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楼蘭妃の憂鬱
子供が産まれました ※
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✳︎✳︎✳︎
ここからは、レナードに嫁いだローレンスのスピンオフ「楼蘭妃の憂鬱」です。
今作一番の被害者ローレンス君の散々なその後をお楽しみください。
✳︎✳︎✳︎
無限に続くと思われた激痛の中。もはや体力も尽き、朦朧とした意識の中、女官の声が響く。
「おめでとうございます!」
手渡された、林檎ほどの大きさの卵。まだ羊水で湿ったそれを、懐に掻き抱く。やっと会えた、愛しい愛しい我が子。私と夫の魔力と鼓動を感じる。
「おお、妻よ!よくぞ無事に我が子を産んでくれた。愛しいローレンス、私の番…」
産屋は女の戦場、男子の立ち入りは罷りならんと女官が止めるのも聞き入れず、夫のレナードが飛び込んで来た。もはや半裸、汗と羊水と血液に塗れボロボロな私を、構わず抱きしめる。私は彼の腕の中で、二人の愛の結晶に頬擦りしながら、涙を流す。人生に、こんなに幸せな瞬間などあるだろうか。
「レナード…」
未だ少年の面影を残す、歳若き皇子。ここ幻獣の国ニルヴァーナ皇国において、皇位継承権第7位を頂く龍神だ。彼は翼蛇の姿で、私の従魔の体を取り、幼少の頃から共に育った。その彼が人化の能力を獲得するやいなや、私は彼と番い、こうして皇国に娶られ、彼の後宮で「楼蘭妃」と呼ばれ、正室に収まっている。
私は人間族の男子だが、龍神の番には性別など関係ないらしい。現に私は、彼の子を出産したばかり。これで二度目だ。第一子も卵の状態で、今は女官に預けられている。普段は懐に抱いてやり、母体から魔力を分け与えることで、やがて数年で孵化するという。
レナードの腕の中で、彼の愛撫とキスに身を任せる。訳も分からぬままあれよあれよと皇国に運ばれ、昼夜問わず苛烈に求められ、嵐のような一年であったが、我が子を授かり、こうして一心に愛を注がれて、ああ、私は彼に付いて来て良かったな…などと、幸せを噛み締める。
そんな私に、
「さあ、愛しき我が番。その胎に、次のお子を迎え入れようぞ」
そう言って、彼は私の腕から卵を受け取り、流れるように女官に手渡す。女官は「お妃様のお体に障ります」と咎めるが、彼は一向に意に介さない。いかに屈強な竜人の女官とて、高位の龍神の威圧には敵わない。強力な龍気で人払いをした後、改めて彼は私を組み敷いた。
「レナード!ここは産屋でッ」
その先の言葉は彼の唇に飲み込まれた。龍の妃が産卵を行うための、清潔だが殺風景な石造りの部屋。神聖な龍気に満ち、まるで故国の教会のようだ。決して閨事で穢して良い場所ではない。だが、だからこそレナードが興奮しているのが分かる。だって二度目だ。彼の紅い瞳は爛々と輝き、桃色の光を帯びている。こうなってはもう、彼を止められない。
「この日を心待ちにしていた。さあ、私を受け入れておくれ」
耳元に響く、甘く蕩けるような声。だが、彼の柔らかな物腰とは裏腹に、彼が今からしようとしていることは------
「嫌っ!駄目、駄目っ!!レナード、それだけはッ!!!」
私は力の入らない身体でずりずりと後退するが、あっさりと捕まる。そして嫌でも目に入ってしまう。びっしりと肉の棘で覆われた、二本の長大なペニス。それを彼は両方まとめて、卵を産み落としたばかりの私の後孔に突き立てる。
「ヒギイぃぃ!!無理無理無理ッ!!!」
私の悲鳴をよそに、彼は満足そうなため息をつきながら、グリグリと凶器を沈めて来る。普段なら到底受け入れられない二本のそれを、産卵を終えたばかりの産道は、辛うじて飲み込む。出産より辛い。苦しい。しかし、陽根から滲み出る夫の龍気が、痛みを全て快楽に変換し、耐え難い快感となって私を襲う。
「い”や”あ”あ”あ”あ”ッ!!しょこ、しょこら”め”え”え”え”え”ッ!!!」
「快い…何と快いのだ。たまらぬ…」
彼は何度かグイグイと腰を振ると、長い射精に入った。大量に吹き出すザーメンが、すぐに私の子宮を満たす。ドクン、ドクンと注ぎ込まれるリズムに合わせて、私の身体は勝手にびくびくとしなる。だがこれは始まりに過ぎない。
「ふふ、さあこれで滑りが良くなった。今宵は子壺の内まで存分に愛でようぞ」
あろうことか、彼は出産で開いた子宮口から、その奥まで侵入してきた。第一子の時もそうだった。泣いても叫んでも赦されない。いっそ壊れてしまえれば、狂ってしまえればとも思えるほどの、地獄の快楽。しかし夫の精に含まれる龍気が、私の体力も魔力も回復してしまい、それもままならない。
「あ”へ!☆あ”が!☆も”、も”、ユ”ル”ッ!!!☆」
その後私は、一度で十分孕んでしまうような子種を、三日三晩注がれ続けた。初子の時は七日間ぶっ続けだった。そうして孕んだら孕んだで、子宮の卵に魔力を注ぐと言いつつ、毎晩毎晩抱き潰される。第一子も第二子も、二ヶ月ほどで出産に及んだが、事前に女官からは、妊娠期間は半年から一年と聞かされていた。夫の寵愛の苛烈さに、ベテランの女官すら辟易する。そんな寵愛を一身に受ける私は、案の定すぐに次の子を授かり、多分二ヶ月後には、また同じことを繰り返すのだろう。
