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第5章 王宮編
(36)※ お相手しよう
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「さあ…改めて、お相手しましょうか。殿下」
わざとそろりと、時間をかけて服を剥いでいく。外側からは想像もつかない、思ったよりも強靭で締まった身体。いいな。
「君…僕にこんなことして、只では…」
「嫌だなぁ殿下。俺を愛人にしたいんでしょう?」
我ながら、こんな笑い方も出来るんだっていうくらい、邪悪な笑み。喉で嗤うって、物語の中だけかと思ってたけど、意外と爽快だな。
露になった胸元に、爪を滑らせる。薄く紅い線が入り、うっすらと血が滲んでくる。俺、こういう趣味無いんだけど、なんかコイツにはこれくらいしないと気が済まない。
「さあ、殿下。しゃぶりたい?それとも下の口で咥え込みたい?」
彼は屈辱にまみれ、ものすごい表情で睨みつけてくる。ははっ。楽しい。お返事がないのでお任せコースで。喰い千切られてはたまらないので、早速本番と行こう。
性別を超えた美貌を湛えるこの男は、幾多の男を手玉に取り、騙して搾取して成り上がった魔性の女のような妖しい色香を醸しつつ、同時に戦士として、相手を容易に屈服させるだけの力強さも併せ持つ。そのくせ、こっちは処女だ。まだ男を知らない固い蕾を、俺は強引にこじ開ける。
「くっ…」
呪縛で一切の動きのままならない体で、それでも彼は俺への反撃を諦めていない。恥辱に怒りを滾らせながら、次の一手を計算している目だ。同時に、一見貧弱な角しか持たない脆弱な淫魔が、自分を拘束して良いように甚振ろうとしていることに、底知れない恐怖を感じている。彼に偽装が通るということは、俺が彼を超える能力を持っていることを示す。あの尊大で余裕綽々な男が、恐れに視線を揺らしている。たまらない愉悦感。
準備もそこそこに、早速あれをブチ込む。容赦はしない。ナイジェルに平気で刃を突きつける男に掛ける情けなどない。なあに、痛いのは初めだけ。何ならコイツ、治癒持ってるしな。
「ぐっ…あ、ああああ!!」
苦痛に顔を歪め、たまらず悲鳴を上げる。その瞬間、わずかに起こした背中から、見事な漆黒の羽がざあっと広がった。そして俺の眼前に、クリスタルのような透明のシールドが展開する。世界の、究極の絶対防御だ。だがしかし、もう身体が繋がってしまった俺には、何の意味もない。俺がシールドを指で弾くと、クリスタルは粉々に砕け、音もなく消え去った。
「…そんな…!」
今度こそ彼は、恐怖と絶望で震え始めた。羽が彼を護るように身体を包もうとするが、魔眼に圧を込めると、それも力無くベッドの上に倒れ伏す。俺の気が緩む一瞬を狙って全力で抵抗して、俺を拒絶しようとした冷静さは賞賛に値する。あれが攻撃スキルのホーリーレイなら、かなり危険だった。
さあ、今度こそ打つ手を無くした彼に、俺からたっぷりご褒美をあげよう。内側から滲み出る黒い感情に任せ、彼の中をグリッ、グリッと強引に進み、そのまま激しく腰を使う。
「あ…が…があああっ…!!」
実質この王宮の頂点を極めた男が、俺の下で激痛に叫んでいる。何という快感、何という征服感。ほら、お前もこうして俺を踏み躙る気だったんだろう。コイツは俺に、ナイジェルよりも良くしてやると言ったが。
「ふふっ。どうだ。良いか?」
とはいえ、お楽しみはこれからだ。この男を痛めつけるのが目的じゃない。この羽を折り、徹底的に調教する。二度とナイジェルや俺に、手を出さないように。そら、来た来た。
「しっかり飲めよ?」
「ヒッ…あ、あ”あ”あ”あ”!!」
俺に汚液を注がれて、呪縛下に関わらず、びくびくと身体を痙攣させる。彼は俺にあの本を示唆してきたくらいだ、淫魔の精と魅了の力くらい知っているだろう。自分より遥かに強い魔力を持つ淫魔の精を注がれて、魅了に染められるのは、どんな気持ちだ?そして…
「は、はっ、はっ、はああっ…」
内側から身体を蝕む媚薬の味。美味いだろう。さあ、これから逆らう気も起こらなくなるまで、じゃぶじゃぶ食らわせてやる。
ノンストップで腰を使い、二度、三度と放っていると、さすがのオスカーも良い声で鳴き出した。
「くっ…あ…あっ…ぐうっ…」
快感に流されまいと必死に歯を食いしばるが、中はぐずぐずに蕩けて、腹の上には彼の吐いた精がたらりと流れ出している。目には隷属紋が明滅して、肚の上にもうっすらと浮かび出した。
「ほら、素直になれ。気持ち良いんだろ?」
「ぐ…死に損ないの、倅如きが…!」
まだ減らず口を叩く気力があるのは、天晴れだ。だが、ならば尚更コイツを許すわけには行かない。過去に何があったかは知らないが、オスカーは言葉の端々に、父への執着を見せる。政治的なバランス上、マガリッジ家や不死種との対立は避けたいだろうが、メレディス個人にならどんな危害を加えるか、分かったものではない。彼にだけは、絶対に手出しはさせない。
「御託はそこまでだ。そら、次行くぞ?」
「あ”っ!あ”っ!あ”あ”あ”…」
