上 下
6 / 15

最後の一個、なくした。なくしてしまったこれは何?

しおりを挟む
ヴァルミス(主人公)side



…起きたら、病院だった。

女の人が立ち上がってどっかへ行った。

女の人が戻ってきて、男の人を連れてきた。

男の人は私の名前と両親の名前が分かるか聞いてきた。

私の名前をまず答えた。

…親の名前は分かるが顔が思い浮かばず、黙ってしまった。

取り敢えず、親の名前のみ男の人に言った。


……あぁ、そういえば女の人は男の人のことを【先生】って言ってたな。

男の人は医者なのか。

「お家に返してあげるからおとなしくしてて」と医者は言った。

……家が分からないのに何処へ帰るというのだろう。

医者は、私の身体に何かをペタペタ貼り付けたりした。

レントゲンのようなものも撮った。

医者は「異常は無し。退院して良い」と言った。

すると医者はいきなり黒のパーカーといつもの服を渡して来た。

何故と私が聞くと医者は「御葬式だから」と言った。

白のパーカーは着ない方が良さそうだ。

私がぼんやりとしていると医者はいつの間にか居なくなっていた。

居ない間に入院服から渡された服に着替えた。

…白のパーカーは取り敢えず黒のパーカーの下に着た。

取り敢えず病室の外へと出た。

するとBB○と医者が私に気付かず少し話していた。←

話に一区切りついたようで、ようやく私に気付いた。

どうやらこの○BAは私のお婆さんらしい。知らんがな。←

お婆さんと話していたら若者が来た。

荷物を持っていた。多分、私の荷物だろう。

若者から荷物を奪い取りこっそり来ていた白パーカーをバッグ(荷物)の中にinした。

病院から出ると黒い車に乗せられた。

黒い車に乗り、しばらくすると目的地についたようで。

私が車から降りるとお婆さんから数珠を貰った。

取り敢えず手にはめておいた。

しばらく経つと御葬式が始まった。

見覚えのない両親と思われる人の顔を見た。

なんとも思わなかった。

見覚えのない人なのだからなんとも思わないのは当たり前だと思う。

その後、両親は火葬され、宴会のようなものが始まった。

宴会のようなものが始まると、若者がこっちに来た。

用事はなにかと聞くと「渡さなければいけないものがある」と言った。

若者は私に懐中時計、鉄扇、写真の入った写真立て、紐に通された鍵、赤い番傘を渡した。

これはなんだと一つ一つ聞くと若者はしっかり答えてくれた。シラフだからまともなのだろう←

懐中時計は私の父親の形見、扇子は母親。

写真立てと鍵は私の家から持って来たらしい。

そして赤い番傘は若者からの誕生日プレゼントとのこと。

…私の誕生日は何時だったのか。それすらもわからないのだが。

私は鍵を首に掛けながらありがとうと伝えると若者は笑顔で「このくらいは礼をされるほどじゃない」と言った。

しばらくすると私以外の人は皆酔い潰れ、寝ていた。

音を立てないように宴会会場を後にした。




外に出ると真っ暗で。

雨が降っていた。

番傘を使おうと思ったが、腕が疲れそうなのでバッグに入れて雨の日、私は歩き出した。

途中で公園を見つけた。

私はバッグを公園のベンチに置き、私自身はベンチに座り、上を向く。

すると、フードを被っているはずなのに視界が揺らぐ。

しばらくぼんやりと上を見上げていると急に息が苦しくなった。

こんなところで発作を起こしても助けてくれる人などいない。

私はここで死ぬのかな…と思った。






誰の声の幻聴を聞きながら私は目を閉じた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

拝啓神様。転生場所間違えたでしょ。転生したら木にめり込んで…てか半身が木になってるんですけど!?あでも意外とスペック高くて何とかなりそうです

熊ごろう
ファンタジー
俺はどうやら事故で死んで、神様の計らいで異世界へと転生したらしい。 そこまではわりと良くある?お話だと思う。 ただ俺が皆と違ったのは……森の中、木にめり込んだ状態で転生していたことだろうか。 しかも必死こいて引っこ抜いて見ればめり込んでいた部分が木の体となっていた。次、神様に出会うことがあったならば髪の毛むしってやろうと思う。 ずっとその場に居るわけにもいかず、森の中をあてもなく彷徨う俺であったが、やがて空腹と渇き、それにたまった疲労で意識を失ってしまい……と、そこでこの木の体が思わぬ力を発揮する。なんと地面から水分や養分を取れる上に生命力すら吸い取る事が出来たのだ。 生命力を吸った体は凄まじい力を発揮した。木を殴れば幹をえぐり取り、走れば凄まじい速度な上に疲れもほとんどない。 これはチートきたのでは!?と浮かれそうになる俺であったが……そこはぐっと押さえ気を引き締める。何せ比較対象が無いからね。 比較対象もそうだけど、とりあえず生活していくためには人里に出なければならないだろう。そう考えた俺はひとまず森を抜け出そうと再び歩を進めるが……。 P.S 最近、右半身にリンゴがなるようになりました。 やったね(´・ω・`) 火、木曜と土日更新でいきたいと思います。

