6 / 399
第1部
第三章 学校へ行こう!①
しおりを挟む
――トントン、と。
エリーズ国騎士学校の教室にて。
自分の席に座るコウタは、両手で教本とノートを整理していた。
時刻は午後三時半過ぎ。今日の授業は終了している。
教室内を見渡すと、各個人に割り当てられた机には、すでに空席が多い。
勉強や訓練から解放された生徒達は、教室のあちこちで談笑したり、早々と教室を後にして街へと繰り出したりしている。
いつも通りの光景――いや、今日は週末なので普段より少し陽気かもしれない。
コウタは立ち上がると、教本とノートを小さな鞄に入れ、さらに腰に巻いた白布の中に収納した。これで帰宅の準備は完了だ。
「おう、コウタ。いま暇か?」
その時、不意に横から声をかけられた。
振り向くと、そこにはコウタよりも頭一つ分ほど背の高い少年がいた。
ジェイク=オルバン。クラスで一番親しいコウタの友人だ。
「ん? これから帰るつもりだけど、どうかしたの?」
「おう。実はな……」
そう呟き、ジェイクは自分の後ろに目をやった。
コウタもつられるように視線を向ける。
すると、そこには一人の少女が立っていた。
蜂蜜色の髪と同色の瞳を持つスレンダーな少女――リーゼ=レイハート嬢だ。
普段は凛としている彼女は、今は指を髪に絡めてもじもじとしていた。
「リーゼさん? ジェイクと一緒なんて珍しい組み合わせだね」
コウタは少しだけ驚いた。
リーゼとジェイクは、さほど仲は良くなかったはず。
もしかすると、彼らが並んで立つ姿は初めて見たかもしれない。
「ははっ、確かに珍しいよな。まあ、実はお嬢がさあ……」
と、ニヤニヤと笑みを浮かべてジェイクは告げる。
「どうしてもお前と話がしたいって、オレっちに泣きつい――ぐおッ!?」
そこでジェイクは呻き声を上げた。
顔を真っ赤にしたリーゼの拳が背中に叩きつけられたからだ。
しかし、成人男性並みのガタイを持つジェイク。
さして気にもかけず、困ったような表情でリーゼを見やる。
「おいおい、ひでえな。お嬢よ」
「……う、うるさいですわ」
が、対するリーゼの態度は素っ気ない。
腕を後ろ手に組んで横に視線を逸らすと、
「……余計な事は言わないで下さいまし。本題を言いなさい」
少し上ずった声でそう告げるのだった。
ジェイクはボリボリと頭をかく。そしてキョトンとするコウタに告げた。
「まあ、細かい経緯は省くが、お嬢はお前に練習に付き合って欲しいそうだ」
「……練習?」
コウタは首を傾げた。
すると、リーゼが再び髪に指を絡めて、
「じ、実は……その。わたくし《黄道法》の扱いに行き詰っていて……」
と、口実のような前置きをし、
「だ、だから、その、これから《黄道法》の練習に付き合って欲しいのです。その、あなたはわたくしよりも上手なようですし……」
恥ずかしそうに頬を染めつつも、真直ぐコウタの瞳を見て告げた。
それから少しだけ視線を逸らし、癖なのか、細い指先を髪に絡ませている。
そんな少女の仕種を見つめながら、コウタは少し驚いた。
リーゼからこんな申し出をされたのは、初めてのことだったからだ。
が、すぐに納得もいく。
(そっかあ……。リーゼさんは努力家だもんなあ)
級友に頭を下げてでも高みを目指す。その向上心はとても好感が持てた。
コウタはちらりと教室にある壁時計を確認する。
時刻はまだ四時になっていない。魔窟館に行くのはいつも五時過ぎぐらいだ。
練習に付き合う時間は充分にある。コウタは決めた。
「うん。いいよ。五時ぐらいまでなら」
「ほ、本当ですの!」
ぱあっとリーゼの表情が華やいだ。
彼女の頬は、はっきりと分かるぐらい紅潮している。
と、その傍らでジェイクはあごに手をやり、ニマニマと笑い、
「ははっ、んじゃあ、まぁ頑張れよお嬢。約束通り仲介はしたんだ。今度、昼飯奢んの忘れんなよ」
言って、一人教室から去ろうとした。
そんな友人の行動に、コウタはパチパチと目を瞬かせた。
「え? ジェイクは練習に付き合わないの?」
そう尋ねると、ジェイクは半身だけで振り向き、パチンと額を叩き、
「おいおい、折角お嬢が勇気を振り絞ってんのに邪魔しろってえのか? つうか、お前って相変わらず鈍い――」
