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第6章 騎士団編
(41)厄介な男たち
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「それで君は、いつ僕を愛人にしてくれるんだい?」
あれから度々呼び出されては、こんな会話を交わす。ナイジェルの予言通り、王太子殿下ことオスカーはすっかり俺に執着するようになった。何故なのか。
「何度もお断りしているはずですが」
「ふふっ。釣れないなぁ」
呼び出されるのは、いつもの書斎。水曜日の午後はいつもこうして、ソファーセットの方でお茶に付き合うこととなっている。彼は常に分刻みのスケジュールで、執務や来客に追われているはずなのだが、一体この余裕は何なのだろう。
こうして供される茶や茶菓子にも、しれっと薬物が混入していたり、家具や部屋にも術式が仕込まれていたりする。お陰で魔眼を休める暇がない。キュアーを使って、解毒、解呪などを念入りに行う。彼は「解呪まで使えるんだね、うんうん」などと呟いている。俺の一挙手一投足から、審判のスキルで情報を収集しようとする。全てが奴の思うままだと思うと腹立たしい。
「嫌だなぁ。僕は君の奴隷だよ?」
父たる魔王を除き、彼に敗北を与えた者はいない。同期のメレディスは、彼に唯一拮抗し得る存在だったのだが、とある事情で、二人はライバル関係であることも、友情を結ぶこともできなかった。それがオスカーに強烈な執着を生んだらしい。そしてその息子に敗れ、メレディスへの長年の執着から解放され、そしてその執着が丸々息子に向かったという。厄介な男だ。
とはいえ、あの時彼が俺の身体を求めなければ、勝ち目はなかった。
名前 オスカー
種族 堕天使
称号 王太子・オヴェット伯爵
レベル 324
HP 9,720
MP 9,720
POW 972
INT 972
AGI 648
DEX 648
属性 闇・光
スキル
審判 LvMax
世界 LvMax
剣術 LvMax
ヒール LvMax
キュアー lvMax
ホーリーレイ Lv9
E 闇の法衣
E ライトブリンガー
スキルポイント 残り 40
状態 魅了固定・隷属紋定着
この国の住人は、ほとんどが闇属性を持っている。だから光属性を持っているだけで天敵となり得る。しかも自ら闇属性を併せ持っているため、相手からの攻撃は通常相性。つまり自分は相手に200%の特効ダメージを与えるのに、相手からは100%しかダメージを受けない。
更に闇属性のエンチャントを施した闇の法衣で、闇属性スキルは50%カット。その上剣術スキルはMax、腰に佩くのは光の聖剣ライトブリンガー。そして闇属性の敵単体に最大の火力を誇る光属性スキル、ホーリーレイ。挙句、天使族の固有スキル、レベル差を貫通して相手の情報を見抜く審判と、絶対防御の世界。おまけに回復スキルまで持っている。コイツだけはガチのマジだ。ラスボスでもこんな厄介な奴はいないだろう。
「僕はね…君の味が忘れられないんだ…」
甘い声色で愛を囁きながら、俺の頬を指でなぞる。ソファーセットには十分な余裕があるのに、何故か隣に座っている。目はうっとりと潤み、俺にしか見えない隷属紋が浮かんでいる。隷属紋自体には恋慕に影響しないということは、ナイジェルで実証済みだが、ならば余計に恐ろしい。
「ああ、あんまり焦らすと、僕、何するか分からないよ?」
反応するな。これはいつもの引っ掛け問題だ。
「そうだね。宝物庫には、真祖を滅ぼしたという聖剣テスタメントがあるんだけど…」
「!!」
一瞬で身体中の血液が沸騰する。周辺諸国を巻き込んだ情勢不安を鑑みて手を出さないでおいたが、コイツだけは生かしておいてはならない。
「即死…!」
俺は呪詛スキルで、彼の心臓の機能を右手に握った。これを握り潰せば、誰にでも等しく死が訪れる。呪詛は成功率に難があるが、隷属下にある者には無条件で通る。
「ははっ…そう、それそれ。その目が見たかった。ああ…これが死の味…」
オスカーは今にも達しそうな勢いで、はぁはぁしている。変態か。もうやだこの男!
