【完結・R18BL】手乗りスライムのロームと僕〜スライムを拾ったら、なぜか侯爵令息に溺愛されました?!【御礼SS追加】

明和来青

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スライムはねらわれた!

ローレンスは番を得た! ※

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今回はローレンス視点です

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 恐る恐る目を開けると、そこには端正な顔立ちの少年がいた。

「やっと通じ合えた。ローレンス、私のつがい

 歳の頃は、中等部から高等部に上がったばかりの、少年と青年の間ほど。褐色とは少し違う、肌の色。チャコールグレイと表現するべきか。瞳は輝く紅玉ルビー。長く滑らかな白金プラチナの髪、そして眉。年若いが凛々しく精悍な顔つき。

「レナード…?」

 その時私は、かなり間抜けな表情をしていたのではないかと思う。人生で初めて、目玉がこぼれ落ちるほど目を見開いた。そんな私に優しく微笑みかけながら、彼はずるりと尾を引き抜く。

「あっ…は…!」

 それだけで軽く達してしまった私は、目の前の彼が間違いなくレナードだと思い知らされる。彼の下半身は蛇の姿をしていたが、見る見る形を変え、やがて人間族ヒューマンと変わらぬものとなった。スライムの粘液にまみれ、汗や涙に長い髪が貼り付き、見るも無惨な私を、彼は柔らかく抱擁し、キスの雨を降らせる。

「私の最愛…この日をどんなに待ち望んでいたことか…」

「んっ…レナ…はうっ…」

 やがて唇まで降りて来た口付けは、どんどん甘く深くなって行く。呆然として流されるままの私は、しかし先ほどまでの濃厚な情事と残された媚薬の熱に侵され、こうしてレナードの愛撫を受けるのが、ひどく当然に感じる。気が付けば、スライムは私の身体から退しりぞき、枕元でもぞもぞとうごめいていた。満足の行く食事まりょく量に達したのだろうか。自由になった私は、レナードに応え、彼の背に腕を回し、深く口付け合った。

 思えば、私の半生は常にレナードと共にあった。リドゲートは皆そうだ。生まれ落ちてから地に還るまで、翼蛇と共にある。レナードは、時に兄のように、時に弟のように。かすり傷を負えば治癒を施し、スキルを使えば共鳴して力を倍加させ。嬉しい時には自分のことのようにはしゃぎ、悲しい時にはそっと寄り添って。危険に遭えば、小さな身体で私を護ろうとする。私の特別。私の半身。

 これまで、どんな女にもときめかなかった。女を欠かしたことは無かったけれど、何度抱いてもこんなものかと。してや男など。私は色事には無縁の男で、無難に周囲の期待に応えつつ、一生を研究に捧げるのだと。しかし、やっと腑に落ちた。私の運命とは、レナードだったのだ。

 私たちは、最初から一つだったかのように溶け合った。私は、これまで運命を見落としていた時間を埋めるように。彼は、私が運命に気付くまで待ち望んだ思いの丈をぶつけるように。きつく抱きしめ合いながら、何度も角度を変えて、窒息しそうなキスを繰り返す。もう言葉は不要だった。時折瞼を上げて見上げれば、至近距離に潤んだ紅い瞳。それは情欲を秘め、明かりを落とした室内灯の光を反射し、ほのかに桃色に輝いて見える。

 つい先ほど、体の内側から快楽を得ることを知ったばかりの身体は、もうレナードが欲しくて疼いていた。私の腹にはレナードのものが、彼の腹には私のものが当たり、二人とも淫らに腰を揺らしている。レナードは、口付けを首筋、胸へと移しながら、身体を徐々に下へずらし、私の脚を持ち上げて開き、そしてそれを秘部に当てた。



「ヒッ…」

 見てしまった。

 いよいよレナードと一つになるのだと、自分の下腹部に視線を落とすと、そこには人間族ヒューマンのものとは違う、異質なそれ。まず巨大だ。そして形が全然違う。全体的にずんぐりしていて、特に中ほどが太く、びっしりとトゲが生えている。更にそれが、二本。

