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後日談
俺の婚約生活(前) ※
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✳︎✳︎✳︎
キース視点です。
✳︎✳︎✳︎
学園に戻っても、ジャスパーとの婚約生活は順調だった。ケネス殿下周辺の級友、というより同僚のようなものだが、彼らには散々やっかまれながらも祝福を受ける。せっかく公認になったのだから、日中堂々と手を繋ぎ、腰を抱いて、公衆の面前でイチャイチャしたいものだが、それは思うように叶わなかった。俺には殿下の側近の仕事があるし、実技系の単位も残っている。最終試験は模擬戦なので、実のところは特段出席を必要としないのだが、他ならぬジャスパーが俺の背中を後押しする。
彼は騎士団への就職と、侯爵家への永久就職が決まってから、より一層勉学に打ち込むようになった。仕官のため、政治学や経営学、そして治癒師のために医学や薬学まで取得していた彼は、新たに兵法や獣医学にまで手を伸ばしている。
「僕に出来ることで、何かお役に立てたら…」
はにかんで微笑む彼はこの上なく天使なのだが、談話室で参考図書を積み上げ、猛然とそれらを吸収していく彼の真摯な横顔を見ると、俺も男として負ける訳には行かないと思う。彼は俺の、自慢の婚約者だ。
そんな彼の周りに、羽虫が飛び交っているのは把握していた。かつて俺の周りにたかっていたうるさい虫どもは、今度は婚約者である彼の周りをぶんぶんと飛び回る。あのメス共が、何をトチ狂ったのかは知らない。自分たちも婚約者がいる身で、ジャスパーにたかってちくちくと嫌がらせを行っている。
俺としても、虫は早く追い払ってしまいたい。しかし下手に侯爵家が手出しをすると、王国の要を担うだけに、事が大きくなってしまう。ケネス殿下にも、内々に処理しろと釘を刺されている。何より、ジャスパー本人が俺の介入を嫌っているようだ。
「元気ないけど、何かあったのかい」
俺はそれとなく彼に打診を入れるが、
「いえ、特に何も…獣医学が、ちょっと難しくて」
彼はあくまで俺を頼る気はないらしい。彼の外見や態度は柔和だが、芯はしっかり通った男だ。彼女らに対しても、常に毅然とした態度で冷静に対処している。根も葉もない中傷は平然と受け流し、汚された衣服はすかさず浄化。細かい傷や打ち身なども、治癒スキルで即座に治してしまう。そしてそんな彼に、周囲の目も同情的で、羽虫共は悪事を重ねれば重ねるほど評判が失墜している。器物を損壊したり、窃盗被害もあるが、全てが軽微で、お家ごと断罪というにはあまりに些細だ。
もちろん、彼が被った被害はこちらで逐一把握して、積み上げてある。俺のジャスパーに牙を剥いた者を、赦しておくつもりはない。俺は彼の誇りを傷つけぬよう、密かに虫を駆除する準備を進めていた。
彼とはまた、「通信実験」生活に逆戻りだ。消灯時間になれば、お互いのロームを相手に擬態させ、ロームを通じて愛し合う。
「ジャスパー…ジャスパー…」
俺は何度も繰り返しながら、彼の中を忙しなく出入りする。つい先日、彼と結ばれた時のことを思い出す。あの肌の感触、匂い。味。切なく潤んだ瞳。目の前のロームも、ジャスパーに完璧に擬態しているのだが、だから余計に、本物の彼の匂い立つような色香が恋しい。
彼の首元には、チェーンに通した指輪。今はロームが再現しているので、全て白い金属にしか見えないのだが。
「~~~~~!!!」
断続的に絶頂を繰り返す彼の胸で、チェーンがしゃらりと音を立てた。俺の胸にも、碧玉をあしらったお揃いの指輪が揺れている。
剣術の講義の途中。運動場で模擬戦を行っていると、止まり木で休んでいた従魔の魔鳥ヴィンスが飛んできた。
「ヴィンス、どうした」
彼の羽の影に、ローム2と3。
『______様ノ元ヘ』