「ところで、今日君を呼んだのは他でもない。紹介したい男がいるんだ」
そう言って、彼は部屋の隅に控えていた執事に合図を出す。そこに入室してきたのは、パーシヴァル・プレイステッドだった。
「従兄上、俺に用とは…」
言いかけて、俺が視界に入った途端、彼の瞳には激しい憎悪が宿った。
「見ていたよ。君たち、なかなか良い死合いをしていたじゃないか」
オスカーは愉快そうに笑う。おいおい、コイツを王都に呼んだのは、お前だったのかよ…。
「…何の冗談だ、従兄上」
ソファーから立ち上がり、跪く俺越しに、剣呑なやりとりが交わされる。
「ふふっ。彼はメイナード・マガリッジ。あの真祖の直系の息子だよ」
「何だと!この弱っちい淫魔が!」
「弱っちいかどうかは、君がよく知ってるんじゃないか?パーシー」
「…!」
無駄に俺にヘイトを集めるのをやめろ。
「考えてもみろ。こんな貧弱な角しか持たない淫魔が、お前の剣を受け切れるわけがないだろう」
「それはそうだが…いやしかし、ノースロップの」
「彼も若いのに良く出来た男だが、あそこまでの能力はなかったはずだ。恐らく…」
二人の視線が俺に注がれているのを感じる。それにしても、審判スキルの厄介なことだ。そんなとこまで察してんじゃねぇよ。
「お前ぇが噛んでんのか…」
彼はカーペットの上をつかつかと歩み寄り、俺の髪を掴んで引き上げた。
「散々、俺をコケにしやがって。クソが!」
そのまま俺の胸に向かって、蹴りを放つ。
「ごっ…」
ヤバい。折れた肋骨が変なとこに刺さった。動脈…!
「メイナード!!」
驚いたことに、血反吐を吐いて吹っ飛んだ俺に、オスカーが血相を変えて俺に駆け寄り、すぐさま完全回復を掛けた。ぼやけた視界に、俺を抱き起こして取り乱すオスカーと、彼の黒い羽、そして水晶のような結界が映る。一応傷は癒えたようだが、内側で大量出血を起こしたせいか、意識が少し危うい。
駄目だな。俺には死ぬまでメレディスを満たし、最後は彼を連れて旅立つ使命がある。こんなところで即死するわけには行かない。次は身体強化か格闘スキルでも取らないと…。
「パーシヴァル。お前は少し思慮の足りない男だと思っていたが、ここまでとはね。失望したよ」
「従兄上!」
どこか遠くで、彼らのやりとりが聞こえる。
「排除」
オスカーが指を弾く動作をすると、ドアが独りでに開き、彼はドアに向かって吹き飛ばされた。そしてドアは固く閉じられ、静寂が訪れた。
次に意識が目覚めた時、俺はあの書斎の隣のベッドの上にいた。長い指が俺の髪を愛おしそうに撫で、温かい何かに護られている。
「目が覚めたかい?」
初めて聞いた、穏やかな声。俺はオスカーに膝枕をされていた。膝枕というか、大きな羽に包まれ、まるで雛鳥のようだ。
「済まなかった。君をこんな目に遭わせるつもりはなかったんだけど…」
頬に優しく手が触れる。
「…俺が死ねば、隷属が解けたのに」
「ふふ。僕はね、愛する男の奴隷でいたいんだよ」
毒気のない、慈愛に満ちた微笑み。冗談にしては悪趣味だ。
「さあ、もう少し休んで行くといい。次に目覚めたら、ナイジェルの元に送らせよう」
彼は俺の手を取り、指先に口付けてから、するりとベッドを抜け出して、そのまま部屋を出て行った。
「トリとイヌの匂いがする」
ナイジェルはおこだ。二人きりの時、彼は子供のようにむくれる。プンスコしていて可愛い。
「なあナイジェル。格闘術か身体強化を習いたいんだけど、どこに行けばいいかな」
「お前、一体何を目指しているんだ…」
犬に蹴られて死にそうになりました、と言ったら激怒されそうなので、「まあ、ちょっとね」とお茶を濁しておく。
「俺、ヨワヨワだからさ。お前たちの足、引っ張りたくないし」
「…」
剣術スキルを取ったその足でパーシヴァルを相手取った俺を見ているナイジェルは、物言いたげに俺を睨むが、俺は本気だ。レベルこそ上がったものの、今のままでは誰も守れない。ステータスで劣るなら、更にレベルを上げてスキルを増やすだけだ。そしてそのためには…
