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第1章 引きこもり編
(6)父上との面会
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昨日に引き続き、今日も図書室に引きこもる。引きこもる部屋が自室から図書室に変わっただけという気がしなくもないが、俺が呼ばなければ誰も寄りつかない自室と違い、図書室はいつ誰が訪ねて来るか分からない。
図書室での新鮮な体験が良かったのだろうか、それとも転移スキルを使って、ほとんどの時間をこっそりと自分自身で愛し合っていたからか。俺のレベルは順調に上がっていた。
名前 メイナード
種族 淫魔
称号 マガリッジ伯爵家長子
レベル 248
HP 2,480
MP 12,400
POW 248
INT 1,240
AGI 248
DEX 744
属性 闇・水
スキル
魔眼 Lv8
呪詛 Lv4
暗黒の雷 Lv3
ヒール Lv3
キュアー Lv3
ウォーターボール Lv3
転移 LvMax
偽装 Lv———
E 部屋着
スキルポイント 残り 30
昨日取得したスキルで一番有用だったのは、偽装スキルだ。これで自分の身に纏う魔力を抑え、魔力の象徴たる角の形を改竄できる。整ってしまった外見だけはどうにもならないが、それは衣服などで多少印象操作できるだろう。これまで何故このスキルが取れなかったかというと、これは自分よりもレベルの高い者からは簡単に看破されてしまうからだ。つまり、弱い者が取得しても意味がない。
俺は早速三対に増えた角を一対に、長さは十センチほどに偽装した。自分のレベルと角の相関関係を見る限り、角は大体レベル百ごとに一対、長さは最長二十センチのようだ。これで俺は、自分のレベルを五十ほどに見せていることになる。学園在学中なら十センチの角は立派だが、卒業後は軍役に就いたり魔導職に就いたりして、既に十センチ級の者は少なくない。外見も相当変わってしまったことだし、あまりに短か過ぎるのも不自然だ。これくらいが妥当だろう。
マーサとミアには、昨日までの原因不明の身体の異常は収まり、急激な成長はしたものの、角もこの形に落ち着いたと説明した。昨日、突然立派な角が二対も生えてきたことに二人は大層驚いていたが、今日一対に戻ったことに安堵しているようだ。二人とも自分のことのように喜んでくれた。いずれにせよ、二日後の父との面談は免れないようだが、俺とて追い出されるその日まで大人しく引き籠もり続けるわけにはいかない。さっさと独り立ちする準備をして、この家からは出て行かねば。元はこの辺りはヴァンパイアの領地。魔族の中でも下位種と蔑まれる淫魔よりも、父と同じくヴァンパイアである弟が継いだ方が、この家としても領民としても都合がいいだろう。
INTが上がったせいか、魔眼スキルが一つ上がったせいか、図書室にある本のうち、自分にとって有益な情報を持つ本がどれだか一目で分かるようになった。まるで本にも魔力があるように、俺を呼んでいる本は特別な光を纏っているように見える。父の帰領までの二日間は、自分とゆっくり愛し合いながら、それらの本を読むことに充てた。図書室には膨大な本があったが、ほとんどは領地経営の資料などが占めており、俺が必要とする知識を持った本はそう多くなかった。目ぼしい本は、この二日で大体網羅してしまった。そして俺のステータスは、このようになった。
名前 メイナード
種族 淫魔
称号 マガリッジ伯爵家長子
レベル 302
HP 3,020
MP 15,100
POW 302
INT 1,510
AGI 302
DEX 906
属性 闇・水
スキル
魔眼 LvMax
呪詛 Lv5
暗黒の雷 Lv5
ヒール Lv5
キュアー Lv5
ウォーターボール Lv4
転移 LvMax
偽装 Lv———
E 魔力糸のシャツ
E 魔力糸のパンツ
スキルポイント 残り 20