「オ、オルバン!」
その台詞に過剰に反応したのはリーゼの方だった。
「お、お黙りなさい! 情報の漏洩は契約違反ですわよ!」
「へいへい。分かったよ。お嬢」
顔を真っ赤にして叫ぶ少女に、ジェイクは肩をすくめて見せた。
「悪りいなコウタ。オレっちは今日、用事があんだわ」
「へえ、そうなんだ」
疑うこともなく納得するコウタ。
ジェイクは苦笑を浮かべ、
「ああ。だからお嬢のことは頼むわ。手取り足取り教えてやんな」
そう言って彼は背を向け、手を振りながら去って行った。
「ふ~ん。まあ用事なら仕方がないか」
コウタは視線を友人の去ったドアからリーゼの方へ向けると「じゃあリーゼさん。これから練技場にでも行く?」と尋ねた。
「ボクの《ディノス》は、今日はメンテナンス中なんだけど、《黄道法》なら《ステラ》を使えば問題ないよね?」
するとリーゼはビクッと肩を震わせて、
「は、はい! 問題ないですわっ!」
そう答えてから、顔を真っ赤にして俯き、指をもじもじと動かして告げる。
「そ、その、わたくし初めてなので、出来るだけ、や、優しくお願いしますわ」
「……? そりゃあ、優しくするよ?」
自分は別にスパルタ主義ではない。それはクラスメートであるリーゼも知っているはずなのだが、何故そんなことを聞いてくるのだろう?
コウタは不思議そうに首を傾げるが、リーゼの方は「や、優しく……手取り足取りなんて」と呟き、指を髪に絡ませて赤くなるだけだった。
と、その時だった。
「おっ、ヒラサカ。まだ帰っていなかったか」
不意に教室の入り口から声をかけられた。
このクラスの担任教師であるアイザック=ハリーだ。年齢は三十代後半。動きやすいつなぎのような私服を着たアイザックはコウタに対して手招きした。
「……先生? 何かご用ですか?」
コウタがそう尋ねるとアイザックは頷いた。
「ああ、実はお前に話があってな。結構重要な話なんだ」
そう語る担任教師の表情は真剣なものだった。
続けてアイザックは、まだ生徒が多く残る教室内を見渡して、
「……ここで言うのもなんだ。悪いが、これから俺の教員室に来てくれるか」
と、神妙な声で告げる。コウタも面持ちを改めた。
どうやら重要な案件のようだ。
「ごめん、リーゼさん」
コウタはリーゼの方に振り向き、頭を下げて謝罪する。
「ちょっと用事が出来たみたいだ。練習はまた今度で」
それから少年は真剣な顔つきで担任教師の元へ向かった。
そしてアイザックと軽く会話をすると、そのまま一緒に教室を出ていった。
一人残されたリーゼはしばし呆然としていたが、
「……えっ?」
不意に唖然とした声を呟く。
そして、みるみる目を見開いていき――。
「え? お、お預け!? こんなに勇気を出したのに土壇場でお預けですの!?」
教室内にまだ生徒が残っていることにも構わず。
思わず声を張り上げ、自分の不運を嘆くリーゼだった。
エリーズ国騎士学校の教室にて。
自分の席に座るコウタは、両手で教本とノートを整理していた。
時刻は午後三時半過ぎ。今日の授業は終了している。
教室内を見渡すと、各個人に割り当てられた机には、すでに空席が多い。
勉強や訓練から解放された生徒達は、教室のあちこちで談笑したり、早々と教室を後にして街へと繰り出したりしている。
いつも通りの光景――いや、今日は週末なので普段より少し陽気かもしれない。
コウタは立ち上がると、教本とノートを小さな鞄に入れ、さらに腰に巻いた白布の中に収納した。これで帰宅の準備は完了だ。
「おう、コウタ。いま暇か?」
その時、不意に横から声をかけられた。
振り向くと、そこにはコウタよりも頭一つ分ほど背の高い少年がいた。
ジェイク=オルバン。クラスで一番親しいコウタの友人だ。
「ん? これから帰るつもりだけど、どうかしたの?」
「おう。実はな……」
そう呟き、ジェイクは自分の後ろに目をやった。
コウタもつられるように視線を向ける。
すると、そこには一人の少女が立っていた。
蜂蜜色の髪と同色の瞳を持つスレンダーな少女――リーゼ=レイハート嬢だ。
普段は凛としている彼女は、今は指を髪に絡めてもじもじとしていた。
