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第4部
第二章 異国からの訪問者①
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パカパカ、と馬の蹄音が響く。
そこは『森の国』へと続く街道。彼ら十名で構成される一団は、それぞれが馬に乗って木々に囲まれた一本道を進んでいた。
馬車が二台もあれば埋まる道幅なので隊列は組んでいない。
先頭を進むのは、黒い騎士服の上に赤いサーコートを纏う少年だ。赤い髪と瞳を持つ彼の後を、黒で統一された執事服を纏う九名が一列に続いていた。
と、その時、少年のすぐ後ろに続いていた男が馬の脚を速めて横に並ぶ。
くすんだグレイの髪を持つ青年――イアンだ。
「……アルフレッドさま」
と、少年の名を呼ぶ。
赤い髪の少年――アルフレッドはイアンに視線を向けた。
「本当に宜しかったのですか。アルフレッドさまが自ら出向くなど……」
「ああ、それは構わないよ」
アルフレッドは笑う。
「今回の件は団長にも一任されているからね。それに、訪問先のレイハート家はエリーズ国の四大公爵家の一つだと聞くし、誰かが出向くのなら僕が行くのが適任だよ」
「確かにそうかもしれませんが」
イアンは無礼を知りつつも渋面を浮かべた。
「今回のご対応。一部の上級貴族の方々は納得されてなされていないとのことです。エリーズ国は近年になって友好を結び始めましたが、そもそもグレイシア皇国とエリーズ国とでは国の格が違うと」
「……はは、いかにも、うちの国の古い貴族らしい考え方だね」
赤い髪の少年は自嘲のような表情を見せた。
「けど、協力を申し出た以上、こちらも誠意を見せるべきだよ。何よりもあの男を逃した手前もあるしね」
と、告げるアルフレッドに、イアンは視線を少し伏せた。
馬の手綱を握る執事の手に強い力が籠る。
「申し訳ありません。我らの失態です」
「……それは違うよ。イアン」
アルフレッドは真剣な面持ちで従者を見つめた。
「君達がいなければ、あの男が皇国から逃亡することはなかった。そこまで奴を追い詰めたのは間違いなく君達の功績だ。けど最後の一手で僕が出遅れてしまった。だからこれは僕の失態なんだ。僕が背負うべき責任だよ」
「……アルフレッドさま。そのお言葉、痛み入ります」
イアンは若き主人に頭を垂れた。
自分達を気遣ってくれる若き主人に感謝をする。しかし、イアンはアルフレッドの言葉を完全に受けいれてはいなかった。穿った見方をすれば、自分達があの男よりも弱いと宣告されたようなものだからだ。
それに何よりも――。
(……私自身が、あの男に敗北した訳ではない)
イアンはすっと双眸を細めてそう思う。
先日の戦い。部下の中に死者こそ出したが、イアン自身は健在だった。
本来、『ハウルの黒犬』とは単なる諜報機関ではなかった。どこまでも獲物を追い、喉笛を噛み切る『猟犬』なのだ。いかにハウル家の次期当主といえど、弱者扱いされるなど心外だ。到底受け入れられる事実ではない。
それに、イアン個人が目指している頂は『猟犬』でさえなく――。
「……イアン?」
不意に沈黙した従者にアルフレッドは眉根を寄せた。
イアンはハッとして顔を上げた。
「申し訳ありません。これからの策を思案していました」
「うん。そうか。頼りにしているよイアン」
信頼を込めて、アルフレッドは素直な気持ちを告げる。
そうして二人は、少しの間だけ並んで進み、
「ところでイアンはエリーズ国に行ったことはあるのかい?」
おもむろにアルフレッドは話題を変えた。
イアンは「三度ほど訪れたことがあります」と答える。
「そうか。公爵家と面識は?」
「これから向かうレイハート家のご当主殿。そして七年ほど前に皇国に訪れたアシュレイ家のご当主殿の顔は知っております。ですが会話までは……」
と、答えるイアンに、アルフレッドは口元を歪めた。
「四大公爵家の当主達か。やっぱり結構厳格な人達なのかな」
誰かを想像してか、思わずそう呟くアルフレッドにイアンは少し相好を崩した。