「ローレンス。私の唯一」

 おののいて腰を引く私を意に介さず、彼は情熱的に覆い被さって来る。

「無理…無理だッ!そんなの、入らな…あああ!!」

 ずぷり。

 先ほどまで大蛇の姿だったレナードを飲み込んでいたそこは、スムーズに先端を咥え込んだ。内も外もスライムの媚薬粘液にまみれ、熱く溶けた媚肉は凶悪なペニスをぐいぐいと引き入れて行く。幸い、表面を覆い尽くすトゲは柔らかく、粘膜を傷つけることはなかった。だがしかし、そのトゲが容赦無く私に襲いかかる。

「あああ!!駄目ッ!!レナードッ!!ザリザリする!!ザリザリするうぅ!!」

 ずるり、ずるりと小刻みにピストンを重ね、奥へ奥へと侵入してくる巨大な逸物いちもつに、無数の柔らかい突起。強烈な圧迫感と、腸壁全体をざわざわと撫で回される刺激に、私は髪を振り乱し、身体をよじって抵抗した。しかし暴れれば暴れるほど、太い杭は彼の後孔にぐいぐいと打ち込まれて行く。

「やめれッ!!やめれッ!!れなーろッ!!ひギぁ!!」

 未だ根本まで挿入はいり切らない怪物に串刺しにされながら、私は泣き叫んでレナードに懇願する。しかし肝心のレナードは、うっとりした目つきで「ああ、愛らしい」だの「私の妻」だの呟くだけで、まるで聞き入れる様子がない。

 ああ、こんなの、こんなの、耐えられるわけがない------

「あヒッ☆」

 私の中で、何かがぷつんと弾けた。

「はンッ♡、エひッ♡、れな♡、ぞご♡、きもッ♡、きもちッ♡、あへ♡」

 私は一切の抵抗を止め、襲いかかる快楽の濁流に身を委ねた。口からは、聞くも耐えない嬌声が漏れ、身体は反射的にビクンビクンと跳ねる。目尻から涙、唇の端から唾液が止まらない。ペニスからは精液だか何だか分からないものが、断続的に噴出している。

 レナードのオスが、私を支配している。私はすっかり彼のメスとなり、彼から与えられる快楽の奴隷だ。知らなかった、ナカがこんなにいなんて。彼が言うように、私が彼の運命の番ならば、私がこうして彼を受け入れるのも、また運命なのだ。私は生まれつき、彼のさや。彼のためのペニスケース。

 だってそうだろう。そうじゃなければ、

「いキッ☆、い°ッ☆、い°ッあ°☆、ヒく°ゥ☆」

 耐え難い快楽に屈し、白痴のように射精を受け入れたりしない…。



 長い射精が終わり、長大なレナードが「ずろろろろッ」と引き抜かれる。それだけでまた、強い快感に痺れ、もう一度びくりと絶頂を味わう。

「う…あ…」

 もはや身体のどこにも力が入らない。荒い息を繰り返し、朦朧とする私に、レナードが寄り添い、甘いキスを降らせる。

「ローレンス、私の番。お前の身体に、私を虜にしない場所など、ありはしない」

 想像を絶するハードな情交に、文句の一つでも付けてやろうかと思ったのに。彼は私の手を取り、指先にうやうやしく口付ける。切なく潤んだ瞳が、柔らかく桃色の光を孕む。ああ、結ばれたのだ、私は。運命の番に、こんなに愛されて、求められて。

「レナード…」

 私たちはまた、どちらからともなく深く口付け合った。先ほど正気を失うほど睦み合ったばかりなのに、また溶けてしまいそうだ。うっとりと舌を絡め合って、存分に味わって。改めて正面からお互いを見つめ合い、彼の唇は、こんな言葉を紡いだ。

「さあ、今度はこちら側だ」

 ずぷり。

 先ほどと反対側のペニスが、私の中に無造作に侵入してきた。
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