さすがにレベルは上がりにくくなってきた。そして角は四対目に突入した。まだレベル二相当ではパッと見分からないけど、三対目の後ろに、出来物のような突起を感じる。このまま角の数は際限なく増えていくのだろうかという懸念もあるが、歴代魔王の肖像画などを見ると、立派な巻き角が側頭部に聳えている。途中から形が変わるのかもしれない。
特筆すべき点といえば、魔眼が最大レベルに達し、常時展開する受動的スキルと化した。一々物を鑑定しようとしなくとも、簡単な情報ならその上にウィンドウがポップして見える。図書室で読むべき本が分かったのも、このパッシブ化の前兆だったと思われる。これは意識的に、どのレベルまで表示するかを選択することができる。全開にすると、視覚がウィンドウで埋め尽くされて何も見えない。俺は対象を人物だけに絞った。
朝、マーサとミアがやってきて、久々に父を迎える俺の身支度を整えた。いつもは和気藹々と俺の着替えを手伝うというのに、先日からちょくちょく顔を赤らめて、言葉に詰まることがある。彼女らのウィンドウを見ると「魅了・微」と出ていた。そうか、魔眼には淫夢と魅了も含まれていた。これはオフにしておかなければならないだろう。
とはいえ、俺の美貌には際限なく磨きが掛かる。初めてレベルが上がった日には、変わり果てた自分の美しさに目を見張ったものだが、今は毎朝鏡を見るのが楽しみで仕方ない。艶やかな髪の一本一本から、瑞々しい肌の隅々、濡れた紫水晶の瞳、スッと通った鼻筋、儚げな唇。均整の取れた黄金比の肉体。男にも女にも愛されるために生まれて来た、淫魔という美の化身。そんな俺の外見に魅了されてしまうことがあれば、それは致し方ない。
そして、外見だけではない。外見に見合わない逞しいそれは、どんな相手も快楽で溶かし、そして柔軟に愛を受け止めるそこは、いやらしく吸い付いて、侵入者をどこまでも歓ばせる。何度愛し合っても飽きることがない。この俺から滲み出る色香のようなものは、どうしても隠しようがない。ああ、夢の中の俺に教えてやりたい。自分の中に眠る究極の美しさ、そして性の歓び、無限の可能性を。
マーサが仕立て屋に超特急で作らせた礼服のうち、略式のものを一式着込み、父の到着を待つ。彼が戻ったのは昼下がり。遅れて昼食を摂ったのち、執務などの簡単な報告を受け、マーサからの面会のアポに許可が降り、俺が執務室に呼ばれたのは、夕刻近かった。
「父上、お久しぶりです」
俺を呼び入れておいて、机の上の書類から顔も上げず、返事もない。彼の俺に対する失望は、もうずっと前からだ。しばらくそのまま待っていると、書き物に一段落ついたようだ。
「マーサから火急の用だと聞いたが、何用か」
彼は呟き、煩わしそうに視線を寄越した。そして俺を見るなり、目を見開いた。
「ミュリエル…!」
そして、呆然とした表情のままふらりと立ち上がると、俺の元にやってきて、吸い寄せられるように、首元に口付けようとした。
「父上」
俺の一言で、彼はハッと我に返った。
母ミュリエルは、俺が物心つかないうちに他界した。周囲には病死と聞いている。
ヴァンパイアは不老不死を誇るが、常に他者からの精の供給がないと生きて行けない、呪われた種族でもある。分別のない下級の者は、人間界に降り立っては人間族の血を吸い、やがて正体が露呈しては滅ぼされる。一方、真祖と呼ばれるに近しい存在は、生命力の豊富な魔族をパートナーに据え、彼らから精気を分け与えられ、生き延びる。当然、魔道具で地脈から生命力を集めたり、自ら魔物討伐に出て精気を吸収したり、あらゆる手を尽くすのだが、それでは全然足りない。彼らはいつも、渇き飢えている。
父メレディスにとって、母ミュリエルはまさに女神だった。彼の母に対する溺愛ぶりは、それは大変なものだったそうだ。今の俺なら分かる。人間界でたっぷりと精を蓄えて強く美しく成長した淫魔は、精気を渇望するヴァンパイアにとって、これ以上ないパートナーとなるだろう。今でも彼女に恋い焦がれ、そっくりの容姿に成長した俺の首筋にかぶりつき、思わず血を欲してしまうほどに。