ここからは、レナードに嫁いだローレンスのスピンオフ「楼蘭妃の憂鬱」です。
今作一番の被害者ローレンス君の散々なその後をお楽しみください。
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無限に続くと思われた激痛の中。もはや体力も尽き、朦朧とした意識の中、女官の声が響く。
「おめでとうございます!」
手渡された、林檎ほどの大きさの卵。まだ羊水で湿ったそれを、懐に掻き抱く。やっと会えた、愛しい愛しい我が子。私と夫の魔力と鼓動を感じる。
「おお、妻よ!よくぞ無事に我が子を産んでくれた。愛しいローレンス、私の番…」
産屋は女の戦場、男子の立ち入りは罷りならんと女官が止めるのも聞き入れず、夫のレナードが飛び込んで来た。もはや半裸、汗と羊水と血液に塗れボロボロな私を、構わず抱きしめる。私は彼の腕の中で、二人の愛の結晶に頬擦りしながら、涙を流す。人生に、こんなに幸せな瞬間などあるだろうか。
「レナード…」
未だ少年の面影を残す、歳若き皇子。ここ幻獣の国ニルヴァーナ皇国において、皇位継承権第7位を頂く龍神だ。彼は翼蛇の姿で、私の従魔の体を取り、幼少の頃から共に育った。その彼が人化の能力を獲得するやいなや、私は彼と番い、こうして皇国に娶られ、彼の後宮で「楼蘭妃」と呼ばれ、正室に収まっている。
私は人間族の男子だが、龍神の番には性別など関係ないらしい。現に私は、彼の子を出産したばかり。これで二度目だ。第一子も卵の状態で、今は女官に預けられている。普段は懐に抱いてやり、母体から魔力を分け与えることで、やがて数年で孵化するという。
レナードの腕の中で、彼の愛撫とキスに身を任せる。訳も分からぬままあれよあれよと皇国に運ばれ、昼夜問わず苛烈に求められ、嵐のような一年であったが、我が子を授かり、こうして一心に愛を注がれて、ああ、私は彼に付いて来て良かったな…などと、幸せを噛み締める。
そんな私に、
「さあ、愛しき我が番。その胎に、次のお子を迎え入れようぞ」
そう言って、彼は私の腕から卵を受け取り、流れるように女官に手渡す。女官は「お妃様のお体に障ります」と咎めるが、彼は一向に意に介さない。いかに屈強な竜人の女官とて、高位の龍神の威圧には敵わない。強力な龍気で人払いをした後、改めて彼は私を組み敷いた。
「レナード!ここは産屋でッ」
その先の言葉は彼の唇に飲み込まれた。龍の妃が産卵を行うための、清潔だが殺風景な石造りの部屋。神聖な龍気に満ち、まるで故国の教会のようだ。決して閨事で穢して良い場所ではない。だが、だからこそレナードが興奮しているのが分かる。だって二度目だ。彼の紅い瞳は爛々と輝き、桃色の光を帯びている。こうなってはもう、彼を止められない。
「この日を心待ちにしていた。さあ、私を受け入れておくれ」
耳元に響く、甘く蕩けるような声。だが、彼の柔らかな物腰とは裏腹に、彼が今からしようとしていることは------
「嫌っ!駄目、駄目っ!!レナード、それだけはッ!!!」
私は力の入らない身体でずりずりと後退するが、あっさりと捕まる。そして嫌でも目に入ってしまう。びっしりと肉の棘で覆われた、二本の長大なペニス。それを彼は両方まとめて、卵を産み落としたばかりの私の後孔に突き立てる。
「ヒギイぃぃ!!無理無理無理ッ!!!」
私の悲鳴をよそに、彼は満足そうなため息をつきながら、グリグリと凶器を沈めて来る。普段なら到底受け入れられない二本のそれを、産卵を終えたばかりの産道は、辛うじて飲み込む。出産より辛い。苦しい。しかし、陽根から滲み出る夫の龍気が、痛みを全て快楽に変換し、耐え難い快感となって私を襲う。
「い”や”あ”あ”あ”あ”ッ!!しょこ、しょこら”め”え”え”え”え”ッ!!!」
「快い…何と快いのだ。たまらぬ…」
彼は何度かグイグイと腰を振ると、長い射精に入った。大量に吹き出すザーメンが、すぐに私の子宮を満たす。ドクン、ドクンと注ぎ込まれるリズムに合わせて、私の身体は勝手にびくびくとしなる。だがこれは始まりに過ぎない。
「ふふ、さあこれで滑りが良くなった。今宵は子壺の内まで存分に愛でようぞ」
あろうことか、彼は出産で開いた子宮口から、その奥まで侵入してきた。第一子の時もそうだった。泣いても叫んでも赦されない。いっそ壊れてしまえれば、狂ってしまえればとも思えるほどの、地獄の快楽。しかし夫の精に含まれる龍気が、私の体力も魔力も回復してしまい、それもままならない。
「あ”へ!☆あ”が!☆も”、も”、ユ”ル”ッ!!!☆」
その後私は、一度で十分孕んでしまうような子種を、三日三晩注がれ続けた。初子の時は七日間ぶっ続けだった。そうして孕んだら孕んだで、子宮の卵に魔力を注ぐと言いつつ、毎晩毎晩抱き潰される。第一子も第二子も、二ヶ月ほどで出産に及んだが、事前に女官からは、妊娠期間は半年から一年と聞かされていた。夫の寵愛の苛烈さに、ベテランの女官すら辟易する。そんな寵愛を一身に受ける私は、案の定すぐに次の子を授かり、多分二ヶ月後には、また同じことを繰り返すのだろう。
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