「確かに重責を担う地位です。厳格であるのは間違いないでしょう。ですが、レイハート将軍もアシュレイ将軍も、まだ四十代半ばほどの若き当主とのこと。アルフレッドさまが思い描かれておられる『あのお方』ほどではないかと」
「……はは、だといいんだけど……」
と、乾いた笑みを浮かべるアルフレッド。
彼は『当主』という地位に立つ人間に、少しだけ偏見を持っているのだ。
イアンは苦笑を浮かべた。
「アルフレッドさま。ご心配ならばこのような手はいかがでしょうか」
「……何か良いアイディアがあるのかい? イアン」
アルフレッドはイアンに視線をやった。
イアンは「はい。僭越ながら」と前置きし、
「アシュレイ将軍もそうなのですが、レイハート将軍にはアルフレッドさまとお歳の近いご息女がおられるそうです。ここはまず彼女と親睦を深めるのも手かと」
と、進言する。
しかし、アルフレッドは渋面を浮かべて。
「いや、それは流石になぁ」
相手側の令嬢を口説き落とすのは、貴族間ではよくある常套手段の一つだ。
そしてアルフレッドは凛々しく美麗な顔立ちの少年なので、その気になれば女性と親しくなるのはさほど難しくはない。むしろ容易だろう。
だが、政治的な目的で女性に近付くのは彼の好みではなかった。自然と親睦が深まったのならばともかく、最初から別の目的があるのはどうかと思ってしまう。
それに、何よりも自分にはすでに心に決めた女性がいるのだ。
まだまだ一方通行な想いだが、『彼女』を裏切ることなど出来なかった。
「まあ、この話はここまでにしよう」
アルフレッドは自嘲じみた表情を浮かべつつ、会話を打ち切った。
それに合わせてイアンは馬の速度を落とし、後方についた。
しばらく馬の蹄音と微かな嘶きだけが響いた。
その間、アルフレッドは少し思案していた。
話こそ打ち切ったが、自分と歳が近いという公爵家の令嬢達。
興味がないといえば嘘になる。
なにせ、彼が知る公爵令嬢は一人だけなのだ。どうしても比較してしまう。
(まあ、流石にもう少しお淑やかだとは思うけど……)
と、内心で冷や汗を流しつつ。
アルフレッドは、遥か街道の先を見据えて瞳を細めた。
(他国の公爵令嬢か。一体どんな子達なのかな?)
そこは『森の国』へと続く街道。彼ら十名で構成される一団は、それぞれが馬に乗って木々に囲まれた一本道を進んでいた。
馬車が二台もあれば埋まる道幅なので隊列は組んでいない。
先頭を進むのは、黒い騎士服の上に赤いサーコートを纏う少年だ。赤い髪と瞳を持つ彼の後を、黒で統一された執事服を纏う九名が一列に続いていた。
と、その時、少年のすぐ後ろに続いていた男が馬の脚を速めて横に並ぶ。
くすんだグレイの髪を持つ青年――イアンだ。
「……アルフレッドさま」
と、少年の名を呼ぶ。
赤い髪の少年――アルフレッドはイアンに視線を向けた。
「本当に宜しかったのですか。アルフレッドさまが自ら出向くなど……」
「ああ、それは構わないよ」
アルフレッドは笑う。
「今回の件は団長にも一任されているからね。それに、訪問先のレイハート家はエリーズ国の四大公爵家の一つだと聞くし、誰かが出向くのなら僕が行くのが適任だよ」
「確かにそうかもしれませんが」
イアンは無礼を知りつつも渋面を浮かべた。
「今回のご対応。一部の上級貴族の方々は納得されてなされていないとのことです。エリーズ国は近年になって友好を結び始めましたが、そもそもグレイシア皇国とエリーズ国とでは国の格が違うと」
「……はは、いかにも、うちの国の古い貴族らしい考え方だね」
赤い髪の少年は自嘲のような表情を見せた。
「けど、協力を申し出た以上、こちらも誠意を見せるべきだよ。何よりもあの男を逃した手前もあるしね」
と、告げるアルフレッドに、イアンは視線を少し伏せた。
馬の手綱を握る執事の手に強い力が籠る。
「申し訳ありません。我らの失態です」
「……それは違うよ。イアン」
アルフレッドは真剣な面持ちで従者を見つめた。
「君達がいなければ、あの男が皇国から逃亡することはなかった。そこまで奴を追い詰めたのは間違いなく君達の功績だ。けど最後の一手で僕が出遅れてしまった。だからこれは僕の失態なんだ。僕が背負うべき責任だよ」
