の担当の受付嬢は露骨に顔をしかめた。
「あれ、どうしてくれるんですか?」
「それが分からないから無視して来たんだけど」
思えば、どんな形であれこの人と事務的ではない会話をしたのは初めてだ。まぁ、どうでもいいけど。
「今日も薬草採集クエストを受けますか?まだ依頼なら残っていますが」
「それもあるけど、まずこいつの登録をしたい」
受付嬢は僅かに眉をひそめた。
分かっちゃいるよ。
奴隷には住民票がない、人によっては名前もない。そんな奴らを、形だけとはいえ登録するのは迷惑だって。
「シオンさん、それ、分かっていってます?」
「俺にはあんたらの都合は関係ない。俺の要求を受け入れるのがあんたの仕事だろ?」
一応の確認と、逃げの効かない言葉で攻めれば、受付嬢は首を立てに振るほか無かった。
その後は至ってシンプルに話が進んだ。
住民票がない、名前がない。
ナイナイ尽くしのホムンクルスにはこれと言って必要な記入項目がなかったからだ。
魔力だけは解析されたくないから、魔力なしのポーターで通したけど、まぁ、それだけだ。
ようやくギルドを出て、溜まったストレスを絞り出すように大きくため息を吐く。
横では、ホムンクルスがギルドカードを大切そうに抱えていた。
「それ、再発行には金が発生するから。絶対に無くすなよ?」
「ん。分かった」
そう言うとホムンクルスは、大事そうにギルドカードを懐に仕舞い込んだ。
表情に変化がないからいまいち何考えてんのか分からないけど、まぁ、俺としては悪い気はしない。
「疑問がある」
「何だよ?」
「あなたは、何故私を助けたのか?私という存在を正確に把握し、それを背負うリスク計算も出来ているのに、何故?匿う理由が分からない」
ホムンクルスは、ジッと俺を見ていた。
対する瞳はガラス玉のように、何も与えず、何にも反応していない。只空虚なそこに足を踏み入れれば、たちまち呑み込まれてしまうだろう。
「何難しいこと考えてんだよ?」
「?」
「?、じゃねぇ。男の考えることなんざぁ、食う、寝る、ヤル。それくらいだっつーの」
何でもなし、と。普通に歩みを進めるが、ホムンクルスの足音が続かない。何だよ、面倒なやつだなぁ。
「あなたは······」
「ん?」
「あなたは、私を用いて性的欲求を解消するために、私を助けた?今も私を匿っている?」
「······んなわけねえだろ」
「今の間は何?」
「んでもねーよ。行くぞ」
「話題を不自然に切り上げている。認められない。速やかに······」
「うっせぇ!」
ついイラッと来て、昼飯用のパンをホムンクルスの口にねじ込んでしまった。
この口煩くて人の話を聞かないやつのことだ。きっと、文句の一つでも言われるんだろう。
自覚もなく身構えるが、ホムンクルスはパンを咀嚼したまま微動だにしない。何だと言うのか?
「何だよ、行くぞ······って、今ので昼飯なくなっちまったじゃねーかよ。仕方ねえ、買い直すか」
本当、湯水のように金がなくなるな?!
誰のせいだ?お前のせいだな!!
「ちょっと来い。ギルドに戻るぞ」
「薬草採集のクエストは受注したはず」
「ちげーよ。金が足りねーから、追加でクエストを受けんの。分かった?」
納得、と言って押し黙るホムンクルスを連れて、俺はギルドまで戻っていった。
流石にさっきの馬鹿騒ぎは終わっているようで、冒険者たちはクエストを真剣な表情で眺めるか、談笑しているかしている。
俺もクエストボードの前に出来た人だかりに混じって、クエストの吟味を始めた。
正直言って、かなり不安だ。
ゴブリンを同時に二体相手取れない俺が、契約によってどれだけ強くなったのか。
スキルがあるから、最悪死ぬということは無いだろう。だが、万が一という事もありうる。
もしほとんど強さが変わっていなかったら······って、何を悩んでるんだ俺?
仮に強さを得られなかったからと言って、それは日常の延長線に過ぎない。
そうしたら、また逃げればいいじゃん
―――本当に?
当たり前だろ?馬鹿かよ。
思考を打ち切って、俺はゴブリン三体の討伐依頼をボードから引き千切った。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる