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ジャスパーの就活
騎士団に勧誘されました ※
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「ジャスパー。君、騎士団を受験する気はないかな?」
「騎士団、ですか?」
「そう。騎士団にも事務方はあるし、治癒師なんて何人居たって足りないからね」
キース様は、僕が文官志望で、駄目なら治癒師を目指すことをご存知で、僕に声を掛けて下さった。騎士団は、全ての人員を騎士として採用し、事務官や治癒師は組織内で育成される。しかし、皆騎士を目指して剣技や体術を磨いて来た者ばかりなので、どうしても書類仕事や裏方の仕事は嫌厭されるらしい。近いうちに文官枠での採用も検討していたそうで、試験採用のお誘いだった。
「あのっ、もし採用試験が受けられるなら、是非!」
僕は即答で勧誘に応じた。普段から何かと気に掛けて下さるキース様に、少しでもお役に立てれば。
「ふふ。じゃあ、急だけど来週末、ケラハー邸までご足労願えるかな」
「は?」
さ、採用試験、侯爵邸なんですか…。
「ちゅるっ…はむっ……あ、も、ロームっ…」
消灯時間から5分、通信実験が終われば給餌の時間だ。ロームはキース様の姿のまま、流れるように僕に覆い被さり、いつものように唇を貪る。舌を吸われて絡められ、僕はすぐに溶かされる。濃厚なキスを重ねながら、パジャマは器用に剥がされ、期待でつんと固くなった乳首とペニスが露わになる。大きな手で包まれ、指先で繊細に嬲られ、キース様の昂ったものを当てがわれて擦られたら、あっという間に射精してしまう。
いや、違う。これはキース様の姿をしたロームだ。キース様じゃない。
キース様に一体お譲りしてから、キース様の擬態を始めたローム。最初はすごくびっくりしたけど…正直に言おう。ロームがキース様から読み取った巧みな性技、凛々しく精悍なお姿、甘い声。そして実際のキース様は、いつも気さくで爽やかで、僕みたいな下級貴族の子弟にも親切で、目を掛けて下さって。僕はすぐに、キース様に心を奪われてしまった。
僕は決して男が好きなわけじゃない。僕だって年頃の男だ、綺麗な女の人を見るとドキドキするし、いつか可愛い奥さんと温かい家庭が作れたらな、なんて夢見ることだってある。たまたまロームに懐かれて、魔力をあげているうちに変な方向に流されて、成り行きでキース様の姿のロームと給餌することになってしまっただけで。キース様だって同じだ。ケネス殿下のように大っぴらにはしていないが、高位貴族の子弟は幼い頃から婚約者がいるはずだし、そうでなくともキース様に憧れる女生徒はたくさんいて、彼はいつも彼女らに囲まれている。そしてそう遠くない将来、綺麗な夫人を娶り、幸せな家庭を築いて…
そう。これはローム、僕の従魔で、僕は餌を与えているだけだ。ただ、キース様の擬態をしているだけ。その方が僕から魔力を効率的に搾り取れるから。彼は手慣れた様子で僕の後孔を指で解し、中の弱いところをこりこりと責めて、僕が懇願するのを待っている。
「はぁっ、あっ、ロームっ、もう、焦らさないで…ッ!」
「…キースだよ、ジャスパー」
「んあァッ!!」
キース様は綺麗な眉を顰めて、僕の中を乱暴に捏ね回した。急に与えられた強い快楽に、僕の腰はびくりと跳ねる。寮室なのに、変な声が出ちゃう。
勘違いしちゃいけない。これはロームなんだ。さっきまで通信実験してて、ついキース様だと錯覚してしまう。同じ姿で同じ声で、甘い瞳で優しく抱かれると、つい…キース様と呼んで、彼の背中に腕を回して、身体を繋げて、キスに蕩けていると、まるで恋人のように、愛されているように幻想してしまう。