「……アルフレッドさま。そのお言葉、痛み入ります」
イアンは若き主人に頭を垂れた。
自分達を気遣ってくれる若き主人に感謝をする。しかし、イアンはアルフレッドの言葉を完全に受けいれてはいなかった。穿った見方をすれば、自分達があの男よりも弱いと宣告されたようなものだからだ。
それに何よりも――。
(……私自身が、あの男に敗北した訳ではない)
イアンはすっと双眸を細めてそう思う。
先日の戦い。部下の中に死者こそ出したが、イアン自身は健在だった。
本来、『ハウルの黒犬』とは単なる諜報機関ではなかった。どこまでも獲物を追い、喉笛を噛み切る『猟犬』なのだ。いかにハウル家の次期当主といえど、弱者扱いされるなど心外だ。到底受け入れられる事実ではない。
それに、イアン個人が目指している頂は『猟犬』でさえなく――。
「……イアン?」
不意に沈黙した従者にアルフレッドは眉根を寄せた。
イアンはハッとして顔を上げた。
「申し訳ありません。これからの策を思案していました」
「うん。そうか。頼りにしているよイアン」
信頼を込めて、アルフレッドは素直な気持ちを告げる。
そうして二人は、少しの間だけ並んで進み、
「ところでイアンはエリーズ国に行ったことはあるのかい?」
おもむろにアルフレッドは話題を変えた。
イアンは「三度ほど訪れたことがあります」と答える。
「そうか。公爵家と面識は?」
「これから向かうレイハート家のご当主殿。そして七年ほど前に皇国に訪れたアシュレイ家のご当主殿の顔は知っております。ですが会話までは……」
と、答えるイアンに、アルフレッドは口元を歪めた。
「四大公爵家の当主達か。やっぱり結構厳格な人達なのかな」
誰かを想像してか、思わずそう呟くアルフレッドにイアンは少し相好を崩した。
「確かに重責を担う地位です。厳格であるのは間違いないでしょう。ですが、レイハート将軍もアシュレイ将軍も、まだ四十代半ばほどの若き当主とのこと。アルフレッドさまが思い描かれておられる『あのお方』ほどではないかと」
「……はは、だといいんだけど……」
と、乾いた笑みを浮かべるアルフレッド。
彼は『当主』という地位に立つ人間に、少しだけ偏見を持っているのだ。
イアンは苦笑を浮かべた。
「アルフレッドさま。ご心配ならばこのような手はいかがでしょうか」
「……何か良いアイディアがあるのかい? イアン」
アルフレッドはイアンに視線をやった。
イアンは「はい。僭越ながら」と前置きし、
「アシュレイ将軍もそうなのですが、レイハート将軍にはアルフレッドさまとお歳の近いご息女がおられるそうです。ここはまず彼女と親睦を深めるのも手かと」
と、進言する。
しかし、アルフレッドは渋面を浮かべて。
「いや、それは流石になぁ」
相手側の令嬢を口説き落とすのは、貴族間ではよくある常套手段の一つだ。
そしてアルフレッドは凛々しく美麗な顔立ちの少年なので、その気になれば女性と親しくなるのはさほど難しくはない。むしろ容易だろう。
だが、政治的な目的で女性に近付くのは彼の好みではなかった。自然と親睦が深まったのならばともかく、最初から別の目的があるのはどうかと思ってしまう。
それに、何よりも自分にはすでに心に決めた女性がいるのだ。
まだまだ一方通行な想いだが、『彼女』を裏切ることなど出来なかった。
「まあ、この話はここまでにしよう」
アルフレッドは自嘲じみた表情を浮かべつつ、会話を打ち切った。
それに合わせてイアンは馬の速度を落とし、後方についた。
しばらく馬の蹄音と微かな嘶きだけが響いた。
その間、アルフレッドは少し思案していた。
話こそ打ち切ったが、自分と歳が近いという公爵家の令嬢達。
興味がないといえば嘘になる。
なにせ、彼が知る公爵令嬢は一人だけなのだ。どうしても比較してしまう。
(まあ、流石にもう少しお淑やかだとは思うけど……)
と、内心で冷や汗を流しつつ。
アルフレッドは、遥か街道の先を見据えて瞳を細めた。
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