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後編
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「よし!これから準備で忙しくなるね!」
「そうだな!」
「何で忙しくなるんだ?」
えっ!?この声は…
「カルロ!?」
何でこんな所に?図書館にいるはずじゃ…隣を見るといつも優しい笑顔でいたロレッタさんが、怖い顔をしてアルクのことを見ていた。
「アルク?こんな所で何をしているのかしら?それも、なぜ2人で忙しくなるのかしら?詳しく聞かないとね?」
あれ?おっとりしてるイメージだったロレッタさんがこんな怖いトーンで話をしているなんて驚きだ。
「ルーリアもだ。何か変なこと考たけど、その頭じゃ解決策なんて考えられなくて、楽な方に行動しようとしてるだろ?」
「えっ…なんで、何も言ってないのに…」
「何年一緒にいると思ってるんだ?ルーリアの考えそうなことや行動なんてお見通しだよ。いや、この現状は考えつかなかったか…」
がっくりしているカルロを見て、この現状って?私たちが旅に出るっことかな?
「私たちは2人の幸せを考えて、忙しくなるんだよ」
「はっ?なんだよ、2人の幸せって…よくない方に考えてるな」
「アルクもそう考えてるの?」
ギロっとアルクの方を見るロレッタさんは怖い。
「そりゃ、そうだ!あんなに幸せそうなやりとり見て俺は一生懸命考えてだな…」
「幸せそう?何をどう見たらそうなるのやら…私、仕事で忙しくなるからって伝えてるよね?」
仕事?図書館でする仕事なんてあるのかな?
「ルーリア、図書館でする仕事なんてあるか考えてるだろ?」
「!?何でわかるの?」
「俺が悪かったよ。ロレッタさんの店で注文内容の相談をすると、バレると思って、ルーリアが来ないだろう図書館で相談してたのが間違いだった」
「注文?」
「来月の誕生日に合わせてプロポーズ用の指輪のデザインの相談をしていたんだ」
「プ、プロポーズ!?この私に!?」
「婚約してるんだから当たり前だろう?変に考えないで、ロレッタさんの店でそのまま相談しておくんだったよ…」
ん、ん?じゃ、楽しそうに会話してたのは、指輪のデザインを考えるためってこと?
「あんなに楽しそうに…見たこともない笑顔で2人で会話してたじゃない…」
「あのな、好きな人のことを考えながら相談してるんだぞ?そりゃ…え、笑顔にもなるさ」
顔を真っ赤にして怒っている姿を見ると、私が間違っていたんだなと思ってきた。
こんなにも、私のことを考えてくれる人は他にいないだろう。大切にされてたんだ…私。
「アルクもよ!変に考え込んで!どうせいつもの俺は婚約者には相応しくない病でしょ!?」
「あ、あぁ…ごめん。俺にはもったいないと思うんだ、ロレッタ…」
「いつもいつもいつもいつも言ってるでしょ!?私が良いんだから気にするなって!まぁ、今回はルーリアさんがアルクに似てて話が盛り上がったことはたしかだけど、私にはアルクしかいないの!」
わーお!ドスレートなロレッタさん。あのか弱そうな人にここまで言われるなんてとアルクさんを見ると、モジモジしていた。
「アルクとはとことん話し合いが必要そうね!それじゃ、カルロさんまたね!」
アルクさんを連れて去って行った。
「ルーリアにもちゃんと話をした方が良さそうだね?」
「えっ!あ、いや、えっと…さっきのでよく理解しました…」
「いーや、僕も言葉が足りなかったんだ。この際、ちゃんと話し合いをしようじゃないか!」
「あ、えーと、あ、うん…あーでも」
「はい、僕の家に行こうね」
それからカルロの家に連れて行かれ、カルロが私のことをどう思っているのかをくどくどと説明?口説かれ?て私は頭がパンク状態になり、気がつくと家のベットで寝ていた。
今まで言葉にしなかった全てのことを、一気に聞かされ、行動され、私はもう何も考えられなくなり、頭は一時停止状態で家に帰っていたらしい。
今思い返しも、頭がパンクする。
これからの結婚生活でもこんなことが多々あるのかと思うとまた、思考が停止してしまいそうになる。
これからは少しずつ小出しにしてもらおうとお願いしようと思うルーリアであった。
「そうだな!」
「何で忙しくなるんだ?」
えっ!?この声は…
「カルロ!?」
何でこんな所に?図書館にいるはずじゃ…隣を見るといつも優しい笑顔でいたロレッタさんが、怖い顔をしてアルクのことを見ていた。
「アルク?こんな所で何をしているのかしら?それも、なぜ2人で忙しくなるのかしら?詳しく聞かないとね?」
あれ?おっとりしてるイメージだったロレッタさんがこんな怖いトーンで話をしているなんて驚きだ。
「ルーリアもだ。何か変なこと考たけど、その頭じゃ解決策なんて考えられなくて、楽な方に行動しようとしてるだろ?」
「えっ…なんで、何も言ってないのに…」
「何年一緒にいると思ってるんだ?ルーリアの考えそうなことや行動なんてお見通しだよ。いや、この現状は考えつかなかったか…」
がっくりしているカルロを見て、この現状って?私たちが旅に出るっことかな?