正直俺は、マーサに勧められて父と面会したものの、特に彼に告げることなど何もなかった。だがこの時、はっきり分かった。俺はもう、ここにいてはいけない。
「父上。私は明日、家を出ます」
図書室での新鮮な体験が良かったのだろうか、それとも転移スキルを使って、ほとんどの時間をこっそりと自分自身で愛し合っていたからか。俺のレベルは順調に上がっていた。
名前 メイナード
種族 淫魔
称号 マガリッジ伯爵家長子
レベル 248
HP 2,480
MP 12,400
POW 248
INT 1,240
AGI 248
DEX 744
属性 闇・水
スキル
魔眼 Lv8
呪詛 Lv4
暗黒の雷 Lv3
ヒール Lv3
キュアー Lv3
ウォーターボール Lv3
転移 LvMax
偽装 Lv———
E 部屋着
スキルポイント 残り 30
昨日取得したスキルで一番有用だったのは、偽装スキルだ。これで自分の身に纏う魔力を抑え、魔力の象徴たる角の形を改竄できる。整ってしまった外見だけはどうにもならないが、それは衣服などで多少印象操作できるだろう。これまで何故このスキルが取れなかったかというと、これは自分よりもレベルの高い者からは簡単に看破されてしまうからだ。つまり、弱い者が取得しても意味がない。
俺は早速三対に増えた角を一対に、長さは十センチほどに偽装した。自分のレベルと角の相関関係を見る限り、角は大体レベル百ごとに一対、長さは最長二十センチのようだ。これで俺は、自分のレベルを五十ほどに見せていることになる。学園在学中なら十センチの角は立派だが、卒業後は軍役に就いたり魔導職に就いたりして、既に十センチ級の者は少なくない。外見も相当変わってしまったことだし、あまりに短か過ぎるのも不自然だ。これくらいが妥当だろう。
マーサとミアには、昨日までの原因不明の身体の異常は収まり、急激な成長はしたものの、角もこの形に落ち着いたと説明した。昨日、突然立派な角が二対も生えてきたことに二人は大層驚いていたが、今日一対に戻ったことに安堵しているようだ。二人とも自分のことのように喜んでくれた。いずれにせよ、二日後の父との面談は免れないようだが、俺とて追い出されるその日まで大人しく引き籠もり続けるわけにはいかない。さっさと独り立ちする準備をして、この家からは出て行かねば。元はこの辺りはヴァンパイアの領地。魔族の中でも下位種と蔑まれる淫魔よりも、父と同じくヴァンパイアである弟が継いだ方が、この家としても領民としても都合がいいだろう。
INTが上がったせいか、魔眼スキルが一つ上がったせいか、図書室にある本のうち、自分にとって有益な情報を持つ本がどれだか一目で分かるようになった。まるで本にも魔力があるように、俺を呼んでいる本は特別な光を纏っているように見える。父の帰領までの二日間は、自分とゆっくり愛し合いながら、それらの本を読むことに充てた。図書室には膨大な本があったが、ほとんどは領地経営の資料などが占めており、俺が必要とする知識を持った本はそう多くなかった。目ぼしい本は、この二日で大体網羅してしまった。そして俺のステータスは、このようになった。
名前 メイナード
種族 淫魔
称号 マガリッジ伯爵家長子
レベル 302
HP 3,020
MP 15,100
POW 302
INT 1,510
AGI 302
DEX 906
属性 闇・水
スキル
魔眼 LvMax
呪詛 Lv5
暗黒の雷 Lv5
ヒール Lv5
キュアー Lv5
ウォーターボール Lv4
転移 LvMax
偽装 Lv———
E 魔力糸のシャツ
E 魔力糸のパンツ
スキルポイント 残り 20
さすがにレベルは上がりにくくなってきた。そして角は四対目に突入した。まだレベル二相当ではパッと見分からないけど、三対目の後ろに、出来物のような突起を感じる。このまま角の数は際限なく増えていくのだろうかという懸念もあるが、歴代魔王の肖像画などを見ると、立派な巻き角が側頭部に聳えている。途中から形が変わるのかもしれない。