「リーゼさん? ジェイクと一緒なんて珍しい組み合わせだね」
コウタは少しだけ驚いた。
リーゼとジェイクは、さほど仲は良くなかったはず。
もしかすると、彼らが並んで立つ姿は初めて見たかもしれない。
「ははっ、確かに珍しいよな。まあ、実はお嬢がさあ……」
と、ニヤニヤと笑みを浮かべてジェイクは告げる。
「どうしてもお前と話がしたいって、オレっちに泣きつい――ぐおッ!?」
そこでジェイクは呻き声を上げた。
顔を真っ赤にしたリーゼの拳が背中に叩きつけられたからだ。
しかし、成人男性並みのガタイを持つジェイク。
さして気にもかけず、困ったような表情でリーゼを見やる。
「おいおい、ひでえな。お嬢よ」
「……う、うるさいですわ」
が、対するリーゼの態度は素っ気ない。
腕を後ろ手に組んで横に視線を逸らすと、
「……余計な事は言わないで下さいまし。本題を言いなさい」
少し上ずった声でそう告げるのだった。
ジェイクはボリボリと頭をかく。そしてキョトンとするコウタに告げた。
「まあ、細かい経緯は省くが、お嬢はお前に練習に付き合って欲しいそうだ」
「……練習?」
コウタは首を傾げた。
すると、リーゼが再び髪に指を絡めて、
「じ、実は……その。わたくし《黄道法》の扱いに行き詰っていて……」
と、口実のような前置きをし、
「だ、だから、その、これから《黄道法》の練習に付き合って欲しいのです。その、あなたはわたくしよりも上手なようですし……」
恥ずかしそうに頬を染めつつも、真直ぐコウタの瞳を見て告げた。
それから少しだけ視線を逸らし、癖なのか、細い指先を髪に絡ませている。
そんな少女の仕種を見つめながら、コウタは少し驚いた。
リーゼからこんな申し出をされたのは、初めてのことだったからだ。
が、すぐに納得もいく。
(そっかあ……。リーゼさんは努力家だもんなあ)
級友に頭を下げてでも高みを目指す。その向上心はとても好感が持てた。
コウタはちらりと教室にある壁時計を確認する。
時刻はまだ四時になっていない。魔窟館に行くのはいつも五時過ぎぐらいだ。
練習に付き合う時間は充分にある。コウタは決めた。
「うん。いいよ。五時ぐらいまでなら」
「ほ、本当ですの!」
ぱあっとリーゼの表情が華やいだ。
彼女の頬は、はっきりと分かるぐらい紅潮している。
と、その傍らでジェイクはあごに手をやり、ニマニマと笑い、
「ははっ、んじゃあ、まぁ頑張れよお嬢。約束通り仲介はしたんだ。今度、昼飯奢んの忘れんなよ」
言って、一人教室から去ろうとした。
そんな友人の行動に、コウタはパチパチと目を瞬かせた。
「え? ジェイクは練習に付き合わないの?」
そう尋ねると、ジェイクは半身だけで振り向き、パチンと額を叩き、
「おいおい、折角お嬢が勇気を振り絞ってんのに邪魔しろってえのか? つうか、お前って相変わらず鈍い――」
「オ、オルバン!」
その台詞に過剰に反応したのはリーゼの方だった。
「お、お黙りなさい! 情報の漏洩は契約違反ですわよ!」
「へいへい。分かったよ。お嬢」
顔を真っ赤にして叫ぶ少女に、ジェイクは肩をすくめて見せた。
「悪りいなコウタ。オレっちは今日、用事があんだわ」
「へえ、そうなんだ」
疑うこともなく納得するコウタ。
ジェイクは苦笑を浮かべ、
「ああ。だからお嬢のことは頼むわ。手取り足取り教えてやんな」
そう言って彼は背を向け、手を振りながら去って行った。
「ふ~ん。まあ用事なら仕方がないか」
コウタは視線を友人の去ったドアからリーゼの方へ向けると「じゃあリーゼさん。これから練技場にでも行く?」と尋ねた。
「ボクの《ディノス》は、今日はメンテナンス中なんだけど、《黄道法》なら《ステラ》を使えば問題ないよね?」
するとリーゼはビクッと肩を震わせて、
「は、はい! 問題ないですわっ!」
そう答えてから、顔を真っ赤にして俯き、指をもじもじと動かして告げる。
「そ、その、わたくし初めてなので、出来るだけ、や、優しくお願いしますわ」
「……? そりゃあ、優しくするよ?」
自分は別にスパルタ主義ではない。それはクラスメートであるリーゼも知っているはずなのだが、何故そんなことを聞いてくるのだろう?