だから、最近はちゃんとロームって呼ぶようにしているのに、キース様の姿のロームは、それを許してくれない。
ぎゅっと根本を握られて、射精を阻まれて。だけど内側からいいところを責められて、僕は射精を伴わない絶頂を繰り返す。こういうの、「おまんこでメスイキ」だってキース様が言ってた。もう僕の身体は、キース様のメスになっている。でもまだ足りない。僕はもう、これ以上の快楽を教え込まれてしまった。奥が疼いて仕方ない。
「ああっ!ロームッ!やぁっ!ナカ、ナカぁっ!」
「キースだ」
僕を責め立てながら、何度目か。キース様は、有無を言わさぬ口調で僕に命令する。鋭い捕食者の視線にゾクゾクしながら、僕はごくりと喉を鳴らし、「…キース様」と呟く。
「ふふ。ご褒美だよ」
彼はがばりと僕の膝を持ち上げ、硬く反り返った逞しいものを、一気に奥まで突き入れた。
「ひ———…ッ」
声にならない悲鳴を上げ、僕は解放されたペニスから、勢いよく射精する。身体を窮屈に折り曲げられているせいで、それが顔に掛かる。キース様はひどく興奮した様子で、僕の中を荒々しく築き上げた。
「ちゃんと僕の名前を呼べるように、躾け直さないとね。もう間違ちゃいけないよ?」
どっちゅどっちゅどっちゅどっちゅ。
「ひああッ!♡ キ、キース様っ!♡ キー、すッ、やッ、イッ…ぐぅッ!!♡」
僕はまた、呆気なく達した。それでもキース様の責め苦は終わらない。やがて彼も僕を追うように射精した後、一度引き抜いて背後から。横から片足だけ抱えられ、深く。抱き抱えられて、もっと深く。
「あ”あッ!!♡♡ あ”あッ!!♡♡ あ”あッ!!♡♡ あ”あッ!!♡♡」
ずっと強く揺さぶられながら、僕はうわごとのようにキース様の名前を繰り返した。ひっきりなしに絶頂を極め、汗と精液にまみれ、唾液が喉を伝い、もう何が何だか分からない。気持ち良くて、嬉しくて、悲しくて。
キース様が何度目か、僕の中に精を放つ。涙を流して泣き叫びながら、僕は意識を手放した。
「騎士団、ですか?」
「そう。騎士団にも事務方はあるし、治癒師なんて何人居たって足りないからね」
キース様は、僕が文官志望で、駄目なら治癒師を目指すことをご存知で、僕に声を掛けて下さった。騎士団は、全ての人員を騎士として採用し、事務官や治癒師は組織内で育成される。しかし、皆騎士を目指して剣技や体術を磨いて来た者ばかりなので、どうしても書類仕事や裏方の仕事は嫌厭されるらしい。近いうちに文官枠での採用も検討していたそうで、試験採用のお誘いだった。
「あのっ、もし採用試験が受けられるなら、是非!」
僕は即答で勧誘に応じた。普段から何かと気に掛けて下さるキース様に、少しでもお役に立てれば。
「ふふ。じゃあ、急だけど来週末、ケラハー邸までご足労願えるかな」
「は?」
さ、採用試験、侯爵邸なんですか…。
「ちゅるっ…はむっ……あ、も、ロームっ…」
消灯時間から5分、通信実験が終われば給餌の時間だ。ロームはキース様の姿のまま、流れるように僕に覆い被さり、いつものように唇を貪る。舌を吸われて絡められ、僕はすぐに溶かされる。濃厚なキスを重ねながら、パジャマは器用に剥がされ、期待でつんと固くなった乳首とペニスが露わになる。大きな手で包まれ、指先で繊細に嬲られ、キース様の昂ったものを当てがわれて擦られたら、あっという間に射精してしまう。
いや、違う。これはキース様の姿をしたロームだ。キース様じゃない。
キース様に一体お譲りしてから、キース様の擬態を始めたローム。最初はすごくびっくりしたけど…正直に言おう。ロームがキース様から読み取った巧みな性技、凛々しく精悍なお姿、甘い声。そして実際のキース様は、いつも気さくで爽やかで、僕みたいな下級貴族の子弟にも親切で、目を掛けて下さって。僕はすぐに、キース様に心を奪われてしまった。