びくっ、びくっと跳ねながら、全身で俺の精を歓んで受け取り、沈黙した。だらしなく開いた瞳と、吐いた精で濡れた肚には、三つの隷属紋が浮かんでいた。
わざとそろりと、時間をかけて服を剥いでいく。外側からは想像もつかない、思ったよりも強靭で締まった身体。いいな。
「君…僕にこんなことして、只では…」
「嫌だなぁ殿下。俺を愛人にしたいんでしょう?」
我ながら、こんな笑い方も出来るんだっていうくらい、邪悪な笑み。喉で嗤うって、物語の中だけかと思ってたけど、意外と爽快だな。
露になった胸元に、爪を滑らせる。薄く紅い線が入り、うっすらと血が滲んでくる。俺、こういう趣味無いんだけど、なんかコイツにはこれくらいしないと気が済まない。
「さあ、殿下。しゃぶりたい?それとも下の口で咥え込みたい?」
彼は屈辱にまみれ、ものすごい表情で睨みつけてくる。ははっ。楽しい。お返事がないのでお任せコースで。喰い千切られてはたまらないので、早速本番と行こう。
性別を超えた美貌を湛えるこの男は、幾多の男を手玉に取り、騙して搾取して成り上がった魔性の女のような妖しい色香を醸しつつ、同時に戦士として、相手を容易に屈服させるだけの力強さも併せ持つ。そのくせ、こっちは処女だ。まだ男を知らない固い蕾を、俺は強引にこじ開ける。
「くっ…」
呪縛で一切の動きのままならない体で、それでも彼は俺への反撃を諦めていない。恥辱に怒りを滾らせながら、次の一手を計算している目だ。同時に、一見貧弱な角しか持たない脆弱な淫魔が、自分を拘束して良いように甚振ろうとしていることに、底知れない恐怖を感じている。彼に偽装が通るということは、俺が彼を超える能力を持っていることを示す。あの尊大で余裕綽々な男が、恐れに視線を揺らしている。たまらない愉悦感。
準備もそこそこに、早速あれをブチ込む。容赦はしない。ナイジェルに平気で刃を突きつける男に掛ける情けなどない。なあに、痛いのは初めだけ。何ならコイツ、治癒持ってるしな。
「ぐっ…あ、ああああ!!」
苦痛に顔を歪め、たまらず悲鳴を上げる。その瞬間、わずかに起こした背中から、見事な漆黒の羽がざあっと広がった。そして俺の眼前に、クリスタルのような透明のシールドが展開する。世界の、究極の絶対防御だ。だがしかし、もう身体が繋がってしまった俺には、何の意味もない。俺がシールドを指で弾くと、クリスタルは粉々に砕け、音もなく消え去った。
「…そんな…!」
今度こそ彼は、恐怖と絶望で震え始めた。羽が彼を護るように身体を包もうとするが、魔眼に圧を込めると、それも力無くベッドの上に倒れ伏す。俺の気が緩む一瞬を狙って全力で抵抗して、俺を拒絶しようとした冷静さは賞賛に値する。あれが攻撃スキルのホーリーレイなら、かなり危険だった。
さあ、今度こそ打つ手を無くした彼に、俺からたっぷりご褒美をあげよう。内側から滲み出る黒い感情に任せ、彼の中をグリッ、グリッと強引に進み、そのまま激しく腰を使う。
「あ…が…があああっ…!!」
実質この王宮の頂点を極めた男が、俺の下で激痛に叫んでいる。何という快感、何という征服感。ほら、お前もこうして俺を踏み躙る気だったんだろう。コイツは俺に、ナイジェルよりも良くしてやると言ったが。
「ふふっ。どうだ。良いか?」
とはいえ、お楽しみはこれからだ。この男を痛めつけるのが目的じゃない。この羽を折り、徹底的に調教する。二度とナイジェルや俺に、手を出さないように。そら、来た来た。
「しっかり飲めよ?」
「ヒッ…あ、あ”あ”あ”あ”!!」
俺に汚液を注がれて、呪縛下に関わらず、びくびくと身体を痙攣させる。彼は俺にあの本を示唆してきたくらいだ、淫魔の精と魅了の力くらい知っているだろう。自分より遥かに強い魔力を持つ淫魔の精を注がれて、魅了に染められるのは、どんな気持ちだ?そして…
「は、はっ、はっ、はああっ…」
内側から身体を蝕む媚薬の味。美味いだろう。さあ、これから逆らう気も起こらなくなるまで、じゃぶじゃぶ食らわせてやる。
ノンストップで腰を使い、二度、三度と放っていると、さすがのオスカーも良い声で鳴き出した。
「くっ…あ…あっ…ぐうっ…」
快感に流されまいと必死に歯を食いしばるが、中はぐずぐずに蕩けて、腹の上には彼の吐いた精がたらりと流れ出している。目には隷属紋が明滅して、肚の上にもうっすらと浮かび出した。
「ほら、素直になれ。気持ち良いんだろ?」
「ぐ…死に損ないの、倅如きが…!」
まだ減らず口を叩く気力があるのは、天晴れだ。だが、ならば尚更コイツを許すわけには行かない。過去に何があったかは知らないが、オスカーは言葉の端々に、父への執着を見せる。政治的なバランス上、マガリッジ家や不死種との対立は避けたいだろうが、メレディス個人にならどんな危害を加えるか、分かったものではない。彼にだけは、絶対に手出しはさせない。
「御託はそこまでだ。そら、次行くぞ?」
「あ”っ!あ”っ!あ”あ”あ”…」
びくっ、びくっと跳ねながら、全身で俺の精を歓んで受け取り、沈黙した。だらしなく開いた瞳と、吐いた精で濡れた肚には、三つの隷属紋が浮かんでいた。
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