ヴィンスは念話で簡単に告げると、そのまま俺に飛翔を掛けて、先導を始めた。行き先は、運河近くの倉庫。半開きになった扉から中に入ると、縛り上げられた三人の男と俺の姿に擬態したローム1、そして彼の腕の中には制服を掛けられて気を失っている、ジャスパー。
思わず駆け寄ろうとした俺を、1が鋭い眼光で射抜く。彼らはジャスパーの従魔だ。俺が宿主を利する存在だから、ジャスパーと番うことを許されているだけで、彼の害になるならば、躊躇なく排除されるだろう。万物の頂点の一角、龍神よりも上位の存在。ヴィンスとて、ロームに恩義を感じた龍神によって、俺に派遣されたに過ぎない。
俺は再びヴィンスに連れられ、ケラハー邸より馬車の手配をした。ジャスパーは離れに匿い、破落戸共は地下室へ。腐っても軍部大臣邸。それなりの施設は整っている。
まさか伯爵令嬢が、破落戸を雇ってジャスパーを攫うなど、短絡的な暴挙に出るとは思わなかった。俺も中等部の頃にはそれなりに遊んだ。婚約者も候補止まりだった。妻の座を期待して、俺に付き纏った女共を放置した俺の、身から出た錆という事実も否定できない。だが俺にだって選ぶ権利はあるだろう。そもそも婚約者持ちの令嬢に手を出して、面倒を起こすつもりはない。俺は嫡男でもないし、このまま行けば第三騎士団団長、爵位だって父上の持つ子爵位を賜るくらいか。遊び相手と割り切ってちやほやする女はいても、その婚約者を襲わせるようなリスクを犯す馬鹿が出現するとは、予想外だった。
この件に関しては、既に俺だけでなく、両親が動いていた。特に母上が激怒している。そしてやはり、単なる女生徒の嫌がらせではなく、かなり根が深い謀略が絡んでいるようだ。俺は学園内で探らせていた情報をまとめさせ、走り回っていた。事態を重く見たケネス殿下も、この問題を表に出し、王家とケインズ公爵家も協力を惜しまないと確約して下さった。
タウンハウスには度々足を運んで、ジャスパーの容体の報告を受ける。
彼は薬を嗅がされ、倉庫に連れ込まれて衣服を剥ぎ取られ、令嬢に暴力を振るわれただけで、それ以上の被害はなかったらしい。当然それだけでも万死に値するが、ロームは従魔についての知識がある令嬢が退場したのを見計らい、死角から俺の姿に擬態して、破落戸を制圧したようだ。並行して、2と3に共時的にコンタクトを取り、ヴィンスを使って俺を倉庫に連れて来た、ということだ。あれからロームは、俺とコミュニケーションを取らなくなった。これらは全て、ヴィンスの念話によるものだ。
彼はこんこんと眠り続けている。医師によれば、嗅がされた薬の作用の他に、精神的なものではないかという見立てだった。俺の姿をした1の冷たい視線に晒されつつ、俺は彼の髪を撫で、頬を寄せる。枕元には、千切れた鎖と傷の入った指輪。作り直さなければならない。
学園では彼の退寮手続きを行った。俺は今回のトラブルについて、十分に状況を把握していたつもりだったが、俺が表立って動き始めたことで、密告者が相次いだ。俺が思っていたより、彼に向けられた悪意はずっと悪質で、陰湿なものだった。学園は、全くもって安全ではなかった。
ジャスパーを庇って擁護していたのは、下位貴族の子弟や平民だ。上位貴族の子女に刃向かう訳には行かない。俺はジャスパーの意思を尊重して、秘密裏に事を収めようとしていたが、その判断は甘かったと痛感した。
ここは要人を匿うための部屋。窓には鉄格子が嵌まり、邸内で生活が完結するように設計されている。侵入経路は限られており、石造りで頑丈、各種結界を厳重に張り巡らせ、要塞や王城のセキュリティをはるかに凌ぐ。
王都に帰った時に、離れで同棲しようという話はした。だが彼はいつもの調子で、とんでもないと遠慮した。残り少ない学園生活、俺も結婚まで彼の自由を尊重しようと、卒業まで待つ事にしたのだ。こんなことなら、我儘を押し通してさっさと同居に持ち込むべきだった。
「ジャスパー…」
頬に口付けると、彼の目尻からぽろりと涙が溢れた。ごめんね、ジャスパー。もう決して君を離さない。