「というわけで、ヤらせて欲しいんだけど、いいかな」
「どういうわけだ!」
「あーあ、トリとイヌの匂いが付いちゃったなぁ。俺、ナイジェルの匂いが欲しいなぁ?」
「あ、ちょっ、おまっ」
今日は水曜日。明日も仕事だけど、いっぱい絞り取らせてもらおう。いただきます。
あれから度々呼び出されては、こんな会話を交わす。ナイジェルの予言通り、王太子殿下ことオスカーはすっかり俺に執着するようになった。何故なのか。
「何度もお断りしているはずですが」
「ふふっ。釣れないなぁ」
呼び出されるのは、いつもの書斎。水曜日の午後はいつもこうして、ソファーセットの方でお茶に付き合うこととなっている。彼は常に分刻みのスケジュールで、執務や来客に追われているはずなのだが、一体この余裕は何なのだろう。
こうして供される茶や茶菓子にも、しれっと薬物が混入していたり、家具や部屋にも術式が仕込まれていたりする。お陰で魔眼を休める暇がない。キュアーを使って、解毒、解呪などを念入りに行う。彼は「解呪まで使えるんだね、うんうん」などと呟いている。俺の一挙手一投足から、審判のスキルで情報を収集しようとする。全てが奴の思うままだと思うと腹立たしい。
「嫌だなぁ。僕は君の奴隷だよ?」
父たる魔王を除き、彼に敗北を与えた者はいない。同期のメレディスは、彼に唯一拮抗し得る存在だったのだが、とある事情で、二人はライバル関係であることも、友情を結ぶこともできなかった。それがオスカーに強烈な執着を生んだらしい。そしてその息子に敗れ、メレディスへの長年の執着から解放され、そしてその執着が丸々息子に向かったという。厄介な男だ。
とはいえ、あの時彼が俺の身体を求めなければ、勝ち目はなかった。
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審判 LvMax
世界 LvMax
剣術 LvMax
ヒール LvMax
キュアー lvMax
ホーリーレイ Lv9
E 闇の法衣
E ライトブリンガー
スキルポイント 残り 40
状態 魅了固定・隷属紋定着
この国の住人は、ほとんどが闇属性を持っている。だから光属性を持っているだけで天敵となり得る。しかも自ら闇属性を併せ持っているため、相手からの攻撃は通常相性。つまり自分は相手に200%の特効ダメージを与えるのに、相手からは100%しかダメージを受けない。
更に闇属性のエンチャントを施した闇の法衣で、闇属性スキルは50%カット。その上剣術スキルはMax、腰に佩くのは光の聖剣ライトブリンガー。そして闇属性の敵単体に最大の火力を誇る光属性スキル、ホーリーレイ。挙句、天使族の固有スキル、レベル差を貫通して相手の情報を見抜く審判と、絶対防御の世界。おまけに回復スキルまで持っている。コイツだけはガチのマジだ。ラスボスでもこんな厄介な奴はいないだろう。
「僕はね…君の味が忘れられないんだ…」
甘い声色で愛を囁きながら、俺の頬を指でなぞる。ソファーセットには十分な余裕があるのに、何故か隣に座っている。目はうっとりと潤み、俺にしか見えない隷属紋が浮かんでいる。隷属紋自体には恋慕に影響しないということは、ナイジェルで実証済みだが、ならば余計に恐ろしい。
「ああ、あんまり焦らすと、僕、何するか分からないよ?」
反応するな。これはいつもの引っ掛け問題だ。
「そうだね。宝物庫には、真祖を滅ぼしたという聖剣テスタメントがあるんだけど…」
「!!」
一瞬で身体中の血液が沸騰する。周辺諸国を巻き込んだ情勢不安を鑑みて手を出さないでおいたが、コイツだけは生かしておいてはならない。
「即死…!」
俺は呪詛スキルで、彼の心臓の機能を右手に握った。これを握り潰せば、誰にでも等しく死が訪れる。呪詛は成功率に難があるが、隷属下にある者には無条件で通る。
「ははっ…そう、それそれ。その目が見たかった。ああ…これが死の味…」
オスカーは今にも達しそうな勢いで、はぁはぁしている。変態か。もうやだこの男!