「私たちは2人の幸せを考えて、忙しくなるんだよ」
「はっ?なんだよ、2人の幸せって…よくない方に考えてるな」
「アルクもそう考えてるの?」
ギロっとアルクの方を見るロレッタさんは怖い。
「そりゃ、そうだ!あんなに幸せそうなやりとり見て俺は一生懸命考えてだな…」
「幸せそう?何をどう見たらそうなるのやら…私、仕事で忙しくなるからって伝えてるよね?」
仕事?図書館でする仕事なんてあるのかな?
「ルーリア、図書館でする仕事なんてあるか考えてるだろ?」
「!?何でわかるの?」
「俺が悪かったよ。ロレッタさんの店で注文内容の相談をすると、バレると思って、ルーリアが来ないだろう図書館で相談してたのが間違いだった」
「注文?」
「来月の誕生日に合わせてプロポーズ用の指輪のデザインの相談をしていたんだ」
「プ、プロポーズ!?この私に!?」
「婚約してるんだから当たり前だろう?変に考えないで、ロレッタさんの店でそのまま相談しておくんだったよ…」
ん、ん?じゃ、楽しそうに会話してたのは、指輪のデザインを考えるためってこと?
「あんなに楽しそうに…見たこともない笑顔で2人で会話してたじゃない…」
「あのな、好きな人のことを考えながら相談してるんだぞ?そりゃ…え、笑顔にもなるさ」
顔を真っ赤にして怒っている姿を見ると、私が間違っていたんだなと思ってきた。
こんなにも、私のことを考えてくれる人は他にいないだろう。大切にされてたんだ…私。
「アルクもよ!変に考え込んで!どうせいつもの俺は婚約者には相応しくない病でしょ!?」
「あ、あぁ…ごめん。俺にはもったいないと思うんだ、ロレッタ…」
「いつもいつもいつもいつも言ってるでしょ!?私が良いんだから気にするなって!まぁ、今回はルーリアさんがアルクに似てて話が盛り上がったことはたしかだけど、私にはアルクしかいないの!」
わーお!ドスレートなロレッタさん。あのか弱そうな人にここまで言われるなんてとアルクさんを見ると、モジモジしていた。
「アルクとはとことん話し合いが必要そうね!それじゃ、カルロさんまたね!」
アルクさんを連れて去って行った。
「ルーリアにもちゃんと話をした方が良さそうだね?」
「えっ!あ、いや、えっと…さっきのでよく理解しました…」
「いーや、僕も言葉が足りなかったんだ。この際、ちゃんと話し合いをしようじゃないか!」
「あ、えーと、あ、うん…あーでも」
「はい、僕の家に行こうね」
それからカルロの家に連れて行かれ、カルロが私のことをどう思っているのかをくどくどと説明?口説かれ?て私は頭がパンク状態になり、気がつくと家のベットで寝ていた。
今まで言葉にしなかった全てのことを、一気に聞かされ、行動され、私はもう何も考えられなくなり、頭は一時停止状態で家に帰っていたらしい。
今思い返しも、頭がパンクする。
これからの結婚生活でもこんなことが多々あるのかと思うとまた、思考が停止してしまいそうになる。
これからは少しずつ小出しにしてもらおうとお願いしようと思うルーリアであった。
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