僕は決して男が好きなわけじゃない。僕だって年頃の男だ、綺麗な女の人を見るとドキドキするし、いつか可愛い奥さんと温かい家庭が作れたらな、なんて夢見ることだってある。たまたまロームに懐かれて、魔力をあげているうちに変な方向に流されて、成り行きでキース様の姿のロームと給餌することになってしまっただけで。キース様だって同じだ。ケネス殿下のように大っぴらにはしていないが、高位貴族の子弟は幼い頃から婚約者がいるはずだし、そうでなくともキース様に憧れる女生徒はたくさんいて、彼はいつも彼女らに囲まれている。そしてそう遠くない将来、綺麗な夫人を娶り、幸せな家庭を築いて…
そう。これはローム、僕の従魔で、僕は餌を与えているだけだ。ただ、キース様の擬態をしているだけ。その方が僕から魔力を効率的に搾り取れるから。彼は手慣れた様子で僕の後孔を指で解し、中の弱いところをこりこりと責めて、僕が懇願するのを待っている。
「はぁっ、あっ、ロームっ、もう、焦らさないで…ッ!」
「…キースだよ、ジャスパー」
「んあァッ!!」
キース様は綺麗な眉を顰めて、僕の中を乱暴に捏ね回した。急に与えられた強い快楽に、僕の腰はびくりと跳ねる。寮室なのに、変な声が出ちゃう。
勘違いしちゃいけない。これはロームなんだ。さっきまで通信実験してて、ついキース様だと錯覚してしまう。同じ姿で同じ声で、甘い瞳で優しく抱かれると、つい…キース様と呼んで、彼の背中に腕を回して、身体を繋げて、キスに蕩けていると、まるで恋人のように、愛されているように幻想してしまう。
だから、最近はちゃんとロームって呼ぶようにしているのに、キース様の姿のロームは、それを許してくれない。
ぎゅっと根本を握られて、射精を阻まれて。だけど内側からいいところを責められて、僕は射精を伴わない絶頂を繰り返す。こういうの、「おまんこでメスイキ」だってキース様が言ってた。もう僕の身体は、キース様のメスになっている。でもまだ足りない。僕はもう、これ以上の快楽を教え込まれてしまった。奥が疼いて仕方ない。
「ああっ!ロームッ!やぁっ!ナカ、ナカぁっ!」
「キースだ」
僕を責め立てながら、何度目か。キース様は、有無を言わさぬ口調で僕に命令する。鋭い捕食者の視線にゾクゾクしながら、僕はごくりと喉を鳴らし、「…キース様」と呟く。
「ふふ。ご褒美だよ」
彼はがばりと僕の膝を持ち上げ、硬く反り返った逞しいものを、一気に奥まで突き入れた。
「ひ———…ッ」
声にならない悲鳴を上げ、僕は解放されたペニスから、勢いよく射精する。身体を窮屈に折り曲げられているせいで、それが顔に掛かる。キース様はひどく興奮した様子で、僕の中を荒々しく築き上げた。
「ちゃんと僕の名前を呼べるように、躾け直さないとね。もう間違ちゃいけないよ?」
どっちゅどっちゅどっちゅどっちゅ。
「ひああッ!♡ キ、キース様っ!♡ キー、すッ、やッ、イッ…ぐぅッ!!♡」
僕はまた、呆気なく達した。それでもキース様の責め苦は終わらない。やがて彼も僕を追うように射精した後、一度引き抜いて背後から。横から片足だけ抱えられ、深く。抱き抱えられて、もっと深く。
「あ”あッ!!♡♡ あ”あッ!!♡♡ あ”あッ!!♡♡ あ”あッ!!♡♡」
ずっと強く揺さぶられながら、僕はうわごとのようにキース様の名前を繰り返した。ひっきりなしに絶頂を極め、汗と精液にまみれ、唾液が喉を伝い、もう何が何だか分からない。気持ち良くて、嬉しくて、悲しくて。
キース様が何度目か、僕の中に精を放つ。涙を流して泣き叫びながら、僕は意識を手放した。
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