「ところで、今日君を呼んだのは他でもない。紹介したい男がいるんだ」
そう言って、彼は部屋の隅に控えていた執事に合図を出す。そこに入室してきたのは、パーシヴァル・プレイステッドだった。
「従兄上、俺に用とは…」
言いかけて、俺が視界に入った途端、彼の瞳には激しい憎悪が宿った。
「見ていたよ。君たち、なかなか良い死合いをしていたじゃないか」
オスカーは愉快そうに笑う。おいおい、コイツを王都に呼んだのは、お前だったのかよ…。
「…何の冗談だ、従兄上」
ソファーから立ち上がり、跪く俺越しに、剣呑なやりとりが交わされる。
「ふふっ。彼はメイナード・マガリッジ。あの真祖の直系の息子だよ」
「何だと!この弱っちい淫魔が!」
「弱っちいかどうかは、君がよく知ってるんじゃないか?パーシー」
「…!」
無駄に俺にヘイトを集めるのをやめろ。
「考えてもみろ。こんな貧弱な角しか持たない淫魔が、お前の剣を受け切れるわけがないだろう」
「それはそうだが…いやしかし、ノースロップの」
「彼も若いのに良く出来た男だが、あそこまでの能力はなかったはずだ。恐らく…」
二人の視線が俺に注がれているのを感じる。それにしても、審判スキルの厄介なことだ。そんなとこまで察してんじゃねぇよ。
「お前ぇが噛んでんのか…」
彼はカーペットの上をつかつかと歩み寄り、俺の髪を掴んで引き上げた。
「散々、俺をコケにしやがって。クソが!」
そのまま俺の胸に向かって、蹴りを放つ。
「ごっ…」
ヤバい。折れた肋骨が変なとこに刺さった。動脈…!
「メイナード!!」
驚いたことに、血反吐を吐いて吹っ飛んだ俺に、オスカーが血相を変えて俺に駆け寄り、すぐさま完全回復を掛けた。ぼやけた視界に、俺を抱き起こして取り乱すオスカーと、彼の黒い羽、そして水晶のような結界が映る。一応傷は癒えたようだが、内側で大量出血を起こしたせいか、意識が少し危うい。
駄目だな。俺には死ぬまでメレディスを満たし、最後は彼を連れて旅立つ使命がある。こんなところで即死するわけには行かない。次は身体強化か格闘スキルでも取らないと…。
「パーシヴァル。お前は少し思慮の足りない男だと思っていたが、ここまでとはね。失望したよ」
「従兄上!」
どこか遠くで、彼らのやりとりが聞こえる。
「排除」
オスカーが指を弾く動作をすると、ドアが独りでに開き、彼はドアに向かって吹き飛ばされた。そしてドアは固く閉じられ、静寂が訪れた。
次に意識が目覚めた時、俺はあの書斎の隣のベッドの上にいた。長い指が俺の髪を愛おしそうに撫で、温かい何かに護られている。
「目が覚めたかい?」
初めて聞いた、穏やかな声。俺はオスカーに膝枕をされていた。膝枕というか、大きな羽に包まれ、まるで雛鳥のようだ。
「済まなかった。君をこんな目に遭わせるつもりはなかったんだけど…」
頬に優しく手が触れる。
「…俺が死ねば、隷属が解けたのに」
「ふふ。僕はね、愛する男の奴隷でいたいんだよ」
毒気のない、慈愛に満ちた微笑み。冗談にしては悪趣味だ。
「さあ、もう少し休んで行くといい。次に目覚めたら、ナイジェルの元に送らせよう」
彼は俺の手を取り、指先に口付けてから、するりとベッドを抜け出して、そのまま部屋を出て行った。
「トリとイヌの匂いがする」
ナイジェルはおこだ。二人きりの時、彼は子供のようにむくれる。プンスコしていて可愛い。
「なあナイジェル。格闘術か身体強化を習いたいんだけど、どこに行けばいいかな」
「お前、一体何を目指しているんだ…」
犬に蹴られて死にそうになりました、と言ったら激怒されそうなので、「まあ、ちょっとね」とお茶を濁しておく。
「俺、ヨワヨワだからさ。お前たちの足、引っ張りたくないし」
「…」
剣術スキルを取ったその足でパーシヴァルを相手取った俺を見ているナイジェルは、物言いたげに俺を睨むが、俺は本気だ。レベルこそ上がったものの、今のままでは誰も守れない。ステータスで劣るなら、更にレベルを上げてスキルを増やすだけだ。そしてそのためには…
「というわけで、ヤらせて欲しいんだけど、いいかな」
「どういうわけだ!」
「あーあ、トリとイヌの匂いが付いちゃったなぁ。俺、ナイジェルの匂いが欲しいなぁ?」
「あ、ちょっ、おまっ」
今日は水曜日。明日も仕事だけど、いっぱい絞り取らせてもらおう。いただきます。
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