特筆すべき点といえば、魔眼が最大レベルに達し、常時展開する受動的スキルと化した。一々物を鑑定しようとしなくとも、簡単な情報ならその上にウィンドウがポップして見える。図書室で読むべき本が分かったのも、このパッシブ化の前兆だったと思われる。これは意識的に、どのレベルまで表示するかを選択することができる。全開にすると、視覚がウィンドウで埋め尽くされて何も見えない。俺は対象を人物だけに絞った。
朝、マーサとミアがやってきて、久々に父を迎える俺の身支度を整えた。いつもは和気藹々と俺の着替えを手伝うというのに、先日からちょくちょく顔を赤らめて、言葉に詰まることがある。彼女らのウィンドウを見ると「魅了・微」と出ていた。そうか、魔眼には淫夢と魅了も含まれていた。これはオフにしておかなければならないだろう。
とはいえ、俺の美貌には際限なく磨きが掛かる。初めてレベルが上がった日には、変わり果てた自分の美しさに目を見張ったものだが、今は毎朝鏡を見るのが楽しみで仕方ない。艶やかな髪の一本一本から、瑞々しい肌の隅々、濡れた紫水晶の瞳、スッと通った鼻筋、儚げな唇。均整の取れた黄金比の肉体。男にも女にも愛されるために生まれて来た、淫魔という美の化身。そんな俺の外見に魅了されてしまうことがあれば、それは致し方ない。
そして、外見だけではない。外見に見合わない逞しいそれは、どんな相手も快楽で溶かし、そして柔軟に愛を受け止めるそこは、いやらしく吸い付いて、侵入者をどこまでも歓ばせる。何度愛し合っても飽きることがない。この俺から滲み出る色香のようなものは、どうしても隠しようがない。ああ、夢の中の俺に教えてやりたい。自分の中に眠る究極の美しさ、そして性の歓び、無限の可能性を。
マーサが仕立て屋に超特急で作らせた礼服のうち、略式のものを一式着込み、父の到着を待つ。彼が戻ったのは昼下がり。遅れて昼食を摂ったのち、執務などの簡単な報告を受け、マーサからの面会のアポに許可が降り、俺が執務室に呼ばれたのは、夕刻近かった。
「父上、お久しぶりです」
俺を呼び入れておいて、机の上の書類から顔も上げず、返事もない。彼の俺に対する失望は、もうずっと前からだ。しばらくそのまま待っていると、書き物に一段落ついたようだ。
「マーサから火急の用だと聞いたが、何用か」
彼は呟き、煩わしそうに視線を寄越した。そして俺を見るなり、目を見開いた。
「ミュリエル…!」
そして、呆然とした表情のままふらりと立ち上がると、俺の元にやってきて、吸い寄せられるように、首元に口付けようとした。
「父上」
俺の一言で、彼はハッと我に返った。
母ミュリエルは、俺が物心つかないうちに他界した。周囲には病死と聞いている。
ヴァンパイアは不老不死を誇るが、常に他者からの精の供給がないと生きて行けない、呪われた種族でもある。分別のない下級の者は、人間界に降り立っては人間族の血を吸い、やがて正体が露呈しては滅ぼされる。一方、真祖と呼ばれるに近しい存在は、生命力の豊富な魔族をパートナーに据え、彼らから精気を分け与えられ、生き延びる。当然、魔道具で地脈から生命力を集めたり、自ら魔物討伐に出て精気を吸収したり、あらゆる手を尽くすのだが、それでは全然足りない。彼らはいつも、渇き飢えている。
父メレディスにとって、母ミュリエルはまさに女神だった。彼の母に対する溺愛ぶりは、それは大変なものだったそうだ。今の俺なら分かる。人間界でたっぷりと精を蓄えて強く美しく成長した淫魔は、精気を渇望するヴァンパイアにとって、これ以上ないパートナーとなるだろう。今でも彼女に恋い焦がれ、そっくりの容姿に成長した俺の首筋にかぶりつき、思わず血を欲してしまうほどに。
正直俺は、マーサに勧められて父と面会したものの、特に彼に告げることなど何もなかった。だがこの時、はっきり分かった。俺はもう、ここにいてはいけない。
「父上。私は明日、家を出ます」
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