僕の兄上マジチート ~いや、お前のが凄いよ~

SHIN
ファンタジー
それは、ある少年の物語。 ある日、前世の記憶を取り戻した少年が大切な人と再会したり周りのチートぷりに感嘆したりするけど、実は少年の方が凄かった話し。 『僕の兄上はチート過ぎて人なのに魔王です。』 『そういうお前は、愛され過ぎてチートだよな。』 そんな感じ。 『悪役令嬢はもらい受けます』の彼らが織り成すファンタジー作品です。良かったら見ていってね。 隔週日曜日に更新予定。

その科学は魔法をも凌駕する。

神部 大
ファンタジー
科学が進みすぎた日本の荒廃。 そんな中最後の希望として作られた時空転移プログラムを用い歴史を変える為に一人敵陣に乗り込んだフォースハッカーの戦闘要員、真。 だが転移した先は過去ではなく、とても地球上とは思えない魔物や魔法が蔓延る世界だった。 返る術もないまま真が選んだ道は、科学の力を持ちながらその世界でただ生き、死ぬ事。 持ちうる全ての超科学技術を駆使してそんな世界で魔法を凌駕しろ。

ボッチ英雄譚

3匹の子猫
ファンタジー
辺境の村で生まれ育ったロンは15才の成人の儀で「ボッチ」という聞いたこともないジョブを神様から授けられました。 ボッチのジョブはメリットも大きいですが、デメリットも大きかったのです。 彼には3人の幼馴染みと共に冒険者になるという約束がありましたが、ボッチの特性上、共にパーティーを組むことが難しそうです。彼は選択しました。 王都でソロ冒険者になることを!! この物語はトラブルに巻き込まれやすい体質の少年ロンが、それらを乗り越え、いつの日か英雄と呼ばれるようになるまでを描いた物語です。 ロンの活躍を応援していきましょう!!

神に同情された転生者物語

チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。 すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。 悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。

おっさんの神器はハズレではない

兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。

冒険者パーティー黒猫の気まぐれ

sazae9
ファンタジー
【注意】誤字脱字日本語の誤用多し。 こちらの作品はこれ以上修正しません。 【続編】 仮:今世は夫婦で冒険者【黒猫】 IFとして続きを書いていましたが、今はまだ三十万文字程で更新していません。更新はする予定ですが。 https://www.alphapolis.co.jp/novel/365681288/30362298 【あらすじ】 四十一歳の男が仕事中に死んだ。 その男は元々強く出ることが出来ない性格で、肉体的精神的に疲労を蓄積し死んでしまう。 何かわからないうちに転生することになった男は一からやり直す。 元々年齢を重ねていたが、前世の年齢や経験で得る能力はあてにならない。 転生して初めからやり直した人生。 いつの間にか最強になっている自分。 だけども偉ぶっている立場には立ちたくないと、何かを誤魔化している人生。 楽しいけれども悩みが尽きない人生をどう生きるのか。 何故か魔王や悪神のような自分とは価値観が違うものと敵対するように生きる。 主人公の人生はいかに・・・。 三点リーダの使い方が正しくなく、気になる方が多いようです。 しかし……ではなく・・・を使用したいのですが? 冒険者パーティー【黒猫】として気まぐれに生きていきます。 2020年4月10日に完結とします。 お読みいただきありがとうございました! 小説家になろうにも掲載しています

転生貴族の異世界無双生活

guju
ファンタジー
神の手違いで死んでしまったと、突如知らされる主人公。 彼は、神から貰った力で生きていくものの、そうそう幸せは続かない。 その世界でできる色々な出来事が、主人公をどう変えて行くのか! ハーレム弱めです。

処理中です...