しかし二日後、彼が離れから姿を消したという知らせが届いた。
キース視点です。
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学園に戻っても、ジャスパーとの婚約生活は順調だった。ケネス殿下周辺の級友、というより同僚のようなものだが、彼らには散々やっかまれながらも祝福を受ける。せっかく公認になったのだから、日中堂々と手を繋ぎ、腰を抱いて、公衆の面前でイチャイチャしたいものだが、それは思うように叶わなかった。俺には殿下の側近の仕事があるし、実技系の単位も残っている。最終試験は模擬戦なので、実のところは特段出席を必要としないのだが、他ならぬジャスパーが俺の背中を後押しする。
彼は騎士団への就職と、侯爵家への永久就職が決まってから、より一層勉学に打ち込むようになった。仕官のため、政治学や経営学、そして治癒師のために医学や薬学まで取得していた彼は、新たに兵法や獣医学にまで手を伸ばしている。
「僕に出来ることで、何かお役に立てたら…」
はにかんで微笑む彼はこの上なく天使なのだが、談話室で参考図書を積み上げ、猛然とそれらを吸収していく彼の真摯な横顔を見ると、俺も男として負ける訳には行かないと思う。彼は俺の、自慢の婚約者だ。
そんな彼の周りに、羽虫が飛び交っているのは把握していた。かつて俺の周りにたかっていたうるさい虫どもは、今度は婚約者である彼の周りをぶんぶんと飛び回る。あのメス共が、何をトチ狂ったのかは知らない。自分たちも婚約者がいる身で、ジャスパーにたかってちくちくと嫌がらせを行っている。
俺としても、虫は早く追い払ってしまいたい。しかし下手に侯爵家が手出しをすると、王国の要を担うだけに、事が大きくなってしまう。ケネス殿下にも、内々に処理しろと釘を刺されている。何より、ジャスパー本人が俺の介入を嫌っているようだ。
「元気ないけど、何かあったのかい」
俺はそれとなく彼に打診を入れるが、
「いえ、特に何も…獣医学が、ちょっと難しくて」
彼はあくまで俺を頼る気はないらしい。彼の外見や態度は柔和だが、芯はしっかり通った男だ。彼女らに対しても、常に毅然とした態度で冷静に対処している。根も葉もない中傷は平然と受け流し、汚された衣服はすかさず浄化。細かい傷や打ち身なども、治癒スキルで即座に治してしまう。そしてそんな彼に、周囲の目も同情的で、羽虫共は悪事を重ねれば重ねるほど評判が失墜している。器物を損壊したり、窃盗被害もあるが、全てが軽微で、お家ごと断罪というにはあまりに些細だ。
もちろん、彼が被った被害はこちらで逐一把握して、積み上げてある。俺のジャスパーに牙を剥いた者を、赦しておくつもりはない。俺は彼の誇りを傷つけぬよう、密かに虫を駆除する準備を進めていた。
彼とはまた、「通信実験」生活に逆戻りだ。消灯時間になれば、お互いのロームを相手に擬態させ、ロームを通じて愛し合う。
「ジャスパー…ジャスパー…」
俺は何度も繰り返しながら、彼の中を忙しなく出入りする。つい先日、彼と結ばれた時のことを思い出す。あの肌の感触、匂い。味。切なく潤んだ瞳。目の前のロームも、ジャスパーに完璧に擬態しているのだが、だから余計に、本物の彼の匂い立つような色香が恋しい。
彼の首元には、チェーンに通した指輪。今はロームが再現しているので、全て白い金属にしか見えないのだが。
「~~~~~!!!」
断続的に絶頂を繰り返す彼の胸で、チェーンがしゃらりと音を立てた。俺の胸にも、碧玉をあしらったお揃いの指輪が揺れている。
剣術の講義の途中。運動場で模擬戦を行っていると、止まり木で休んでいた従魔の魔鳥ヴィンスが飛んできた。
「ヴィンス、どうした」
彼の羽の影に、ローム2と3。
『______様ノ元ヘ』
ヴィンスは念話で簡単に告げると、そのまま俺に飛翔を掛けて、先導を始めた。行き先は、運河近くの倉庫。半開きになった扉から中に入ると、縛り上げられた三人の男と俺の姿に擬態したローム1、そして彼の腕の中には制服を掛けられて気を失っている、ジャスパー。