コウタは不思議そうに首を傾げるが、リーゼの方は「や、優しく……手取り足取りなんて」と呟き、指を髪に絡ませて赤くなるだけだった。
と、その時だった。
「おっ、ヒラサカ。まだ帰っていなかったか」
不意に教室の入り口から声をかけられた。
このクラスの担任教師であるアイザック=ハリーだ。年齢は三十代後半。動きやすいつなぎのような私服を着たアイザックはコウタに対して手招きした。
「……先生? 何かご用ですか?」
コウタがそう尋ねるとアイザックは頷いた。
「ああ、実はお前に話があってな。結構重要な話なんだ」
そう語る担任教師の表情は真剣なものだった。
続けてアイザックは、まだ生徒が多く残る教室内を見渡して、
「……ここで言うのもなんだ。悪いが、これから俺の教員室に来てくれるか」
と、神妙な声で告げる。コウタも面持ちを改めた。
どうやら重要な案件のようだ。
「ごめん、リーゼさん」
コウタはリーゼの方に振り向き、頭を下げて謝罪する。
「ちょっと用事が出来たみたいだ。練習はまた今度で」
それから少年は真剣な顔つきで担任教師の元へ向かった。
そしてアイザックと軽く会話をすると、そのまま一緒に教室を出ていった。
一人残されたリーゼはしばし呆然としていたが、
「……えっ?」
不意に唖然とした声を呟く。
そして、みるみる目を見開いていき――。
「え? お、お預け!? こんなに勇気を出したのに土壇場でお預けですの!?」
教室内にまだ生徒が残っていることにも構わず。
思わず声を張り上げ、自分の不運を嘆くリーゼだった。
0
お気に入りに追加
259
あなたにおすすめの小説
悠久の機甲歩兵
竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。
※現在毎日更新中
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
戦場で死ぬはずだった俺が、女騎士に拾われて王に祭り上げられる(改訂版)
ぽとりひょん
ファンタジー
ほむらは、ある国家の工作員をしていたが消されそうになる。死を偽装してゲリラになるが戦闘で死ぬ運命にあった。そんな彼を女騎士に助けられるが国の王に祭り上げられてしまう。彼は強大な軍を動かして地球を運命を左右する戦いに身を投じていく。
この作品はカクヨムで連載したものに加筆修正したものです。
何者でもない僕は異世界で冒険者をはじめる
月風レイ
ファンタジー
あらゆることを人より器用にこなす事ができても、何の長所にもなくただ日々を過ごす自分。
周りの友人は世界を羽ばたくスターになるのにも関わらず、自分はただのサラリーマン。
そんな平凡で退屈な日々に、革命が起こる。
それは突如現れた一枚の手紙だった。
その手紙の内容には、『異世界に行きますか?』と書かれていた。
どうせ、誰かの悪ふざけだろうと思い、適当に異世界にでもいけたら良いもんだよと、考えたところ。
突如、異世界の大草原に召喚される。
元の世界にも戻れ、無限の魔力と絶対不死身な体を手に入れた冒険が今始まる。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる