Heart ~比翼の鳥~

いっぺい

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Heart  三年詩 ―MITOSEUTA―

あとがき

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 続編にまで目を通して頂きありがとう御座います!


 まえがきに書いていた『ある同じ日』とは、言うまでも無く『直人の命日前日』です。
 一組につき前後編二部でまとまる予定だったのですが、書き進めていくうちにどんどん長くなり、結局三部ずつの構成に。


 晶は、物質的(心臓)に繋がっただけで無く、絵を描くことで精神的にも直人と一つになりました。この先彼がどのような道を歩み、そしてその画才はどんなふうに活かされるのか。息子を見守るような心境で傍観していくつもりです。(傍観?)
 相変わらずぶっ飛んでいる奈美との関係も、翌年の彼女の誕生日にはもっと微笑ましいものになるのではないかと、作者自身も期待していたり(^^)。
 ――にしても、免疫抑制剤不要って……(大汗)。ま、まぁ、飽くまでもお話の中でのこと。都合のいい設定もあり、ということでどうか大目に見てやって下さいまし(ひたすら陳謝&懇願)。

 本編では詳しく語られることが少なく、しかも唯一『独り』で残された和彦。やはり彼の章は何かと入れ込みたい内容が多くて長文化しましたね。
『新たな恋愛』などというものは現在全く頭に浮かぶことすら無い彼。その深い傷が癒えるには、もう暫く時間が掛かりそうです。拓実とは完璧に兄弟……というか、和彦の心情的にはもはや親子に近い感覚のようですが、そんな拓実の存在は、和彦にとって大きな救いになるのだろうと思います。

 少ないと言えば、武井も本編には二回しか登場しておらず、回数だけを見れば和彦よりもレアな人物ということになります。――が、印象の強さは相当なものでしたね。
 今回、漸く恋人同士になった秀一との生活風景を中心に描写してみました。落ち着いた絡みをちょっぴり織り交ぜましたが、物足りなさを感じるのはきっと作者だけでは無い…筈(爆)。
 彼等二人に関しては、この後の番外編で不完全燃焼のモヤモヤを吹き飛ばしておりますので、よろしければそちらも覗いてやって下さい(笑)。



 本編を根気よく読んで下さった読者様方に満足して頂ける続編になっているか怪しいところですが、登場人物達の成長記録アルバムを捲っていくように、寛大なお心で楽しんで頂けましたら嬉しい限りです♪

 では、また次の作品でお目に掛かりましょう。ご愛読、誠にありがとう御座いました!
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