思わず駆け寄ろうとした俺を、1が鋭い眼光で射抜く。彼らはジャスパーの従魔だ。俺が宿主を利する存在だから、ジャスパーと番うことを許されているだけで、彼の害になるならば、躊躇なく排除されるだろう。万物の頂点の一角、龍神よりも上位の存在。ヴィンスとて、ロームに恩義を感じた龍神によって、俺に派遣されたに過ぎない。
俺は再びヴィンスに連れられ、ケラハー邸より馬車の手配をした。ジャスパーは離れに匿い、破落戸共は地下室へ。腐っても軍部大臣邸。それなりの施設は整っている。
まさか伯爵令嬢が、破落戸を雇ってジャスパーを攫うなど、短絡的な暴挙に出るとは思わなかった。俺も中等部の頃にはそれなりに遊んだ。婚約者も候補止まりだった。妻の座を期待して、俺に付き纏った女共を放置した俺の、身から出た錆という事実も否定できない。だが俺にだって選ぶ権利はあるだろう。そもそも婚約者持ちの令嬢に手を出して、面倒を起こすつもりはない。俺は嫡男でもないし、このまま行けば第三騎士団団長、爵位だって父上の持つ子爵位を賜るくらいか。遊び相手と割り切ってちやほやする女はいても、その婚約者を襲わせるようなリスクを犯す馬鹿が出現するとは、予想外だった。
この件に関しては、既に俺だけでなく、両親が動いていた。特に母上が激怒している。そしてやはり、単なる女生徒の嫌がらせではなく、かなり根が深い謀略が絡んでいるようだ。俺は学園内で探らせていた情報をまとめさせ、走り回っていた。事態を重く見たケネス殿下も、この問題を表に出し、王家とケインズ公爵家も協力を惜しまないと確約して下さった。
タウンハウスには度々足を運んで、ジャスパーの容体の報告を受ける。
彼は薬を嗅がされ、倉庫に連れ込まれて衣服を剥ぎ取られ、令嬢に暴力を振るわれただけで、それ以上の被害はなかったらしい。当然それだけでも万死に値するが、ロームは従魔についての知識がある令嬢が退場したのを見計らい、死角から俺の姿に擬態して、破落戸を制圧したようだ。並行して、2と3に共時的にコンタクトを取り、ヴィンスを使って俺を倉庫に連れて来た、ということだ。あれからロームは、俺とコミュニケーションを取らなくなった。これらは全て、ヴィンスの念話によるものだ。
彼はこんこんと眠り続けている。医師によれば、嗅がされた薬の作用の他に、精神的なものではないかという見立てだった。俺の姿をした1の冷たい視線に晒されつつ、俺は彼の髪を撫で、頬を寄せる。枕元には、千切れた鎖と傷の入った指輪。作り直さなければならない。
学園では彼の退寮手続きを行った。俺は今回のトラブルについて、十分に状況を把握していたつもりだったが、俺が表立って動き始めたことで、密告者が相次いだ。俺が思っていたより、彼に向けられた悪意はずっと悪質で、陰湿なものだった。学園は、全くもって安全ではなかった。
ジャスパーを庇って擁護していたのは、下位貴族の子弟や平民だ。上位貴族の子女に刃向かう訳には行かない。俺はジャスパーの意思を尊重して、秘密裏に事を収めようとしていたが、その判断は甘かったと痛感した。
ここは要人を匿うための部屋。窓には鉄格子が嵌まり、邸内で生活が完結するように設計されている。侵入経路は限られており、石造りで頑丈、各種結界を厳重に張り巡らせ、要塞や王城のセキュリティをはるかに凌ぐ。
王都に帰った時に、離れで同棲しようという話はした。だが彼はいつもの調子で、とんでもないと遠慮した。残り少ない学園生活、俺も結婚まで彼の自由を尊重しようと、卒業まで待つ事にしたのだ。こんなことなら、我儘を押し通してさっさと同居に持ち込むべきだった。
「ジャスパー…」
頬に口付けると、彼の目尻からぽろりと涙が溢れた。ごめんね、ジャスパー。もう決して君を離さない。
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