真理の詩(ことわりのうた)

野田C菜

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昇華への道2-博愛-

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多くの人々を広く深く愛する博愛の理論は存在する。

しかしその博愛の理論だけでは
人々を愛することはできない。

博愛心を以て
人々を思いやるとは
どういうことなのか。
真の気遣い・配慮とは
いかなることなのか。

一番原初にあるべきは
相手を受け入れ、
一番に考える心だ。
覚悟でも良い。

それが基盤に無くては
真の博愛心を以ての
気遣い・配慮にはならない。

単なる適切な対処はそれはそれで正しいし、
自己顕示欲が満たされて楽しい。

ただそれはある種のマウントであり、
周りより優位であると思いが中心であり、
相手への愛はそこに無い。

マウントはある種、快楽的な行為かもしれない。
だが、そうやって自身が幸福であるために
マウントをとれば、
幸福であり続けるために
永久にマウントをとり続けねばならない。
楽に見えて辛苦の道である。
なぜ自らつらい道を行くのか。
飛んで火に入る夏の虫。
自殺行為である。

それより目の前の相手を受け入れ、
裏切られてもそれでも良いと思い、
目の前の相手が喜ぶことをして
喜んではどうか。
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